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3章 交錯
3-8.エピローグ
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狼が館から姿を消した翌日にアメリアは目を覚ました。
自分の中に感じていた『番』の気配を感じることはもうなかった。
「アメリア!」
目を開けると、小さいころから親しんだその声が自分の名前を呼ぶことに気がついた。
「チャーリー……」
「良かった! 目が覚めて!」
自分を抱きしめる腕から逃れようと身をよじる。しかしチャールズはそれを許さなかった。しばらく争ってから、アメリアは脱力して呟いた。
「ルークは、いなくなったのね」
そのことははっきりとわかった。
「クロエは……」
「クロエは、大丈夫だ。今も部屋の外で待っている」
アメリアは瞳を閉じた。彼女にどんな顔をして会えば良いのかわからなかった。チャールズはいったん言葉を切って、それから言いにくそうに続ける。
「お義母様が……」
母親のことを聞き、アメリアは俯いた。
母は、当然の報いを受けたのだろう。
――そして、私も。
ぽつり、ぽつりと言葉を喉から絞り出す。
「――チャーリー、私は、お父さまの馬具をいじったの、」
唇を噛んで、呻いた。
「マクシムがいなくなったとき、貴方とクロエの間に何かあったのだと疑ったわ。貴方も、お父様と、一緒なのだと、思ったわ」
チャールズはそのままアメリアを抱きしめた。
「僕は、君のお父様とは違う」
髪を撫でながら、言葉を続ける。
「いいんだ、別に何だって。君が横にいてくれれば」
アメリアは自分の首元を触った。――噛み跡はもともとなかったように消えていた。
「――、ごめんなさい、ありがとう」
声が震える。それ以外に言える言葉はなかった。
「旦那様、入ってもよろしいでしょうか」
そのとき、ノックの音と、クロエの声がした。「ああ」とチャールズが促すと、扉が開く音がする。
アメリアはごくりと息を呑んでから顔を上げた。クロエは深く頭を下げていた。
「お姉さま……おはようございます」
「おはよう……クロエ」
ゆっくりと彼女は頭を上げた。異母姉妹≪しまい≫の視線が合う。
しばらくの沈黙のあと、妹は姉に告げた。
「私は、この屋敷を出て行こうと、思います」
うん、とアメリアは頷いて答えた。
「私は、ここに、いるわ」
***
それから数日後、アメリアは母親の部屋を訪れていた。重傷だが一命を取りとめたヴィクトリアは、傷口の化膿に苦しみながら部屋で寝たきりになっていた。その包帯を変え、傷口に薬を塗りながら、アメリアは呟いた。
「お母さま、私はここにいます」
トントン、とドアをノックする音が聞こえる。
「アメリア、クロエが出発するようだよ」
夫の声に振り返ると頷いた。
チャールズの口添えで、クロエは王宮勤めをすることになった。荷物をまとめ、玄関へと運ぶ。
「――ねえ、少し歩かない?」
アメリアは、夫と異母妹に声をかけた。
裏庭を抜け、森の道を歩く。脇道へ逸れ、子どものころいつか野苺を食べ、水遊びをした池に向かう。広がる水面はあの時よりも小さく見えた。
「懐かしいね」
チャールズが呟く。
クロエはうつむいた。
「あの日は、私、本当に楽しかったんです」
「クロエ」
アメリアは、クロエの手を引いて池に注ぐ小さな湧水の脇へと行った。そこには夜香花のピンクの花が群生して咲いていた。
アメリアはクロエの手を離し、しゃがみ込むと、言った。
「ここにね、コディを埋めたの」
懐かしい、小さいころいつも近くにいた灰色の毛の猟犬の名前に、クロエはぴくりと身体を震わせた。
「――あなたが、傷つくと思って、山に放したと言ったんだけれど……」
アメリアはしゃくり上げた。
「ごめんね。私が家の中に入れなければ良かったの」
クロエは姉の肩をさすると、横に腰を下ろす。
両手を胸の前で組み、瞳を閉じた。
***
王都へ向かう馬車の窓から、クロエは流れる景色を見ていた。道を進むにつれ、山も森も遠くなり、真っすぐ平らに広がる田園風景に景色が変わった。
王宮は辺境伯の屋敷よりも階層があり、複雑な造りをしており、迷わないように城内の構造を覚えるのに1月かかった。クロエは王宮へ出入りする客人の応対をする仕事を任された。貴族、職人、騎士と客人は多種多様で、その顔を覚えるのにさらに数月かかった。
新しい生活に慣れてきたある日、王宮に出入りする王都で商人をしている青年がクロエに声をかけた。
「街はもう見て回られましたか?」
「いいえ、まだ」
「良かったら、案内させてください」
振り返ると指導役のメイドは、行ってきなさいと笑った。
青年は、クロエを街の中心にある塔へ連れて行った。
「食料なんかを備蓄してるんです。商会で管理してるので、僕らしか入れないんですよ」
中に入り、ぐるぐると階段を登る。たどりついたところには扉があった。
「街全体が見える、良い景色でしょう」
彼は得意げに言いながら、その戸を開けた。
「わぁ」
吹き込んでくる風で乱れそうな髪を押さえて、一歩踏み出したクロエは思わず声を上げた。そこからは王都の風景が一望できた。連なるオレンジ色の屋根の家々、円状に広がる石畳の道、行き交う様々な色の服装の人々。その先には、石造りの城壁が見え、その向こうにまだ緑色の穂の小麦畑が広がっている。
クロエは目を凝らした。深い緑の森はどこにも見えない。
「本当に良い眺めですね」
微笑んで振り返ると、青年は顔を赤らめて視線をずらした。
***
第四王子のチャールズが辺境伯領を継いだことで、辺境の地は王族の直轄地となった。王都の要望に応え、チャールズは木を伐り、森を開き、耕作地を広げた。そのうちに彼らは、獣の姿をした野人たちが暮らす里のような場所にたどりついた。そこに暮らす野人たちは、外から侵入してきた余所者に徹底的に反抗したが、武装し武器に毒を塗った開拓者たちには敵わなかった。
5本の指を持つ獣の死体を踏み越え、農民から徴用された兵たちが里の家に入ると、そこには人間の女の遺体と、それに縋って泣く子どもの姿があった。子どものうち、男の子どもは、小さな獣の姿をしていたという。彼らは人里に連れて帰られ、養育された。しかし、小さな獣の姿の男の子たちは、しばらくすると言葉を失い四つ足で歩くようになり、いつの間にか姿を消してしまった。山へ向かい駆けて行く姿が目撃されたという。女の子どもは村で成長し、それぞれ社会に馴染んで行った。
野人の里で見つかった複数の人間の女の遺体は一番近くの村に集められた。まとめて埋葬しようとしたところ、その話を聞きつけてやって来た農家の老婆は「娘だ」とそのうち1人、特徴的な痣のある顔の女の死体の傍で泣き崩れた。話を聞けば、その老婆の娘は何十年か前に、『森に呼ばれて』姿を消したという事だった。
やがて森はなくなり――かつてそこで『野人』という不思議な生活をしていた者たちがいたという昔話だけが残った。
その土地がヘクセン辺境伯領であったころ、辺境伯の娘と王子の結婚式の晩、一匹の野人が屋敷に侵入し、それを捕らえたが、その野人は数日後ヘクセン婦人に重傷を負わせて逃走したという記録だけが残っている。
その裏で何があったかはもう誰も知らない。
自分の中に感じていた『番』の気配を感じることはもうなかった。
「アメリア!」
目を開けると、小さいころから親しんだその声が自分の名前を呼ぶことに気がついた。
「チャーリー……」
「良かった! 目が覚めて!」
自分を抱きしめる腕から逃れようと身をよじる。しかしチャールズはそれを許さなかった。しばらく争ってから、アメリアは脱力して呟いた。
「ルークは、いなくなったのね」
そのことははっきりとわかった。
「クロエは……」
「クロエは、大丈夫だ。今も部屋の外で待っている」
アメリアは瞳を閉じた。彼女にどんな顔をして会えば良いのかわからなかった。チャールズはいったん言葉を切って、それから言いにくそうに続ける。
「お義母様が……」
母親のことを聞き、アメリアは俯いた。
母は、当然の報いを受けたのだろう。
――そして、私も。
ぽつり、ぽつりと言葉を喉から絞り出す。
「――チャーリー、私は、お父さまの馬具をいじったの、」
唇を噛んで、呻いた。
「マクシムがいなくなったとき、貴方とクロエの間に何かあったのだと疑ったわ。貴方も、お父様と、一緒なのだと、思ったわ」
チャールズはそのままアメリアを抱きしめた。
「僕は、君のお父様とは違う」
髪を撫でながら、言葉を続ける。
「いいんだ、別に何だって。君が横にいてくれれば」
アメリアは自分の首元を触った。――噛み跡はもともとなかったように消えていた。
「――、ごめんなさい、ありがとう」
声が震える。それ以外に言える言葉はなかった。
「旦那様、入ってもよろしいでしょうか」
そのとき、ノックの音と、クロエの声がした。「ああ」とチャールズが促すと、扉が開く音がする。
アメリアはごくりと息を呑んでから顔を上げた。クロエは深く頭を下げていた。
「お姉さま……おはようございます」
「おはよう……クロエ」
ゆっくりと彼女は頭を上げた。異母姉妹≪しまい≫の視線が合う。
しばらくの沈黙のあと、妹は姉に告げた。
「私は、この屋敷を出て行こうと、思います」
うん、とアメリアは頷いて答えた。
「私は、ここに、いるわ」
***
それから数日後、アメリアは母親の部屋を訪れていた。重傷だが一命を取りとめたヴィクトリアは、傷口の化膿に苦しみながら部屋で寝たきりになっていた。その包帯を変え、傷口に薬を塗りながら、アメリアは呟いた。
「お母さま、私はここにいます」
トントン、とドアをノックする音が聞こえる。
「アメリア、クロエが出発するようだよ」
夫の声に振り返ると頷いた。
チャールズの口添えで、クロエは王宮勤めをすることになった。荷物をまとめ、玄関へと運ぶ。
「――ねえ、少し歩かない?」
アメリアは、夫と異母妹に声をかけた。
裏庭を抜け、森の道を歩く。脇道へ逸れ、子どものころいつか野苺を食べ、水遊びをした池に向かう。広がる水面はあの時よりも小さく見えた。
「懐かしいね」
チャールズが呟く。
クロエはうつむいた。
「あの日は、私、本当に楽しかったんです」
「クロエ」
アメリアは、クロエの手を引いて池に注ぐ小さな湧水の脇へと行った。そこには夜香花のピンクの花が群生して咲いていた。
アメリアはクロエの手を離し、しゃがみ込むと、言った。
「ここにね、コディを埋めたの」
懐かしい、小さいころいつも近くにいた灰色の毛の猟犬の名前に、クロエはぴくりと身体を震わせた。
「――あなたが、傷つくと思って、山に放したと言ったんだけれど……」
アメリアはしゃくり上げた。
「ごめんね。私が家の中に入れなければ良かったの」
クロエは姉の肩をさすると、横に腰を下ろす。
両手を胸の前で組み、瞳を閉じた。
***
王都へ向かう馬車の窓から、クロエは流れる景色を見ていた。道を進むにつれ、山も森も遠くなり、真っすぐ平らに広がる田園風景に景色が変わった。
王宮は辺境伯の屋敷よりも階層があり、複雑な造りをしており、迷わないように城内の構造を覚えるのに1月かかった。クロエは王宮へ出入りする客人の応対をする仕事を任された。貴族、職人、騎士と客人は多種多様で、その顔を覚えるのにさらに数月かかった。
新しい生活に慣れてきたある日、王宮に出入りする王都で商人をしている青年がクロエに声をかけた。
「街はもう見て回られましたか?」
「いいえ、まだ」
「良かったら、案内させてください」
振り返ると指導役のメイドは、行ってきなさいと笑った。
青年は、クロエを街の中心にある塔へ連れて行った。
「食料なんかを備蓄してるんです。商会で管理してるので、僕らしか入れないんですよ」
中に入り、ぐるぐると階段を登る。たどりついたところには扉があった。
「街全体が見える、良い景色でしょう」
彼は得意げに言いながら、その戸を開けた。
「わぁ」
吹き込んでくる風で乱れそうな髪を押さえて、一歩踏み出したクロエは思わず声を上げた。そこからは王都の風景が一望できた。連なるオレンジ色の屋根の家々、円状に広がる石畳の道、行き交う様々な色の服装の人々。その先には、石造りの城壁が見え、その向こうにまだ緑色の穂の小麦畑が広がっている。
クロエは目を凝らした。深い緑の森はどこにも見えない。
「本当に良い眺めですね」
微笑んで振り返ると、青年は顔を赤らめて視線をずらした。
***
第四王子のチャールズが辺境伯領を継いだことで、辺境の地は王族の直轄地となった。王都の要望に応え、チャールズは木を伐り、森を開き、耕作地を広げた。そのうちに彼らは、獣の姿をした野人たちが暮らす里のような場所にたどりついた。そこに暮らす野人たちは、外から侵入してきた余所者に徹底的に反抗したが、武装し武器に毒を塗った開拓者たちには敵わなかった。
5本の指を持つ獣の死体を踏み越え、農民から徴用された兵たちが里の家に入ると、そこには人間の女の遺体と、それに縋って泣く子どもの姿があった。子どものうち、男の子どもは、小さな獣の姿をしていたという。彼らは人里に連れて帰られ、養育された。しかし、小さな獣の姿の男の子たちは、しばらくすると言葉を失い四つ足で歩くようになり、いつの間にか姿を消してしまった。山へ向かい駆けて行く姿が目撃されたという。女の子どもは村で成長し、それぞれ社会に馴染んで行った。
野人の里で見つかった複数の人間の女の遺体は一番近くの村に集められた。まとめて埋葬しようとしたところ、その話を聞きつけてやって来た農家の老婆は「娘だ」とそのうち1人、特徴的な痣のある顔の女の死体の傍で泣き崩れた。話を聞けば、その老婆の娘は何十年か前に、『森に呼ばれて』姿を消したという事だった。
やがて森はなくなり――かつてそこで『野人』という不思議な生活をしていた者たちがいたという昔話だけが残った。
その土地がヘクセン辺境伯領であったころ、辺境伯の娘と王子の結婚式の晩、一匹の野人が屋敷に侵入し、それを捕らえたが、その野人は数日後ヘクセン婦人に重傷を負わせて逃走したという記録だけが残っている。
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