32 / 84
31.屈辱
しおりを挟む
こんな場所で、突然持ち出された世継ぎの話。
私が宰相の言葉に呆然としていると、マデリーン妃がクスクスと笑いはじめた。
「そうよぉ。あなたさっきからすごい偉そうに喋ってるけど、隣の国の王家から嫁いできた大事な王妃様って扱いを受けてたわりには、子どももできなかったんでしょぉ?ちょっとは弁えなさいよ。雑務よりそっちの方がよーっぽど大事な役目でしょう?!ジェリーはあなたを見限ったの。あたしとの間に子どもを作りたいわけ。そのためにはこうして二人でくつろいで仲良くする時間って大事なのよぉ。あなたみたいに心がギスギスしていたらいつまで経っても子どもができないわ!」
私は無意識にジェラルド様の顔を見た。
違う。私に子どもができなかったのは、彼が私にずっと避妊薬を……
「……。」
「……ジェラルド、さま……」
どうして何も言ってくれないの?
場は妙な空気に包まれた。私から目を逸らすように俯くカイル様。私の後ろに控えている護衛たちの小さく息を呑む音。そして、マデリーン妃の勝ち誇ったような表情と、興味津々の顔で私の反応を伺っている無関係の女性たち。
晒し者にされている気分だった。
誰も口を開かないその異様な空気を破ったのはアドラム公爵だった。
「…ま、どうぞマデリーン妃、お気をお静めくださいませ。…妃陛下、そういうわけでございますから、ここはどうぞ一旦お引き取りを…。陛下とマデリーン妃がお心安らかに過ごされることこそが、一日も早いお世継ぎの誕生に繋がることは、私もその通りであると考えておりますので」
「宰相閣下…っ!違います…!……陛下」
このままでは事実と違う噂話が一気に広まることは容易に想像できた。ジェラルド様が真実を話してくれない限り、私の体に問題があって子を授かれなかったからジェラルド様が側妃を迎えたということになってしまう。
祈る思いで見つめるけれど、氷のように冷酷な表情をしたジェラルド様は言った。
「…そういうことだ。下がれ、アリア。お前は世継ぎを成すという正妃として最大の責務を全うできなかった。それなのに、この俺に対してそんな偉そうな口をきくのか。カナルヴァーラの王女は気位ばかりは高いと見える。見損なったぞ」
「───────っ!」
頭を思い切り殴られたようだった。
信じられない。
真実を話したい。だけど…、
今ここで私が避妊薬の話をしたら、一体どうなることか。
きっとジェラルド様はそれさえも私のせいにするのだろう。私が真っ赤な嘘を並べていると言うか、それとも…、その薬を使うのさえ私の希望だったことにされ、王宮中に私が責務を放り出して情事を愉しむ不届き者と噂されることになるか…。
必死で堪えようとしても、涙で視界が潤む。
「…さ、もう参りましょう、妃陛下。お話は執務室で伺いますので…」
「……あなたは最低です、陛下」
そんな捨て台詞を吐くのが精一杯だった。
「それはお前だ。さっさと出て行け」
ジェラルド様は何のためらいもなく、そう言い放った。
そういうことだったのね。
宰相の後に続き執務室へ向かいながら、私はようやく自分に対する周囲の態度の変化、そしてこの環境の変化の理由に気付いた。
私の知らないところで、ジェラルド様が側妃を迎えた理由は正妃の私に子ができないからということになっていたのだろう。
そしてジェラルド様の側妃への溺愛ぶりを見て、皆は世継ぎとなる子を産むのはマデリーン妃になるだろうと考え、私を見限ったのだ。
宰相も、ジェラルド様からそう言われているのだろうか。
「…………。」
さっきのマデリーン妃のあけすけで品のない言動を思い出し、そしてジェラルド様の言葉を思い出す。
『彼女にはいろいろと事情があるんだ。本来なら王家に嫁ぐことなど有り得ない人生で、…だが俺と恋に落ちた。何の覚悟もないまま環境が一気に様変わりしたんだ』
確かに、大国の国王の側妃ともあれば、普通は幼少の頃からそれなりの教育を受けられる高位貴族の令嬢が候補に上がる。正妃は無理でも、側妃として王家に嫁がせたいと考える家は多いはずだ。
ジェラルド様がその気になれば、侯爵家以上の家柄からもっと教養のある令嬢を迎えた方がよかったはず…。まぁ、恋に落ちたから仕方ないと言われれば、それまでなんだけど。あの方の場合本当にそれだけの感情で側妃を決めてしまうだろう。私はもうジェラルド様に対する信頼も期待も完全に失ってしまっていた。
(だとしても…、あんなに粗野であけすけな言動をする人が…。…ベレット伯爵家って、一体どういう教育をされてきたのかしら…)
気になって仕方がない。
執務室に着くと、私はそのことをアドラム公爵に尋ねた。
「…ああ、ベレット伯爵家は…、妃陛下の気に留めるような家ではございません。かつては華々しい時期もあったようですが、今はもう王都からは遠く離れた田舎から出ることもなく細々と領地を経営しているだけの家です。マデリーン妃はたまたま街へ買い物に来ていたところを陛下に見初められたそうで…。…まさか自分らの娘がこうして国王陛下に見出される日が来るなどと思いもしなかったのでしょう。娘を社交の場に出すこともせず、ろくな教育もさせていなかったようですな」
「…それでいいのですか、アドラム公爵。あの方が側妃として陛下のおそばにいることが、本当に王家のためになると…?」
「は…、しかしもう我々がどう進言しても、今の陛下には全く響かぬご様子…。今は様子を見ながら、マデリーン妃への淑女教育を施していくしかないと考えております」
「……。」
(煮えきらないな…)
頼りない。
ここに来た頃は私のことを理解してくれる味方のように感じていたこのアドラム公爵に対しても、大きな不信感が芽生えた。
私が宰相の言葉に呆然としていると、マデリーン妃がクスクスと笑いはじめた。
「そうよぉ。あなたさっきからすごい偉そうに喋ってるけど、隣の国の王家から嫁いできた大事な王妃様って扱いを受けてたわりには、子どももできなかったんでしょぉ?ちょっとは弁えなさいよ。雑務よりそっちの方がよーっぽど大事な役目でしょう?!ジェリーはあなたを見限ったの。あたしとの間に子どもを作りたいわけ。そのためにはこうして二人でくつろいで仲良くする時間って大事なのよぉ。あなたみたいに心がギスギスしていたらいつまで経っても子どもができないわ!」
私は無意識にジェラルド様の顔を見た。
違う。私に子どもができなかったのは、彼が私にずっと避妊薬を……
「……。」
「……ジェラルド、さま……」
どうして何も言ってくれないの?
場は妙な空気に包まれた。私から目を逸らすように俯くカイル様。私の後ろに控えている護衛たちの小さく息を呑む音。そして、マデリーン妃の勝ち誇ったような表情と、興味津々の顔で私の反応を伺っている無関係の女性たち。
晒し者にされている気分だった。
誰も口を開かないその異様な空気を破ったのはアドラム公爵だった。
「…ま、どうぞマデリーン妃、お気をお静めくださいませ。…妃陛下、そういうわけでございますから、ここはどうぞ一旦お引き取りを…。陛下とマデリーン妃がお心安らかに過ごされることこそが、一日も早いお世継ぎの誕生に繋がることは、私もその通りであると考えておりますので」
「宰相閣下…っ!違います…!……陛下」
このままでは事実と違う噂話が一気に広まることは容易に想像できた。ジェラルド様が真実を話してくれない限り、私の体に問題があって子を授かれなかったからジェラルド様が側妃を迎えたということになってしまう。
祈る思いで見つめるけれど、氷のように冷酷な表情をしたジェラルド様は言った。
「…そういうことだ。下がれ、アリア。お前は世継ぎを成すという正妃として最大の責務を全うできなかった。それなのに、この俺に対してそんな偉そうな口をきくのか。カナルヴァーラの王女は気位ばかりは高いと見える。見損なったぞ」
「───────っ!」
頭を思い切り殴られたようだった。
信じられない。
真実を話したい。だけど…、
今ここで私が避妊薬の話をしたら、一体どうなることか。
きっとジェラルド様はそれさえも私のせいにするのだろう。私が真っ赤な嘘を並べていると言うか、それとも…、その薬を使うのさえ私の希望だったことにされ、王宮中に私が責務を放り出して情事を愉しむ不届き者と噂されることになるか…。
必死で堪えようとしても、涙で視界が潤む。
「…さ、もう参りましょう、妃陛下。お話は執務室で伺いますので…」
「……あなたは最低です、陛下」
そんな捨て台詞を吐くのが精一杯だった。
「それはお前だ。さっさと出て行け」
ジェラルド様は何のためらいもなく、そう言い放った。
そういうことだったのね。
宰相の後に続き執務室へ向かいながら、私はようやく自分に対する周囲の態度の変化、そしてこの環境の変化の理由に気付いた。
私の知らないところで、ジェラルド様が側妃を迎えた理由は正妃の私に子ができないからということになっていたのだろう。
そしてジェラルド様の側妃への溺愛ぶりを見て、皆は世継ぎとなる子を産むのはマデリーン妃になるだろうと考え、私を見限ったのだ。
宰相も、ジェラルド様からそう言われているのだろうか。
「…………。」
さっきのマデリーン妃のあけすけで品のない言動を思い出し、そしてジェラルド様の言葉を思い出す。
『彼女にはいろいろと事情があるんだ。本来なら王家に嫁ぐことなど有り得ない人生で、…だが俺と恋に落ちた。何の覚悟もないまま環境が一気に様変わりしたんだ』
確かに、大国の国王の側妃ともあれば、普通は幼少の頃からそれなりの教育を受けられる高位貴族の令嬢が候補に上がる。正妃は無理でも、側妃として王家に嫁がせたいと考える家は多いはずだ。
ジェラルド様がその気になれば、侯爵家以上の家柄からもっと教養のある令嬢を迎えた方がよかったはず…。まぁ、恋に落ちたから仕方ないと言われれば、それまでなんだけど。あの方の場合本当にそれだけの感情で側妃を決めてしまうだろう。私はもうジェラルド様に対する信頼も期待も完全に失ってしまっていた。
(だとしても…、あんなに粗野であけすけな言動をする人が…。…ベレット伯爵家って、一体どういう教育をされてきたのかしら…)
気になって仕方がない。
執務室に着くと、私はそのことをアドラム公爵に尋ねた。
「…ああ、ベレット伯爵家は…、妃陛下の気に留めるような家ではございません。かつては華々しい時期もあったようですが、今はもう王都からは遠く離れた田舎から出ることもなく細々と領地を経営しているだけの家です。マデリーン妃はたまたま街へ買い物に来ていたところを陛下に見初められたそうで…。…まさか自分らの娘がこうして国王陛下に見出される日が来るなどと思いもしなかったのでしょう。娘を社交の場に出すこともせず、ろくな教育もさせていなかったようですな」
「…それでいいのですか、アドラム公爵。あの方が側妃として陛下のおそばにいることが、本当に王家のためになると…?」
「は…、しかしもう我々がどう進言しても、今の陛下には全く響かぬご様子…。今は様子を見ながら、マデリーン妃への淑女教育を施していくしかないと考えております」
「……。」
(煮えきらないな…)
頼りない。
ここに来た頃は私のことを理解してくれる味方のように感じていたこのアドラム公爵に対しても、大きな不信感が芽生えた。
54
お気に入りに追加
2,310
あなたにおすすめの小説
(本編完結・番外編更新中)あの時、私は死にました。だからもう私のことは忘れてください。
水無月あん
恋愛
本編完結済み。
6/5 他の登場人物視点での番外編を始めました。よろしくお願いします。
王太子の婚約者である、公爵令嬢のクリスティーヌ・アンガス。両親は私には厳しく、妹を溺愛している。王宮では厳しい王太子妃教育。そんな暮らしに耐えられたのは、愛する婚約者、ムルダー王太子様のため。なのに、異世界の聖女が来たら婚約解消だなんて…。
私のお話の中では、少しシリアスモードです。いつもながら、ゆるゆるっとした設定なので、お気軽に楽しんでいただければ幸いです。本編は3話で完結。よろしくお願いいたします。
※お気に入り登録、エール、感想もありがとうございます! 大変励みになります!
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
平凡地味子ですが『魔性の女』と呼ばれています。
ねがえり太郎
恋愛
江島七海はごく平凡な普通のOL。取り立てて目立つ美貌でも無く、さりとて不細工でも無い。仕事もバリバリ出来るという言う訳でも無いがさりとて愚鈍と言う訳でも無い。しかし陰で彼女は『魔性の女』と噂されるようになって―――
生まれてこのかた四半世紀モテた事が無い、男性と付き合ったのも高一の二週間だけ―――という彼女にモテ期が来た、とか来ないとかそんなお話
※2018.1.27~別作として掲載していたこのお話の前日譚『太っちょのポンちゃん』も合わせて収録しました。
※本編は全年齢対象ですが『平凡~』後日談以降はR15指定内容が含まれております。
※なろうにも掲載中ですが、なろう版と少し表現を変更しています(変更のある話は★表示とします)
愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす
リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」
夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。
後に夫から聞かされた衝撃の事実。
アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。
※シリアスです。
※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる