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44 学園に怪しい力!?
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【ゲオルグ視点】
薄暗い部屋の中。
何時間ここにいるのだろうか。
徐々に目が慣れてくると次第に部屋の全容を見渡せるようになったが、分かったのは何にもない無機質な部屋だということだけだった。
俺は両手足に枷を付けられたまま椅子に一人座らされている。
独房のような空間、何の自由も許されない。
「セリーヌの奴、ふざけた真似しやがって……!」
ゲヘナのことを口外し、俺だけでなく家の名まで脅しの材料に使うとはいけ好かない女だ。
身から出た錆とは言え、アイツの言いなりに事が運ぶのは気に入らねえ。
「それもこれも……あの女のせいだ……!」
ラピスの紋章を付けたあのエメとか言う女。
フェンリルの闇魔法を再現する魔法士のどこがラピスだというのだ。
そんな魔法士が存在すること自体聞いたことがない。
それにあの眼だ……!
アイツの眼が碧色に光り輝き出してから急に雰囲気が変わったのだ。
まるで全てを見透かされているような感覚。それは魔族が持つと言われる魔眼のような……。
「いや、そもそもアイツは人間なのか?」
魔眼のような眼光を放ち。魔族にしか使えない魔法を用いる。
これでは、むしろ人間だと思う方が不自然だ。
事実の是非はともかく、これが明るみになれば大きな話題になることは間違いないだろう。
なんせ学園の生徒として魔族が紛れ込んでいるとなれば、パニックになることは明白。
あのラピス以外にも紛れ込んでいる可能性があるのだから、全員が疑心暗鬼に陥る。
そして、それを庇ったセリーヌにも疑いの目が向けられるだろう。
「ひ、ひひっ……!」
俺の予測が外れていたとしても、それでいい。
重要なのはエメが魔族である可能性を提示すること。
セリーヌはそれを検証するほかない。
生徒会は公平を期することを義務付けられている為、どうあっても俺の主張を一方的に拒否することは出来ない。
その状況を必ず上手く使い、セリーヌを失墜させてやろう。
そこまではいかずとも、この状況から脱することは出来るはずだ……!
「ひひひっ……!待ってろよラピス、セリーヌ!!」
俺をコケにしたことを後悔させてやる!!
「――それは無理だ」
「……あ?」
くぐもった声。
一人だと思っていた空間に、俺以外の人間の声が響いた。
「なっ、なんだてめえ!!」
顔を上げると、そこには白い仮面に黒いローブで全身を包んだ姿。
全身を隠したその姿ではどんな人物かを伺い知ることは出来ない。
「セリーヌの差し金かっ!?」
おかしなことをしやがる……!
一体何が目的なんだ、あの女は……!?
「……」
白い仮面はそれ以上の口を開かない。
手を伸ばすと、俺の額を掴んだ。
「てめぇ、なんのつもりだ……!!」
――グンッ!!
途端、脳が震える。
視界が揺れ、上下すら分からなくなる。
平衡感覚が異常をきたし、胃の中の物が逆流してくる。
「があっ!!」
なんだ、なんだこれは……!?
全身に力が入らない。俺は椅子に座ることすらままならず、無様にも顔面から床に倒れ込む。
視覚が機能せず、目の前には冷たい床。本当の暗闇に包まれる。
おかしい……!生徒会執行部の弾圧行為は、危険行動をしているをその場を治める時のみはず……!
こんな無抵抗な人間に実力行使をすることは許されていないはずだ……!!
「てめぇ……セリーヌの差し金じゃないな……!?何者だっ!!」
しかし、体は自由が利かない。
当たり前だ、両手足には魔力を吸収する魔石付きの枷。
これでは抵抗のしようがない。
――タンタン……
足音が近づいて、止まる。
後ろから首筋を掴まれ、顔だけ持ち上げられる。
首がおかしくなりそうだ。
白い仮面は空いたもう片方の手をもう一度俺の額に伸ばす。
――ザザザザ……
視界にノイズが走る。鼓膜には異音。
仮面の指先が俺の額に喰い込む。
――プツン
何かが切れる音が聞こえた。
◇◇◇
【エメ視点】
「うへ、うへへ……」
ああ、こんな清々しい朝が今まであったでしょうか。
目の前には我が学び舎アルマン魔法学園。
いつの間にか見慣れてしまった校舎ですら寂し気に見えるのは、この肌寒い季節のせいでしょう。
それを暖めてくれるのはシャルからもらったこのマフラーだけ……だったのですがっ。
今日のわたしは一味違いますっ!
「エメ、笑い方ちょっと怖い」
「えっ!?ごめんなさいっ、嬉しくてつい……!」
そう、お隣で歩いているのはセシルさん。
昨日は一緒にお泊りをしたので、登校もご一緒なのです!
嬉しい……!こんなに寂しくない登校は初めてです……!
「な、なにがそんなに嬉しいの……?」
「セシルさんと一緒に登校できることに決まってるじゃないですかっ!」
アルマン魔法学園に来てからというもの常に一人。
誰かと一緒に登校なんて夢のまた夢だったのですが、それが今日変わったのです……!
これを喜ばずにいられましょうかっ!!
「あ、そう……」
あれ、セシルさん?
なんか距離が空いたような……。そんな引かないで下さい……。
「やっぱり下品な笑い方は嫌いですよねっ。安心して下さいちゃんと上品に笑いますから!……えっと、おほほほほ?」
「気持ち悪い」
「あ、はい……」
わたしは調子に乗ると気持ち悪いそうです。
神妙な空気で教室に入り席につくと、女の子がぴょんぴょんと跳ねてきます。可愛い、小動物みたいです。
「おっはよー!エメちゃんにセシルちゃん!」
「……おはよう」「おはようございます!」
天使の笑顔を振りまくのはミミアちゃんです。
今日も一段と神々しいのです。
「二人一緒なんて珍しいね?」
「あ、うん」
「ふっふっふっ……そうですよね?」
言いたい……!セシルさんとお泊りしたって言いたい……!
わたしもリア充の仲間入りをしたというアピールがしたいのですっ……!
いつもなら陽キャの輝きで直視できないミミアちゃんも、サングラス越しで見える程度にはわたしも陽キャ成分を取り込んだかもしれません。
「あ、でもエメちゃんだって誰かと一緒に登校することくらい当たり前だよね。ごめんね変なこと言って」
「え、あ、いや……」
初めてなんですけど……。
「あ、それでね?エメちゃんに伝えたいことがあったんだ?」
「あ……はい、なんでしょう」
完全に言うタイミング逃しました……。
さようなら陽キャアピールデビュー……。
「これから言う事はまだ外部には知られてない秘密なんだけど、エメちゃんには知っておいて欲しいと思ったから伝えるね?」
「は、はい……」
何でしょう。改まって言われると緊張するのです。
ミミアちゃんが耳打ちをしてきます。
えっと、なになに……。
「うそっ!?ゲオルグさん退学になったんですか!?」
どうして突然そんなことにっ!!
「しーーっ!エメちゃん声大きいよ!まだ内密にって言ったでしょ!?」
「ああっ!ごめんなさいっ!」
あまりの驚きで声が自然と出てしまって……。
幸いにも聞かれたのは近くにいたセシルさんだけ。
それも誰のことかよく分かっていないので、不思議そうな顔をしています。
セーフです。
改めて声を小さくしてミミアちゃんと話します。
「ど、どうして退学に?もしかしてセリーヌさんの力ですか……?」
「いや、さすがに生徒会にもそこまでの権力は……ない、と思いたい。ないはずだよ、ルール的には」
ミミアちゃんが断言できないあたりがセリーヌさんの剛腕さを物語っています。
「じゃあ、この前の件で処分されたってことですか……?」
「そういうわけでもないみたい。自主退学だってさ」
「自主退学……?」
あのゲオルグさんが……?
ちょっと想像がつきません。
「不思議に思う気持ちも分かるよ。一体どんな力が働いたんだろうねぇ」
「気になりますね。セリーヌさんが関わってることは間違いないんですよね?」
「ゲオルグを取り締まったのはセリーヌ様だからね。事の顛末は把握はしてるんじゃないかな?」
「なるほど……」
ゲオルグさんは方法こそ間違っていましたが、魔法士に対する思いが強いがゆえにあのような行為に走ってしまったように見えました。
それがこんなふわっとした形で終わるのって……どうなんでしょうか。
「何にせよ、このままじゃよく分かりませんね。行きましょうミミアちゃん」
「行くってどこに……?」
「それは勿論、セリーヌさんの所ですよ?」
「ええ……!生徒会室に行くってこと……!?」
このモヤモヤは話を聞かないとすっきりしませんから。
薄暗い部屋の中。
何時間ここにいるのだろうか。
徐々に目が慣れてくると次第に部屋の全容を見渡せるようになったが、分かったのは何にもない無機質な部屋だということだけだった。
俺は両手足に枷を付けられたまま椅子に一人座らされている。
独房のような空間、何の自由も許されない。
「セリーヌの奴、ふざけた真似しやがって……!」
ゲヘナのことを口外し、俺だけでなく家の名まで脅しの材料に使うとはいけ好かない女だ。
身から出た錆とは言え、アイツの言いなりに事が運ぶのは気に入らねえ。
「それもこれも……あの女のせいだ……!」
ラピスの紋章を付けたあのエメとか言う女。
フェンリルの闇魔法を再現する魔法士のどこがラピスだというのだ。
そんな魔法士が存在すること自体聞いたことがない。
それにあの眼だ……!
アイツの眼が碧色に光り輝き出してから急に雰囲気が変わったのだ。
まるで全てを見透かされているような感覚。それは魔族が持つと言われる魔眼のような……。
「いや、そもそもアイツは人間なのか?」
魔眼のような眼光を放ち。魔族にしか使えない魔法を用いる。
これでは、むしろ人間だと思う方が不自然だ。
事実の是非はともかく、これが明るみになれば大きな話題になることは間違いないだろう。
なんせ学園の生徒として魔族が紛れ込んでいるとなれば、パニックになることは明白。
あのラピス以外にも紛れ込んでいる可能性があるのだから、全員が疑心暗鬼に陥る。
そして、それを庇ったセリーヌにも疑いの目が向けられるだろう。
「ひ、ひひっ……!」
俺の予測が外れていたとしても、それでいい。
重要なのはエメが魔族である可能性を提示すること。
セリーヌはそれを検証するほかない。
生徒会は公平を期することを義務付けられている為、どうあっても俺の主張を一方的に拒否することは出来ない。
その状況を必ず上手く使い、セリーヌを失墜させてやろう。
そこまではいかずとも、この状況から脱することは出来るはずだ……!
「ひひひっ……!待ってろよラピス、セリーヌ!!」
俺をコケにしたことを後悔させてやる!!
「――それは無理だ」
「……あ?」
くぐもった声。
一人だと思っていた空間に、俺以外の人間の声が響いた。
「なっ、なんだてめえ!!」
顔を上げると、そこには白い仮面に黒いローブで全身を包んだ姿。
全身を隠したその姿ではどんな人物かを伺い知ることは出来ない。
「セリーヌの差し金かっ!?」
おかしなことをしやがる……!
一体何が目的なんだ、あの女は……!?
「……」
白い仮面はそれ以上の口を開かない。
手を伸ばすと、俺の額を掴んだ。
「てめぇ、なんのつもりだ……!!」
――グンッ!!
途端、脳が震える。
視界が揺れ、上下すら分からなくなる。
平衡感覚が異常をきたし、胃の中の物が逆流してくる。
「があっ!!」
なんだ、なんだこれは……!?
全身に力が入らない。俺は椅子に座ることすらままならず、無様にも顔面から床に倒れ込む。
視覚が機能せず、目の前には冷たい床。本当の暗闇に包まれる。
おかしい……!生徒会執行部の弾圧行為は、危険行動をしているをその場を治める時のみはず……!
こんな無抵抗な人間に実力行使をすることは許されていないはずだ……!!
「てめぇ……セリーヌの差し金じゃないな……!?何者だっ!!」
しかし、体は自由が利かない。
当たり前だ、両手足には魔力を吸収する魔石付きの枷。
これでは抵抗のしようがない。
――タンタン……
足音が近づいて、止まる。
後ろから首筋を掴まれ、顔だけ持ち上げられる。
首がおかしくなりそうだ。
白い仮面は空いたもう片方の手をもう一度俺の額に伸ばす。
――ザザザザ……
視界にノイズが走る。鼓膜には異音。
仮面の指先が俺の額に喰い込む。
――プツン
何かが切れる音が聞こえた。
◇◇◇
【エメ視点】
「うへ、うへへ……」
ああ、こんな清々しい朝が今まであったでしょうか。
目の前には我が学び舎アルマン魔法学園。
いつの間にか見慣れてしまった校舎ですら寂し気に見えるのは、この肌寒い季節のせいでしょう。
それを暖めてくれるのはシャルからもらったこのマフラーだけ……だったのですがっ。
今日のわたしは一味違いますっ!
「エメ、笑い方ちょっと怖い」
「えっ!?ごめんなさいっ、嬉しくてつい……!」
そう、お隣で歩いているのはセシルさん。
昨日は一緒にお泊りをしたので、登校もご一緒なのです!
嬉しい……!こんなに寂しくない登校は初めてです……!
「な、なにがそんなに嬉しいの……?」
「セシルさんと一緒に登校できることに決まってるじゃないですかっ!」
アルマン魔法学園に来てからというもの常に一人。
誰かと一緒に登校なんて夢のまた夢だったのですが、それが今日変わったのです……!
これを喜ばずにいられましょうかっ!!
「あ、そう……」
あれ、セシルさん?
なんか距離が空いたような……。そんな引かないで下さい……。
「やっぱり下品な笑い方は嫌いですよねっ。安心して下さいちゃんと上品に笑いますから!……えっと、おほほほほ?」
「気持ち悪い」
「あ、はい……」
わたしは調子に乗ると気持ち悪いそうです。
神妙な空気で教室に入り席につくと、女の子がぴょんぴょんと跳ねてきます。可愛い、小動物みたいです。
「おっはよー!エメちゃんにセシルちゃん!」
「……おはよう」「おはようございます!」
天使の笑顔を振りまくのはミミアちゃんです。
今日も一段と神々しいのです。
「二人一緒なんて珍しいね?」
「あ、うん」
「ふっふっふっ……そうですよね?」
言いたい……!セシルさんとお泊りしたって言いたい……!
わたしもリア充の仲間入りをしたというアピールがしたいのですっ……!
いつもなら陽キャの輝きで直視できないミミアちゃんも、サングラス越しで見える程度にはわたしも陽キャ成分を取り込んだかもしれません。
「あ、でもエメちゃんだって誰かと一緒に登校することくらい当たり前だよね。ごめんね変なこと言って」
「え、あ、いや……」
初めてなんですけど……。
「あ、それでね?エメちゃんに伝えたいことがあったんだ?」
「あ……はい、なんでしょう」
完全に言うタイミング逃しました……。
さようなら陽キャアピールデビュー……。
「これから言う事はまだ外部には知られてない秘密なんだけど、エメちゃんには知っておいて欲しいと思ったから伝えるね?」
「は、はい……」
何でしょう。改まって言われると緊張するのです。
ミミアちゃんが耳打ちをしてきます。
えっと、なになに……。
「うそっ!?ゲオルグさん退学になったんですか!?」
どうして突然そんなことにっ!!
「しーーっ!エメちゃん声大きいよ!まだ内密にって言ったでしょ!?」
「ああっ!ごめんなさいっ!」
あまりの驚きで声が自然と出てしまって……。
幸いにも聞かれたのは近くにいたセシルさんだけ。
それも誰のことかよく分かっていないので、不思議そうな顔をしています。
セーフです。
改めて声を小さくしてミミアちゃんと話します。
「ど、どうして退学に?もしかしてセリーヌさんの力ですか……?」
「いや、さすがに生徒会にもそこまでの権力は……ない、と思いたい。ないはずだよ、ルール的には」
ミミアちゃんが断言できないあたりがセリーヌさんの剛腕さを物語っています。
「じゃあ、この前の件で処分されたってことですか……?」
「そういうわけでもないみたい。自主退学だってさ」
「自主退学……?」
あのゲオルグさんが……?
ちょっと想像がつきません。
「不思議に思う気持ちも分かるよ。一体どんな力が働いたんだろうねぇ」
「気になりますね。セリーヌさんが関わってることは間違いないんですよね?」
「ゲオルグを取り締まったのはセリーヌ様だからね。事の顛末は把握はしてるんじゃないかな?」
「なるほど……」
ゲオルグさんは方法こそ間違っていましたが、魔法士に対する思いが強いがゆえにあのような行為に走ってしまったように見えました。
それがこんなふわっとした形で終わるのって……どうなんでしょうか。
「何にせよ、このままじゃよく分かりませんね。行きましょうミミアちゃん」
「行くってどこに……?」
「それは勿論、セリーヌさんの所ですよ?」
「ええ……!生徒会室に行くってこと……!?」
このモヤモヤは話を聞かないとすっきりしませんから。
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