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253、祖母の味
しおりを挟むたまたま実家の母が来た時に卵焼きを焼いていて、味見をした母からお祖母ちゃんの味と一緒!と言われて驚いたウサギです。
クマ太郎も、犬助も卵焼きが好きなので頻繁にでは有りませんが、卵焼きを作る時は一度にたくさん作ります。
たまたま実家の母が来た時に、その卵焼きが残っていたのを見つけ、ちょっと味見をさせて!と言ったのが始まりでした。
母は好奇心もあり、娘の私が作る卵焼きを食べてみたかったのだそうです。
卵焼きを食べての第一声が「お母さん(母の母、つまり母方のお祖母ちゃん)の味と一緒!」でした。
母方の祖母の料理は私が子どもの頃に食べたことは有りましたが、祖母が作った卵焼きは食べたことは有りませんでした。
そのため、祖母の味に似ていると言われてもピンと来なくて微妙な反応の私。
しかし、何だか母は嬉しそうにもう一つ卵焼きをつまみます。
ちなみに、母方の祖母も、父方の祖母も、90歳の大台を超えて元気に存命中です。
母曰く、母自身が作ると祖母の味ではなく、どうしても砂糖の入った甘めの卵焼きを焼いてしまうのだそうです。
その言葉に高校時代のお弁当に入っていた母の卵焼きを思い出しました。
高校時代を思い出しますと、弟達は母に冷凍食品を入れないで!などよく言っていた事を思いだします。
逆に私は冷凍食品の唐揚げなどが美味しかったなぁ……、母の卵焼きは甘かったりしょっぱかったりロシアンルーレットだったなぁと。
高校時代以降は共働きの母の代わりに買い物に行ったり、夕飯を作ったりしていたので、ご飯を作る大変さを知っていました。
実家を離れた時期以外は結婚するまで自分が就職後も母と交代で食事を作っていたなぁと懐かしいです。
そのため、仕事前にお弁当を朝早くから作ってくれる母に冷凍食品の唐揚げを入れてほしいと言うことは有っても、文句を付けたりは無かった気がします。
そんな母の卵焼きのロシアンルーレットは受け継ぐことなく、予想外の母方の祖母の味を受け継いでいたらしい私。
とはいえ、ただ単に祖母も私も卵焼きを焼く時にだし巻き卵を焼いているという共通点から味が似ているのだと思います。
クマ太郎と結婚する前は私も母と同じように砂糖や塩で味付けした卵焼きを焼いていました。
しかし、クマ太郎は甘い卵焼きよりもだし巻き卵の方が好きみたいだったので、卵焼きと言えばだし巻き卵となった分かりやすい経緯があります。
私個人としては、母のロシアンルーレットな甘い卵焼きも、だし巻き卵のどちらも普通に好きなので問題ないなぁと思った昼下がりでした。
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