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べつに年若くないけど、大人の男の人に甘やかされたい
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今日はリオノーラにとって、待ちに待った日であった。
「本当に俺で良かったのか? 若い部下に頼んでも良かったんだぞ?」
いつもの騎士服ではなく、焦茶のフロックコートに身を包んだアレスの声には戸惑いの色が滲む。
そんな彼の問いに、リオノーラは毅然とした表情で首を縦に振った。
「旦那様がいいんです!」
リオノーラの実家であるティンエルジュ侯爵家は、王立騎士団に毎年多額の寄付金を納めている。
寄付金の支払い手続きはリオノーラが行っており、王立騎士団から見れば彼女は太客である。王立騎士団は定期的に、リオノーラ相手に接待を行っていた。
「君が良いのなら、俺が精一杯もてなすが……」
「今日はよろしくお願いしますね!」
リオノーラはにっこり笑みを浮かべる。着飾った彼女は接待にノリノリだった。
(嬉しい……! この日を待っていた……!)
リオノーラは若手のイケメン騎士達にはまったく興味がなかった。顔とスタイルは良いのかもしれないが、そもそも若い男の子の外見なんて見分けがつかないし、若い男の子は気がきかないし、声が大きくてうるさくて無駄に元気だし、一緒にいても落ち着かない。接待されても純粋に楽しくない上に、こちらが気を使う。……疲れるのだ。
一方アレスは、顔とスタイルはその辺の若い男の子達を蹴散らせるほど素晴らしいし、清潔感のある落ち着いた大人の男の人である。一緒にいて楽だし、わがままも言えるし、何より癒される。
「旦那様、今日はどこに連れていってくださるんですか?」
「カフェだ。一見すると小さな店舗なんだが、地下に広い空間があってな。なかなか良い雰囲気のところだぞ」
そして毎回、雰囲気の良い面白いお店に連れていってもらえる。この時間がリオノーラは好きだった。
「ここだ」
アレスが指差したのは、旧役場の一部を改築した路面店の一つだった。リオノーラも以前から気になっていたのだが、なかなか行く機会がなかった。
(けっこうお値段がするらしいのよねえ、ここ……)
王城から近い場所にあるここは、カフェと言っても価格帯がかなり高い。王城で働く侍女達が、ケーキセットだけで半日分のお給金が吹っ飛んだと騒いでいたのだ。
庶民的な考えを持つリオノーラは、あまり高級な店は好まない。一人では贅沢をする気になれないのだ。
店の外観は、オープンテラスのないクラシックスタイルのカフェだ。小さな木目調のドアが一つあり、アール型の窓が壁に等間隔に並んでいる。外壁は白く、手入れされた蔓薔薇が店に可愛らしい印象を与えていた。
アレスに店のドアを開けてもらい、中に入る。カフェらしい落ち着く匂いがした。床も壁も飴色の板張りで、高い天井からは橙色に光るペンダントライトがぶら下がっている。かなり広々としていた。
「せっかくだから地下へ行こうか」
アレスに誘われて、地下へ続く緩やかで広い螺旋階段を降りる。ドレスの裾を掴むと、まるで舞台のワンシーンのようだ。
「まぁ、素敵……!」
地下はアレスの言うとおり、開けた空間だった。円形のワンフロアになっており、奥には舞台があった。ジャズのような軽快な音楽が生演奏されている。
客は皆身なりがよく、紅茶やコーヒーを口にしながら、本を読んだりお喋りに興じたりと思い思いに過ごしている。
「どうぞ、お好きなところにお座りください」
店員からにこやかに声をかけられる。
客層が良く、静かすぎず、格式ばっていない。良い店だとリオノーラは思った。
舞台がよく見える場所がちょうど空いていた。
アレスが椅子を引いてくれた。
「どうぞ、お嬢様」
「ありがとうございます!」
テーブルに立てかけられたメニュー表を開く。
ずらりと並んだ紅茶とコーヒー、そして果実水のラインナップの豊富さと値段に、リオノーラは目をむく。
「す、すごい……」
「なんでも君の好きなものを選ぶといい」
メニュー表に顔を埋めながら、リオノーラはちらりと向かいに座るアレスを覗き見る。
短く整えた黒髪を軽く後ろに流し、白いクラバットを首に巻いたアレスは、見るからに余裕のある大人の男の人だ。
(かっこいいわねぇ……。私、若い男の子より、断然こっち派だわ)
王城敷地内にある売店には、大人の女性向けの恋愛小説が売られており、年若いヒロインがうんと歳上のヒーローに憧れるという設定物が最近人気を博しているらしい。
(……私、べつに年若くないけど、大人の余裕がある男の人が好きだわ。リードしてもらって、甘やかされたいもの)
「どうした? 遠慮しなくてもいいぞ」
リオノーラの視線に気がついたらしいアレスが、メニュー表を覗き込む。
「たくさんあって選べなくって~」
「フルーツティーが美味いと部下が言っていたな。これなんかどうだ? ガラスのポットに切った桃を入れて、紅茶を注ぐらしい」
「じゃあそれで!」
店員を呼び、フルーツティーとコーヒーと、軽食の三点盛りを頼んだ。
◆
「美味しい……っ!」
ガラスのポットに氷と切った桃を贅沢に入れ、あっつあつの紅茶を注いだフルーツティーは思わず目を見開くほどの美味しさであった。
「良かったよ、喜んでもらえて」
「今日は暑かったですから、冷たくて甘いお茶が特に美味しいです」
冷たいカップを手にしながら、リオノーラはほっと息をはく。
(幸せだなぁ……)
昼時だからか、カフェはあまり混んでなく、ゆったりとした時間が流れている。
軽食はスコーンと、薄切り胡瓜を四角いパンで挟んだものと、中央にベリーがのった白いケーキだ。
スコーンには、苺のジャムとクロテッドクリームと生クリームがそれぞれ入った小さなカップが添えられている。この大陸の雄である宗国には多種多様な人々が集う。スコーン一つ取っても、味付けが選べるようになっているようだ。
リオノーラはまだ温かいスコーンにナイフを入れ、さくっと半分に割る。冷めてパサパサになったスコーンには生クリームを合わせたいが、今日のところはクロテッドクリームをたっぷりのせる。少しクロテッドクリームが溶けたところで苺のジャムをのせ、口に放り込む。
軽食用の温かい紅茶を口に含む。美味しくて幸せな流れに、リオノーラはまた笑みを零す。
「こういう、まったり落ち着ける時間ってありがたいです。女性同士だとどうしてもお喋りしちゃうので」
お喋りに興じる時間は楽しいが、何を食べていたか忘れてしまう。沈黙が苦にならない相手と、こうやって美味しいものをいただきながら過ごす時間は貴重だ。
「……そうか」
アレスの返事は短いが、薄く笑う彼は満足そうだ。
「そういえば、旦那様はどうしてこのカフェのことを知っていたんです?」
ここに来たことがあるような口ぶりだった。
「潜入調査があってな。ターゲットがこの店の常連だったんだ」
「おお……そうなんですね」
リオノーラの頭の中では、貴族に扮したアレスが難しい顔をしながらターゲットを見張っている光景が広がる。まるで探偵物の主人公のようでかっこいい。実際は物語のようにはいかず、大変なのだろうが。
「君が好きそうな店だと思ったよ」
「大好物です」
もう少し価格帯が控えめなら、毎日でも通いたいと思う。軽食と飲み物だけでレストランでディナーが食べられる値段になってしまう。それだけ、軽食も飲み物もクオリティが高いのだが。
(ここのスコーン……焼きたてで、塩っけがちょうど良くていくらでも食べられるわ……)
スコーンはおかわり自由で十個も食べてしまった。
美味しい軽食と紅茶を存分に堪能したリオノーラは、満足そうに腹をさする。
小一時間後、二人はカフェを後にした。
「旦那様、今日はありがとうございました。美味しかったし、楽しかったです!」
「楽しんでもらえたようで何よりだ。俺も楽しかったよ。……毎日こんな仕事ばかりならいいんだけどな」
特に他意なく言ったであろうアレスの言葉に、リオノーラの胸は跳ねる。
接待なのに、「楽しかった」「こんな仕事ばかりならいい」と言われたらこっちはドキリとしてしまう。
リオノーラは頬を火照らせる。
「だ、旦那様、そんなことを言われたらこっちは本気にしてしまうのですが……」
「なんでそんな嘘をつく必要があるんだ。本音に決まっているだろう」
リオノーラの脳内では、もう一人の彼女が胸を押さえて「うぎゃー!」「あー!」と叫びながらのたうち回ったのは言うまでもない。
<完>
作者、誕生日なので良かったらエールをください!
「本当に俺で良かったのか? 若い部下に頼んでも良かったんだぞ?」
いつもの騎士服ではなく、焦茶のフロックコートに身を包んだアレスの声には戸惑いの色が滲む。
そんな彼の問いに、リオノーラは毅然とした表情で首を縦に振った。
「旦那様がいいんです!」
リオノーラの実家であるティンエルジュ侯爵家は、王立騎士団に毎年多額の寄付金を納めている。
寄付金の支払い手続きはリオノーラが行っており、王立騎士団から見れば彼女は太客である。王立騎士団は定期的に、リオノーラ相手に接待を行っていた。
「君が良いのなら、俺が精一杯もてなすが……」
「今日はよろしくお願いしますね!」
リオノーラはにっこり笑みを浮かべる。着飾った彼女は接待にノリノリだった。
(嬉しい……! この日を待っていた……!)
リオノーラは若手のイケメン騎士達にはまったく興味がなかった。顔とスタイルは良いのかもしれないが、そもそも若い男の子の外見なんて見分けがつかないし、若い男の子は気がきかないし、声が大きくてうるさくて無駄に元気だし、一緒にいても落ち着かない。接待されても純粋に楽しくない上に、こちらが気を使う。……疲れるのだ。
一方アレスは、顔とスタイルはその辺の若い男の子達を蹴散らせるほど素晴らしいし、清潔感のある落ち着いた大人の男の人である。一緒にいて楽だし、わがままも言えるし、何より癒される。
「旦那様、今日はどこに連れていってくださるんですか?」
「カフェだ。一見すると小さな店舗なんだが、地下に広い空間があってな。なかなか良い雰囲気のところだぞ」
そして毎回、雰囲気の良い面白いお店に連れていってもらえる。この時間がリオノーラは好きだった。
「ここだ」
アレスが指差したのは、旧役場の一部を改築した路面店の一つだった。リオノーラも以前から気になっていたのだが、なかなか行く機会がなかった。
(けっこうお値段がするらしいのよねえ、ここ……)
王城から近い場所にあるここは、カフェと言っても価格帯がかなり高い。王城で働く侍女達が、ケーキセットだけで半日分のお給金が吹っ飛んだと騒いでいたのだ。
庶民的な考えを持つリオノーラは、あまり高級な店は好まない。一人では贅沢をする気になれないのだ。
店の外観は、オープンテラスのないクラシックスタイルのカフェだ。小さな木目調のドアが一つあり、アール型の窓が壁に等間隔に並んでいる。外壁は白く、手入れされた蔓薔薇が店に可愛らしい印象を与えていた。
アレスに店のドアを開けてもらい、中に入る。カフェらしい落ち着く匂いがした。床も壁も飴色の板張りで、高い天井からは橙色に光るペンダントライトがぶら下がっている。かなり広々としていた。
「せっかくだから地下へ行こうか」
アレスに誘われて、地下へ続く緩やかで広い螺旋階段を降りる。ドレスの裾を掴むと、まるで舞台のワンシーンのようだ。
「まぁ、素敵……!」
地下はアレスの言うとおり、開けた空間だった。円形のワンフロアになっており、奥には舞台があった。ジャズのような軽快な音楽が生演奏されている。
客は皆身なりがよく、紅茶やコーヒーを口にしながら、本を読んだりお喋りに興じたりと思い思いに過ごしている。
「どうぞ、お好きなところにお座りください」
店員からにこやかに声をかけられる。
客層が良く、静かすぎず、格式ばっていない。良い店だとリオノーラは思った。
舞台がよく見える場所がちょうど空いていた。
アレスが椅子を引いてくれた。
「どうぞ、お嬢様」
「ありがとうございます!」
テーブルに立てかけられたメニュー表を開く。
ずらりと並んだ紅茶とコーヒー、そして果実水のラインナップの豊富さと値段に、リオノーラは目をむく。
「す、すごい……」
「なんでも君の好きなものを選ぶといい」
メニュー表に顔を埋めながら、リオノーラはちらりと向かいに座るアレスを覗き見る。
短く整えた黒髪を軽く後ろに流し、白いクラバットを首に巻いたアレスは、見るからに余裕のある大人の男の人だ。
(かっこいいわねぇ……。私、若い男の子より、断然こっち派だわ)
王城敷地内にある売店には、大人の女性向けの恋愛小説が売られており、年若いヒロインがうんと歳上のヒーローに憧れるという設定物が最近人気を博しているらしい。
(……私、べつに年若くないけど、大人の余裕がある男の人が好きだわ。リードしてもらって、甘やかされたいもの)
「どうした? 遠慮しなくてもいいぞ」
リオノーラの視線に気がついたらしいアレスが、メニュー表を覗き込む。
「たくさんあって選べなくって~」
「フルーツティーが美味いと部下が言っていたな。これなんかどうだ? ガラスのポットに切った桃を入れて、紅茶を注ぐらしい」
「じゃあそれで!」
店員を呼び、フルーツティーとコーヒーと、軽食の三点盛りを頼んだ。
◆
「美味しい……っ!」
ガラスのポットに氷と切った桃を贅沢に入れ、あっつあつの紅茶を注いだフルーツティーは思わず目を見開くほどの美味しさであった。
「良かったよ、喜んでもらえて」
「今日は暑かったですから、冷たくて甘いお茶が特に美味しいです」
冷たいカップを手にしながら、リオノーラはほっと息をはく。
(幸せだなぁ……)
昼時だからか、カフェはあまり混んでなく、ゆったりとした時間が流れている。
軽食はスコーンと、薄切り胡瓜を四角いパンで挟んだものと、中央にベリーがのった白いケーキだ。
スコーンには、苺のジャムとクロテッドクリームと生クリームがそれぞれ入った小さなカップが添えられている。この大陸の雄である宗国には多種多様な人々が集う。スコーン一つ取っても、味付けが選べるようになっているようだ。
リオノーラはまだ温かいスコーンにナイフを入れ、さくっと半分に割る。冷めてパサパサになったスコーンには生クリームを合わせたいが、今日のところはクロテッドクリームをたっぷりのせる。少しクロテッドクリームが溶けたところで苺のジャムをのせ、口に放り込む。
軽食用の温かい紅茶を口に含む。美味しくて幸せな流れに、リオノーラはまた笑みを零す。
「こういう、まったり落ち着ける時間ってありがたいです。女性同士だとどうしてもお喋りしちゃうので」
お喋りに興じる時間は楽しいが、何を食べていたか忘れてしまう。沈黙が苦にならない相手と、こうやって美味しいものをいただきながら過ごす時間は貴重だ。
「……そうか」
アレスの返事は短いが、薄く笑う彼は満足そうだ。
「そういえば、旦那様はどうしてこのカフェのことを知っていたんです?」
ここに来たことがあるような口ぶりだった。
「潜入調査があってな。ターゲットがこの店の常連だったんだ」
「おお……そうなんですね」
リオノーラの頭の中では、貴族に扮したアレスが難しい顔をしながらターゲットを見張っている光景が広がる。まるで探偵物の主人公のようでかっこいい。実際は物語のようにはいかず、大変なのだろうが。
「君が好きそうな店だと思ったよ」
「大好物です」
もう少し価格帯が控えめなら、毎日でも通いたいと思う。軽食と飲み物だけでレストランでディナーが食べられる値段になってしまう。それだけ、軽食も飲み物もクオリティが高いのだが。
(ここのスコーン……焼きたてで、塩っけがちょうど良くていくらでも食べられるわ……)
スコーンはおかわり自由で十個も食べてしまった。
美味しい軽食と紅茶を存分に堪能したリオノーラは、満足そうに腹をさする。
小一時間後、二人はカフェを後にした。
「旦那様、今日はありがとうございました。美味しかったし、楽しかったです!」
「楽しんでもらえたようで何よりだ。俺も楽しかったよ。……毎日こんな仕事ばかりならいいんだけどな」
特に他意なく言ったであろうアレスの言葉に、リオノーラの胸は跳ねる。
接待なのに、「楽しかった」「こんな仕事ばかりならいい」と言われたらこっちはドキリとしてしまう。
リオノーラは頬を火照らせる。
「だ、旦那様、そんなことを言われたらこっちは本気にしてしまうのですが……」
「なんでそんな嘘をつく必要があるんだ。本音に決まっているだろう」
リオノーラの脳内では、もう一人の彼女が胸を押さえて「うぎゃー!」「あー!」と叫びながらのたうち回ったのは言うまでもない。
<完>
作者、誕生日なので良かったらエールをください!
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