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今日は寮から実家に帰る日だ。
お昼過ぎに運転手さんが迎えに来てくれることになっている。
俺は棗先輩に呼び出され、構内のカフェに来ていた。
「すみません、時間を作っていただいて」
「いえいえ。実家に帰る準備も終わってるし、運転手さんもまだ来ないですし。あ、サンドイッチ奢ってくれてありがとうございます。兄ちゃんも暇してると思うんで、呼びます?」
「それは…出来れば遠慮したいですね」
「あれ?二人って仲悪いですか?」
大体棗先輩と兄は一緒にいる印象があるから、首を傾げた。
「実は、今日晴くんを呼んだのは、恋愛相談をしたかったからなんです」
「え、れ、恋愛相談!?」
「はい、僕の好きな人について、君にも話しておこうと思いまして」
「え、俺の知ってる人ってことですか?」
「はい、それはもう」
ここで、俺の頭の中にはある疑問が思い浮かぶ。
「…生徒会メンバーですか?」
「…はい」
「よ、よかった~」
「え?どういう意味ですか?」
「幼馴染って聞いてたから、蓮夜さんならどうしようって」
「あはは、なら君に相談はしません」
「ですよね」
「それに蓮夜と親しくなった時には、既に僕に好きな人はいました」
「えっ…ってことは」
そんなの、過去に聞いた話から当てはまる人物は一人しかいない。
「はい、お察しの通り、君のお兄さんです」
「わ~お」
「マヨネーズ、口元付いてますよ」
棗先輩に指摘されて、口元を拭いながら質問する。
「ど、どういうところが」
ふぅ、と一息つき、カッと目を開いたかと思うと勢いをつけて話し始めた。
「…まず、顔ですよね。整った輪郭と切れ長だけど大きい瞳によく通った鼻、薄い唇で非の打ち所がない美しさ、体躯も素晴らしい。あの引き締まっていて無駄がない身体つきと、筋肉とバランスが絶妙で色気もすごいですし……」
好きな人のことを語る棗先輩はいつもより饒舌だった。
そして、その語っている時の顔は、パフェより甘かった。でろでろに溶けていて、胸焼けしそう。
これが、俺にとって実の兄のことを話している顔となると、もっとむず痒い気持ちだった。
「も、もういいです。」
「あ、そうですか?あと1時間はこのまま語れますが」
「本っ当に結構です。部屋帰っていいですか?」
俺は、なんだかもう興味がすっかりなくなり、半ば投げやりになる。
すると、棗先輩の態度がスッと変わり、真剣な顔つきになった。
「頼みがありまして」
「なんですか?」
「実は、高等部ではじめに生徒会に入れなかった時、諦めようと思ったんです。
僕は本来、生徒会に入れるような順位にいないですし。
でも今こうして奇跡的に一緒に活動出来ている。このチャンスを逃したくない」
棗先輩の視線が俺を捉える。
「協力しろと?」
「蓮夜と付き合えたのは、誰のおかげでしたっけ?」
「うっ…」
この人、最初から図ってたな…!
「せめて、冬休みの間に1日だけでも会いたいんです、学校の外で。1日さえあれば後は自分でなんとかしてみせます」
「強気だ」
長年片思いをしていた割に強気な棗先輩は、本当に本気で、この現状を打破することに懸けているのだろう。
俺も、蓮夜先輩に片思いをしてたから気持ちはよく分かった。
「あ、じゃあ大晦日の花火大会一緒に行きませんか?」
「花火大会?」
「俺の地元、割と珍しいけど大晦日に結構大きい花火大会やるんですよ。年越花火大会って言って、年明ける前に花火打ち上げるんです。結構いっぱい人くるし、兄ちゃん誘って、棗先輩と、俺で……あれ」
そこまで言って俺ははたと気がついた。
突然話を止めた俺に棗先輩が訝しがる。
「晴くん?どうしました?」
「あの!蓮夜先輩誘ったら!ダブルデートになりませんか!なりますよね!誘っていいですか!ね!」
「い、いいですよ、もちろん…」
俺の勢いに圧倒されて、棗先輩はたじろいでいた。
「じゃあ!今から蓮夜先輩の部屋に行きましょう!善は急げ!」
「晴くん!?」
棗先輩の手を取り、寮まで急いで戻る。途中で通りがかった兄が俺と棗先輩を見つけると慌てて声を掛けてきた。
「晴!?どこ行くんだ?さっき連絡したけど、もう迎え来てるぞ」
「あ、兄ちゃん、ちょっとだけ待ってて!大晦日の花火大会今年も行こーー!」
「え?なんて???行くけど、どういうことだ?晴?!」
戸惑う兄を放置して、蓮夜先輩の部屋に向かう。
勢いのまま扉を開けて部屋に押しかけると、蓮夜先輩はホラー映画を観ており、テレビの画面には白い服を着た長髪の女が、画面いっぱいに広がった。
「ギャーーーーー!!!」
俺はホラーが大の苦手なので、突如訪れた恐怖映像に卒倒した。
蓮夜先輩が床に倒れた俺を起こしながら抱えてくれる。
「晴!?どうした?大丈夫か?!」
意識朦朧としながらも、蓮夜先輩の顔を見て安心する。
「蓮夜先輩…かっこいい…」
「棗!何がどうなってるんだ?」
「いや、あまりの勢いの良さに僕も若干ついていけてないよ」
「蓮夜先輩…」
「どうした?眠いのか?」
「大晦日に俺の地元でやる花火大会、一緒に行きたいです…」
「え?花火大会?大晦日ら?うん、行こう。行きたい。晴の家からそのまま行ってもいいのか?」
「えへへ」
そこで、俺は目を閉じた。
意識はしっかり起きていたが、蓮夜先輩の腕に包まれていたかったから。
少しの間そのままの状態でいると、俺たちを追いかけてきたのか兄が現れた。
「高山、運転手さん待たせてるから晴連れてっていいか?」
「あ、ああ…このまま俺が運ぼうか?」
「じゃあ頼む。荷物取ってくる」
俺は兄がいなくなったのを音で聞いて、顔を上げた。
「蓮夜先輩、棗先輩、詳細はまた送ります!」
「ん?分かった。え?棗も?」
「楽しみにしていますね」
「はい!」
それだけ言うと、俺は再び腕の中に顔を埋めた。
棗先輩がすかさずツッコミを入れる。
「晴くん、歩けますよね?」
「嫌です。離れません!」
駄々をこねる俺を、優しい蓮夜先輩は歩けない、ということのままにしておいてくれ、車まで抱っこで運んでくれた。
寮内に疎に残っていた生徒たちの視線を一気に集め、少し恥ずかしかったが、生憎無敵ラブラブモードの俺には対して問題ではなかった。
兄と棗先輩からの視線が痛いほど突き刺さってていたが、見ないふりをして車へさっさと乗り、先輩達に別れを告げて実家へと帰った。
お昼過ぎに運転手さんが迎えに来てくれることになっている。
俺は棗先輩に呼び出され、構内のカフェに来ていた。
「すみません、時間を作っていただいて」
「いえいえ。実家に帰る準備も終わってるし、運転手さんもまだ来ないですし。あ、サンドイッチ奢ってくれてありがとうございます。兄ちゃんも暇してると思うんで、呼びます?」
「それは…出来れば遠慮したいですね」
「あれ?二人って仲悪いですか?」
大体棗先輩と兄は一緒にいる印象があるから、首を傾げた。
「実は、今日晴くんを呼んだのは、恋愛相談をしたかったからなんです」
「え、れ、恋愛相談!?」
「はい、僕の好きな人について、君にも話しておこうと思いまして」
「え、俺の知ってる人ってことですか?」
「はい、それはもう」
ここで、俺の頭の中にはある疑問が思い浮かぶ。
「…生徒会メンバーですか?」
「…はい」
「よ、よかった~」
「え?どういう意味ですか?」
「幼馴染って聞いてたから、蓮夜さんならどうしようって」
「あはは、なら君に相談はしません」
「ですよね」
「それに蓮夜と親しくなった時には、既に僕に好きな人はいました」
「えっ…ってことは」
そんなの、過去に聞いた話から当てはまる人物は一人しかいない。
「はい、お察しの通り、君のお兄さんです」
「わ~お」
「マヨネーズ、口元付いてますよ」
棗先輩に指摘されて、口元を拭いながら質問する。
「ど、どういうところが」
ふぅ、と一息つき、カッと目を開いたかと思うと勢いをつけて話し始めた。
「…まず、顔ですよね。整った輪郭と切れ長だけど大きい瞳によく通った鼻、薄い唇で非の打ち所がない美しさ、体躯も素晴らしい。あの引き締まっていて無駄がない身体つきと、筋肉とバランスが絶妙で色気もすごいですし……」
好きな人のことを語る棗先輩はいつもより饒舌だった。
そして、その語っている時の顔は、パフェより甘かった。でろでろに溶けていて、胸焼けしそう。
これが、俺にとって実の兄のことを話している顔となると、もっとむず痒い気持ちだった。
「も、もういいです。」
「あ、そうですか?あと1時間はこのまま語れますが」
「本っ当に結構です。部屋帰っていいですか?」
俺は、なんだかもう興味がすっかりなくなり、半ば投げやりになる。
すると、棗先輩の態度がスッと変わり、真剣な顔つきになった。
「頼みがありまして」
「なんですか?」
「実は、高等部ではじめに生徒会に入れなかった時、諦めようと思ったんです。
僕は本来、生徒会に入れるような順位にいないですし。
でも今こうして奇跡的に一緒に活動出来ている。このチャンスを逃したくない」
棗先輩の視線が俺を捉える。
「協力しろと?」
「蓮夜と付き合えたのは、誰のおかげでしたっけ?」
「うっ…」
この人、最初から図ってたな…!
「せめて、冬休みの間に1日だけでも会いたいんです、学校の外で。1日さえあれば後は自分でなんとかしてみせます」
「強気だ」
長年片思いをしていた割に強気な棗先輩は、本当に本気で、この現状を打破することに懸けているのだろう。
俺も、蓮夜先輩に片思いをしてたから気持ちはよく分かった。
「あ、じゃあ大晦日の花火大会一緒に行きませんか?」
「花火大会?」
「俺の地元、割と珍しいけど大晦日に結構大きい花火大会やるんですよ。年越花火大会って言って、年明ける前に花火打ち上げるんです。結構いっぱい人くるし、兄ちゃん誘って、棗先輩と、俺で……あれ」
そこまで言って俺ははたと気がついた。
突然話を止めた俺に棗先輩が訝しがる。
「晴くん?どうしました?」
「あの!蓮夜先輩誘ったら!ダブルデートになりませんか!なりますよね!誘っていいですか!ね!」
「い、いいですよ、もちろん…」
俺の勢いに圧倒されて、棗先輩はたじろいでいた。
「じゃあ!今から蓮夜先輩の部屋に行きましょう!善は急げ!」
「晴くん!?」
棗先輩の手を取り、寮まで急いで戻る。途中で通りがかった兄が俺と棗先輩を見つけると慌てて声を掛けてきた。
「晴!?どこ行くんだ?さっき連絡したけど、もう迎え来てるぞ」
「あ、兄ちゃん、ちょっとだけ待ってて!大晦日の花火大会今年も行こーー!」
「え?なんて???行くけど、どういうことだ?晴?!」
戸惑う兄を放置して、蓮夜先輩の部屋に向かう。
勢いのまま扉を開けて部屋に押しかけると、蓮夜先輩はホラー映画を観ており、テレビの画面には白い服を着た長髪の女が、画面いっぱいに広がった。
「ギャーーーーー!!!」
俺はホラーが大の苦手なので、突如訪れた恐怖映像に卒倒した。
蓮夜先輩が床に倒れた俺を起こしながら抱えてくれる。
「晴!?どうした?大丈夫か?!」
意識朦朧としながらも、蓮夜先輩の顔を見て安心する。
「蓮夜先輩…かっこいい…」
「棗!何がどうなってるんだ?」
「いや、あまりの勢いの良さに僕も若干ついていけてないよ」
「蓮夜先輩…」
「どうした?眠いのか?」
「大晦日に俺の地元でやる花火大会、一緒に行きたいです…」
「え?花火大会?大晦日ら?うん、行こう。行きたい。晴の家からそのまま行ってもいいのか?」
「えへへ」
そこで、俺は目を閉じた。
意識はしっかり起きていたが、蓮夜先輩の腕に包まれていたかったから。
少しの間そのままの状態でいると、俺たちを追いかけてきたのか兄が現れた。
「高山、運転手さん待たせてるから晴連れてっていいか?」
「あ、ああ…このまま俺が運ぼうか?」
「じゃあ頼む。荷物取ってくる」
俺は兄がいなくなったのを音で聞いて、顔を上げた。
「蓮夜先輩、棗先輩、詳細はまた送ります!」
「ん?分かった。え?棗も?」
「楽しみにしていますね」
「はい!」
それだけ言うと、俺は再び腕の中に顔を埋めた。
棗先輩がすかさずツッコミを入れる。
「晴くん、歩けますよね?」
「嫌です。離れません!」
駄々をこねる俺を、優しい蓮夜先輩は歩けない、ということのままにしておいてくれ、車まで抱っこで運んでくれた。
寮内に疎に残っていた生徒たちの視線を一気に集め、少し恥ずかしかったが、生憎無敵ラブラブモードの俺には対して問題ではなかった。
兄と棗先輩からの視線が痛いほど突き刺さってていたが、見ないふりをして車へさっさと乗り、先輩達に別れを告げて実家へと帰った。
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