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194、振り返らない背中

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 今までの行きたくない!が嘘みたいにお休み明けの月曜日でも振り返ること無く保育園の教室へ走っていく犬助に、私の方が寂しくなっているウサギです。

 最近の犬助は以前に比べて保育園に行きたくない!と言わなくなりました。

 全く言わない訳では有りませんが、反比例するように「早く保育園に行きたーい!」と言うことが増えました。
 あんまり「〇〇君と遊んだー」などと教えてはくれませんが、保育園で英会話教室や体操教室、水泳教室が有った日は内容を教えてくれようとします。

 「行きたくない」よりは「行きたーい!」の方が親としては安心しますが、何だか少しずつ犬助が巣立って行っているようで寂しさも覚えます。

 朝の保育園のベランダから「ママ、だいすきよー!」と叫んだり、寂しいと泣いていた犬助がベランダに出てくることも少なくなりました。
 他にもベランダで「あいしてるー!」「はやくおむかえにきてねー!」など犬助が叫ぶので、私やクマ太郎は「愛してるよー!」「大好きよー!」と叫び返してたり……。
 出勤中の先生達にクスクスと笑われることも有りましたが、笑われることよりも犬助へ愛を叫び返すことが重要だったりする私達。
 他所の人が見たら立派な親バカですね。

 これが子どもの成長と親離れの始まりなのかなぁと、振り返ることもなく教室へと向かう犬助の背中を見つめてしまいます。

 とても、とっっても!
 言葉では言い表せないほどに寂しい気持ちになってしまいますが、子どもの成長を喜び、見守れるママでありたいなぁと思います。
 でも、犬助の気が付かない所で滂沱の涙を流すことは許して欲しかったりする私です。

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