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第4話 たこ焼きの友情
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体育館の外ではたこ焼きの出店に長蛇の列が
できていた。
「つーちゃん、
たこ焼き屋並んでた?」
「そう、何だか、先輩に聞いたんだけど、
もうすぐ売り切れちゃうって、
あの頭にタオル巻いてる3年の人。
名前知らないけど」
「えー、せっかく並んだのに
食べられないってショックだね。
間に合えばいいけど」
咲夜は翼に声をかけて、
4人一緒に列に並んだ。
学生の他に一般のお客さんも
たこ焼きを求めて
並んでいる。
4人はそれぞれで話に夢中になった。
「お化け屋敷って行ってきた?」
「うん、つーちゃんと行ってきたけど、
ドキドキした。行ってみても良いかも」
「そっか」
悠は興味なさそうな返事をする。
友紀奈は、行きたそうな目をしている。
「友紀奈ちゃん、お化け屋敷好き?」
「うん、そういうの大好き。ハロウィンとかも」
「そうなんだ。もし良ければ、私と一緒に行こうか?」
「え、本当? すごい嬉しい。悠はそういうの苦手だもんね」
「あ、うん。ごめんそうだね」
「だよね。霊感強いから引き寄せちゃうんだって」
友紀奈が言う。
「そうなんだ。大変だね。私そういうの鈍感だから」
「大丈夫、2人で行っておいで。待ってるから」
「うん。たこ焼き食べたら、行ってみるね」
咲夜は友紀奈と2回目の
お化け屋敷にいくことに決めた。
たこ焼きを人数分買って、
テーブルコーナーに移動した。
「食べるところ、空いててよかったね」
「あつっ。出来立てはあついね」
咲夜と翼、悠と友紀奈は向い合って、
たこ焼きに舌鼓を打った。
熱々でたこも大きく、高校生が作ったとは
思えないほどに職人技で美味しく
できていた。
皆、満足していた。
「美味しいね」
「うん、そうだね」
何気なく仲良しな友達で食べられるなんて
嬉しかった。
人が入ったくまのぬいぐるみの手から
たくさんの青空にカラフルな風船が
浮かんでいった。
できていた。
「つーちゃん、
たこ焼き屋並んでた?」
「そう、何だか、先輩に聞いたんだけど、
もうすぐ売り切れちゃうって、
あの頭にタオル巻いてる3年の人。
名前知らないけど」
「えー、せっかく並んだのに
食べられないってショックだね。
間に合えばいいけど」
咲夜は翼に声をかけて、
4人一緒に列に並んだ。
学生の他に一般のお客さんも
たこ焼きを求めて
並んでいる。
4人はそれぞれで話に夢中になった。
「お化け屋敷って行ってきた?」
「うん、つーちゃんと行ってきたけど、
ドキドキした。行ってみても良いかも」
「そっか」
悠は興味なさそうな返事をする。
友紀奈は、行きたそうな目をしている。
「友紀奈ちゃん、お化け屋敷好き?」
「うん、そういうの大好き。ハロウィンとかも」
「そうなんだ。もし良ければ、私と一緒に行こうか?」
「え、本当? すごい嬉しい。悠はそういうの苦手だもんね」
「あ、うん。ごめんそうだね」
「だよね。霊感強いから引き寄せちゃうんだって」
友紀奈が言う。
「そうなんだ。大変だね。私そういうの鈍感だから」
「大丈夫、2人で行っておいで。待ってるから」
「うん。たこ焼き食べたら、行ってみるね」
咲夜は友紀奈と2回目の
お化け屋敷にいくことに決めた。
たこ焼きを人数分買って、
テーブルコーナーに移動した。
「食べるところ、空いててよかったね」
「あつっ。出来立てはあついね」
咲夜と翼、悠と友紀奈は向い合って、
たこ焼きに舌鼓を打った。
熱々でたこも大きく、高校生が作ったとは
思えないほどに職人技で美味しく
できていた。
皆、満足していた。
「美味しいね」
「うん、そうだね」
何気なく仲良しな友達で食べられるなんて
嬉しかった。
人が入ったくまのぬいぐるみの手から
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