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いよいよ冒険者です!!

ステータスを初めて見た

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 巣の外には、朝日が綺麗なポジションと夕日が綺麗なポジションがある。僕は朝日がよく見えるポジションに、森の中の、朝の澄んだ涼やかな空気を感じてゆっくりと向かう。

 開けたそのポジションに出たときは、丁度朝日が登る直前だった。僕は、そこに座るとしばらくボーッと眺めていた。

『……兄様』
『セツ』

 ……いつの間に来たんだろう……?

 隣に座り、登っていく朝日を二人で見る。

 チラッとセツの方を見ると、朝日がセツの白い毛に当たって綺麗だった。

 ……どうしてセツはこんなに可愛いんだろうね?それに今日はより一段と可愛い気がする。

 1歳になったから?朝日を浴びているから?番だから?それとも僕が番だと受け入れたから?それともセツが日に日に可愛くなっていってるから?

 ……全部だろうな。

『セツ、夢見た?』
『うん。なんか納得したような、驚いたような、変な感じがしたけど』
『うん、僕も。でも結局、納得しか残らなかったけどね』
『私もですよ』
『まさかセツが番だなんて』
『そうだよね、まさか兄様だなんて思わなかったもん。兄様以上にしっくりくる場所なんてないもんね』
『ほんとに。安心したよ。これでセツの番を殺らずに済むからね』

 僕だって好きで殺したいわけじゃないからね。セツの番が僕以外だったら殺るけどね。

『兄様、私の番、殺す気だったの!?』
『場合によってはね。いくらセツの番だからって、セツを渡すわけ無いでしょう』
『まあ、分かるけど。私も兄様の番が分かって出会い次第、殺るつもりだったし』

 え、ちょっと待って。今なんて言った!?物騒な言葉聞こえたんだけど。

『セツ、何物騒なこと言ってんの!?』
『えっ、兄様もさっき同じこと言ってたでしょ』
『それもそうだな……』
『それだけ兄様のことが好きだったってことで許してください』
『いや、それはどっちも同じ考えをしていたんだから許す許さないじゃないと思う。だから置いとこう』
『うん』

 その後、一段と可愛く見えるセツと少しイチャついて帰った。

~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~

「そういえばですが、玉響、刹那、無事に1歳となりましたが、番の夢を見ることはできましたか?」
「うん、そのことなんだけどねお母さん。番の名前とかってどうにかして知ることができないかな?」

 イチャついてるときに、お互いが番だって教える前に確認取ろうと、この質問をしようと決めていたんだよね。

「できますよ。自分のステータスを見ればよいのです。ステータスの称号欄のはじめに〇〇の番と出てきているはずです。その称号の説明で出てくるはずですよ」

 ステータスか……。

〈ステータス〉

❖・・❖・・❖・・❖・・❖・・❖

名前∶玉響
種族∶フィアニシアキャット(SSS)
年齢∶1歳
レベル∶8
ギルドランク∶―

魔力∶26820/27000(S)
体力∶20950/21000(S)
精神力∶150(A)

ギフト∶鑑定、武神アリサの加護、魔獣神二ルジュの加護
スキル∶人化、火切り、土切り、中級魔法(火、土、光、闇)、自己回復、伝心、共鳴、剣術、短剣術
称号∶刹那の番

✠刹那の番
 フィアニシアキャット、刹那の番。刹那は玉響の双子の妹。

❖・・❖・・❖・・❖・・❖・・❖

 あ、あった。確かにセツの番だ。

 お父さんとお母さんにそのことを伝えると、驚いた顔をして、フィアニシアキャットは数が少ないから双子の番というのは可能性がないわけじゃないと教えてくれた。

 言われてみればそうだよね。というか、番って誰が決めているんだろう。

~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~

 ちなみに、誕生日から少し経ったある日。気がつくとステータスに生命神リリアーネ・死魂神リンネの加護~番~というものが追加されていた。

 どうやらこの加護は、凄く仲が良い番に送られるものらしい。

 後で知ったが、生命神リリアーネと死魂神リンネは夫婦らしく、そりゃもう仲がいいらしい。そして、生命神リリアーネと死魂神リンネが番を決めているらしい。
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