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6 ハリエット
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城に戻ると、ジェシカが新たに得た情報を報告してきた。
その中には召使いだけでなく、警備の兵から得たものも含まれていた。
それによって骨子案の中身もだいぶ充実してくる。
「ジェシカ、ありがとう。これで歓迎式典の進行についてはほぼ完成したといっていいでしょう。あなたのおかげです」
「こんなことでいいのなら。でも、ちょっと無理しすぎじゃない、レイラ? 夜もあんまり寝てないんでしょう」
「わたしは大丈夫。使節団が来るまでもう日がありません。この骨子案が完成すれば、正式に計画書としてまとめる作業も残っていますし」
「ったく、すごいわね。真面目だし、政務官以上の仕事っぷりだし。なんでそんなこと出来るのよ」
「特に意識したことはありませんが、本を読んだり調べものをするのは好きでしたから」
「好きで出来るもんじゃないわよ、こんなの。アレックス王の嫌がらせだし、失敗したら何されるか分かんないし」
「それが狙いなのでしょうけどね。アレックス王は明日出陣のようですが」
王の不在時に大事な友好国の歓待に失敗。
その責任者である王妃が糾弾され、その地位を剥奪される。
憔悴し、すっかり自信を失ったわたしはアレックス王に助けを求め、心からの服従を誓う。
こんな筋書きなのだろう。
その思惑通りになるわけにはいかない。
「あ、ひとつお願いがあるんだけど。レイラ」
「? なんでしょうか。ジェシカ」
「ちょっと会わせたい人がいるんだけど」
「今ですか? 別に構いませんけど」
こう返事すると、良かったあ、とジェシカはいったん部屋から出ていき、再び入ってきた。
誰かの手を引いている。その人物はまだ部屋の入口で踏ん張っていた。
「な、なんで入んないのよ。あんたが会いたいって言うから連れて来たんじゃない」
「で、でもまだ心の準備が出来てない。は、恥ずかしい」
なにか言い合いになっている。
しばらく綱引きのように引っ張り合いをしていたが、やがてこてん、とひとりの少女が転ぶように中へ入ってきた。
質素なメイド服の少女だった。
髪はめずらしい緑色。くせっ毛で肩ほどの長さ。顔にはそばかす。
「はっ、ああ、王妃殿下……本物だ。すごく綺麗……」
少女は感動したように瞳を潤ませ、その場に立ち尽くしている。
「この子は? ジェシカ」
「んもう、会ったら会ったでこんなんなるんだから。ここまで連れて来てあげたんだから自己紹介は自分でして」
ジェシカに言われ、少女はモジモジしながら名乗った。
「あ、あたしはハリエットっていいます。この城で召使いとして働いてます……あ、歳は十四です」
「わたしがいろいろ聞き込みをしてた時に仲良くなったの。この子もけっこう手伝ってくれたのよ」
最後のほうはジェシカがそう補足し、ハリエットはペコリと頭を下げた。
「そうだったのですか。ありがとう、ハリエット。とても助かります」
「い、いえ。あたしなんてそんなに役に立ってないです……。ああ、信じられない。結婚式の時に見た王妃殿下がこんな近くにいるなんて」
「わたしが専属の侍女って知ったら、どうしても会ってみたいって言い出したの。なんだかあなたに夢中みたいね。わたしだって元王族なんだけどな」
ジェシカがそう言ってむくれると、ハリエットが慌てて両手をブンブンと振る。
「あ、いえっ、ジェシカさんもとっても可愛らしいし、ハキハキしてるし、元気いっぱいだし……憧れてます!」
「う~ん、レイラに比べると尊敬度は足りないけど、まあいいわ。あなたもわたし達の仲間に入れてあげる」
「えっ、本当ですか⁉ あ、でも仲間って?」
「わたし達はこの城でまだまだ味方が少ないから。レイラも王妃だけどその立場は不安定なものなの。アレックス王の気まぐれでいつ排除されるかわかんないだから。だからそうならないように協力してよね」
「……そうなんですね。わかりました! あたしで王妃殿下の力になれるんだったら、頑張ります!」
ハリエットは目を輝かせてそう言った。
頼もしい味方も増えて、使節団歓待の情報はさらに集まりやすくなるだろう。
ジェシカとハリエットに集めてほしい情報を追加で確認し、わたしはまた机に向かった。
翌朝、アレックス王の出陣を城壁上から眺める。
きらびやかな甲冑に身をつつんだアレックス王を先頭に、多くの騎兵や歩兵が続いていく。
はためく軍旗に打ち鳴らされる楽器の音。
集まった民衆の歓声に、辺りに舞う花吹雪。
そんな賑やかさとは逆に、わたしの心の中は落ち着いていた。
今日は使節団との直接的な会談を想定する。
使節団といってもただの物見遊山で来るわけではない。
なんらかの政治的な交渉を持ちかけてくるはずだ。
両国の関係は友好的ではあるが微妙な緊張感があるのも確かだった。
この十年の間にお互い使節団を送っていないことからもそれは想像できる。
会談は外務卿が同席して進行自体は彼が務めると思う。
けれど、アレックス王からなんらかの指示を受けているかもしれない。
こればかりは自分だけでどうにかしないといけない。
わたしは自室にこもって、過去の資料を元に相手が提案してくるであろう交渉内容や、逆にこちらが求めそうなことを骨子案にまとめた。
骨子案はこれで完成。
あとはこれらをまとめて計画書を作成する。
一日中、部屋にこもってその作業を行った。
食事もホールには向かわず、ジェシカが用意してくれたものだけで済ませた。
深夜に計画書は完成。でもここで安心してはいけない。
明日は実際に現場を回って、使節団を迎えるための準備が出来ているか確認を行う。
担当者からいろいろ聞かれるかもしれない。その時こそこの計画書が役に立つだろう。
翌日。わたしはジェシカと共に使節団を歓待するための現場をひとつずつ回った。
会場の規模や座席の数、飾り付け。
披露される音楽や余興の演目。
各担当者とも話したが、どれもわたしの作った計画書とほとんど相違がなかった。
「本当にすごいわね、レイラ。まるで予言者みたい。最初はどうなるかと思ってたけど」
ジェシカが感心したように言い、次は料理人たちのいる厨房へと案内された。
「料理長はどこかなっと。あ、いたいた。いま呼んでくるから」
ジェシカに連れてこられた料理長。どうにも表情が暗い。それにオドオドして目を合わせようとしなかった。
「使節団の方々へと出す料理の件なのですが」
計画書を開き、その項目をチェックしようとした時だ。
料理長はガバッと平伏し、申し訳ありませんと叫んだ。
「どうしたのですか? まだなにも聞いていませんが」
「じ、実は。当日出す料理に使う食材が足りないのです。昨日のうちになんとかしようとほうぼうへ人を手配したのですが、間に合いそうにありません」
料理長は身体を震わせながらそう言った。
「足りない? なぜですか? ジェシカからの報告でも料理についてはまったく問題ないと聞いていましたけれど。準備する期間も十分にあったはずです」
「そうよ! 何日か前に聞いたときは足りないなんて言ってなかったわよ!」
わたしとジェシカの質問に、料理長は泣きそうな顔で説明をはじめた。
「陛下の遠征のためです。戦で食料が不足してはいけないと、城にいる家畜をすべて連れていってしまったのです。塩漬けにしてある保存肉も持っていかれました」
「アレックス王が……」
戦で使う食料については計算に入っていなかった。
そもそもタムワースへの出兵自体が突発的な事だったから、誰も責められない。
「不足しているのは牛や豚、鶏などの肉ですね? 城下の市場でも手に入りませんか」
「はい。市場でもすでに買い占められていて。近くではもう肉は手に入りそうにありません」
近隣の領地から取り寄せるにしても今からでは遅い。どちらにしろ、このままじっとしていても解決しない。
「食材に使う肉についてはわたしがなんとかします。料理長はいつでも調理できるように準備をしておいてください」
「は、はい」
わたしはジェシカをともなって厨房を離れる。
「どうにかするって、何かあてがあるの?」
「……城の家畜、貯蔵庫。市場の肉まで買い占められては打つ手はありませんね。でも、専門の方に聞いてみればまだ可能性が」
わたしは近くにいた兵に声をかけ、騎士ウィリアムを呼んできてもらう。
「何か御用でしょうか。王妃殿下」
ほどなくして現れたウィリアムに事情を説明。また城の郊外に連れて行ってくれるようにお願いをした。
「今度は陛下の許可を得てないようですが」
無表情でそう聞いてくるウィリアム。
アレックス王は戦で不在。たしかにこの前のような嘘は通じない。
「なによ。王妃殿下の頼みなんだからいいじゃない。頭かったいし、失礼だわ」
ジェシカが突っかかっていくのを止め、わたしは再度ウィリアムにお願いする。
「使節団の対応を失敗するわけにはいきません。ここでは頼りにできる者も少ないのです。あなたの力を貸してもらえませんか」
「…………」
「どうか。この通りです」
わたしが頭を下げると、ウィリアムは慌ててひざまずく。
「一介の騎士に頭を下げるなど、やめて下さい。あなたはこのダラムの王妃なのですよ」
「でも……」
「わかりました。また城外へは連れて行きます。ですが、これが最後です」
困り果てた表情をしながらも、ウィリアムは承知してくれた。
礼を言い、さっそく馬車を用意してもらう。
向かった先は前に訪れた荘園第二区。
監督官のフィンなら、家畜や食肉の備蓄についてもっと詳しいはず。
今回はジェシカも加えて、わたしたちは荘園のフィンに会いに行った。
その中には召使いだけでなく、警備の兵から得たものも含まれていた。
それによって骨子案の中身もだいぶ充実してくる。
「ジェシカ、ありがとう。これで歓迎式典の進行についてはほぼ完成したといっていいでしょう。あなたのおかげです」
「こんなことでいいのなら。でも、ちょっと無理しすぎじゃない、レイラ? 夜もあんまり寝てないんでしょう」
「わたしは大丈夫。使節団が来るまでもう日がありません。この骨子案が完成すれば、正式に計画書としてまとめる作業も残っていますし」
「ったく、すごいわね。真面目だし、政務官以上の仕事っぷりだし。なんでそんなこと出来るのよ」
「特に意識したことはありませんが、本を読んだり調べものをするのは好きでしたから」
「好きで出来るもんじゃないわよ、こんなの。アレックス王の嫌がらせだし、失敗したら何されるか分かんないし」
「それが狙いなのでしょうけどね。アレックス王は明日出陣のようですが」
王の不在時に大事な友好国の歓待に失敗。
その責任者である王妃が糾弾され、その地位を剥奪される。
憔悴し、すっかり自信を失ったわたしはアレックス王に助けを求め、心からの服従を誓う。
こんな筋書きなのだろう。
その思惑通りになるわけにはいかない。
「あ、ひとつお願いがあるんだけど。レイラ」
「? なんでしょうか。ジェシカ」
「ちょっと会わせたい人がいるんだけど」
「今ですか? 別に構いませんけど」
こう返事すると、良かったあ、とジェシカはいったん部屋から出ていき、再び入ってきた。
誰かの手を引いている。その人物はまだ部屋の入口で踏ん張っていた。
「な、なんで入んないのよ。あんたが会いたいって言うから連れて来たんじゃない」
「で、でもまだ心の準備が出来てない。は、恥ずかしい」
なにか言い合いになっている。
しばらく綱引きのように引っ張り合いをしていたが、やがてこてん、とひとりの少女が転ぶように中へ入ってきた。
質素なメイド服の少女だった。
髪はめずらしい緑色。くせっ毛で肩ほどの長さ。顔にはそばかす。
「はっ、ああ、王妃殿下……本物だ。すごく綺麗……」
少女は感動したように瞳を潤ませ、その場に立ち尽くしている。
「この子は? ジェシカ」
「んもう、会ったら会ったでこんなんなるんだから。ここまで連れて来てあげたんだから自己紹介は自分でして」
ジェシカに言われ、少女はモジモジしながら名乗った。
「あ、あたしはハリエットっていいます。この城で召使いとして働いてます……あ、歳は十四です」
「わたしがいろいろ聞き込みをしてた時に仲良くなったの。この子もけっこう手伝ってくれたのよ」
最後のほうはジェシカがそう補足し、ハリエットはペコリと頭を下げた。
「そうだったのですか。ありがとう、ハリエット。とても助かります」
「い、いえ。あたしなんてそんなに役に立ってないです……。ああ、信じられない。結婚式の時に見た王妃殿下がこんな近くにいるなんて」
「わたしが専属の侍女って知ったら、どうしても会ってみたいって言い出したの。なんだかあなたに夢中みたいね。わたしだって元王族なんだけどな」
ジェシカがそう言ってむくれると、ハリエットが慌てて両手をブンブンと振る。
「あ、いえっ、ジェシカさんもとっても可愛らしいし、ハキハキしてるし、元気いっぱいだし……憧れてます!」
「う~ん、レイラに比べると尊敬度は足りないけど、まあいいわ。あなたもわたし達の仲間に入れてあげる」
「えっ、本当ですか⁉ あ、でも仲間って?」
「わたし達はこの城でまだまだ味方が少ないから。レイラも王妃だけどその立場は不安定なものなの。アレックス王の気まぐれでいつ排除されるかわかんないだから。だからそうならないように協力してよね」
「……そうなんですね。わかりました! あたしで王妃殿下の力になれるんだったら、頑張ります!」
ハリエットは目を輝かせてそう言った。
頼もしい味方も増えて、使節団歓待の情報はさらに集まりやすくなるだろう。
ジェシカとハリエットに集めてほしい情報を追加で確認し、わたしはまた机に向かった。
翌朝、アレックス王の出陣を城壁上から眺める。
きらびやかな甲冑に身をつつんだアレックス王を先頭に、多くの騎兵や歩兵が続いていく。
はためく軍旗に打ち鳴らされる楽器の音。
集まった民衆の歓声に、辺りに舞う花吹雪。
そんな賑やかさとは逆に、わたしの心の中は落ち着いていた。
今日は使節団との直接的な会談を想定する。
使節団といってもただの物見遊山で来るわけではない。
なんらかの政治的な交渉を持ちかけてくるはずだ。
両国の関係は友好的ではあるが微妙な緊張感があるのも確かだった。
この十年の間にお互い使節団を送っていないことからもそれは想像できる。
会談は外務卿が同席して進行自体は彼が務めると思う。
けれど、アレックス王からなんらかの指示を受けているかもしれない。
こればかりは自分だけでどうにかしないといけない。
わたしは自室にこもって、過去の資料を元に相手が提案してくるであろう交渉内容や、逆にこちらが求めそうなことを骨子案にまとめた。
骨子案はこれで完成。
あとはこれらをまとめて計画書を作成する。
一日中、部屋にこもってその作業を行った。
食事もホールには向かわず、ジェシカが用意してくれたものだけで済ませた。
深夜に計画書は完成。でもここで安心してはいけない。
明日は実際に現場を回って、使節団を迎えるための準備が出来ているか確認を行う。
担当者からいろいろ聞かれるかもしれない。その時こそこの計画書が役に立つだろう。
翌日。わたしはジェシカと共に使節団を歓待するための現場をひとつずつ回った。
会場の規模や座席の数、飾り付け。
披露される音楽や余興の演目。
各担当者とも話したが、どれもわたしの作った計画書とほとんど相違がなかった。
「本当にすごいわね、レイラ。まるで予言者みたい。最初はどうなるかと思ってたけど」
ジェシカが感心したように言い、次は料理人たちのいる厨房へと案内された。
「料理長はどこかなっと。あ、いたいた。いま呼んでくるから」
ジェシカに連れてこられた料理長。どうにも表情が暗い。それにオドオドして目を合わせようとしなかった。
「使節団の方々へと出す料理の件なのですが」
計画書を開き、その項目をチェックしようとした時だ。
料理長はガバッと平伏し、申し訳ありませんと叫んだ。
「どうしたのですか? まだなにも聞いていませんが」
「じ、実は。当日出す料理に使う食材が足りないのです。昨日のうちになんとかしようとほうぼうへ人を手配したのですが、間に合いそうにありません」
料理長は身体を震わせながらそう言った。
「足りない? なぜですか? ジェシカからの報告でも料理についてはまったく問題ないと聞いていましたけれど。準備する期間も十分にあったはずです」
「そうよ! 何日か前に聞いたときは足りないなんて言ってなかったわよ!」
わたしとジェシカの質問に、料理長は泣きそうな顔で説明をはじめた。
「陛下の遠征のためです。戦で食料が不足してはいけないと、城にいる家畜をすべて連れていってしまったのです。塩漬けにしてある保存肉も持っていかれました」
「アレックス王が……」
戦で使う食料については計算に入っていなかった。
そもそもタムワースへの出兵自体が突発的な事だったから、誰も責められない。
「不足しているのは牛や豚、鶏などの肉ですね? 城下の市場でも手に入りませんか」
「はい。市場でもすでに買い占められていて。近くではもう肉は手に入りそうにありません」
近隣の領地から取り寄せるにしても今からでは遅い。どちらにしろ、このままじっとしていても解決しない。
「食材に使う肉についてはわたしがなんとかします。料理長はいつでも調理できるように準備をしておいてください」
「は、はい」
わたしはジェシカをともなって厨房を離れる。
「どうにかするって、何かあてがあるの?」
「……城の家畜、貯蔵庫。市場の肉まで買い占められては打つ手はありませんね。でも、専門の方に聞いてみればまだ可能性が」
わたしは近くにいた兵に声をかけ、騎士ウィリアムを呼んできてもらう。
「何か御用でしょうか。王妃殿下」
ほどなくして現れたウィリアムに事情を説明。また城の郊外に連れて行ってくれるようにお願いをした。
「今度は陛下の許可を得てないようですが」
無表情でそう聞いてくるウィリアム。
アレックス王は戦で不在。たしかにこの前のような嘘は通じない。
「なによ。王妃殿下の頼みなんだからいいじゃない。頭かったいし、失礼だわ」
ジェシカが突っかかっていくのを止め、わたしは再度ウィリアムにお願いする。
「使節団の対応を失敗するわけにはいきません。ここでは頼りにできる者も少ないのです。あなたの力を貸してもらえませんか」
「…………」
「どうか。この通りです」
わたしが頭を下げると、ウィリアムは慌ててひざまずく。
「一介の騎士に頭を下げるなど、やめて下さい。あなたはこのダラムの王妃なのですよ」
「でも……」
「わかりました。また城外へは連れて行きます。ですが、これが最後です」
困り果てた表情をしながらも、ウィリアムは承知してくれた。
礼を言い、さっそく馬車を用意してもらう。
向かった先は前に訪れた荘園第二区。
監督官のフィンなら、家畜や食肉の備蓄についてもっと詳しいはず。
今回はジェシカも加えて、わたしたちは荘園のフィンに会いに行った。
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