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35 爆裂蟻
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ジャケットの男たちは普通の人間だ。手にはナイフや鉄の棒を持っているが、そんなものが俺に通用するはずがない。
十数人に囲まれ、めった打ち、めった刺しにあうがノーダメージ。
面倒とばかりに拳を地面に打ちつける。
ゴッ、と衝撃波で男たちが吹っ飛んだ。
いや、怯まないヤツがいる。灰色がかった不気味な肌の男──《爆裂蟻》ルドラ。
吹っ飛んだ部下のひとりを掴むと、その首に指を突き刺し、こちらに投げつけてきた。
投げられた男はブクウッ、と膨らみ、俺にぶつかった瞬間──爆発。
「ちいっ」
威力は大したことないが、視界が遮られるのとシエラまで巻き込みかねないのが厄介だ。急いで距離を詰める。
ルドラは後退しながら長い手で部下を次々と掴み、こちらに放ってくる。
「ひいっ、アニキッ! や、やめてくださいっ」
「そんな嫌がらんでもよぉ。役立たずのお前らに活躍させてやってんのに。ほら、お前もルドラ式人間爆弾になっちまえよ」
ルドラはウヒヒと笑いながらジャケットの男たちを投げつけてくる。
ボボボンッ、と前進する俺に当たり、爆発。
ダメージは少ないが爆風で後退。このままでは近づけない。
他の男たちも悲鳴をあげて逃げ惑うが、たちまちルドラが捕まえる。さながら補食する昆虫のようだ。
「へっへ、まだまだぁっっ!」
ルドラが両手の人間爆弾を投げた瞬間──男たちは膨らみきらずにズバッ、と真っ二つになり地面に落ちる。
「あ? なんだぁ?」
さらに男たちを捕まえながらルドラが首を傾げる。
俺の背後──いつの間にかひとりの男が。肩にポンと手を置いて馴れ馴れしく顔を近づける。
「よお、必要ねーだろうが……助太刀するぜ」
無造作ボサボサ髪に左目の眼帯、アゴ髭。コイツはたしか、ギルドの副長──《人斬り》伊能九十郎。
「アンタんとこのネーチャンが報せにきたらしくてよぉ。たまたま近くにいた俺に行けって、カーラからの念話があったってわけよ。場所も特定してある。他の連中もじきに着くぜ」
イルネージュは無事にギルドへ伝えてくれたようだ。仲間が多いに越したことはない。
「ジャマ者がぁ、増えやがった! まとめて吹っ飛びなあっっ!」
ルドラがまた人間爆弾を投げつける。だが、やはり膨れあがる前に両断されて不発に終わる。
「さっきの見てたろうが。お前の能力……人間が膨れて破裂する前に対処すれば爆発しない。同じ攻撃しても通じねーよ。頭ワリィのか?」
俺の鷹の目は発動中だが、攻撃がはっきりと見えなかった。それだけの速さ……もしやチートスキルか?
伊能は俺の表情を見て、ニタリと笑う。
「ご明察の通り。アンタがいずれ手に入れるチートスキル、紫電一閃。まあ、見てなよ」
ルドラはちくしょうと叫びながら突進してきた。伊能は仕込み杖を手に低く構える。
──バチンッ、と鍔鳴りの音。
一瞬だった。ギラッと刃の光が見えた気がしたが……。
ダダダッ、と突っ込んできたルドラはそのまま伊能と俺の間を走り抜け、転倒。首がゴロッ、ともげ落ちた。
「さてと、死灰蟲のザコどもはこれで壊滅。あとは親玉だけだな」
伊能が墓場のほうを指さす。
墓場では李秀雅が墓に座ったまま動いていない。エルンストを連れ去る時間は十分にあったはずだが……何がなんでも今、俺を始末したいのか。
エルンストは──何か様子がおかしい。
仰向けに倒れ、手足をばたつかせている。
伊能とともに急いで駆けつける。エルンストは大量の汗をかき、土気色の顔で苦しそうにこちらを見た。
「コイツ、全然言うこと聞かねーから。面白いこと思いついてさあ。毒手を打ち込んだから、もうじき死ぬよコイツ」
イ・スアはまだ手の拳銃をもて遊びながら、こちらを見もしない。
「エルンストッ!」
イ・スアが目の前にいたが、構わずステータスウインドウを開き、状態異常回復のスキル。
エルンストの毒を解除──したはずだが、エルンストは苦しんだままだ。これは──。
「ああ、ムダムダ。勇者なのに知らねーのか。わたしは何種類かの毒を使い分けられる。今回のは特殊でな。魔法で解除できねーんだよ。毒消し草とか持ってきな……あ、もう間に合わねえか」
やっとこちらを見たイ・スアが下唇のピアスを舐めながら笑う。
エルンストが身体を痙攣させながら、泡を吹き出した。
「エルンストの能力が必要じゃなかったんスか? 死んだら、チートスキルは別の願望者に渡ってしまうんスよ」
「……いいさ。コイツはどっちみち扱いづらい。それより、お前がコイツをどうするかだ。お前はわたし達と同じだ……人殺しなんてなんとも思っちゃいない。表向きは勇者ってんだろーが。おい、お前も分かるだろ、《人斬り》」
イ・スアに問われた伊能は頭をボリボリかきながら、かなわねえな、と呟く。
「どのみちこのままじゃ死んじまう。勇者殿、ここはアンタにお任せするよ。ああ、気にしなくていい。カーラには適当に報告しとくからよ。敵の攻撃に巻き込まれて、やむなくって──」
このふたり……エルンストにトドメを刺せと言っているのか。
たしかにそうすればチートスキルは俺のモノだが……そこまでする必要があるだろうか。
イ・スアがそれを勧めるのはまだ分かる。正義漢っぽいエルンストが能力を持っていては、たしかに扱いづらいだろう。
だが、このギルドの副長は……見て見ぬフリをするというのだ。どんな理由であれ、勇者が敵でもない人間を殺そうとするのを。
エルンストの呼吸がだいぶ浅くなってきた。手足も動いていない。その目はもう俺を見ていなかった。ぼんやりと虚空を見つめている。
もう考えている時間は──ない。
俺は素早く手刀をエルンストの心臓部分に突き立てた。
十数人に囲まれ、めった打ち、めった刺しにあうがノーダメージ。
面倒とばかりに拳を地面に打ちつける。
ゴッ、と衝撃波で男たちが吹っ飛んだ。
いや、怯まないヤツがいる。灰色がかった不気味な肌の男──《爆裂蟻》ルドラ。
吹っ飛んだ部下のひとりを掴むと、その首に指を突き刺し、こちらに投げつけてきた。
投げられた男はブクウッ、と膨らみ、俺にぶつかった瞬間──爆発。
「ちいっ」
威力は大したことないが、視界が遮られるのとシエラまで巻き込みかねないのが厄介だ。急いで距離を詰める。
ルドラは後退しながら長い手で部下を次々と掴み、こちらに放ってくる。
「ひいっ、アニキッ! や、やめてくださいっ」
「そんな嫌がらんでもよぉ。役立たずのお前らに活躍させてやってんのに。ほら、お前もルドラ式人間爆弾になっちまえよ」
ルドラはウヒヒと笑いながらジャケットの男たちを投げつけてくる。
ボボボンッ、と前進する俺に当たり、爆発。
ダメージは少ないが爆風で後退。このままでは近づけない。
他の男たちも悲鳴をあげて逃げ惑うが、たちまちルドラが捕まえる。さながら補食する昆虫のようだ。
「へっへ、まだまだぁっっ!」
ルドラが両手の人間爆弾を投げた瞬間──男たちは膨らみきらずにズバッ、と真っ二つになり地面に落ちる。
「あ? なんだぁ?」
さらに男たちを捕まえながらルドラが首を傾げる。
俺の背後──いつの間にかひとりの男が。肩にポンと手を置いて馴れ馴れしく顔を近づける。
「よお、必要ねーだろうが……助太刀するぜ」
無造作ボサボサ髪に左目の眼帯、アゴ髭。コイツはたしか、ギルドの副長──《人斬り》伊能九十郎。
「アンタんとこのネーチャンが報せにきたらしくてよぉ。たまたま近くにいた俺に行けって、カーラからの念話があったってわけよ。場所も特定してある。他の連中もじきに着くぜ」
イルネージュは無事にギルドへ伝えてくれたようだ。仲間が多いに越したことはない。
「ジャマ者がぁ、増えやがった! まとめて吹っ飛びなあっっ!」
ルドラがまた人間爆弾を投げつける。だが、やはり膨れあがる前に両断されて不発に終わる。
「さっきの見てたろうが。お前の能力……人間が膨れて破裂する前に対処すれば爆発しない。同じ攻撃しても通じねーよ。頭ワリィのか?」
俺の鷹の目は発動中だが、攻撃がはっきりと見えなかった。それだけの速さ……もしやチートスキルか?
伊能は俺の表情を見て、ニタリと笑う。
「ご明察の通り。アンタがいずれ手に入れるチートスキル、紫電一閃。まあ、見てなよ」
ルドラはちくしょうと叫びながら突進してきた。伊能は仕込み杖を手に低く構える。
──バチンッ、と鍔鳴りの音。
一瞬だった。ギラッと刃の光が見えた気がしたが……。
ダダダッ、と突っ込んできたルドラはそのまま伊能と俺の間を走り抜け、転倒。首がゴロッ、ともげ落ちた。
「さてと、死灰蟲のザコどもはこれで壊滅。あとは親玉だけだな」
伊能が墓場のほうを指さす。
墓場では李秀雅が墓に座ったまま動いていない。エルンストを連れ去る時間は十分にあったはずだが……何がなんでも今、俺を始末したいのか。
エルンストは──何か様子がおかしい。
仰向けに倒れ、手足をばたつかせている。
伊能とともに急いで駆けつける。エルンストは大量の汗をかき、土気色の顔で苦しそうにこちらを見た。
「コイツ、全然言うこと聞かねーから。面白いこと思いついてさあ。毒手を打ち込んだから、もうじき死ぬよコイツ」
イ・スアはまだ手の拳銃をもて遊びながら、こちらを見もしない。
「エルンストッ!」
イ・スアが目の前にいたが、構わずステータスウインドウを開き、状態異常回復のスキル。
エルンストの毒を解除──したはずだが、エルンストは苦しんだままだ。これは──。
「ああ、ムダムダ。勇者なのに知らねーのか。わたしは何種類かの毒を使い分けられる。今回のは特殊でな。魔法で解除できねーんだよ。毒消し草とか持ってきな……あ、もう間に合わねえか」
やっとこちらを見たイ・スアが下唇のピアスを舐めながら笑う。
エルンストが身体を痙攣させながら、泡を吹き出した。
「エルンストの能力が必要じゃなかったんスか? 死んだら、チートスキルは別の願望者に渡ってしまうんスよ」
「……いいさ。コイツはどっちみち扱いづらい。それより、お前がコイツをどうするかだ。お前はわたし達と同じだ……人殺しなんてなんとも思っちゃいない。表向きは勇者ってんだろーが。おい、お前も分かるだろ、《人斬り》」
イ・スアに問われた伊能は頭をボリボリかきながら、かなわねえな、と呟く。
「どのみちこのままじゃ死んじまう。勇者殿、ここはアンタにお任せするよ。ああ、気にしなくていい。カーラには適当に報告しとくからよ。敵の攻撃に巻き込まれて、やむなくって──」
このふたり……エルンストにトドメを刺せと言っているのか。
たしかにそうすればチートスキルは俺のモノだが……そこまでする必要があるだろうか。
イ・スアがそれを勧めるのはまだ分かる。正義漢っぽいエルンストが能力を持っていては、たしかに扱いづらいだろう。
だが、このギルドの副長は……見て見ぬフリをするというのだ。どんな理由であれ、勇者が敵でもない人間を殺そうとするのを。
エルンストの呼吸がだいぶ浅くなってきた。手足も動いていない。その目はもう俺を見ていなかった。ぼんやりと虚空を見つめている。
もう考えている時間は──ない。
俺は素早く手刀をエルンストの心臓部分に突き立てた。
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