上 下
16 / 17
第二部

最後にあなたの本音が知りたい

しおりを挟む




 ※ユージェニー視点回です。


 フリオがクレマント家へエメリーヌの様子を見に行ったあの日から、色々なことがあった。

 クレマント家から帰ってきたフリオは、たしかに私に伝えてくれた。エメリーヌがイリネスを愛しているということを。イリネスが、私に申し訳なく思っているということを。

 フリオの言葉を信じていないわけではない。彼は私に嘘をつかない。そして、彼は人の機微にとてもするどい。
 イリネスは花嫁が本物わたしではないと分かっていても許していて、エメリーヌはそんなイリネスのことを想っている。二人は愛し合っている。……それは間違いないのだろう。他ならぬフリオが見聞きしてきたのだから。
 もしもエメリーヌが酷い目に遭っていたり、悲痛な様子だったのなら、フリオはそう言うはずだ。イリネスだって、フリオとエメリーヌを会わせなかったと思う。

 私は、フリオを信じた。彼の言葉を信じて、最後にイリネスと二人きりで話をしようと思った。一連の話をフリオから聞いて、最後にイリネスと本気で腹を割って話をしたくなったのだ。
 次兄のジャンにお願いして、エメリーヌには別室へ行ってもらった。なんとなく、彼女の前では話しにくいと思ったから。

「……ユージェニー?」

 応接室にやってきたイリネスは、私の顔を見、ぎょっとしていた。その後ろには当然のようにじいやがいた。

「……ユージェニー、具合は大丈夫なのか?」

 眉尻を下げ、気遣わしげな言葉を口にするイリネスは、以前よりもずっと人間らしい、柔らかい表情をしていた。
 イリネスの表情を見た瞬間、彼は変わったのだと感じた。
 おそらくはエメリーヌの影響だろう。以前の彼ならば、もっと心の内が見えない顔をしていたはずだ。

「……ええ。最後にあなたと話をしようと思って、ここに来ました」
「話?」
「……私、後宮へ行くんです」

 私の言葉を聞き、イリネスは一瞬息をつまらせた。目を見開いて切れ長の目蓋を数回瞬かせ、そして「そうか」と言った。
 思い当たる節があるのかもしれない。

 私はフリオがクレマント家へ向かった日に、自分の後宮行きを偶然知った。父が中央から来た人間と話しているのを立ち聞きしてしまったのだ。
 以前から、なんとなく予感はしていた。エメリーヌが『私として』クレマント家へ行ってから、胸に王家の紋章をつけた中央の従者たちが頻繁に屋敷を出入りするようになった。父の身につけているものが、以前よりも高価になった。新しい馬車を買った……など、あきらかに羽振りが良くなり、屋敷内の雰囲気が変わったからだ。
 おそらく、私がクレマント家へ行かずに済んだ成功報酬として、けして安くはない額を父は王家から受け取ったのだろう。それか、後宮に上がる褒賞の前金を受け取ったのか。

 ──どっちでも、いいけど。

 どちらにせよ、私が後宮へ行く事実は変わらないのだから。

「陛下は、ユージェニーのことを気にかけていたからな……」

 イリネスは現国王の従兄弟だ。何度なく会い、私のことも話したのかもしれない。けれど、それももうどうでもいい話だ。

「……陛下の話が聞きたいのか?」
「違います。そんなことはどうでもいいんです。……私は、エメリーヌのことで、イリネス様にお願いがあるんです」

 本題を切り出そうとしたら、急に緊張してきた。
 私は今から、イリネスにお願いごとをする。それはとても自分勝手なものだった。

「お願い?」
「はい……。聞いていただけますか?」

 イリネスは静かに頷いた。
 どうしてだろう。今日のイリネスはちっとも怖く感じない。いつもみたいにニコニコしていないし、作ったような穏やかな声でもないのに。


「フリオから聞きました。エメリーヌと仲良くしているそうですね」
「お陰様でな。……君が来なくて安心したぐらいだ」
「……イリネス様でも、嫌味を仰るのですね」
「エメリーヌが教えてくれたんだ。本音を言ったほうが、相手が打ち解けてくれる場面もあるとな」

 じいやが私たちにお茶を煎れてくれた。陶器の食器が置かれるかちゃりという小さな音と、暖炉の薪がはぜる音。部屋は暖かな空間のはずなのに、私たちの間に流れる空気は雪がちらつく外同様、冷えびえとしたものだった。
 私たちは十五年間も婚約者として関係を続けていたはずなのに。こんな風に向かい合って話をしたことがほとんど無かった。
 じいやが部屋から出て行くのを目視したイリネスは、ひとつ息をはいた。

「エメリーヌと出会えて良かった。君のおかげだ、ユージェニー」

 今度は嫌味ではなかった。イリネスは目を細めてエメリーヌの名を口にした。
 こんな彼の顔を見たのは初めてだった。いつもの、口の端だけを不自然にあげた顔ではない。
 彼の心からの微笑に、ほんの少しだけ、自分がしたことが許されたような気がした。

「昔から、イリネス様はエメリーヌと仲が良かったですものね。うまく行くと思っていました」
「?……どういうことだ? 私は今回の輿入れではじめてエメリーヌと出会ったはずでは……」

 首を横に振る。私は今までの、何もかもをイリネスに話すことにした。

「私はこの十年、恋人のフリオに操を立ててきました。お父様はこの屋敷に貴族の子息をたくさん呼んできましたけど、あなたを含めて、私はほとんど相手をしなかったのです。私は、昔からずっと……エメリーヌに自分の役割を投げてきたのです……。子息たちの相手の大半は、エメリーヌがしていました」
「……」
「イリネス様が、この屋敷で会った『私』はほとんどエメリーヌです。私があなたへ贈ったポストカードはすべて、エメリーヌが描いたものです。……あなたの思い出のなかにある『良い私』は、ぜんぶエメリーヌなんです」

 幼かった私はイリネスに会うのが億劫で、それとなくエメリーヌにイリネスの相手をさせていた。エメリーヌには彼が婚約者だということを伏せていた。
 エメリーヌは誰にでも分け隔てなく、笑顔で接していた。私が社交界で評判になったのも、エメリーヌのおかげだった。彼女が貴族の子息たち相手に『私として』快く接してくれたから、私は社交界の花になれたのだ。

「そうだったのか。ポストカードの件はエメリーヌから聞いていたが……。まさかこの屋敷で会っていたのもエメリーヌだったとは」
「はい。私は窓から見ていました。楽しそうにお話しされる、イリネス様とエメリーヌの姿を……」

 二人が楽しげにしている姿をみてよく思ったものだ。エメリーヌが私だったら良かったのに。私がエメリーヌなら良かったのに、と。

 私がエメリーヌの家に生まれていたら、フリオとの結婚も易々と叶ったはずだ。エメリーヌの家は子爵だけど清貧だ。フリオ自身は平民だけど、多くの貴族家と提携を結び、自社職人を送り出しているフリオの実家は裕福だった。私がエメリーヌだったら、貴賎を気にせずフリオと結婚出来たのに。
 しかしそれは、どれだけ願っても叶えられないことだった。
 叶えられない夢をどうしても諦められず、私はイリネスに八つ当たりをしてしまった。ぜったいにイリネスに心を開いてやるものかと、意固地になっていた。
 私がイリネスを恐れたのも、実のところは、私が彼からの報復を恐れていたせいだった。
 

「……私自身は、あなたに嫌な態度ばかり取ってきました」
「……」
「うわの空で話を聞いたり、生返事をしたり……。何もされてないのに、悲鳴をあげたり……。あなたの記憶にある、嫌なユージェニーはすべてこの『私』です」

 でも、どれだけ私が嫌な態度を取っても、イリネスは怒らなかった。約束をすっぽかした時でさえ、何も言わなかった。怒られないことが逆に怖かった。彼の腹の奥底で、淀んだものが溜まっているような気がして、恐ろしかったのだ。
 どうしてイリネスは私を怒らないのか。
 どうして文句一つ言わないのか。
 いつも仮面のような作った笑みを浮かべたまま、ただただ私に優しく接するのは何故か。理由が分からず、私はいつかくる結婚の日をおそれるようになった。
 手酷い復讐をされると思っていたから。

「あなたがいつも優しかったから、私はあなたが怖くてしょうがなかった」
「ユージェニー……」
「これで私たちが会うのは最後になります。どうか、教えて頂けませんか? あなたが実のところ……私をどう思っていたのかを」

 嫌いだったと言って欲しかった。可愛くない女だったと、罵って欲しかった。本当は本物の私を召し入れて、閨でおぞましい責め苦に毎晩遭わせたかったと言って欲しかった。
 私は、楽になりたかったから。

「……幸せにしたいと思っていた」

 しかしイリネスは、私が欲しかった言葉を口にしなかった。彼は俯き、絞り出すような声で自責の言葉を吐露した。

「君が私につれないのは、私に問題があるからだとずっと悩んでいた。王都から著名な演技指導者を呼び、話し方や表情を矯正したりもした。人との接し方の本もたくさん読んだ。でも……上手くいかなかった。……君だけじゃないんだ。私を嫌っていたのは」
「……そんなことあるわけないでしょう‼︎」

 立ち上がって、私は俯くイリネスに怒鳴っていた。
 彼は信じられないと言わんばかりに、顔を上げ、目を見開いている。
 
 最後なのに。これで最後だというのに。どこまでも本音を言わない彼にすごく腹が立った。幸せにしたいとかわけが分からない。最後までいい子ぶるイリネスに怒りが爆発してしまった。
 頭の奥がカッと熱くなり、口が戦慄いた。

「あなたに問題なんかない……! 本当は分かっていたの……! でも、それでも! あなたに問題があると思い込みたかったの……!」
「ユージェニー、聞いてくれ!」
「お願いだから私を叱ってください……! 怒って、罵ってください! あなたを愛さなかった、私を憎んで、恨んでるんでしょう⁉︎ 最後ぐらい、本音を言ってくれたっていいじゃない!」
「ユージェニー、俺は……! イリネスじゃないんだ!」

 ……。
 一瞬の静寂が流れる。
 立ち上がったイリネスは、自分のことを俺と呼び、イリネスじゃないと言う。
 とつぜん何を言い出すのか。我を失った私を宥めるための嘘にしても、わけが分からない。私はあなたに、私を恨んでいるかどうか聞いたのに。

 ──イリネスじゃないって、何よ……?

「いきなり、なに……? 何を言ってるの……?」
「すまない、ユージェニー。俺は、実は……本物のイリネスじゃないんだ。偽物だけど、俺は今までイリネス・クレマントとして相応しい人物になるように、清廉潔白な人間であるようにって、ずっと演技をしてきた。君の前でも、誰の前でも。俺自身の本音は考えないようにしてきた。いつもいつも不自然な笑顔でやり過ごしてきた……。嫌だったよな、不気味だったよな? ……でも、どうしたらいいか分からなくて……」

 支離滅裂な言葉を紡ぎ、下唇を噛み、拳を握り締めるイリネスは年相応の男の人に見えた。彼はイリネスではないというが、でも、私が見てきたイリネスはずっと彼だった。
 私は敬語も忘れて、聞いてしまった。

「……一体、何を言ってるの? あなたはずっとあなただったじゃない!」
「俺がイリネスと入れ替わったのは、君と婚約する前だ。本物のイリネス・クレマントは死んだ。……十五年も前にな。本物のイリネスが死んで、俺は、スペアとしてこの屋敷に呼ばれた」
「……」
「こんな得体の知れないヤツとなんか仲良くしたくないよな……。君は正しいよ、ユージェニー……。俺は本物のイリネスじゃない、偽物だという引け目で、自分を出せない臆病者だった」
「エメリーヌは知ってるの?」
「……知ってる。彼女がクレマントの屋敷へやってきて、一月した頃に話した」

 エメリーヌはイリネスのすべてを受け入れたらしい。醜さも、弱さも、何もかもをエメリーヌの前にさらけだして、彼はやっと見失っていた自分と向き合えるようになったとこぼした。

「……エメリーヌと何気ない毎日を過ごして、やっと俺は自分の感情を取り戻したように思う。……それでも、俺はユージェニー、君を憎んでいない。俺を遠ざけた君の判断は正しかった。君の前に大きな壁を作っていた俺が悪かったんだ。君は本物のイリネスを知らない。もっと、自然に接する事が出来ていたら……きっと」
「それでも私はフリオを愛したわ」
「……違いないな」

 自分の髪の毛をくしゃりと握って、苦笑いするイリネスに、急に胸が苦しくなった。
 彼はこんな風に、笑うひとだったのか。こんな子どもっぽい喋り方をするひとだったのか。
 呆気に取られて、本来の話の目的を忘れそうになってしまった。

「ところで、君はエメリーヌことでお願いがあると言っていたが……」
「それなんですけど……」

 羽織っていたカーディガンの内ポケットから、私は短剣を取り出した。柄にオパールがついた、真っ白な拵えに入ったそれは、フリオが私に贈ってくれた宝物だった。

「これは?」
「……イリネス様が、もしも私を恨んでいるようなら、その、これで刺して貰おうと思って、用意していました」
「……っ!」
「エメリーヌの顔は私そっくりです。イリネス様が何かの弾みで私を思い出して、エメリーヌを嫌いになって欲しくないと思って……。これで私を殺せば、少しはせいせいするかなと」
「バカなことを」
「……私への怒りを、エメリーヌに向けて欲しくないと思ったんです!」

 何度も何度も夢に見た。イリネスがエメリーヌにひどい仕打ちをする夢。それを見るたびに、私は後悔した。

「何度も夢に見たんです。私への怒りや恨みを、エメリーヌに向けるあなたの姿を」
「信用されてないな……。当然か。俺はずっと君を欺いていた」
「違います! 私は、自分がしたことの報いが、エメリーヌに返ってくるのが怖かったんです……!」

 ぶるぶる震えながら握りしめていた短剣の上から、イリネスの手が重ねられた。あれだけ嫌だと思っていた手が、何故か温かく感じた。そのぬくもりに、涙が、嗚咽が止まらなかった。

「……エメリーヌのことはぜったいに幸せにしてみせる。君を幸せにできなかった分まで」
「うっ、うぅっ」
「もう誰かに命を差し出すんじゃないぞ? 生きてさえいれば、幸せになる機会は絶対に巡ってくる」
「い、イリネスさま……」
「後宮へ行っても自分の幸せを諦めるな、ユージェニー」
「はい、……はい」

 ──私はいったい、何をしているのだろう……。

 私はここで、イリネスに殺されるつもりだった。フリオのお嫁さんになれないのなら、死んだほうがマシだと思った。どうせ死ぬのなら、私に積年の恨みがあるであろうイリネスに殺されたいと思っていた。彼に十五年分の恨み辛みを呟かれながら。

 ──せめて、エメリーヌには幸せになって欲しかったから。

「イリネス様、エメリーヌをお願いします」
「分かっている。君も幸せになるんだぞ? ……君が泣いていたら、エメリーヌも幸せになれない」
「はい……」

 気がついたら、私はイリネスの腕の中で泣いていた。
 私は一体何に恐れていたのだろう?

 イリネスは本当に優しいひとだった。ここまで本音を言うように無理に迫ったのに、彼は私への恨みごと一つ口にしなかった。憎んでないと言った。
 彼は、私を幸せにしたかったと言った。

 ──もしかしたら、イリネス様と幸せになる道もあったのかもしれない。

 一つの可能性が頭をよぎりそうになり、首を横に振った。そんなことはありえないのだ。私は伯爵家の娘で、デビュタントが必須だった。どのみち陛下に目を付けられていた。イリネスと夫婦になる道は無かったのだ。……最初から。

「……あなた様がイリネス様じゃないこと、誰にも言いませんから」
「ありがとう……。まあ、知ってる者は知ってるけどな」
「あなたがもしも貴号剥奪になったら、エメリーヌはまた貧乏になってしまうもの」
「……君たちは本当に仲が良いのだな」
「ええ、それはもう」

 涙をふいて、最後に、イリネスに精一杯の笑顔を向けた。
 彼が本物のイリネスだろうが、そうじゃなかろうか、もう、どうでもいい。彼がエメリーヌを幸せにしてくれるのなら、何でも良かった。

「……私が言うのも何ですけど、イリネス様はお人好しがすぎませんか? 普通なら恨みますし、怒りますよ? 私のこと……」
「エメリーヌにも同じことを言われたな。……まったくそんなことは無いんだが」
「そんなことないって……。しかも私、恋人まで堂々と作ってますし」
「……。惚れた弱みかもしれないな」
「えっ」

 次の瞬間、エメリーヌには言うなよっ!と、必死な顔で言われてしまった。

「そ、そうですか……」

 イリネスの仮面の裏には、私が想像していたようなものは無かった。彼は人のことばかりを気にする、心の優しいひとだった。私に好かれるため、演技指導まで受けていただなんてびっくりだ。彼はいつも余裕そうに見えていたのに。
 彼の、その内側にあったものが、あまりにも真面目すぎて不器用で。そのギャップにクラクラした。私はいままで、彼のことを完璧な人間だと思い込んでいたから。

 ──エメリーヌもそうなのかしら?

「エメリーヌにはその顔を見せたのですか?」
「?どの顔だ……?」
「何でもないです……」

 最後の最後に、あれだけ生理的に嫌っていた婚約者に、クラッときたのは内緒だ。惚れた弱みで私を怒れなかったと、困ったような、赤い顔をされて言われて、……嬉しく思ってしまった。以前の私ならありえない。いや、今朝までの私ならありえない。

 ──フリオ、ごめんなさい。

 心のなかで、恋人に謝った。これからも、ずっとずっと好きでい続ける相手はフリオだけだ。
 後宮へ入っても、任期はたった二年だ。陛下からのお渡りがあるとは思えないし、また私はフリオの元へ行けるはずだ。きっと、大丈夫。

「ありがとうございました、イリネス様。最後にあなたに会えてよかった。お話が出来て良かったです」
「……俺もだ、ユージェニー」

 ──なんて都合の良い展開なのかしら。

 私はまた、夢でも見ているのか。私が十五年間もしていたイリネスへの冷たい態度が許されて、激励までされるなんて。
 
「ごめんなさい、イリネス様」
「謝られる覚えはないぞ? ……エメリーヌが君のことを心配していた。元気な顔を見せてほしい」
「はい……」

 鉛のように重たく感じていた身体が、心が、すっと軽くなる。今朝まで、あれだけ絶望的な気持ちだったのに。
 フリオから貰った大切な短剣をまた懐にしまい、上からひと撫でした。

 ──最後に、エメリーヌに伝えよう。おめでとうって。

 今なら、心からの祝福の言葉を伝えられる。
 私はテーブルに置かれたベルを手に取った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

腹黒王子は、食べ頃を待っている

月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。

【R18】婚約破棄に失敗したら王子が夜這いにやってきました

ミチル
恋愛
婚約者である第一王子ルイスとの婚約破棄に晴れて失敗してしまったリリー。しばらく王宮で過ごすことになり夜眠っているリリーは、ふと違和感を覚えた。(なにかしら……何かふわふわしてて気持ちいい……) 次第に浮上する意識に、ベッドの中に誰かがいることに気づいて叫ぼうとしたけれど、口を塞がれてしまった。 リリーのベッドに忍び込んでいたのは婚約破棄しそこなったばかりのルイスだった。そしてルイスはとんでもないこと言い出す。『夜這いに来ただけさ』 R15で連載している『婚約破棄の条件は王子付きの騎士で側から離してもらえません』の【R18】番外になります。3~5話くらいで簡潔予定です。

【R18】「媚薬漬け」をお題にしたクズな第三王子のえっちなお話

井笠令子
恋愛
第三王子の婚約者の妹が婚約破棄を狙って、姉に媚薬を飲ませて適当な男に強姦させようとする話 ゆるゆるファンタジー世界の10分で読めるサクえろです。 前半は姉視点。後半は王子視点。 診断メーカーの「えっちなお話書くったー」で出たお題で書いたお話。 ※このお話は、ムーンライトノベルズにも掲載しております※

【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜

茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。 ☆他サイトにも投稿しています

没落寸前子爵令嬢ですが、絶倫公爵に抱き潰されました。

今泉 香耶
恋愛
没落寸前貴族であるロンダーヌ子爵の娘カロル。彼女は父親の借金を返すために、闇商人に処女を捧げることとなる。だが、震えながらカジノの特別室へ行った彼女は、部屋を間違えてしまう。彼女は気付かなかったが、そこにいたのはバートリー公爵。稀代の女好きで絶倫という噂の男性だった。 エロが書きたくて書きました。楽しかったです。タイトルがオチです。全4話。 色々と設定が甘いですが、エロが書きたかっただけなのでゆるい方向けです。 ※ムーンライトノベルズ様には改稿前のものが掲載されています。

王太子殿下の想い人が騎士団長だと知った私は、張り切って王太子殿下と婚約することにしました!

奏音 美都
恋愛
 ソリティア男爵令嬢である私、イリアは舞踏会場を離れてバルコニーで涼んでいると、そこに王太子殿下の逢引き現場を目撃してしまいました。  そのお相手は……ロワール騎士団長様でした。  あぁ、なんてことでしょう……  こんな、こんなのって……尊すぎますわ!!

【R18】悪役令嬢を犯して罪を償わせ性奴隷にしたが、それは冤罪でヒロインが黒幕なので犯して改心させることにした。

白濁壺
恋愛
悪役令嬢であるベラロルカの数々の悪行の罪を償わせようとロミリオは単身公爵家にむかう。警備の目を潜り抜け、寝室に入ったロミリオはベラロルカを犯すが……。

処理中です...