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46. エルシーへの疑惑(※sideアンドリュー)
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「エルシーの様子は?もう帰ってる?」
「はい、早くにお戻りでございました」
「そう。勉強は?」
「それが……、先ほど激しい癇癪を起こされて、教師に向かって罵詈雑言を吐いた後、教科書を投げつけたのです。教師が怪我を」
「っ!何だって?傷は深いのかい?」
「いえ……。瞼を教科書の角で切ってしまいましたが、幸い目に異常はないようです。ただ、教師はひどく憤慨し本日の講義はもう終わりにすると。彼女もずっとエルシー様の態度に耐えてきていたものですから……」
気まずそうにそう報告してくる侍女や教師を責めるつもりは毛頭ない。僕は深くため息をつくと、エルシーの部屋に向かった。また今日の口論の開始だ。
部屋の扉を開けると、あろうことか、エルシーはベッドに寝そべったまま本を読んでいた。近くまで歩み寄り、確認する。……やはり教科書ではなく、娯楽小説のようだ。
「……何をしているんだ、エルシー」
「……。チッ」
こちらに顔を向けることもなく舌打ちをするエルシー。……僕は本当に愚かだった。この性悪な女の子のことを、健気でか弱く愛らしい子だと思い込んでいたのだから。
「何をしているんだと聞いている」
「見て分からない?!本読んでるのよ!うるさいわねぇ毎日毎日!」
「……明日必ず、教師に謝るんだ。怪我をさせただろう」
僕が静かにそう言うと、エルシーはようやく顔だけをこちらに向けた。ギロリと睨みつけてくるその顔には、かつての優しく愛らしい笑顔の片鱗さえ見当たらない。死にもの狂いで勉強を頑張りますからと言っていた時の、素直で真摯な眼差しはない。
エルシーは気怠げに体を起こすとベッドサイドに腰かけ、足を組みながら僕を馬鹿にするように笑った。
「王太子の婚約者である私に、高慢な口のきき方をしたの。だから叱った。それだけのことよ。……何なの?あなた最近。随分と態度が変わったじゃない。前はベソベソおどおどして、気持ち悪いくらいだったくせに。今は別の意味で不気味だわ」
「……。それは叱ったとは言わない。君は勉強が嫌で、ただ不満をぶつけただけだ。そうだろう?言葉を知らない子どものように物を投げつけ相手を黙らせるなど、あまりに稚拙だ。王太子の婚約者である立場を振りかざすならば、まずその立場に相応しい人物になるんだ。謙虚になってくれ、エルシー」
バシッ!
何の前触れもなく、彼女の手に握られていた娯楽小説が僕の顔面に投げつけられた。
「……うるさいわ。役立たずの名ばかり王太子のくせに」
「…………。」
腸が煮えくり返る。だけどここでこの子と同じように感情をぶつけてしまっては駄目だ。それじゃ何一つ進展しない。僕はぐっと歯を食いしばった。
「殿下……っ」
「いい。下がっていてくれ」
殺気立った護衛たちを下がらせ、僕は一旦話題を変えた。
「……最近、随分とヘイディ公爵令嬢にすり寄っていっているようだが、一体何を企んでいるんだ?エルシー」
「……嫌な言い方ねぇ。ただご挨拶してるだけよ。何が悪いの?」
まるで宿敵でも見るような目で僕を睨みあげながらエルシーが言う。こんな僕らが、数年後には王太子夫妻となり共に公務に励むことになるのか……。この国や国民たちを守っていくために、同じ方向を向いて共に働くのか……?
(……無理に決まってる)
半ば諦める気持ちもあるが、まだ投げ出すわけにはいかない。だってここで投げ出して逃げてしまったら、僕の存在意義って一体何なんだ。
「何故急にヘイディ公爵令嬢に対する態度が変わったんだ?」
「何故って言われても!尊敬してるからよー。すごいじゃないの。彼女もこんなに勉強漬けの日々を過ごしてきたわけでしょ?親近感が湧いてきたのよ。だから仲良くなりたいだけ~」
小馬鹿にしたように間延びする喋り方でそう言うエルシーの顔には、醜い笑みが浮かんでいた。何が親近感だ。君とメレディアは全く違うだろう。彼女は心底努力していた。それももっとずっと幼い頃から。遊ぶ時間など一切なく、寸暇を惜しみ。この国と、僕のために。
……ああ、考えれば考えるほど、僕は決して失ってはならない人を手放してしまったんだな。
「……ヘイディ公爵家はこのセレゼラント王国の筆頭公爵家だ」
「…………は?」
「当主のヘイディ公爵は国の重鎮だし、両陛下の信頼も厚い。決して君が怒らせていい相手ではないんだ」
「……何が言いたいわけ?」
悪魔にしか見えないエルシーの鋭い目をぐっと睨み返しながら、僕はきっぱりと告げた。
「大人しくしておくことだ、エルシー。彼女によからぬことをすれば、多くの人間を敵に回すことになる。そのことを決して忘れるな。余計なことは考えず、君は自分の立場に相応しい人物になることだけを考えてくれ」
「うるさい!!偉そうに!何もできないあんたなんかの言葉、少しも響かないわよ!さっさと出て行って!!」
「……勉強をしてくれ」
無駄と分かる一言を残して、僕は踵を返した。後ろからまた何か投げつけられたけれど、無視した。
部屋を出て重い足取りで歩きながら考えた。
(……メレディアと仲が良いトラヴィスにも、一応伝えておこう。学園内では特にメレディアの周りに気を配っていてほしいと)
こっちも目を光らせておく必要がある。極力エルシーを自由に行動させないこと。学園を一歩外に出れば、常に監視の目をつけておくようにしなければ。
(……ただの考えすぎだったらいいんだけど……)
「はい、早くにお戻りでございました」
「そう。勉強は?」
「それが……、先ほど激しい癇癪を起こされて、教師に向かって罵詈雑言を吐いた後、教科書を投げつけたのです。教師が怪我を」
「っ!何だって?傷は深いのかい?」
「いえ……。瞼を教科書の角で切ってしまいましたが、幸い目に異常はないようです。ただ、教師はひどく憤慨し本日の講義はもう終わりにすると。彼女もずっとエルシー様の態度に耐えてきていたものですから……」
気まずそうにそう報告してくる侍女や教師を責めるつもりは毛頭ない。僕は深くため息をつくと、エルシーの部屋に向かった。また今日の口論の開始だ。
部屋の扉を開けると、あろうことか、エルシーはベッドに寝そべったまま本を読んでいた。近くまで歩み寄り、確認する。……やはり教科書ではなく、娯楽小説のようだ。
「……何をしているんだ、エルシー」
「……。チッ」
こちらに顔を向けることもなく舌打ちをするエルシー。……僕は本当に愚かだった。この性悪な女の子のことを、健気でか弱く愛らしい子だと思い込んでいたのだから。
「何をしているんだと聞いている」
「見て分からない?!本読んでるのよ!うるさいわねぇ毎日毎日!」
「……明日必ず、教師に謝るんだ。怪我をさせただろう」
僕が静かにそう言うと、エルシーはようやく顔だけをこちらに向けた。ギロリと睨みつけてくるその顔には、かつての優しく愛らしい笑顔の片鱗さえ見当たらない。死にもの狂いで勉強を頑張りますからと言っていた時の、素直で真摯な眼差しはない。
エルシーは気怠げに体を起こすとベッドサイドに腰かけ、足を組みながら僕を馬鹿にするように笑った。
「王太子の婚約者である私に、高慢な口のきき方をしたの。だから叱った。それだけのことよ。……何なの?あなた最近。随分と態度が変わったじゃない。前はベソベソおどおどして、気持ち悪いくらいだったくせに。今は別の意味で不気味だわ」
「……。それは叱ったとは言わない。君は勉強が嫌で、ただ不満をぶつけただけだ。そうだろう?言葉を知らない子どものように物を投げつけ相手を黙らせるなど、あまりに稚拙だ。王太子の婚約者である立場を振りかざすならば、まずその立場に相応しい人物になるんだ。謙虚になってくれ、エルシー」
バシッ!
何の前触れもなく、彼女の手に握られていた娯楽小説が僕の顔面に投げつけられた。
「……うるさいわ。役立たずの名ばかり王太子のくせに」
「…………。」
腸が煮えくり返る。だけどここでこの子と同じように感情をぶつけてしまっては駄目だ。それじゃ何一つ進展しない。僕はぐっと歯を食いしばった。
「殿下……っ」
「いい。下がっていてくれ」
殺気立った護衛たちを下がらせ、僕は一旦話題を変えた。
「……最近、随分とヘイディ公爵令嬢にすり寄っていっているようだが、一体何を企んでいるんだ?エルシー」
「……嫌な言い方ねぇ。ただご挨拶してるだけよ。何が悪いの?」
まるで宿敵でも見るような目で僕を睨みあげながらエルシーが言う。こんな僕らが、数年後には王太子夫妻となり共に公務に励むことになるのか……。この国や国民たちを守っていくために、同じ方向を向いて共に働くのか……?
(……無理に決まってる)
半ば諦める気持ちもあるが、まだ投げ出すわけにはいかない。だってここで投げ出して逃げてしまったら、僕の存在意義って一体何なんだ。
「何故急にヘイディ公爵令嬢に対する態度が変わったんだ?」
「何故って言われても!尊敬してるからよー。すごいじゃないの。彼女もこんなに勉強漬けの日々を過ごしてきたわけでしょ?親近感が湧いてきたのよ。だから仲良くなりたいだけ~」
小馬鹿にしたように間延びする喋り方でそう言うエルシーの顔には、醜い笑みが浮かんでいた。何が親近感だ。君とメレディアは全く違うだろう。彼女は心底努力していた。それももっとずっと幼い頃から。遊ぶ時間など一切なく、寸暇を惜しみ。この国と、僕のために。
……ああ、考えれば考えるほど、僕は決して失ってはならない人を手放してしまったんだな。
「……ヘイディ公爵家はこのセレゼラント王国の筆頭公爵家だ」
「…………は?」
「当主のヘイディ公爵は国の重鎮だし、両陛下の信頼も厚い。決して君が怒らせていい相手ではないんだ」
「……何が言いたいわけ?」
悪魔にしか見えないエルシーの鋭い目をぐっと睨み返しながら、僕はきっぱりと告げた。
「大人しくしておくことだ、エルシー。彼女によからぬことをすれば、多くの人間を敵に回すことになる。そのことを決して忘れるな。余計なことは考えず、君は自分の立場に相応しい人物になることだけを考えてくれ」
「うるさい!!偉そうに!何もできないあんたなんかの言葉、少しも響かないわよ!さっさと出て行って!!」
「……勉強をしてくれ」
無駄と分かる一言を残して、僕は踵を返した。後ろからまた何か投げつけられたけれど、無視した。
部屋を出て重い足取りで歩きながら考えた。
(……メレディアと仲が良いトラヴィスにも、一応伝えておこう。学園内では特にメレディアの周りに気を配っていてほしいと)
こっちも目を光らせておく必要がある。極力エルシーを自由に行動させないこと。学園を一歩外に出れば、常に監視の目をつけておくようにしなければ。
(……ただの考えすぎだったらいいんだけど……)
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