59 / 169
第2部 彼を救うための仕込み
58.リニューアルな気持ち
しおりを挟む
「今年は早く降り出したな」
心地良くて、いつまでも居たくなるような空間に生まれ変わった応接室の窓の前に立って、アルフリードはチラチラと舞っている雪で覆われた庭を眺めていた。
彼がイメージを起こして私がディテールを決めて共同作業で作った、ゆったりとした布ばりのソファに腰掛ける私の前には王子様がいる。
ワークショップの予定もびっしり書き込まれている、愛用の手帳を気難しげな表情で彼は見つめている。
「う~ん、来年は、忙しい年になりそうだ……」
これまでは、気味が悪いと婚約披露会以外にはこのお屋敷に近づこうともしなかった彼も、皇女様と共に何度か遊びに来るようになっていた。
それに、アルフリードとの共同作業によるリフォームも、本館部分はだいぶ片付いて来ていて、いよいよ主人達の居室と廊下であるプライベートエリアにも手が付けられそうになっていた。
今日、王子様がここに来たのは、アルフリードからの依頼を受けてのお仕事のためなのだという。私は詳しく聞かされてはいなかったけど、同席するようにと言われてここに一緒にいる。
「来年もワークショップの予定でいっぱいなんですか?」
さっきロージーちゃんが淹れて置いて行ってくれたお茶を飲みながら、私が何の気なしに聞いてみると、
「何言ってるの」
王子様は、ちょっぴりイラッとした感じの顔をして、それを抑えるみたいに凛とした空気をまとってカップを手に取り、お茶を飲んだ。
「エミリア、分かってる? 来年の君の誕生日が来たら、何が起きるのか」
アルフリードは窓の方からこちらに向かって歩いてきて、私と王子様が座ってるのとはまた別のソファに腰を下ろして、長い足を組んだ。
来年の私の誕生日……その事を思い出して、危うく飲んでいたお茶を吹き出すところだった。
来年の8月。その日が来て16歳を迎えた時、私とアルフリードは婚姻する予定になってしまっているのだ。
まだまだ先だと思っていたけど、もうあと8ヶ月くらいしかない。
もしかして王子様がここにいるのって、婚約披露会の時みたいに、結婚式のプロデュースもお願いするためだったりして……?
「いいかい、まず4月になったらジョナスンが帰ってくる予定だろ。一国の正統な後継ぎが帰還するんだ。とてつもなく盛大なお帰りなさい式が行われるはずだ」
カップを持ちながら苦笑いしていると、王子様は腕組みをして、ソファの背もたれに深く寄りかかった。
しっかり頭に刻み込んでる4月6日の日付。
この日、隣国キャルン国の大学に留学中のジョナスン皇太子様が、無事に単位を取得して、もっとキャルン国に滞在してたい……なんて変な気を起こさなければ、帝国に戻ってくることになってる。
「それから8月を過ぎたら、君たちの結婚式な訳だけど……来年はアルフリードが20歳になる節目の年でもある。どうする? 結婚パーティーと20歳のお祝い式は別々にやる? それとも、2つ合わせてとんでもなく盛大なのにしちゃう?」
むむむ……知らなかったけど、こっちの世界も、前にいた世界みたいに20歳になるっていうと、大々的にお祝いする習慣があるみたいね。
やっぱり予想通り、結婚式+アルフリードの20歳のお祝いの準備の打ち合わせで、王子様はここまでやってきたので正解っぽい。
どんどん、どんどん、私と彼との結婚が現実味を帯びて来ている。
まだ不気味で仕方がなかったこの部屋で、公爵様とお父様からアルフリードとの婚約が決まったって言われた時、どうにかしてそれを取りやめさせなきゃ! って躍起になってたけど……
王子様に何かが起こりそうな気配が感じられない今、この流れを無理に変えることはないんじゃないかって、近頃は本気で思っている。
原作でのアルフリードは皇女様を一途に想っている姿がずっと描かれていたから、そうなるに決まってる! プロポーズも一時的な気の迷い! って思い込んで、彼のために婚約破棄しようとしてたけど……
目の前の彼は私の事をとっても大事にしてくれるし、私のためにフローリアにも会わせてくれたし、どうでも良さそうだったリフォーム計画も一緒に手伝ってくれるし……
それに、私と一緒にいる彼はとっても嬉しそうで、幸せそうで……
それなのに、わざわざ事を荒立てるような真似、する必要あるのかな?
「そうだなぁ。父上の意見も聞いてみないといけないけど、一緒にやっちゃえばいいんじゃない? 何度もプロデュースやるのは大変だろ。それに、エルラルゴだって帰国したらすぐ結婚だろうし、僕の催しのために負担を掛けるのは嫌だな」
アルフリードも腕組みをして、顔を上に向けて考えるみたいなポーズを取りながら、意見している。
「私はソフィのそばに居られれば、それでいいから。気にしなくていいよー」
王子様はニコッとして、頭を横に可愛らしく傾けた。
これは、帝国で好きなことをしてたいがために、アルフリードの催しを利用して自国に帰るのを長引かせようとしてるのでは……
「ジョナスンも婚約者を連れて帰ってくるって言うし、来年はもしかしたら結婚ラッシュになるかもねー」
冗談めかしてそう言いながら、王子様はスッとお茶を嗜んだ。
「そうだエミリア、あの大舞踏室はどうする? あそこもまだ何もしてなかったと思うけど」
アルフリードが思い出して話題を振ったように、婚約披露会の2人の思い出の場所、公爵邸が誇る大舞踏室は、普段めったに使われることもないので、1年前のままとなっていた。
「あの舞踏室は、そのままでも立派で趣があるから、リフォームはしなくていいと思うの。ただ、あそこから見えるクロウディア様の中庭は眺めがいいから、大きな催しがある時以外にも、入りやすい雰囲気が作れるといいな」
例えば、ずっとシャンデリアの上に乗っかってる白いお化けみたいなシーツを取り除くとか、全面石造りなので、リフォームまで行かなくても壁に洗浄をかけてキレイにしてもらうとか?
もしアルフリードとの結婚式兼、20歳のお祝いが実現して、また結婚披露会の時みたいな素敵なあの大舞踏室に入れるんだとしたら、すごく……楽しみだな。
それから、しばらく打ち合わせみたいな雑談みたいなのを3人でしていると、執事のゴリックさんが現れて、
「エミリア様のご友人方が到着されました」
そう言われて3人で玄関にお出迎えに行くと、外は寒いから厚手のコートを着てるいつものお友達のご令嬢たちがピカピカに磨かれている玄関ホールで待っていた。
「次期公爵様、ご招待にお預かりして光栄でございますわ」
皆してドレスの端を持ってちょこんとお辞儀した。
「じゃあ、これから特別講座を始めるので、こっちの部屋についてきて」
もはやご自分のお宅のような慣れた感じで、王子様がご令嬢たちを案内したのは、いつも行くのとは違う応接室。ここも、アルフリードがヒュッゲな感じでデザインしてリフォーム済である。
「じゃあ、僕は仕事があるんで書斎にいるよ。何かあったら呼んで」
そう言ってアルフリードが退場していくと、私たちは持参した葉っぱとか花とかを机の上に取り出して、王子様が用意しておいてくれた道具を使って、自家製キャンドルを作り始めた。
空が暗くなり始める前に、アルフリードも呼んできて皆して馬車に乗って帝都までやって来た。
この日は1年前に、馬牧場へフローリアに会いに行った帰りに、アルフリードと見上げた坂道に並べられていたキャンドルに火を灯す点灯式のイベントがある日。
こうして持参したキャンドルを帝都中の人が持ち寄ることで、真っ暗な夜に天まで伸びるみたいな道が出来上がるのだ。
私たちも坂道の中腹に、できたばかりの葉っぱとか花びらが所々、顔を出しているキャンドルを並べて火を灯して、坂道の下のところで寒かったけど日が暮れるのを待った。
雪がヒラヒラと舞ってる中、お友達と王子様、そしてアルフリードと一緒に目に焼き付けるのが2回目になるその景色に、またこの世界に来て忘れられない思い出が1つ増えていった。
心地良くて、いつまでも居たくなるような空間に生まれ変わった応接室の窓の前に立って、アルフリードはチラチラと舞っている雪で覆われた庭を眺めていた。
彼がイメージを起こして私がディテールを決めて共同作業で作った、ゆったりとした布ばりのソファに腰掛ける私の前には王子様がいる。
ワークショップの予定もびっしり書き込まれている、愛用の手帳を気難しげな表情で彼は見つめている。
「う~ん、来年は、忙しい年になりそうだ……」
これまでは、気味が悪いと婚約披露会以外にはこのお屋敷に近づこうともしなかった彼も、皇女様と共に何度か遊びに来るようになっていた。
それに、アルフリードとの共同作業によるリフォームも、本館部分はだいぶ片付いて来ていて、いよいよ主人達の居室と廊下であるプライベートエリアにも手が付けられそうになっていた。
今日、王子様がここに来たのは、アルフリードからの依頼を受けてのお仕事のためなのだという。私は詳しく聞かされてはいなかったけど、同席するようにと言われてここに一緒にいる。
「来年もワークショップの予定でいっぱいなんですか?」
さっきロージーちゃんが淹れて置いて行ってくれたお茶を飲みながら、私が何の気なしに聞いてみると、
「何言ってるの」
王子様は、ちょっぴりイラッとした感じの顔をして、それを抑えるみたいに凛とした空気をまとってカップを手に取り、お茶を飲んだ。
「エミリア、分かってる? 来年の君の誕生日が来たら、何が起きるのか」
アルフリードは窓の方からこちらに向かって歩いてきて、私と王子様が座ってるのとはまた別のソファに腰を下ろして、長い足を組んだ。
来年の私の誕生日……その事を思い出して、危うく飲んでいたお茶を吹き出すところだった。
来年の8月。その日が来て16歳を迎えた時、私とアルフリードは婚姻する予定になってしまっているのだ。
まだまだ先だと思っていたけど、もうあと8ヶ月くらいしかない。
もしかして王子様がここにいるのって、婚約披露会の時みたいに、結婚式のプロデュースもお願いするためだったりして……?
「いいかい、まず4月になったらジョナスンが帰ってくる予定だろ。一国の正統な後継ぎが帰還するんだ。とてつもなく盛大なお帰りなさい式が行われるはずだ」
カップを持ちながら苦笑いしていると、王子様は腕組みをして、ソファの背もたれに深く寄りかかった。
しっかり頭に刻み込んでる4月6日の日付。
この日、隣国キャルン国の大学に留学中のジョナスン皇太子様が、無事に単位を取得して、もっとキャルン国に滞在してたい……なんて変な気を起こさなければ、帝国に戻ってくることになってる。
「それから8月を過ぎたら、君たちの結婚式な訳だけど……来年はアルフリードが20歳になる節目の年でもある。どうする? 結婚パーティーと20歳のお祝い式は別々にやる? それとも、2つ合わせてとんでもなく盛大なのにしちゃう?」
むむむ……知らなかったけど、こっちの世界も、前にいた世界みたいに20歳になるっていうと、大々的にお祝いする習慣があるみたいね。
やっぱり予想通り、結婚式+アルフリードの20歳のお祝いの準備の打ち合わせで、王子様はここまでやってきたので正解っぽい。
どんどん、どんどん、私と彼との結婚が現実味を帯びて来ている。
まだ不気味で仕方がなかったこの部屋で、公爵様とお父様からアルフリードとの婚約が決まったって言われた時、どうにかしてそれを取りやめさせなきゃ! って躍起になってたけど……
王子様に何かが起こりそうな気配が感じられない今、この流れを無理に変えることはないんじゃないかって、近頃は本気で思っている。
原作でのアルフリードは皇女様を一途に想っている姿がずっと描かれていたから、そうなるに決まってる! プロポーズも一時的な気の迷い! って思い込んで、彼のために婚約破棄しようとしてたけど……
目の前の彼は私の事をとっても大事にしてくれるし、私のためにフローリアにも会わせてくれたし、どうでも良さそうだったリフォーム計画も一緒に手伝ってくれるし……
それに、私と一緒にいる彼はとっても嬉しそうで、幸せそうで……
それなのに、わざわざ事を荒立てるような真似、する必要あるのかな?
「そうだなぁ。父上の意見も聞いてみないといけないけど、一緒にやっちゃえばいいんじゃない? 何度もプロデュースやるのは大変だろ。それに、エルラルゴだって帰国したらすぐ結婚だろうし、僕の催しのために負担を掛けるのは嫌だな」
アルフリードも腕組みをして、顔を上に向けて考えるみたいなポーズを取りながら、意見している。
「私はソフィのそばに居られれば、それでいいから。気にしなくていいよー」
王子様はニコッとして、頭を横に可愛らしく傾けた。
これは、帝国で好きなことをしてたいがために、アルフリードの催しを利用して自国に帰るのを長引かせようとしてるのでは……
「ジョナスンも婚約者を連れて帰ってくるって言うし、来年はもしかしたら結婚ラッシュになるかもねー」
冗談めかしてそう言いながら、王子様はスッとお茶を嗜んだ。
「そうだエミリア、あの大舞踏室はどうする? あそこもまだ何もしてなかったと思うけど」
アルフリードが思い出して話題を振ったように、婚約披露会の2人の思い出の場所、公爵邸が誇る大舞踏室は、普段めったに使われることもないので、1年前のままとなっていた。
「あの舞踏室は、そのままでも立派で趣があるから、リフォームはしなくていいと思うの。ただ、あそこから見えるクロウディア様の中庭は眺めがいいから、大きな催しがある時以外にも、入りやすい雰囲気が作れるといいな」
例えば、ずっとシャンデリアの上に乗っかってる白いお化けみたいなシーツを取り除くとか、全面石造りなので、リフォームまで行かなくても壁に洗浄をかけてキレイにしてもらうとか?
もしアルフリードとの結婚式兼、20歳のお祝いが実現して、また結婚披露会の時みたいな素敵なあの大舞踏室に入れるんだとしたら、すごく……楽しみだな。
それから、しばらく打ち合わせみたいな雑談みたいなのを3人でしていると、執事のゴリックさんが現れて、
「エミリア様のご友人方が到着されました」
そう言われて3人で玄関にお出迎えに行くと、外は寒いから厚手のコートを着てるいつものお友達のご令嬢たちがピカピカに磨かれている玄関ホールで待っていた。
「次期公爵様、ご招待にお預かりして光栄でございますわ」
皆してドレスの端を持ってちょこんとお辞儀した。
「じゃあ、これから特別講座を始めるので、こっちの部屋についてきて」
もはやご自分のお宅のような慣れた感じで、王子様がご令嬢たちを案内したのは、いつも行くのとは違う応接室。ここも、アルフリードがヒュッゲな感じでデザインしてリフォーム済である。
「じゃあ、僕は仕事があるんで書斎にいるよ。何かあったら呼んで」
そう言ってアルフリードが退場していくと、私たちは持参した葉っぱとか花とかを机の上に取り出して、王子様が用意しておいてくれた道具を使って、自家製キャンドルを作り始めた。
空が暗くなり始める前に、アルフリードも呼んできて皆して馬車に乗って帝都までやって来た。
この日は1年前に、馬牧場へフローリアに会いに行った帰りに、アルフリードと見上げた坂道に並べられていたキャンドルに火を灯す点灯式のイベントがある日。
こうして持参したキャンドルを帝都中の人が持ち寄ることで、真っ暗な夜に天まで伸びるみたいな道が出来上がるのだ。
私たちも坂道の中腹に、できたばかりの葉っぱとか花びらが所々、顔を出しているキャンドルを並べて火を灯して、坂道の下のところで寒かったけど日が暮れるのを待った。
雪がヒラヒラと舞ってる中、お友達と王子様、そしてアルフリードと一緒に目に焼き付けるのが2回目になるその景色に、またこの世界に来て忘れられない思い出が1つ増えていった。
0
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる