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254、川へとポイッ!
しおりを挟む青空に映える柿の実の橙色にテンションが上がりそうなウサギです。
ご近所の方の好意で柿の実を千切らせて頂きました。
どうせ採らないから、と言いますけれど、その柿の木になる柿の実は小ぶりですがとても甘いのです!
去年もその柿の実を貰って皮を剥けば、チュー助はお皿から3個、4個ともりもり食べてくれました。
子ども達は柿の実を採るよりも、バッタや自転車の方が興味津々みたいです。
私としましては、柿の実をもごうとして蜘蛛などが現れたら大きな悲鳴を上げる確信が有ります。
そのため、信頼と実績のクマ太郎へと収穫はお願いすることに致しました。
柿の木を見上げながら「あっちに美味しそうなのが有るよー、こっちのはどうかなー?」と声をかける私。
声をかけるだけの私は嫌じゃないかなぁと思ったら、クマ太郎的には私との共同作業みたいで楽しいとのこと。
漏れ鍋にとじ蓋では有りませんが、とても楽しい一時となった私です。
天気のいい青空の下、気候もいい今日此の頃。
運動不足を少しでも解消し、体力増加と筋力増加を目指して散歩をしてみました。
まあ……結局のところ、毎日の日課として長続きしなければ意味はないのかもしれませんが。
それでも、足掻きたいのが女性として僅かに残った乙女心なのかもしれません。
食欲の秋とも言いますが、美味しいものが多くて困ってしまいます。
欲望のままに食べたいものを食べるほどでは有りませんが、ついつい美味しそうなものへは目が惹かれてしまいます。
そんな秋空の綺麗な昼下がり。
家族四人で近所をブラブラと散歩してみました。
今回は珍しく徒歩での参加となった犬助とチュー助。
クマ太郎と手を繋ぐチュー助の手には半額シールが貼られていた買ったばかりのウルトラマンシリーズのソフビ人形、カルミラが握られています。
ゆっくりと歩きながら柿がなってる、赤い花が咲いてる、とキョロキョロする犬助。
興味が惹かれるままに走っては止まり、走っては止まりを繰り返しています。
散歩の途中で飽きたのかチュー助は道の横に沿って流れている農業用の川を覗き込んでいます。
落ちないようにクマ太郎が付き添いながら、魚がいた!メダカかな?とチュー助と話しています。
私の方も犬助の様子を見守りながら、時々後ろにいるクマ太郎とチュー助を気にかけながら歩いていました。
気にはかけてはいたものの、犬助の様子も見守っていた私の背後でクマ太郎の「あ゛っ?!」という叫びが聞こえました。
驚いて振り返ってみれば、クマ太郎が慌てた様子で川の中へと飛び降りようとしていました。
どうやら川を覗いていたチュー助が、理由は不明ですが買ったばかりのカルミラを川へ投げ込んだみたいです。
慌てて川へと降りるクマ太郎を見て爆笑する犬助とチュー助。
ソフビ人形って中が空洞なので浮かんだまま流れていくという……。
一生懸命拾ったクマ太郎の努力虚しく、慌てたクマ太郎が面白かったのか、川から拾い上げたカルミラをもう一度川へと投げ込もうとするチュー助。
再び投げ込まれては溜まらないとクマ太郎にコラ!と言われても、分かっているのか、いないのかなチュー助は笑っていました。
ゆったりとしたはずの散歩が大慌てとなった秋の日でした。
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