忌み子は鬼になれるのか

 暗く大きな森がある。そこは誰も訪れない。行こうとしても行けない。もしかしたら、誰もその森自体に気づいてないのかもしれない。

 そんな森の奥深くに、霧に紛れて1つの塔が建っている。扉どころか窓さえない塔。その中にいる一人の少年。

 少年はそこから出ない。出ようともしない。出るということすら知らない。たまにくる人間に蹴られ、殴られる。ご飯はその人間達が来た日しか食べられない。

 でも、少年は泣かない。痛いということを知らない。泣くということを知らない。笑うということを知らない。感情がないのだ。

 ある日、森で火事がおきた。塔は崩れ、森は焼け落ちた。住む場所のなくなった少年は森を出る。

 心のない少年は心を手に入れることができるのか。それとも、感情のない鬼となってしまうのか。

 これはそんな少年が世界を旅する物語。


 しばらくの間、投稿を停止します。


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❈不定期投稿です

❈ちなみにですが、写真のたまごはハクキちゃんと言います(笑)
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