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67、両手に花
しおりを挟む犬助を皮膚科へと連れて行って疲れ果てたのでグデーっとしたいウサギです。
数日前から犬助の目の周囲が少しだけ赤くなり、痒いのかよく触るようになりました。
保育園が終わったあとに皮膚科へと連れて行きましたが、アトピーとかでは無さそうで軟膏と痒みを抑える粉薬を貰いました。
皮膚科と言いますか、どこの病院でも待ち時間とは長いもの。
すぐに飽きた犬助がチョロチョロしようとすることを抑えることに苦労しました。
ですが、まあ……4歳ぐらいの幼な子にずっと大人しくしていなさいというのも酷な話では有りまして……。
周囲へと極力迷惑をかけないように気を付けながらなので、小さい子どもを連れての病院受診とは大変ですね。
しかも、なぜかは分かりませんが、犬助と一緒に私の90歳半ばの祖母を皮膚科へと連れて行くことにいつの間にかなっていました。
右手に動き回って元気モリモリ4歳児様、左手にフラフラよろよろ90歳半ばの御老体。
両手に花という言葉がありますが、こういう披露しか蓄積されない両手に花は出来ればノーサンキューです。
万が一にでも祖母が転倒してしまったら、犬助がへの監視の目が行き届かなかったらと思うとヒヤヒヤ物です。
そんなドキドキハラハラの皮膚科受診で一番特をしたのは、ある意味犬助かもしれません。
「犬ちゃん、おなかへったー。
ハンバーガーたべたい!」
「良い子にしていたら、ひいばーばが買ってあげるよ。」
皮膚科の待合室の中でずーっと腹ペコ宣言を言い続けていた犬助へ、鶴の一言ならぬひいばーばの一言。
皮膚科受診後に犬助は無事にハンバーガー、ポテト、オレンジジュースを手に入れました。
疲労感を手に入れた私とは逆に、満腹感を手に入れた犬助がとても羨ましい私でした。
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