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16. マクシム様の気遣い
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(ビックリした……。本当によかった、深く追及されなくて……)
まだ背中に折檻されていた時の痣が残っていたなんて。私にとってあれらのことは日常だったし、自分の体なんて普段気にも留めたことがなかったからすっかり失念していた。
(昨夜は部屋が暗くて見えなかったのね……)
どうしよう。早く痣が消えてくれないかな。できるだけ隠したいけれど……、夫婦が夜あんなことをするのなら、きっとこれから先もマクシム様にこの汚い背中を見られてしまう。きっと不気味に思ったはずだわ。嫌がられたらどうしよう。
マクシム様はあれからすぐ「仕事に行ってくる」と言って寝室を出て行った。お前はまだゆっくり休んでいろと言われたけれど、本当に休んでいていいんだろうか。妻なんだから、旦那様が出かける時にはちゃんと見送らなくてはいけないんじゃないだろうか。あ、でも義母は義父に対してそんなことしていなかったような……。
(……一晩を一緒に過ごしたからか、マクシム様の言葉遣いや態度が、昨日よりなんだか親しげになっている気がしたわ……)
だけど一人で急いで寝室を出て行ったのは、昨夜や今朝の私の態度が気に入らなかったからかもしれない。もし怒っていたらどうしよう。オーブリー子爵家に不満を告げられたり離縁を申し出られたりしたら……。
私はそんなことばかり考えてずっとビクビクしていた。ゆっくり休んでいろと言われた以上、寝室から出て行きづらい。
気になって眠ることもできず、かと言ってすぐさま寝室を出て行くこともできずに、私はマクシム様との会話やオーブリー子爵夫妻のことばかり考えて悶々としていた。
それからかなり時間が経ってから、寝室のドアの向こう側から、とても控えめに声がかけられた。
「……失礼いたします、奥様……」
「っ!!」
「お目覚めでいらっしゃいますか……?」
「あ、は、はいっ……」
優しげな女性の声に少しホッとして、昨夜の夜着を着直していた私はおずおずと立ち上がる。するとゆっくりと開いた扉の向こうから、昨日ここに到着してからお世話をしてくれていた若い侍女の顔が覗いた。
「ご無事でようございました!……あ、と言うのは旦那様に対して失礼かもしれませんが……。とにかく、奥様の傷が少しも増えていなくて、やっぱりようございました!」
「はい!実は私たち非常に心配しておりましたので……っ」
朝の身支度を手伝ってくれながら、昨日から部屋にいた二人の侍女たちが嬉しそうにそう言った。彼女たちの名はカロルとルイーズというそう。昨日は互いに緊張していたけれど、今の二人は随分リラックスした様子でいろいろと話してくれていた。
「あ、あなた方は……、このナヴァール邸に勤めて長いのですか……?」
見たところ歳の頃は私とそう変わらなさそう。そう思って尋ねてみると、湯浴みを済ませた私にドレスを着せてくれていた二人は困ったように微笑んだ。
「ですから奥様、そんな話し方はお止めくださいませ」
「そうですよ!こちらが恐縮してしまいますわ」
「あ、そうね……。ごめんなさい、慣れていなくて……」
さっきから何度も「私たちは奥様の侍女なのですからどうぞ気楽に接してください」と言われているのに、つい遠慮がちな話し方になってしまう。他人と気楽に話したことなんてないのだ。私にとっては、かなり努力が必要。
「私たちも実は奥様とさほど変わらないのですよ、このナヴァール邸にやって来たのは」
「……え?そうなの?」
「はいっ。私たちは数週間前にこちらに勤めはじめたばかりです!」
話を詳しく聞くと、この屋敷には彼女たちの他に年若い侍女はいないのだという。マクシム様が当主となってから、不在がちな独り身の彼は「そんなに大人数必要ないから」という理由で使用人をだいぶ削減されたのだという。
「ですがこのたび奥方を迎えられるとなって、急遽若い侍女の募集が行われたのです。経験のある多くの女性に声がかかったようですが、誰もが恐れをなしてこちらでの勤めを引き受けなかったそうです。私たちも本当はすごく怖くてかなり悩みました。ですが……私は病気の父に仕送りをしたくて……」
「私も、弟や妹の学費を稼ぎたくて、意を決して面接に来たのです。お給金の条件はかなり良かったものですから……」
「そ、そうだったの」
「はいっ。氷の軍神騎士団長の屋敷に来るなんて、一体どんな目に遭わせられるだろうかと、大変失礼ながら本当は怖くてたまりませんでした」
「ですが、とにかくお金を貯めるまでは耐えようと。そんな覚悟でやって来たんです。……でも面接をしてくださった家令の方はとても優しいし、採用されてからご挨拶をさせていただいたら旦那様もとても温厚なお方で!」
「そう……」
初めて聞くその話に私は驚いた。カロルとルイーズは楽しそうに話を続ける。
「ええ!旦那様は仰ったんです。これから屋敷に迎える妻は、慣れない辺境の地にたった一人で嫁いでくる。きっと心細くて仕方ないだろうから、君たちが支えてやってほしいと」
「……マクシム様が……?」
「はいっ。ですがそう言われましても、誰もが恐れる軍神の元に嫁いでくることになった方なんて、失礼ですが、きっとものすごく気が強くて怖い方なんだろうなぁって、そう思っておりました……」
「だから奥様がこんなにたおやかでお優しい方で!」
「私たち本当にホッとしたんです!どうぞこれからよろしくお願いいたしますっ」
「こっ、こちらこそ……。ありがとう」
嬉しそうな二人にそう答えながら、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じていた。そっか……。マクシム様、私を迎え入れる前に、そんなことまで気遣ってくださっていたのね……。
ふいに、玄関前のあの可愛らしい花々のことを思い出した。
経験したことのないむず痒い気持ちにそわそわして、私の頬が熱を持った。
まだ背中に折檻されていた時の痣が残っていたなんて。私にとってあれらのことは日常だったし、自分の体なんて普段気にも留めたことがなかったからすっかり失念していた。
(昨夜は部屋が暗くて見えなかったのね……)
どうしよう。早く痣が消えてくれないかな。できるだけ隠したいけれど……、夫婦が夜あんなことをするのなら、きっとこれから先もマクシム様にこの汚い背中を見られてしまう。きっと不気味に思ったはずだわ。嫌がられたらどうしよう。
マクシム様はあれからすぐ「仕事に行ってくる」と言って寝室を出て行った。お前はまだゆっくり休んでいろと言われたけれど、本当に休んでいていいんだろうか。妻なんだから、旦那様が出かける時にはちゃんと見送らなくてはいけないんじゃないだろうか。あ、でも義母は義父に対してそんなことしていなかったような……。
(……一晩を一緒に過ごしたからか、マクシム様の言葉遣いや態度が、昨日よりなんだか親しげになっている気がしたわ……)
だけど一人で急いで寝室を出て行ったのは、昨夜や今朝の私の態度が気に入らなかったからかもしれない。もし怒っていたらどうしよう。オーブリー子爵家に不満を告げられたり離縁を申し出られたりしたら……。
私はそんなことばかり考えてずっとビクビクしていた。ゆっくり休んでいろと言われた以上、寝室から出て行きづらい。
気になって眠ることもできず、かと言ってすぐさま寝室を出て行くこともできずに、私はマクシム様との会話やオーブリー子爵夫妻のことばかり考えて悶々としていた。
それからかなり時間が経ってから、寝室のドアの向こう側から、とても控えめに声がかけられた。
「……失礼いたします、奥様……」
「っ!!」
「お目覚めでいらっしゃいますか……?」
「あ、は、はいっ……」
優しげな女性の声に少しホッとして、昨夜の夜着を着直していた私はおずおずと立ち上がる。するとゆっくりと開いた扉の向こうから、昨日ここに到着してからお世話をしてくれていた若い侍女の顔が覗いた。
「ご無事でようございました!……あ、と言うのは旦那様に対して失礼かもしれませんが……。とにかく、奥様の傷が少しも増えていなくて、やっぱりようございました!」
「はい!実は私たち非常に心配しておりましたので……っ」
朝の身支度を手伝ってくれながら、昨日から部屋にいた二人の侍女たちが嬉しそうにそう言った。彼女たちの名はカロルとルイーズというそう。昨日は互いに緊張していたけれど、今の二人は随分リラックスした様子でいろいろと話してくれていた。
「あ、あなた方は……、このナヴァール邸に勤めて長いのですか……?」
見たところ歳の頃は私とそう変わらなさそう。そう思って尋ねてみると、湯浴みを済ませた私にドレスを着せてくれていた二人は困ったように微笑んだ。
「ですから奥様、そんな話し方はお止めくださいませ」
「そうですよ!こちらが恐縮してしまいますわ」
「あ、そうね……。ごめんなさい、慣れていなくて……」
さっきから何度も「私たちは奥様の侍女なのですからどうぞ気楽に接してください」と言われているのに、つい遠慮がちな話し方になってしまう。他人と気楽に話したことなんてないのだ。私にとっては、かなり努力が必要。
「私たちも実は奥様とさほど変わらないのですよ、このナヴァール邸にやって来たのは」
「……え?そうなの?」
「はいっ。私たちは数週間前にこちらに勤めはじめたばかりです!」
話を詳しく聞くと、この屋敷には彼女たちの他に年若い侍女はいないのだという。マクシム様が当主となってから、不在がちな独り身の彼は「そんなに大人数必要ないから」という理由で使用人をだいぶ削減されたのだという。
「ですがこのたび奥方を迎えられるとなって、急遽若い侍女の募集が行われたのです。経験のある多くの女性に声がかかったようですが、誰もが恐れをなしてこちらでの勤めを引き受けなかったそうです。私たちも本当はすごく怖くてかなり悩みました。ですが……私は病気の父に仕送りをしたくて……」
「私も、弟や妹の学費を稼ぎたくて、意を決して面接に来たのです。お給金の条件はかなり良かったものですから……」
「そ、そうだったの」
「はいっ。氷の軍神騎士団長の屋敷に来るなんて、一体どんな目に遭わせられるだろうかと、大変失礼ながら本当は怖くてたまりませんでした」
「ですが、とにかくお金を貯めるまでは耐えようと。そんな覚悟でやって来たんです。……でも面接をしてくださった家令の方はとても優しいし、採用されてからご挨拶をさせていただいたら旦那様もとても温厚なお方で!」
「そう……」
初めて聞くその話に私は驚いた。カロルとルイーズは楽しそうに話を続ける。
「ええ!旦那様は仰ったんです。これから屋敷に迎える妻は、慣れない辺境の地にたった一人で嫁いでくる。きっと心細くて仕方ないだろうから、君たちが支えてやってほしいと」
「……マクシム様が……?」
「はいっ。ですがそう言われましても、誰もが恐れる軍神の元に嫁いでくることになった方なんて、失礼ですが、きっとものすごく気が強くて怖い方なんだろうなぁって、そう思っておりました……」
「だから奥様がこんなにたおやかでお優しい方で!」
「私たち本当にホッとしたんです!どうぞこれからよろしくお願いいたしますっ」
「こっ、こちらこそ……。ありがとう」
嬉しそうな二人にそう答えながら、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じていた。そっか……。マクシム様、私を迎え入れる前に、そんなことまで気遣ってくださっていたのね……。
ふいに、玄関前のあの可愛らしい花々のことを思い出した。
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