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外伝
1 巫女の鬼斬り物語
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小雨の降る薄暗い山道。
体格の良い、若い武芸者ふうの男が必死の形相で走る。
仁吉は後悔していた。
本当にあんなものが出るとは思っていなかった。
腕に自信はあった。
地元の道場では敵なし。ケンカにも負けたことはなかった。幼い頃から天才と呼ばれていた。
「なんでっ。うそだろっ。俺は、俺たちはただ近道だからこの山を通っただけなんだ。──なんでこんなことに」
武名を轟かせるための旅だった。
仲間をひきつれ、諸国の道場を巡り、かたっぱしから挑戦していく。
誰も仁吉の相手になる者などいなかった。
最強、無敵──。
このまま都に上り、名だたる道場を打ち破って天下一の剣豪を名乗る日も近い。
そう思っていたのに。
仁吉はぬかるみにつまずき、派手に転倒した。
全身、泥だらけ。至るところにケガをし、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃ。小便も漏らしている。
唯一の誇りであり、自信の源であった剣すらもう手には握っていない。
仁吉はもがくようにやっと立ち、麓に向けて再び走ろうとしたきだった。
パキン、パキ、ペキペキ。
なにか小気味良く砕ける音。
仁吉は恐る恐る音のするほうへ目をやる。
山道の脇。木陰からぬっ、と姿を現したのは赤い身体の巨漢。いや、巨漢というには大きすぎる。
ゆうに仁吉の倍以上はある背丈。獣のような体毛が生え、口は横に大きく裂けていた。
先ほどの音はその巨漢がくわえていた骨が砕ける音。骨の先にはまだ生々しい肉片がついていた。
「ひいっ、ひいい」
五人いた仲間のうちの誰か。その肉片だというのは怯えきった仁吉にも理解できた。
バケモノに背を向け、一気に駆け出す。が、数歩もしないうちに立ち止まった。
前方にも大きな影がふたつ。体色は青と黒と異なるが、同じ特徴を持つバケモノ二体。
その二体のバケモノの手にはやはり人間の身体の一部が握られていた。
青いバケモノが握っているのは、もう誰のものかもわからないほど食い散らかされていたが、黒いバケモノが持っている胴体らしきもの。
それを見て仁吉はそれだけは誰かわかった。
白い乳房が真っ赤な血を滴らせている。
女の死骸──故郷から付いてきた仁吉の恋人。
「お、お春……お春……」
震えながら恋人の名を繰り返すが、悲しさや怒りという感情はなかった。
ただ、ただ、恐ろしい。助かりたい。逃げ出したい。夢であってほしい。こんなものが現実にあってなるものか、と仁吉は顔を引きつらせながらその場に崩れ落ちた。
三体のバケモノはゲッゲッゲッ、と悪寒が走るような笑い声をあげながら仁吉へ近付く。
仁吉が恐怖のあまり嘔吐し、再び顔をあげたときだった。
ギャアッ、という叫び声。飛び散る鮮血。目の前にボタリと落ちる青いバケモノの腕。
一瞬だった。
仁吉は恐ろしいほどの力で帯を掴まれ、宙を飛んでいた。
眼下にはバケモノども。それを飛び越え、迫る地面。わっ、と声をあげたときには藪の中に放り投げられていた。
ぶはっ、と藪から顔を出し、仁吉が見たのは──。
巫女姿の少女。手には抜き身の太刀。
三体のバケモノが怒り狂ったように吼える。
少女は静かに太刀を上段に構えた。
柄に付いた鈴がしゃらん、と鳴り、少女の黒い髪が揺れる。
「お前っ……逃げろ! 何するつもりなんだっ」
仁吉の叫びに少女は振り向きもせず、ただ責めるように言った。
「麓の村で聞いたはずです。この山は『出る』と。それを無視したあなたが悪いのですが」
片腕になった青いバケモノが鋭い爪を振るう。
少女はそれを難なく弾き、左右からの赤、黒のバケモノの攻撃も軽やかにかわす。
「なんなんだっ、そいつらは! それにお前も!」
「この異形の荒ぶる魂は『鬼』と呼ばれています。わたくしはそれらを斬り、異界と繋がった地を鎮めるための巫女。雛形結と申します」
自己紹介しながら結は太刀を一閃。
赤い鬼の首が飛び、胴体だけが勢いあまってドッドッドッ、と走ってから倒れた。
背後から青い鬼が襲いかかる。
結はギャリッ、と半円を描くように避けながら太刀を薙ぐ。
大木のような鬼の胴体がボッ、と両断された。
残るは一体。黒の鬼。
だがそのバケモノは背を見せて逃げ出した。
「逃がしません」
雛形結は刃を寝かせ、太刀を下段に構える。
「禍津祓極神明流奥義──」
切っ先を地面につけ、ガガガと削りながら斬り上げ。
ゴアァッ、と地を這う炎の衝撃波が走る。
「参式、鑽火神事」
炎は一直線に黒の鬼へと伸び、衝突すると一気に飲み込んだ。
ギャアアア、とバケモノは炎に包まれながらのたうち回る──が、すぐに黒炭と化して動かなくなった。
「す、すげぇ……あのバケモノどもをたったひとりで……あっという間に」
仁吉は目の前で起きたことが信じられず、何度も目をこする。
雛形結は太刀を鞘に納めると、鞘尻でザザザ、と辺りに線を引き出した。
線を引いた部分が白く光り、何か周りの雰囲気が変わった気がした。
いつの間にか雨も止み、暗く空を覆っていた雲の隙間から光が差し込む。
「ひとまずはこれで安心です。いいですか、古来より人が近づかぬ場所や良からぬ言い伝えがあるところはそれなりの理由があるのです。古戦場や処刑場跡などは禍々しい魂が集まりやすく、異界と繋がりやすい。そしてそこには先ほどのような『鬼』が出るのです」
差し込む光に照らされた雛形結の姿。
仁吉には神仏か天女のように見えて、返事をするのも忘れていた。
仁吉のそんな様子を見て雛形結ははじめてクスッ、と笑った。
そう、年相応の女の子のように。
だがほんの一瞬だった。また真顔に戻ると、背を向けながら言った。
「この地はもう浄めたので仲間の亡骸はここに葬ってあげなさい。そしてこれからは危うきことには近づかぬ事です。腕にどれほどの自信があろうと、世の中には理解出来ない、太刀打ち出来ない力が存在する」
「お、お前……い、いや、あなたはこれからどこへ……」
仁吉の問いに、雛形結は振り返らずに答えた。
「わたくしは鬼斬りの巫女。鬼を探し、また斬るだけですよ」
体格の良い、若い武芸者ふうの男が必死の形相で走る。
仁吉は後悔していた。
本当にあんなものが出るとは思っていなかった。
腕に自信はあった。
地元の道場では敵なし。ケンカにも負けたことはなかった。幼い頃から天才と呼ばれていた。
「なんでっ。うそだろっ。俺は、俺たちはただ近道だからこの山を通っただけなんだ。──なんでこんなことに」
武名を轟かせるための旅だった。
仲間をひきつれ、諸国の道場を巡り、かたっぱしから挑戦していく。
誰も仁吉の相手になる者などいなかった。
最強、無敵──。
このまま都に上り、名だたる道場を打ち破って天下一の剣豪を名乗る日も近い。
そう思っていたのに。
仁吉はぬかるみにつまずき、派手に転倒した。
全身、泥だらけ。至るところにケガをし、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃ。小便も漏らしている。
唯一の誇りであり、自信の源であった剣すらもう手には握っていない。
仁吉はもがくようにやっと立ち、麓に向けて再び走ろうとしたきだった。
パキン、パキ、ペキペキ。
なにか小気味良く砕ける音。
仁吉は恐る恐る音のするほうへ目をやる。
山道の脇。木陰からぬっ、と姿を現したのは赤い身体の巨漢。いや、巨漢というには大きすぎる。
ゆうに仁吉の倍以上はある背丈。獣のような体毛が生え、口は横に大きく裂けていた。
先ほどの音はその巨漢がくわえていた骨が砕ける音。骨の先にはまだ生々しい肉片がついていた。
「ひいっ、ひいい」
五人いた仲間のうちの誰か。その肉片だというのは怯えきった仁吉にも理解できた。
バケモノに背を向け、一気に駆け出す。が、数歩もしないうちに立ち止まった。
前方にも大きな影がふたつ。体色は青と黒と異なるが、同じ特徴を持つバケモノ二体。
その二体のバケモノの手にはやはり人間の身体の一部が握られていた。
青いバケモノが握っているのは、もう誰のものかもわからないほど食い散らかされていたが、黒いバケモノが持っている胴体らしきもの。
それを見て仁吉はそれだけは誰かわかった。
白い乳房が真っ赤な血を滴らせている。
女の死骸──故郷から付いてきた仁吉の恋人。
「お、お春……お春……」
震えながら恋人の名を繰り返すが、悲しさや怒りという感情はなかった。
ただ、ただ、恐ろしい。助かりたい。逃げ出したい。夢であってほしい。こんなものが現実にあってなるものか、と仁吉は顔を引きつらせながらその場に崩れ落ちた。
三体のバケモノはゲッゲッゲッ、と悪寒が走るような笑い声をあげながら仁吉へ近付く。
仁吉が恐怖のあまり嘔吐し、再び顔をあげたときだった。
ギャアッ、という叫び声。飛び散る鮮血。目の前にボタリと落ちる青いバケモノの腕。
一瞬だった。
仁吉は恐ろしいほどの力で帯を掴まれ、宙を飛んでいた。
眼下にはバケモノども。それを飛び越え、迫る地面。わっ、と声をあげたときには藪の中に放り投げられていた。
ぶはっ、と藪から顔を出し、仁吉が見たのは──。
巫女姿の少女。手には抜き身の太刀。
三体のバケモノが怒り狂ったように吼える。
少女は静かに太刀を上段に構えた。
柄に付いた鈴がしゃらん、と鳴り、少女の黒い髪が揺れる。
「お前っ……逃げろ! 何するつもりなんだっ」
仁吉の叫びに少女は振り向きもせず、ただ責めるように言った。
「麓の村で聞いたはずです。この山は『出る』と。それを無視したあなたが悪いのですが」
片腕になった青いバケモノが鋭い爪を振るう。
少女はそれを難なく弾き、左右からの赤、黒のバケモノの攻撃も軽やかにかわす。
「なんなんだっ、そいつらは! それにお前も!」
「この異形の荒ぶる魂は『鬼』と呼ばれています。わたくしはそれらを斬り、異界と繋がった地を鎮めるための巫女。雛形結と申します」
自己紹介しながら結は太刀を一閃。
赤い鬼の首が飛び、胴体だけが勢いあまってドッドッドッ、と走ってから倒れた。
背後から青い鬼が襲いかかる。
結はギャリッ、と半円を描くように避けながら太刀を薙ぐ。
大木のような鬼の胴体がボッ、と両断された。
残るは一体。黒の鬼。
だがそのバケモノは背を見せて逃げ出した。
「逃がしません」
雛形結は刃を寝かせ、太刀を下段に構える。
「禍津祓極神明流奥義──」
切っ先を地面につけ、ガガガと削りながら斬り上げ。
ゴアァッ、と地を這う炎の衝撃波が走る。
「参式、鑽火神事」
炎は一直線に黒の鬼へと伸び、衝突すると一気に飲み込んだ。
ギャアアア、とバケモノは炎に包まれながらのたうち回る──が、すぐに黒炭と化して動かなくなった。
「す、すげぇ……あのバケモノどもをたったひとりで……あっという間に」
仁吉は目の前で起きたことが信じられず、何度も目をこする。
雛形結は太刀を鞘に納めると、鞘尻でザザザ、と辺りに線を引き出した。
線を引いた部分が白く光り、何か周りの雰囲気が変わった気がした。
いつの間にか雨も止み、暗く空を覆っていた雲の隙間から光が差し込む。
「ひとまずはこれで安心です。いいですか、古来より人が近づかぬ場所や良からぬ言い伝えがあるところはそれなりの理由があるのです。古戦場や処刑場跡などは禍々しい魂が集まりやすく、異界と繋がりやすい。そしてそこには先ほどのような『鬼』が出るのです」
差し込む光に照らされた雛形結の姿。
仁吉には神仏か天女のように見えて、返事をするのも忘れていた。
仁吉のそんな様子を見て雛形結ははじめてクスッ、と笑った。
そう、年相応の女の子のように。
だがほんの一瞬だった。また真顔に戻ると、背を向けながら言った。
「この地はもう浄めたので仲間の亡骸はここに葬ってあげなさい。そしてこれからは危うきことには近づかぬ事です。腕にどれほどの自信があろうと、世の中には理解出来ない、太刀打ち出来ない力が存在する」
「お、お前……い、いや、あなたはこれからどこへ……」
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