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106、未来

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 耳の遠い御老体に捕まって3歩進んで2歩下がるな気分のウサギです。
 
 お年を重ねるという事は色々な身体機能や認知機能が下がるということです。
 しかしそれは誰もが通る道であり、致し方ないことです。

 私も時々ではありますが、お風呂の洗剤を冷蔵庫で冷やしていることがあります。
 仕事帰りに買ってきた物を保育園のお迎えに遅れそうだと慌ただしく冷蔵庫へと収納することが敗因です。

 高齢とは言えないのにそんなことをやらかす私。
 私より年上のクマ太郎にもよくよく言っています。
 ボケた私をよろしくお願いします、と。

 そんな気性の激しい私は常々思っています……。
 置物のように座布団の上に座って、大人しくお茶を啜っているだけの無害で可愛いおばあちゃんになりたい、と。

 ただですねぇ……結婚式の引出物の選べるカタログで貰った冷凍のカニを発泡スチロールの箱に入れたまま野菜室に入れていた私はすでにボケているのかもしれません。

 冷凍のカニがどうなったのか?

 冷凍庫に入れていると本気で思い込んでいた私によって、数カ月という長き時を野菜室で保管されていた冷凍のカニ。

 そんな結末は聞かなくても分かり切っているかもしれません。

 しかし、堂々と敢えて言いましょう!

 よくわからない液体にまみれて腐っていました!!

 …………宅配された発泡スチロールの箱のまま野菜室に入れていたお陰か、完全密封されていたことだけが救いだと思います。

 こんな私が歳を重ねて御老体になった時に、何をするのか本当に怖い話ですね……。

 もしくは年をとっても変わらずに天然ボケか本気のボケが分からない私の笑い話的な伝説の一ページになるのでしょうか?

 未来は誰にもわからないと言うことで終わらせたいと思います。
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