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第1部 隠された令嬢
11.ティールームにて 皇女様からのお誘い編 ※番外編つき
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「ところで母君、侯爵様と兄上ですが、今日は陛下や皇女様から呼び出されるなどして忙しくされてました。きっと、落ち着いたら詳しく母君にも話をしてくれますよ」
アルフリードはのんびりとした口調で話しながら、お茶を飲んだ。
ああ…… 隠し子ならいざ知らず、まさか実子を陛下にまで隠していたなんて事が分かったら、これまで築いてきた忠誠にヒビが入るくらいの信用問題のはず。
ましてや、その子どもがとんだ騒ぎまで起こすなんて。
お父様もお兄様も無事に帰ってきている所を見ると、上手く収まったって事なのかな?
「奥様、旦那様が呼んでいらっしゃいます」
ティールームに入ってきたメイドがそう告げた。
「お母様、きっと時間ができてお父様が気にかけて下さってるのよ」
すっかり顔のツヤも良くなって元に戻ったお母様を見て、私は笑いかけた。
「そうなのかしら……まあいいわ。エミリアこんなに素敵な婚約者殿なら安心だわ。またいつでもいらして、わたくしのお話も聞いてちょうだいね~」
お母様が出口の方に向かっていくのを、アルフリードは律儀に立ち上がって見送っていた。
お母様が行ってしまうと、彼は私の方に向きを変えた。
「エミリア嬢、失礼」
そう言って突然彼はかがみ込むと、私の頬に向かって手を伸ばしてきた。
その指が私の口の端に触れたのに反応して体がビクリと震えた。
彼は間近でほとんど黒に近い焦茶の瞳で私をじっと見つめながら、触れた指で頬を少し撫でるように動かした。
離れていったその指先には白いムースがほんの少量だけ付いているようだった。
夢中でケーキを食べていたから、食いこぼしが付いてたんだ。うう、恥ずかしい……
そう思ったのもつかの間、彼はムースがついたままの指の先端をパクリと自分の口に含んで舐めとってしまった。
やめて…… 不意打ちでそういう事をするのは、やめて下さい!
カァっと真っ赤になっているだろう私の顔を見つめながらフッと得意げな笑みを残して、何食わぬ顔で彼は席に戻っていった。
お母様この人、全然安心なんかじゃないよ……
「エミリア嬢、時間を取ってくれてありがとう。帰る前に1つだけ聞きたいことがあるんだけど、兄上から皇女のことは何か聞いてるかい?」
アルフリードはテーブル越しに私の手を取って両手で挟んだ。
お母様がいなくなった途端に、スキンシップの量が増えてるんですけど……
「いいえ、何も」
お兄様からは勉強のことは聞いていても、皇女様のことなんか一言も聞いたことがない。
「そうか……」
アルフリードは言い出しづらそうに、目線を逸らした。
なんだろう、やっぱり私に怒り心頭で捕らえて目の前に差し出すように言われてるのかな。
彼の態度を見るに、いい方向のものでは無さそうだけど……
「それが……皇女が君と仲直りしたいから皇城に招きたいと言っているんだ」
え…… 嘘! そういう話だったの?
「でも、剣を抜いて君を脅そうとしたんだ。怖いだろうから無理にとはいわないよ」
確かに、あの瞬間の事を思い出すと怖くないと言ったら嘘になるけど……
皇女様を3年後の事故から守るには、少しでも近づけるなら、近づいておきたい。
もう皇女様に会うのも無理だと思っていたのだから、これはチャンスでしかない。
よしっ 俄然やる気が湧いてきた。
2度目のチャンス、今度こそ絶対にものにして見せる!!
でも女騎士の案は控えておいた方がいいかも。
まずは一度、皇女様に会ってみてから策を練るしかないわね。
「行きます、行かせてください!」
そうハッキリとアルフリードの目を見据えて言うと、彼は私からオズオズと目線を外して、不服そうな、納得いってないような、明るくはない反応を示した。
やっぱり、本当は皇女様は怒っているんじゃないの……?
本当は違う理由なのに私のことを騙して連れて行こうとしているから、良心が傷んでるとか?
彼の反応はただただ私の不安を煽るばかりだった。
----<番外編>----
『9.お兄様vsアルフリード』で、
アルフリードがティールームへ向かった後の2人
※こちら、ほぼセリフのみの構成となっております。ご了承くださいm(__)m
執事に案内されてアルフリードが邸宅の中へ入っていった後、エスニョーラ侯爵はラドルフを玄関脇の隅へ引っ張っていった。
ラドルフ「父上!急に後ろから口を塞いでくるとは何するんですか」
侯爵「お前は昨日の彼の様子を見ていなかったから」
ラドルフ「は?昨日?」
侯爵「私と公爵がいる目の前でエミリアに恥ずかし気もなく言い寄ってたんだぞ」
ラドルフ「……なんですって?」
侯爵「あれは完全に周りが見えてなかった。邪魔して敵とみなしたら何をするか分からないパターンだ。だから彼には逆らわないで大人しくしてなさい」
ラドルフ「父上も俺の評価を読んだでしょう。あいつは飽きっぽくて、しょっちゅうパートナーを変える、ふしだらなヤツなんです。うちの危機を救ってくれた家門としてもちろん感謝はしますが、エミリアに対する態度は信用できませんね」
侯爵「ともかく……エミリアと婚約者殿の間には立ち入らないで、好きなようにさせてあげなさい。ところで、次はお前の番だな」
ラドルフ「あーー、それは父上と母上に任せます。家の決定に従います」
侯爵「実は、何年も前からお前の婚約者候補は決まってるから」
ラドルフ「はい?」
侯爵「今度、紹介するから楽しみにしてなさい」
~数十分後~
自分の執務室に戻ったエスニョーラ侯爵。席に就いて仕事をしているとラドルフが入ってくる。
ラドルフ「確かに言い寄られてましたよ」
侯爵「そうだろ? もうエミリアしか……」
ラドルフ「母上が」
侯爵「……どういうことだ?」
ラドルフ「あいつに手を取られてトロンとした表情で見つめていましたよ。俺の分析能力を侮って父上もぼやぼやしてると、母上までヤツに取られちゃいますよ」
侯爵「そ、それはダメだ! マルヴェナのところへ行ってくる!」
そして、このページの一番上・お母様がお父様に呼び出されるシーンに繋がります↑↑
アルフリードはのんびりとした口調で話しながら、お茶を飲んだ。
ああ…… 隠し子ならいざ知らず、まさか実子を陛下にまで隠していたなんて事が分かったら、これまで築いてきた忠誠にヒビが入るくらいの信用問題のはず。
ましてや、その子どもがとんだ騒ぎまで起こすなんて。
お父様もお兄様も無事に帰ってきている所を見ると、上手く収まったって事なのかな?
「奥様、旦那様が呼んでいらっしゃいます」
ティールームに入ってきたメイドがそう告げた。
「お母様、きっと時間ができてお父様が気にかけて下さってるのよ」
すっかり顔のツヤも良くなって元に戻ったお母様を見て、私は笑いかけた。
「そうなのかしら……まあいいわ。エミリアこんなに素敵な婚約者殿なら安心だわ。またいつでもいらして、わたくしのお話も聞いてちょうだいね~」
お母様が出口の方に向かっていくのを、アルフリードは律儀に立ち上がって見送っていた。
お母様が行ってしまうと、彼は私の方に向きを変えた。
「エミリア嬢、失礼」
そう言って突然彼はかがみ込むと、私の頬に向かって手を伸ばしてきた。
その指が私の口の端に触れたのに反応して体がビクリと震えた。
彼は間近でほとんど黒に近い焦茶の瞳で私をじっと見つめながら、触れた指で頬を少し撫でるように動かした。
離れていったその指先には白いムースがほんの少量だけ付いているようだった。
夢中でケーキを食べていたから、食いこぼしが付いてたんだ。うう、恥ずかしい……
そう思ったのもつかの間、彼はムースがついたままの指の先端をパクリと自分の口に含んで舐めとってしまった。
やめて…… 不意打ちでそういう事をするのは、やめて下さい!
カァっと真っ赤になっているだろう私の顔を見つめながらフッと得意げな笑みを残して、何食わぬ顔で彼は席に戻っていった。
お母様この人、全然安心なんかじゃないよ……
「エミリア嬢、時間を取ってくれてありがとう。帰る前に1つだけ聞きたいことがあるんだけど、兄上から皇女のことは何か聞いてるかい?」
アルフリードはテーブル越しに私の手を取って両手で挟んだ。
お母様がいなくなった途端に、スキンシップの量が増えてるんですけど……
「いいえ、何も」
お兄様からは勉強のことは聞いていても、皇女様のことなんか一言も聞いたことがない。
「そうか……」
アルフリードは言い出しづらそうに、目線を逸らした。
なんだろう、やっぱり私に怒り心頭で捕らえて目の前に差し出すように言われてるのかな。
彼の態度を見るに、いい方向のものでは無さそうだけど……
「それが……皇女が君と仲直りしたいから皇城に招きたいと言っているんだ」
え…… 嘘! そういう話だったの?
「でも、剣を抜いて君を脅そうとしたんだ。怖いだろうから無理にとはいわないよ」
確かに、あの瞬間の事を思い出すと怖くないと言ったら嘘になるけど……
皇女様を3年後の事故から守るには、少しでも近づけるなら、近づいておきたい。
もう皇女様に会うのも無理だと思っていたのだから、これはチャンスでしかない。
よしっ 俄然やる気が湧いてきた。
2度目のチャンス、今度こそ絶対にものにして見せる!!
でも女騎士の案は控えておいた方がいいかも。
まずは一度、皇女様に会ってみてから策を練るしかないわね。
「行きます、行かせてください!」
そうハッキリとアルフリードの目を見据えて言うと、彼は私からオズオズと目線を外して、不服そうな、納得いってないような、明るくはない反応を示した。
やっぱり、本当は皇女様は怒っているんじゃないの……?
本当は違う理由なのに私のことを騙して連れて行こうとしているから、良心が傷んでるとか?
彼の反応はただただ私の不安を煽るばかりだった。
----<番外編>----
『9.お兄様vsアルフリード』で、
アルフリードがティールームへ向かった後の2人
※こちら、ほぼセリフのみの構成となっております。ご了承くださいm(__)m
執事に案内されてアルフリードが邸宅の中へ入っていった後、エスニョーラ侯爵はラドルフを玄関脇の隅へ引っ張っていった。
ラドルフ「父上!急に後ろから口を塞いでくるとは何するんですか」
侯爵「お前は昨日の彼の様子を見ていなかったから」
ラドルフ「は?昨日?」
侯爵「私と公爵がいる目の前でエミリアに恥ずかし気もなく言い寄ってたんだぞ」
ラドルフ「……なんですって?」
侯爵「あれは完全に周りが見えてなかった。邪魔して敵とみなしたら何をするか分からないパターンだ。だから彼には逆らわないで大人しくしてなさい」
ラドルフ「父上も俺の評価を読んだでしょう。あいつは飽きっぽくて、しょっちゅうパートナーを変える、ふしだらなヤツなんです。うちの危機を救ってくれた家門としてもちろん感謝はしますが、エミリアに対する態度は信用できませんね」
侯爵「ともかく……エミリアと婚約者殿の間には立ち入らないで、好きなようにさせてあげなさい。ところで、次はお前の番だな」
ラドルフ「あーー、それは父上と母上に任せます。家の決定に従います」
侯爵「実は、何年も前からお前の婚約者候補は決まってるから」
ラドルフ「はい?」
侯爵「今度、紹介するから楽しみにしてなさい」
~数十分後~
自分の執務室に戻ったエスニョーラ侯爵。席に就いて仕事をしているとラドルフが入ってくる。
ラドルフ「確かに言い寄られてましたよ」
侯爵「そうだろ? もうエミリアしか……」
ラドルフ「母上が」
侯爵「……どういうことだ?」
ラドルフ「あいつに手を取られてトロンとした表情で見つめていましたよ。俺の分析能力を侮って父上もぼやぼやしてると、母上までヤツに取られちゃいますよ」
侯爵「そ、それはダメだ! マルヴェナのところへ行ってくる!」
そして、このページの一番上・お母様がお父様に呼び出されるシーンに繋がります↑↑
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