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71、オニギリ、コロリん
しおりを挟むテーブルの上に置いていたオニギリをいつの間にか手に持ったいたスッポンポンのチュー助に頬が引き攣ったウサギです。
スッポンポンは良いんです。
だってお風呂に入る前でしたから。
お風呂に入る時にスッポンポンにならないことはある意味問題です。
犬助とチュー助を裸にした後に、気が付けばチュー助がいつの間にかテーブルの上に有ったオニギリを手に持って浴室にいました。
ちなみに、私が握った「混ぜ込みワーカメ」の梅しそワカメオニギリです。
浴室の中でスッポンポンのチュー助は満面の笑顔でオニギリに齧り付いて一言。
「おーいしー!」
まさに、アニメやテレビなどでよく見るザ・食いしん坊の顔でした。
ほっぺに付けたお米さんがなんとも言えません。
どうしたものかと見守る私の前で嬉しそうにチュー助はパクパクとオニギリを食べ続けます。
しかし、そんなチュー助に悲劇が襲います。
コロン、とまるで絵本のおむすびコロリンのように転がったチュー助のオニギリ。
そのままポチャンとどんぐりコロコロのように湯船へと沈んで行きました。
沈んで行く小さくなったオニギリを呆然とした表情で見詰めるチュー助。
流石に湯船に沈んでグッショリとなったオニギリは食べられません。
呆然とするチュー助より先にオニギリを拾って廃棄しようとしました。
オニギリを捨てようとしていると分かったのか、チュー助が手を伸ばして取り戻そうとしました。
しかし、衛生的にも食べさせたくは無いのでチュー助の手に戻ることはなく、オニギリを失って傷心のチュー助は泣いてしまいました。
ですがまあ、新しくオニギリを握ってあげると説明したら理解したのかケロッと泣き止んだチュー助でした。
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