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太る原因
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「君、もしかして……。エミリオの食べ物残しを口にしてないか?」
頑張っても頑張っても、まったく痩せない。
そんな話を夫アレスにすると、確信めいた口調でそう言われた。
「な、なんで分かるんですか……⁉︎」
「いやだって、ここしばらく深夜の間食は控えているんだろ? 俺と一緒に定期的に運動もしているし、通常ならもっとどんどん痩せていってもおかしくないはずだ」
節制を始めてもう三ヶ月になる。最初こそアレスの差し入れに屈することもあったが、運動が習慣化した今では深夜の間食は控えるようになった。せっかく身体を動かしているのに無駄にしたくないからだ。
あと、そろそろ本気で痩せたいと思っている。
それなのに、ここ三ヶ月で1キロしか痩せていない。
こんなもの、下手したら誤差である。
ちょっと水を飲む量を減らせば、このぐらいにはなる。
「たしかに、エミリオの食べ残しを口にしております……」
エミリオは四歳になり、以前と比べれば色々なものを食べてくれるようになったものの、それでも食べムラがある。
「少なく作ればいいのではないか?」
「それはそうなんですけど……」
少なく作り、食べきれなかった時はまだいい。
問題は足らなかった時だ。
「もっと食べる!」と言われたら、喜んで用意してしまう。そして、一口食べた息子から言われるのだ。
「もういらない!」と。
「だって、一口しか食べてないのですよ? もったいないじゃないですか」
しかもエミリオの食事には穀物フレークがかかっている。同じ母子寮に住むママ友から「穀物フレークをかけるともりもり食べるよ」と助言を受けたのだ。
いつもの食事に、さらにカロリーの素をトッピングしている。太らないわけがなかった。
「もったいないのは分かるが、このままでは痩せないぞ?」
「ううぅ……」
「それか、『もっと食べる』とエミリオから言われても我慢させるかだな」
「でも、一口は食べてくれますし……」
リオノーラはアレスを見上げる。
そして、昔のことをふいに思い出す。
この人は、人がせっかく用意した食事を食べないこともあったなと。
(エミリオは、まだ一口食べてくれるだけマシなのよね……)
アレスは食に興味がないうえ、少食だ。
そんな彼が稀に食べたいものをリクエストすることがあった。
作り方が分からなかった場合は、図書館までわざわざレシピを調べに行った。珍しい食材が必要な場合は何軒もお店を回った。そうして苦労に苦労を重ねて作ったものを、この人は一口も食べないのだ。
若い頃の苦い思い出。
だが、ここで大昔のエピソードを蒸し返しても、無駄に喧嘩になるだけである。
リオノーラは恨み節を言いたくなるのをぐっと堪える。
すると、アレスは眉尻を下げた。
「……すまなかったな」
「何がですか?」
いきなり謝り出したアレスに、リオノーラは首を傾げる。
「俺は君に食べたいものをリクエストしたのに、まったく食べずに寝技に持ち込んだことがあったなと」
「ああ~~……」
(お、覚えていたのね……)
大昔のエピソードなのに、アレスは覚えていた。そして、謝ってくれた。
モヤモヤしていた気持ちがすうっと和らいでいく。
「よく覚えてましたね」
「すごく後悔したからな」
後悔するならちゃんと食べなさいよと思うが、若い頃のアレスはそれはもう精神的に不安定だったので、あれはあれで仕方がなかったと、リオノーラは割り切っていた。
「エミリオにも言わないとなぁ。もっと食べたい時は具体的にどれだけ食べられるのか言うようにって」
「あれぐらいの歳の子はまだ分からないんですよ。自分のお腹の具合が。もう少し大きくなればもりもり食べるようになると思うんですけど……」
いつのまにやら、シームレスに子育て相談になっていた。夫婦共に最大の関心事が我が子のことなので、何を話していても子どもの話題に転びやすい。
「……まぁ、少なくとも体重は増えていないんだ。もうしばらく様子をみようか」
「そうですね。停滞期かもしれませんし」
◆
数日後。
領民祭イン王都~が開催されることになり、ティンエルジュ家が運営する染め物工場へ向かったリオノーラ。
彼女は領民祭の会場に入るなり、「ウッ」と声を詰まらせた。
広い会場内を包み込むのは、お菓子の甘い匂い。
(こ、これは……⁉︎)
会場内の壁に沿うようにいくつもの出店が建っている。領民達は思い思いに出店に近づき、パティシエらしき白衣の人間から、笑顔でお菓子を受け取っていた。
ティンエルジュ領では、領民を労うための祭を定期的に行っているが、王都で暮らす領民達の参加は難しい。
そこで王都でも別途領民祭を開催しているのだ。
今回の領民祭の企画運営はアレスと長女に任せた。彼と娘の方が王都の事情に詳しいからだ。
リオノーラはものすごい勢いで会場内に首を巡らせる。
出店の頭にはそれぞれ看板が付けられているが、そのどれもが有名店のロゴや店名が入っていた。
端的に言って、夢の空間である。
天国はここにあった。
「お、来たか」
「旦那様……そ、その格好は?」
アレスがやってきた。なぜか彼もパティシエっぽい白衣を纏っている。
かっこいい。この人は制服っぽいものは何でも着こなしてしまう。
「今回の祭の象徴となる菓子を用意していた。見るか?」
「え、ええ……」
アレスの後をついていく。
なにやら奥に小麦色の展示物が見える。
「すごい……!」
模型か? と一瞬思ったが、よく見るとお菓子でできたティンエルジュの屋敷だった。
まだ宗国でも高級品であるチョコレートをふんだんに使い、門なども完全再現されていた。
ティンエルジュの屋敷には、私設兵を含めた約千人もの人間が住み込みで働いている。
王城をのぞけば、宗国で一番大きな建物なのだ。
「これ、ぜんぶ食べられるんですか?」
「ああ、食えるぞ。祭りの終了後、解体して参加者に配る予定だ」
「もったいないですねぇ。せっかくよくできてるのに」
「チョコレートは時間が経つと味が落ちるからな」
お菓子の家だなんて、子ども達が喜びそうだ。
そういえば我が子はどこにいるのだろうと、会場内に視線を巡らせる。
すぐに四人とも見つかった。
仲の良い領民や私設兵達と、お菓子を食べながら楽しそうにしている。
「甘くない料理もあっちにあるぞ? 今日は一流の料理人を揃えたからな。ケークサレとかブルスケッタとか、塩っ気のあるメニューも充実している」
「よく一流の料理人をこんなに集められましたね」
世界的に有名なパティシエや料理人達が一同に集められていた。いくら宗国を代表する貴族ティンエルジュ家の催し物とはいえ、これだけの人数を集めるのは大変だったろう。
「……まぁ、料理人の捕虜は多かったからな。彼らとは尋問を機に出会った」
「そうですか……」
なんとも物騒な理由で、アレスはパティシエや料理人達と出会っていた。
予想は、ついていたが。
「何か食べるか? 今日ぐらいは節制を忘れてもいいんじゃないか」
確かにアレスの言うとおり、これだけのお菓子や軽食が集まる機会は滅多にない。王城での催しでも、料理がメインとなるので、軽食はともかく菓子の種類はそんなにないのだ。
「では……少しだけ」
リオノーラはごくりと喉を鳴らした。
小一時間後。
(あああ……‼︎)
リオノーラは文字通り頭を抱えていた。
目一杯食べてしまったのだ。
甘いものや、しょっぱいものを。
(最高だったわ……)
そう、最高だった。
甘いチョコレートを口に含み、しっかりその濃厚な味を堪能した後は、生ハムとチーズ、ドライトマトがのったブルスケッタを口にした。
甘いものとしょっぱいもののマリアージュ。口と頭の中はお花畑になった。
ただでさえ、最近は食べたいものを我慢していた。
そんな時、差し出されたのは一流のパティシエや料理人が作ったお菓子や軽食。
食欲を堪えられるわけがなかった。
「もっと食べるか? リオノーラ」
そして、すぐ目の前には白衣を着たアレス。目も眩むような美形が柔和な表情を浮かべて料理を差し出してくるのだ。
さすがにこれ以上食べるのはまずい。
「旦那様、あの……」
「嬉しそうに食べてもらえると、俺も嬉しいよ」
「うっ、う……い、いただきます……」
(なんてかっこいいの……⁉︎ この誘惑、逃れられない……!)
そう、三十代も後半に差し掛かる夫はかっこ良かった。スタイルは二十代の頃から変わらず、それに加え、大人の落ち着きも手に入れた。
微笑まれると、断れないのだ。
明日、体重計に乗るのが怖い。
そう思いながら、リオノーラはまた一つチョコレートを口に運んだ。
<完>
良かったらエールをください!!
頑張っても頑張っても、まったく痩せない。
そんな話を夫アレスにすると、確信めいた口調でそう言われた。
「な、なんで分かるんですか……⁉︎」
「いやだって、ここしばらく深夜の間食は控えているんだろ? 俺と一緒に定期的に運動もしているし、通常ならもっとどんどん痩せていってもおかしくないはずだ」
節制を始めてもう三ヶ月になる。最初こそアレスの差し入れに屈することもあったが、運動が習慣化した今では深夜の間食は控えるようになった。せっかく身体を動かしているのに無駄にしたくないからだ。
あと、そろそろ本気で痩せたいと思っている。
それなのに、ここ三ヶ月で1キロしか痩せていない。
こんなもの、下手したら誤差である。
ちょっと水を飲む量を減らせば、このぐらいにはなる。
「たしかに、エミリオの食べ残しを口にしております……」
エミリオは四歳になり、以前と比べれば色々なものを食べてくれるようになったものの、それでも食べムラがある。
「少なく作ればいいのではないか?」
「それはそうなんですけど……」
少なく作り、食べきれなかった時はまだいい。
問題は足らなかった時だ。
「もっと食べる!」と言われたら、喜んで用意してしまう。そして、一口食べた息子から言われるのだ。
「もういらない!」と。
「だって、一口しか食べてないのですよ? もったいないじゃないですか」
しかもエミリオの食事には穀物フレークがかかっている。同じ母子寮に住むママ友から「穀物フレークをかけるともりもり食べるよ」と助言を受けたのだ。
いつもの食事に、さらにカロリーの素をトッピングしている。太らないわけがなかった。
「もったいないのは分かるが、このままでは痩せないぞ?」
「ううぅ……」
「それか、『もっと食べる』とエミリオから言われても我慢させるかだな」
「でも、一口は食べてくれますし……」
リオノーラはアレスを見上げる。
そして、昔のことをふいに思い出す。
この人は、人がせっかく用意した食事を食べないこともあったなと。
(エミリオは、まだ一口食べてくれるだけマシなのよね……)
アレスは食に興味がないうえ、少食だ。
そんな彼が稀に食べたいものをリクエストすることがあった。
作り方が分からなかった場合は、図書館までわざわざレシピを調べに行った。珍しい食材が必要な場合は何軒もお店を回った。そうして苦労に苦労を重ねて作ったものを、この人は一口も食べないのだ。
若い頃の苦い思い出。
だが、ここで大昔のエピソードを蒸し返しても、無駄に喧嘩になるだけである。
リオノーラは恨み節を言いたくなるのをぐっと堪える。
すると、アレスは眉尻を下げた。
「……すまなかったな」
「何がですか?」
いきなり謝り出したアレスに、リオノーラは首を傾げる。
「俺は君に食べたいものをリクエストしたのに、まったく食べずに寝技に持ち込んだことがあったなと」
「ああ~~……」
(お、覚えていたのね……)
大昔のエピソードなのに、アレスは覚えていた。そして、謝ってくれた。
モヤモヤしていた気持ちがすうっと和らいでいく。
「よく覚えてましたね」
「すごく後悔したからな」
後悔するならちゃんと食べなさいよと思うが、若い頃のアレスはそれはもう精神的に不安定だったので、あれはあれで仕方がなかったと、リオノーラは割り切っていた。
「エミリオにも言わないとなぁ。もっと食べたい時は具体的にどれだけ食べられるのか言うようにって」
「あれぐらいの歳の子はまだ分からないんですよ。自分のお腹の具合が。もう少し大きくなればもりもり食べるようになると思うんですけど……」
いつのまにやら、シームレスに子育て相談になっていた。夫婦共に最大の関心事が我が子のことなので、何を話していても子どもの話題に転びやすい。
「……まぁ、少なくとも体重は増えていないんだ。もうしばらく様子をみようか」
「そうですね。停滞期かもしれませんし」
◆
数日後。
領民祭イン王都~が開催されることになり、ティンエルジュ家が運営する染め物工場へ向かったリオノーラ。
彼女は領民祭の会場に入るなり、「ウッ」と声を詰まらせた。
広い会場内を包み込むのは、お菓子の甘い匂い。
(こ、これは……⁉︎)
会場内の壁に沿うようにいくつもの出店が建っている。領民達は思い思いに出店に近づき、パティシエらしき白衣の人間から、笑顔でお菓子を受け取っていた。
ティンエルジュ領では、領民を労うための祭を定期的に行っているが、王都で暮らす領民達の参加は難しい。
そこで王都でも別途領民祭を開催しているのだ。
今回の領民祭の企画運営はアレスと長女に任せた。彼と娘の方が王都の事情に詳しいからだ。
リオノーラはものすごい勢いで会場内に首を巡らせる。
出店の頭にはそれぞれ看板が付けられているが、そのどれもが有名店のロゴや店名が入っていた。
端的に言って、夢の空間である。
天国はここにあった。
「お、来たか」
「旦那様……そ、その格好は?」
アレスがやってきた。なぜか彼もパティシエっぽい白衣を纏っている。
かっこいい。この人は制服っぽいものは何でも着こなしてしまう。
「今回の祭の象徴となる菓子を用意していた。見るか?」
「え、ええ……」
アレスの後をついていく。
なにやら奥に小麦色の展示物が見える。
「すごい……!」
模型か? と一瞬思ったが、よく見るとお菓子でできたティンエルジュの屋敷だった。
まだ宗国でも高級品であるチョコレートをふんだんに使い、門なども完全再現されていた。
ティンエルジュの屋敷には、私設兵を含めた約千人もの人間が住み込みで働いている。
王城をのぞけば、宗国で一番大きな建物なのだ。
「これ、ぜんぶ食べられるんですか?」
「ああ、食えるぞ。祭りの終了後、解体して参加者に配る予定だ」
「もったいないですねぇ。せっかくよくできてるのに」
「チョコレートは時間が経つと味が落ちるからな」
お菓子の家だなんて、子ども達が喜びそうだ。
そういえば我が子はどこにいるのだろうと、会場内に視線を巡らせる。
すぐに四人とも見つかった。
仲の良い領民や私設兵達と、お菓子を食べながら楽しそうにしている。
「甘くない料理もあっちにあるぞ? 今日は一流の料理人を揃えたからな。ケークサレとかブルスケッタとか、塩っ気のあるメニューも充実している」
「よく一流の料理人をこんなに集められましたね」
世界的に有名なパティシエや料理人達が一同に集められていた。いくら宗国を代表する貴族ティンエルジュ家の催し物とはいえ、これだけの人数を集めるのは大変だったろう。
「……まぁ、料理人の捕虜は多かったからな。彼らとは尋問を機に出会った」
「そうですか……」
なんとも物騒な理由で、アレスはパティシエや料理人達と出会っていた。
予想は、ついていたが。
「何か食べるか? 今日ぐらいは節制を忘れてもいいんじゃないか」
確かにアレスの言うとおり、これだけのお菓子や軽食が集まる機会は滅多にない。王城での催しでも、料理がメインとなるので、軽食はともかく菓子の種類はそんなにないのだ。
「では……少しだけ」
リオノーラはごくりと喉を鳴らした。
小一時間後。
(あああ……‼︎)
リオノーラは文字通り頭を抱えていた。
目一杯食べてしまったのだ。
甘いものや、しょっぱいものを。
(最高だったわ……)
そう、最高だった。
甘いチョコレートを口に含み、しっかりその濃厚な味を堪能した後は、生ハムとチーズ、ドライトマトがのったブルスケッタを口にした。
甘いものとしょっぱいもののマリアージュ。口と頭の中はお花畑になった。
ただでさえ、最近は食べたいものを我慢していた。
そんな時、差し出されたのは一流のパティシエや料理人が作ったお菓子や軽食。
食欲を堪えられるわけがなかった。
「もっと食べるか? リオノーラ」
そして、すぐ目の前には白衣を着たアレス。目も眩むような美形が柔和な表情を浮かべて料理を差し出してくるのだ。
さすがにこれ以上食べるのはまずい。
「旦那様、あの……」
「嬉しそうに食べてもらえると、俺も嬉しいよ」
「うっ、う……い、いただきます……」
(なんてかっこいいの……⁉︎ この誘惑、逃れられない……!)
そう、三十代も後半に差し掛かる夫はかっこ良かった。スタイルは二十代の頃から変わらず、それに加え、大人の落ち着きも手に入れた。
微笑まれると、断れないのだ。
明日、体重計に乗るのが怖い。
そう思いながら、リオノーラはまた一つチョコレートを口に運んだ。
<完>
良かったらエールをください!!
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