56 / 75
56. 元王宮侍女の証言
しおりを挟む
その侍女の名はリンダさんといった。
今はフラウド伯爵家に嫁ぎ、リンダ・フラウド伯爵夫人だ。
フラウド伯爵家に向かうその日、私は至って地味なグレーのワンピースに身を包み、アリューシャ王女もまた同様にシンプルな白いワンピース姿で現れた。セレオン殿下も、一見して王子様とは分からないようなごく普通の白いシャツに、ベージュのトラウザーズを履いていた。もちろんジーンさんをはじめとする供や護衛は何人もついて来ていたけれど、それでもとても王族の外出とは気付かれないような、かなり地味で目立ちにくい一団となった。
アリューシャ王女は馬車の中で何度も、ふぅ、ふぅ、と深呼吸を繰り返していた。
「ま、まさか王太子殿下直々にお越しいただくとは……!大変申し訳ございません。主人は本日諸用のため遠方に……」
セレオン殿下まで訪問するということを聞かされていなかったのだろう。出迎えてくださったフラウド伯爵夫人はセレオン殿下の顔を見た途端ピタリと硬直し、真っ青になった。そして慌ててカーテシーをし、しどろもどろで謝罪を始める。
「いや、そんなことは何も気にしなくていい。こちらが何も伝えていなかったのだから。これは非公式の訪問だ。もてなしも一切必要ないよ。ただ例のことについて、あなたの知っていることを私にも聞かせてほしいんだ」
そうは言われても、王太子殿下が屋敷に来たのにもてなさないわけにはいかない。動揺したフラウド伯爵夫人の顔には大きくそう書かれており、彼女は後ろに控える侍女たちにせわしなく目配せを始めた。侍女たちがオロオロと応接間を出て行く。
フラウド伯爵夫人はまるで裁判を受ける被告人のような雰囲気で、顔面蒼白になりながら私たちの向かいのソファーに座る。
「せ、先日使いの方からも尋ねられたのですが、私はメイジーが偽名を使って王宮勤めをしていたとは一切知りませんでした。本当でございます!」
「いや、大丈夫だよフラウド伯爵夫人。それは分かっているし、別にそこを追及するつもりで来たわけではないから。……あなたも知っているだろうけれど、国王陛下には嫁いでいった王女たち以外に、もう一人の娘がいる。それがこのアリューシャだ」
「ごきげんよう、フラウド伯爵夫人。本日は時間を作っていただきありがとうございます」
セレオン殿下に紹介されたアリューシャ王女がニコリと微笑みそう挨拶をする。
「滅相もございません、王女殿下。このような狭苦しい屋敷ではございますが、どうぞごゆっくりなさっていってくださいませ」
フラウド伯爵夫人は丁重に挨拶を返す。
「……それでね、夫人。あなたも社交界に席を置く人だ、このアリューシャの出自については噂くらい聞いたことがあるだろう。この子は王妃陛下や側妃の子ではなく、国王陛下が別の女性との間になした子だ」
「……はい」
殿下の言葉に、フラウド伯爵夫人の顔がわずかに強張った。もう話の内容はあらかた察しているのだろう。
セレオン殿下は穏やかな口調で言葉を続ける。
「その件で、今日はこうしてあなたを頼ってここまでやって来た。……メイジー・ベイスンという女性について、どんなことでもいい、あなたの知っていることを全て教えてもらえないだろうか」
「……はい……」
フラウド伯爵夫人は神妙に頷くと、アリューシャ王女の顔をまじまじと見つめ、その瞳に涙を浮かべた。
「……先日の王太子殿下の誕生パーティーにお招きいただいた際に、大広間で遠くから王女殿下のお顔を拝見いたしました。私は息が止まるほど驚き、胸が高鳴りました。その時に真っ先に頭をよぎったのは、かつて毎日共に過ごしたメイジーのことでしたわ。王女殿下の赤い色の瞳に、艷やかな濃茶の御髪……。そして何よりそのお美しいお顔立ちが、あまりにも彼女にそっくりだったものですから。まるで彼女がそこにいるようで……。でも、まさかと。自分の中に浮かんだ根拠のない可能性を否定し、考えないようにしていたのです。……ですが、先日使者の方がお見えになり、内密にと話してくださいました。メイジーが王女殿下の母君であったこと、彼女がすでに病で亡くなっていること……」
込み上げてくる思いに胸がいっぱいになったのか、フラウド伯爵夫人は一度言葉を区切ると取り出したハンカチで溢れた涙を拭った。
「……失礼いたしました。彼女とは王宮で共に働くうちにどんどん親しくなりました。私たちとても気が合ったのです。きっと王太子殿下や王女殿下がお知りになりたいことの全てではございませんが、私が彼女から聞いたことを、お話しさせていただきます」
アリューシャ王女が、隣に座っている私の手をそっと握ってきた。縋りつくような細いその手を、私は両手でしっかりと包み込んだ。
そして私たちは、フラウド伯爵夫人の話に、静かに聞き入った。
今はフラウド伯爵家に嫁ぎ、リンダ・フラウド伯爵夫人だ。
フラウド伯爵家に向かうその日、私は至って地味なグレーのワンピースに身を包み、アリューシャ王女もまた同様にシンプルな白いワンピース姿で現れた。セレオン殿下も、一見して王子様とは分からないようなごく普通の白いシャツに、ベージュのトラウザーズを履いていた。もちろんジーンさんをはじめとする供や護衛は何人もついて来ていたけれど、それでもとても王族の外出とは気付かれないような、かなり地味で目立ちにくい一団となった。
アリューシャ王女は馬車の中で何度も、ふぅ、ふぅ、と深呼吸を繰り返していた。
「ま、まさか王太子殿下直々にお越しいただくとは……!大変申し訳ございません。主人は本日諸用のため遠方に……」
セレオン殿下まで訪問するということを聞かされていなかったのだろう。出迎えてくださったフラウド伯爵夫人はセレオン殿下の顔を見た途端ピタリと硬直し、真っ青になった。そして慌ててカーテシーをし、しどろもどろで謝罪を始める。
「いや、そんなことは何も気にしなくていい。こちらが何も伝えていなかったのだから。これは非公式の訪問だ。もてなしも一切必要ないよ。ただ例のことについて、あなたの知っていることを私にも聞かせてほしいんだ」
そうは言われても、王太子殿下が屋敷に来たのにもてなさないわけにはいかない。動揺したフラウド伯爵夫人の顔には大きくそう書かれており、彼女は後ろに控える侍女たちにせわしなく目配せを始めた。侍女たちがオロオロと応接間を出て行く。
フラウド伯爵夫人はまるで裁判を受ける被告人のような雰囲気で、顔面蒼白になりながら私たちの向かいのソファーに座る。
「せ、先日使いの方からも尋ねられたのですが、私はメイジーが偽名を使って王宮勤めをしていたとは一切知りませんでした。本当でございます!」
「いや、大丈夫だよフラウド伯爵夫人。それは分かっているし、別にそこを追及するつもりで来たわけではないから。……あなたも知っているだろうけれど、国王陛下には嫁いでいった王女たち以外に、もう一人の娘がいる。それがこのアリューシャだ」
「ごきげんよう、フラウド伯爵夫人。本日は時間を作っていただきありがとうございます」
セレオン殿下に紹介されたアリューシャ王女がニコリと微笑みそう挨拶をする。
「滅相もございません、王女殿下。このような狭苦しい屋敷ではございますが、どうぞごゆっくりなさっていってくださいませ」
フラウド伯爵夫人は丁重に挨拶を返す。
「……それでね、夫人。あなたも社交界に席を置く人だ、このアリューシャの出自については噂くらい聞いたことがあるだろう。この子は王妃陛下や側妃の子ではなく、国王陛下が別の女性との間になした子だ」
「……はい」
殿下の言葉に、フラウド伯爵夫人の顔がわずかに強張った。もう話の内容はあらかた察しているのだろう。
セレオン殿下は穏やかな口調で言葉を続ける。
「その件で、今日はこうしてあなたを頼ってここまでやって来た。……メイジー・ベイスンという女性について、どんなことでもいい、あなたの知っていることを全て教えてもらえないだろうか」
「……はい……」
フラウド伯爵夫人は神妙に頷くと、アリューシャ王女の顔をまじまじと見つめ、その瞳に涙を浮かべた。
「……先日の王太子殿下の誕生パーティーにお招きいただいた際に、大広間で遠くから王女殿下のお顔を拝見いたしました。私は息が止まるほど驚き、胸が高鳴りました。その時に真っ先に頭をよぎったのは、かつて毎日共に過ごしたメイジーのことでしたわ。王女殿下の赤い色の瞳に、艷やかな濃茶の御髪……。そして何よりそのお美しいお顔立ちが、あまりにも彼女にそっくりだったものですから。まるで彼女がそこにいるようで……。でも、まさかと。自分の中に浮かんだ根拠のない可能性を否定し、考えないようにしていたのです。……ですが、先日使者の方がお見えになり、内密にと話してくださいました。メイジーが王女殿下の母君であったこと、彼女がすでに病で亡くなっていること……」
込み上げてくる思いに胸がいっぱいになったのか、フラウド伯爵夫人は一度言葉を区切ると取り出したハンカチで溢れた涙を拭った。
「……失礼いたしました。彼女とは王宮で共に働くうちにどんどん親しくなりました。私たちとても気が合ったのです。きっと王太子殿下や王女殿下がお知りになりたいことの全てではございませんが、私が彼女から聞いたことを、お話しさせていただきます」
アリューシャ王女が、隣に座っている私の手をそっと握ってきた。縋りつくような細いその手を、私は両手でしっかりと包み込んだ。
そして私たちは、フラウド伯爵夫人の話に、静かに聞き入った。
1,363
お気に入りに追加
3,518
あなたにおすすめの小説
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
【完結】生贄として育てられた少女は、魔術師団長に溺愛される
未知香
恋愛
【完結まで毎日1話~数話投稿します・最初はおおめ】
ミシェラは生贄として育てられている。
彼女が生まれた時から白い髪をしているという理由だけで。
生贄であるミシェラは、同じ人間として扱われず虐げ続けられてきた。
繰り返される苦痛の生活の中でミシェラは、次第に生贄になる時を心待ちにするようになった。
そんな時ミシェラが出会ったのは、村では竜神様と呼ばれるドラゴンの調査に来た魔術師団長だった。
生贄として育てられたミシェラが、魔術師団長に愛され、自分の生い立ちと決別するお話。
ハッピーエンドです!
※※※
他サイト様にものせてます
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
貧乏男爵令嬢のシンデレラストーリー
光子
恋愛
私の家は、貧乏な男爵家だった。
ツギハギだらけの服、履き潰した靴、穴の空いた靴下、一日一食しか出ない食事……でも、私は優しい義両親と、笑顔の可愛い義弟に囲まれて、幸せだった。
――――たとえ、家の為に働きに出ている勤め先で、どんな理不尽な目に合おうと、私は家族のために一生懸命働いていた。
貧乏でも、不幸だと思ったことなんて無い。
本当の両親を失い、孤独になった私を引き取ってくれた優しい義両親や義弟に囲まれて、私は幸せ。だけど……ほんの少しだけ、悔しいと……思ってしまった。
見返したい……誰か、助けて欲しい。なんて、思ってしまったの。
まさかその願いが、現実に叶うとは思いもしなかったのに――
いかにも高級で綺麗なドレスは、私だけに作られた一点もの。シンデレラのガラスの靴のような光輝く靴に、身につけるのはどれも希少で珍しい宝石達で作られたアクセサリー。
いつもと違う私の装いを見たご令嬢は、目を丸くして、体を震わせていた。
「な……なんなんですか、その格好は……!どうして、キアナが……貴女なんて、ただの、貧乏男爵令嬢だったのに―――!」
そうですね。以前までの私は、確かに貧乏男爵令嬢でした。
でも、今は違います。
「今日ここに、我が息子フィンと、エメラルド公爵令嬢キアナの婚約を発表する!」
貧乏な男爵令嬢は、エメラルド公爵令嬢、そして、この国の第二王子であるフィン殿下の婚約者になって、貴方達とは住む世界が違ってしまいました。
どうぞ、私には二度と関わらないで下さい。
そして――――罪を認め、心から反省して下さい。
私はこのまま、華麗なシンデレラストーリーを歩んでいきます。
不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。魔物もいます。魔法も使います。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
全裸で異世界に呼び出しておいて、国外追放って、そりゃあんまりじゃないの!?
猿喰 森繁
恋愛
私の名前は、琴葉 桜(ことのは さくら)30歳。会社員。
風呂に入ろうと、全裸になったら異世界から聖女として召喚(という名の無理やり誘拐された被害者)された自分で言うのもなんだけど、可哀そうな女である。
日本に帰すことは出来ないと言われ、渋々大人しく、言うことを聞いていたら、ある日、国外追放を宣告された可哀そうな女である。
「―――サクラ・コトノハ。今日をもって、お前を国外追放とする」
その言葉には一切の迷いもなく、情けも見えなかった。
自分たちが正義なんだと、これが正しいことなのだと疑わないその顔を見て、私はムクムクと怒りがわいてきた。
ずっと抑えてきたのに。我慢してきたのに。こんな理不尽なことはない。
日本から無理やり聖女だなんだと、無理やり呼んだくせに、今度は国外追放?
ふざけるのもいい加減にしろ。
温厚で優柔不断と言われ、ノーと言えない日本人だから何をしてもいいと思っているのか。日本人をなめるな。
「私だって好き好んでこんなところに来たわけじゃないんですよ!分かりますか?無理やり私をこの世界に呼んだのは、あなたたちのほうです。それなのにおかしくないですか?どうして、その女の子の言うことだけを信じて、守って、私は無視ですか?私の言葉もまともに聞くおつもりがないのも知ってますが、あなたがたのような人間が国の未来を背負っていくなんて寒気がしますね!そんな国を守る義務もないですし、私を国外追放するなら、どうぞ勝手になさるといいです。
ええ。
被害者はこっちだっつーの!
【完結】「冤罪で処刑された公爵令嬢はタイムリープする〜二度目の人生は殺(や)られる前に殺(や)ってやりますわ!」
まほりろ
恋愛
【完結しました】
アリシア・フォスターは第一王子の婚約者だった。
だが卒業パーティで第一王子とその仲間たちに冤罪をかけられ、弁解することも許されず、その場で斬り殺されてしまう。
気がつけば、アリシアは十歳の誕生日までタイムリープしていた。
「二度目の人生は|殺《や》られる前に|殺《や》ってやりますわ!」
アリシアはやり直す前の人生で、自分を殺した者たちへの復讐を誓う。
敵は第一王子のスタン、男爵令嬢のゲレ、義弟(いとこ)のルーウィー、騎士団長の息子のジェイ、宰相の息子のカスパーの五人。
アリシアは父親と信頼のおけるメイドを仲間につけ、一人づつ確実に報復していく。
前回の人生では出会うことのなかった隣国の第三皇子に好意を持たれ……。
☆
※ざまぁ有り(死ネタ有り)
※虫を潰すように、さくさく敵を抹殺していきます。
※ヒロインのパパは味方です。
※他サイトにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※本編1〜14話。タイムリープしたヒロインが、タイムリープする前の人生で自分を殺した相手を、ぷちぷちと潰していく話です。
※番外編15〜26話。タイムリープする前の時間軸で、娘を殺された公爵が、娘を殺した相手を捻り潰していく話です。
2022年3月8日HOTランキング7位! ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる