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12 模擬戦が始まります!
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と、言うわけで模擬戦でわたしたちの順番が回ってきたのですが……。
「……終わった」
隣で不安になるような事をセシルさんが呟いています……!!
「ど、どうしましたセシルさん?模擬戦はこれからですよ?」
「始まる前から分かる……、これは私たちの負け」
「まだ、そうと決まったわけでは……それにセシルさんはステラなのですから、シャルのような事が出来るんじゃないですか?」
「わたしに、そんな力はない……」
おかしいですね。
そうは言っても、セシルさんはシャルより順位が上なのですから実力もあるはずです。
どうしてこんなに自信がなさそうなのでしょうか。
「貴女、魔法使えないんでしょ?」
「はい」
「それが敗因」
「全部わたしのせいなんですかっ!?」
いえ、自覚はありますけど、わたしだって頑張りますよ!?
「うお、とうとうラピスがセシル様を授業中も連れまわすようになったぞ」
「末恐ろしいヤツだ、きっとセシル様の力で成績を上げようって魂胆なんだぜ」
相手はまさかの、わたしとセシルさんの関係を誤解し続けている男の子二人組……。
相変わらず悪い噂をされていますが、ここは気を引き締めましょう。
「あ、次はヨハンとマルコか。セシル様が相手じゃ話にならないだろうけど、頑張れよー!」
それを見ていた周りの男子生徒が茶化します。
あのお二人、そんなお名前だったんですね……。
ごめんなさい、今知りました。
「もっと、やる気の出る応援は出来ないのかお前らは!」
割とツッコミ気質なのがヨハン君。
「ま……俺達モブだろ、どう考えても」
受け入れ気質なのがマルコ君。
わたしとセシルさんがチームワークを発揮して勝利すれば、あの二人の誤解も解けることでしょうっ!
ここは頑張り所ですっ!
「はい、はじめー」
先生の合図に従い、魔石を奪い合う模擬戦がスタートしました。
「先手必勝だっ!」
「え、まじ。レディーファーストは!?」
「俺達にそんな余裕ないっての!!」
「あ、そうか」
二人はシャルが見せた時のように地面に屈み込み、手を這わせます。
『地面の手!!』
――ボゴボゴッ!!
二人の声が重なると、地面が生き物のように隆起しながらこちらに向かってきます!
「さ、下がって」
とんっ、とセシルさんはわたしの胸を押しました。
「分かりました……!」
その指示に従い後方で距離を取ります。
地面の隆起はセシルさんの足元にまで到達しています。
――ボガンッ!!
土が塊となって地面から飛び出してきました。
それまるで手のような造形で、セシルさんの足首を狙ってきます。
「ははっ!セシル様を土で固めて、身動きをとれなくしてやるぜっ!」
「シャルロッテさんみたいな大規模な魔法はムリでも、二人合わせてなら形状変化くらいなら起こせる!」
やはり間接的な魔法で身動きを止める方法に出るわけですね……!
後手に回ったセシルさんは……!?
「石の壁」
セシルさんの前に、岩石が連なった壁が出現します。
――ガンッ!!
グラウンドハンドはその壁によって弾かれ、形を崩してしまいました。
元の土に戻ります。
「げええっ!なんだよアレッ!」
突然の壁に驚くマルコ君。
「防御魔法だ……。アレは石だから物理も弾くんだ」
「だからって俺達の魔法、簡単に壊れ過ぎじゃね!?」
「これが実力差だ」
「理不尽!」
二人は早々に意気消沈、この模擬戦の終わりを確信します。
そうして決着をセシルさんがつけ……。
「――ませんね。あ、あれ?セシルさん?」
「な、なに」
そこにはオドオドしたまま壁の後ろに隠れるセシルさん。
「あの、反撃はしないんですか?」
「方法がない」
「へ?」
「私が得意なのは防御魔法……攻撃は苦手」
「……なるほど」
つまり、相手の動きを封じるほどの攻撃魔法は有していないと……。
「だから言った、終わりだって」
確かに守るだけではこの模擬戦を勝利することは出来ません。
「あ、あれ……?反撃こなくね……?」
「俺達、試されてる……?」
反撃が来ないと悟った二人は、また魔法を展開します。
――ボゴボゴッ!!
地面の隆起がストーンウォールを迂回し、セシルさんの元へ。
「また来る……。離れて」
「あ、はいっ!」
――ガンッ!!
土の手が伸び、石の壁で守るという展開が繰り返されました。
攻め手も、守り手も決定打に欠ける消耗戦。
それを見ていたある生徒が言葉を零しました。
「なんかセシル様……シャルロッテさんより弱くね?」
一進一退を繰り返すだけの展開は、拮抗しているように見えてしまったのでしょう。
「……っ」
わたしだけが、それを聞いたセシルさんの表情を目にします。
悔しく、悲しい、そんな歯痒さから唇を噛み締めているように見えました。
「……やっぱり私は魔法士に向いてな――」
「ありがとうございますっ!セシルさんっ!」
嫌ですねえ、皆さん。
これがセシルさんのやり方なんですよ。
「……え?」
「後は任せちゃってください!――……駆動」
わたしは魔力を体内に循環させます。
「加速!!」
――ダンッ!!
地面を蹴りつけると、一歩で軽々と体が飛んでいきます。
ヨハン君もマルコ君もセシルさんに夢中でわたしなんか一切見ていません。
隙だらけですっ!
「……えっ!?」
わたしはヨハン君の横で停止します。
ここまで来てようやくわたしを視認します。
「これ、貰っちゃいますねっ!」
ですがもう遅いです。
胸元に手を伸ばしてペンダントを回収します。
「嘘だろっ、お前いつの間にっ!?」
「セシルさんに夢中になりすぎなんですよっ!」
次はマルコ君です。
さすがにこの距離ですので、もう気付かれています。
「ラピス……!セシル様を囮に使ったな……!」
「陽動作戦ですっ!」
「魔法使えないクセに生意気な……!お前なんてこの場で吹き飛ば……せないんだったね!」
そうです!
魔法の直接攻撃はこの魔石が吸収してしまいます。
「ですから、実はこの条件!わたしに有利だったんですね!」
「ああっ!クソッ!」
マルコ君は腕を振り回します。
牽制だけで、当てるつもりはないのでしょう。
距離を取ろうと威嚇しているのです。
ですが、そんなの全く怖くありません。
大振りなマルコ君の腕を胸を反らして避けると、その懐に入ります。
「はい、もう届きますよ?」
「近いなっ!!」
あはは……ごめんなさい。
――ブチッ
ペンダントを回収、2個集まったので退散しましょう。
――ダンッ!!
一蹴りで空へと逃げます。
「あれは跳躍?それとも飛翔?」
「……人間に翼はないぜ」
「そういう本質的な意味は問いてねえんだよ。あとキメ顔すんな、大したこと言ってねえよ」
二人の愉快な会話を小耳に挟みながら、セシルさんの元に戻ります。
「やったー!やりましたよセシルさん!」
「……取れたの?」
「はい!セシルさんのお陰です!」
「何もしてない」
ふるふるとセシルさんは首を振ります。
「なに言ってるんですか。セシルさんが注意を引いてくれたからですよっ!」
「でも、わたし……守るだけ。それ以外能なし、実践で使えない」
「なに言ってるんですか?セシルさんの魔法は一級品ですよ!」
「……え?」
意外そうな顔でセシルさんはわたしを見つめます。
「セシルさんの魔法で特筆すべきはその展開速度!魔力から魔法への移行がシームレスなので、とても効率的でロスが全くありません」
だいたいの人は魔法の展開速度を速めようとするとロスが大きくなり、魔力を無駄にします。
しかも、魔法自体の構築も甘くなりがちです。
ですがセシルさんにはそれが全くありません。
展開速度を速めても魔法の質に一切影響しないのです。
これは後手に回ることが多い防御魔法において、最大の長所と言えるでしょう。
「ですからあんな瞬時に展開した防御魔法でも完璧に構築し、二人分の攻撃魔法グラウンドハンドも容易く弾いてしまえるのです。この点においてセシルさんは、シャルやリアさんを凌駕していると言って間違いないでしょう!」
「ほ、ほんと……?」
あ、セシルさんが初めて負の感情以外でわたしを見てくれている気が……。
「本当ですっ!自信を持ってください!」
――ぎゅっ
わたしはセシルさんの両手を包みます。
「う、うん……」
セシルさんはうっすら口元を綻ばせながら、こくりと頷きます。
ああ……笑ってるセシルさん、可愛いです。
小柄で華奢なのも相まって、このまま持って帰りたくなっちゃいますねえ……。
「一つ、聞いていい?」
なんですか、その真っすぐな瞳は。
いつも目線を反らして全然見てくれないのに。
急に見られたら恥ずかしいじゃないですかっ。
「なんでしょうか?」
わたしも笑顔で応えます。
「見ただけで魔法のことをそんなに理解できるのに、なんで使えないの?」
「――えッ」
「ふつう、それだけ理解できれば使える」
「いや、その……なんででしょうね」
「……説明、できないの?」
あ、痛いッ!
急に純真なセシルさんの視線が突き刺さるようになっちゃいましたっ!
「いや、出来ると言えば出来るんですけど、でも自分でも理解してない所もあると言いますか……」
「……意味わかんない」
あ、あれ……セシルさんの表情が暗く……。
「喜ぶことを言って、騙そうとしてる……?」
ああ!閉ざしてる!
またわたしとの心の距離間が出来ちゃってます!
「ほんとのこと言ってくれない……そういう人は悪い人……」
セシルさん!
お願いですから、もう目線を反らさないで下さい!
わたしを見てっ!
「……終わった」
隣で不安になるような事をセシルさんが呟いています……!!
「ど、どうしましたセシルさん?模擬戦はこれからですよ?」
「始まる前から分かる……、これは私たちの負け」
「まだ、そうと決まったわけでは……それにセシルさんはステラなのですから、シャルのような事が出来るんじゃないですか?」
「わたしに、そんな力はない……」
おかしいですね。
そうは言っても、セシルさんはシャルより順位が上なのですから実力もあるはずです。
どうしてこんなに自信がなさそうなのでしょうか。
「貴女、魔法使えないんでしょ?」
「はい」
「それが敗因」
「全部わたしのせいなんですかっ!?」
いえ、自覚はありますけど、わたしだって頑張りますよ!?
「うお、とうとうラピスがセシル様を授業中も連れまわすようになったぞ」
「末恐ろしいヤツだ、きっとセシル様の力で成績を上げようって魂胆なんだぜ」
相手はまさかの、わたしとセシルさんの関係を誤解し続けている男の子二人組……。
相変わらず悪い噂をされていますが、ここは気を引き締めましょう。
「あ、次はヨハンとマルコか。セシル様が相手じゃ話にならないだろうけど、頑張れよー!」
それを見ていた周りの男子生徒が茶化します。
あのお二人、そんなお名前だったんですね……。
ごめんなさい、今知りました。
「もっと、やる気の出る応援は出来ないのかお前らは!」
割とツッコミ気質なのがヨハン君。
「ま……俺達モブだろ、どう考えても」
受け入れ気質なのがマルコ君。
わたしとセシルさんがチームワークを発揮して勝利すれば、あの二人の誤解も解けることでしょうっ!
ここは頑張り所ですっ!
「はい、はじめー」
先生の合図に従い、魔石を奪い合う模擬戦がスタートしました。
「先手必勝だっ!」
「え、まじ。レディーファーストは!?」
「俺達にそんな余裕ないっての!!」
「あ、そうか」
二人はシャルが見せた時のように地面に屈み込み、手を這わせます。
『地面の手!!』
――ボゴボゴッ!!
二人の声が重なると、地面が生き物のように隆起しながらこちらに向かってきます!
「さ、下がって」
とんっ、とセシルさんはわたしの胸を押しました。
「分かりました……!」
その指示に従い後方で距離を取ります。
地面の隆起はセシルさんの足元にまで到達しています。
――ボガンッ!!
土が塊となって地面から飛び出してきました。
それまるで手のような造形で、セシルさんの足首を狙ってきます。
「ははっ!セシル様を土で固めて、身動きをとれなくしてやるぜっ!」
「シャルロッテさんみたいな大規模な魔法はムリでも、二人合わせてなら形状変化くらいなら起こせる!」
やはり間接的な魔法で身動きを止める方法に出るわけですね……!
後手に回ったセシルさんは……!?
「石の壁」
セシルさんの前に、岩石が連なった壁が出現します。
――ガンッ!!
グラウンドハンドはその壁によって弾かれ、形を崩してしまいました。
元の土に戻ります。
「げええっ!なんだよアレッ!」
突然の壁に驚くマルコ君。
「防御魔法だ……。アレは石だから物理も弾くんだ」
「だからって俺達の魔法、簡単に壊れ過ぎじゃね!?」
「これが実力差だ」
「理不尽!」
二人は早々に意気消沈、この模擬戦の終わりを確信します。
そうして決着をセシルさんがつけ……。
「――ませんね。あ、あれ?セシルさん?」
「な、なに」
そこにはオドオドしたまま壁の後ろに隠れるセシルさん。
「あの、反撃はしないんですか?」
「方法がない」
「へ?」
「私が得意なのは防御魔法……攻撃は苦手」
「……なるほど」
つまり、相手の動きを封じるほどの攻撃魔法は有していないと……。
「だから言った、終わりだって」
確かに守るだけではこの模擬戦を勝利することは出来ません。
「あ、あれ……?反撃こなくね……?」
「俺達、試されてる……?」
反撃が来ないと悟った二人は、また魔法を展開します。
――ボゴボゴッ!!
地面の隆起がストーンウォールを迂回し、セシルさんの元へ。
「また来る……。離れて」
「あ、はいっ!」
――ガンッ!!
土の手が伸び、石の壁で守るという展開が繰り返されました。
攻め手も、守り手も決定打に欠ける消耗戦。
それを見ていたある生徒が言葉を零しました。
「なんかセシル様……シャルロッテさんより弱くね?」
一進一退を繰り返すだけの展開は、拮抗しているように見えてしまったのでしょう。
「……っ」
わたしだけが、それを聞いたセシルさんの表情を目にします。
悔しく、悲しい、そんな歯痒さから唇を噛み締めているように見えました。
「……やっぱり私は魔法士に向いてな――」
「ありがとうございますっ!セシルさんっ!」
嫌ですねえ、皆さん。
これがセシルさんのやり方なんですよ。
「……え?」
「後は任せちゃってください!――……駆動」
わたしは魔力を体内に循環させます。
「加速!!」
――ダンッ!!
地面を蹴りつけると、一歩で軽々と体が飛んでいきます。
ヨハン君もマルコ君もセシルさんに夢中でわたしなんか一切見ていません。
隙だらけですっ!
「……えっ!?」
わたしはヨハン君の横で停止します。
ここまで来てようやくわたしを視認します。
「これ、貰っちゃいますねっ!」
ですがもう遅いです。
胸元に手を伸ばしてペンダントを回収します。
「嘘だろっ、お前いつの間にっ!?」
「セシルさんに夢中になりすぎなんですよっ!」
次はマルコ君です。
さすがにこの距離ですので、もう気付かれています。
「ラピス……!セシル様を囮に使ったな……!」
「陽動作戦ですっ!」
「魔法使えないクセに生意気な……!お前なんてこの場で吹き飛ば……せないんだったね!」
そうです!
魔法の直接攻撃はこの魔石が吸収してしまいます。
「ですから、実はこの条件!わたしに有利だったんですね!」
「ああっ!クソッ!」
マルコ君は腕を振り回します。
牽制だけで、当てるつもりはないのでしょう。
距離を取ろうと威嚇しているのです。
ですが、そんなの全く怖くありません。
大振りなマルコ君の腕を胸を反らして避けると、その懐に入ります。
「はい、もう届きますよ?」
「近いなっ!!」
あはは……ごめんなさい。
――ブチッ
ペンダントを回収、2個集まったので退散しましょう。
――ダンッ!!
一蹴りで空へと逃げます。
「あれは跳躍?それとも飛翔?」
「……人間に翼はないぜ」
「そういう本質的な意味は問いてねえんだよ。あとキメ顔すんな、大したこと言ってねえよ」
二人の愉快な会話を小耳に挟みながら、セシルさんの元に戻ります。
「やったー!やりましたよセシルさん!」
「……取れたの?」
「はい!セシルさんのお陰です!」
「何もしてない」
ふるふるとセシルさんは首を振ります。
「なに言ってるんですか。セシルさんが注意を引いてくれたからですよっ!」
「でも、わたし……守るだけ。それ以外能なし、実践で使えない」
「なに言ってるんですか?セシルさんの魔法は一級品ですよ!」
「……え?」
意外そうな顔でセシルさんはわたしを見つめます。
「セシルさんの魔法で特筆すべきはその展開速度!魔力から魔法への移行がシームレスなので、とても効率的でロスが全くありません」
だいたいの人は魔法の展開速度を速めようとするとロスが大きくなり、魔力を無駄にします。
しかも、魔法自体の構築も甘くなりがちです。
ですがセシルさんにはそれが全くありません。
展開速度を速めても魔法の質に一切影響しないのです。
これは後手に回ることが多い防御魔法において、最大の長所と言えるでしょう。
「ですからあんな瞬時に展開した防御魔法でも完璧に構築し、二人分の攻撃魔法グラウンドハンドも容易く弾いてしまえるのです。この点においてセシルさんは、シャルやリアさんを凌駕していると言って間違いないでしょう!」
「ほ、ほんと……?」
あ、セシルさんが初めて負の感情以外でわたしを見てくれている気が……。
「本当ですっ!自信を持ってください!」
――ぎゅっ
わたしはセシルさんの両手を包みます。
「う、うん……」
セシルさんはうっすら口元を綻ばせながら、こくりと頷きます。
ああ……笑ってるセシルさん、可愛いです。
小柄で華奢なのも相まって、このまま持って帰りたくなっちゃいますねえ……。
「一つ、聞いていい?」
なんですか、その真っすぐな瞳は。
いつも目線を反らして全然見てくれないのに。
急に見られたら恥ずかしいじゃないですかっ。
「なんでしょうか?」
わたしも笑顔で応えます。
「見ただけで魔法のことをそんなに理解できるのに、なんで使えないの?」
「――えッ」
「ふつう、それだけ理解できれば使える」
「いや、その……なんででしょうね」
「……説明、できないの?」
あ、痛いッ!
急に純真なセシルさんの視線が突き刺さるようになっちゃいましたっ!
「いや、出来ると言えば出来るんですけど、でも自分でも理解してない所もあると言いますか……」
「……意味わかんない」
あ、あれ……セシルさんの表情が暗く……。
「喜ぶことを言って、騙そうとしてる……?」
ああ!閉ざしてる!
またわたしとの心の距離間が出来ちゃってます!
「ほんとのこと言ってくれない……そういう人は悪い人……」
セシルさん!
お願いですから、もう目線を反らさないで下さい!
わたしを見てっ!
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