17 / 38
2章 森の中の生活
2-2.僕の(2)
しおりを挟む
身を屈め、恥丘に顔を埋める。鼻先に絡みつく彼女の匂いが、チャールズの血をたぎらせた。閉じた花びらをめくるように舌を這わせる。びくん、と跳ねて閉じようとする足を布団に押さえつけ、舌を挿しこんだ。濡れないならと、唾液でそこを湿らせる。
身を起こすと、指でひだを広げ、その奥にちらちらと見えるピンク色の割れ目に、勃起したものをあてた。ぐ、と腰に力を入れると、アメリアは身をよじった。
アメリアのそこは狭くきつく、チャールズのものを押し返すように閉じられていて、ぐ、ぐ、と押す度に、彼女は無理矢理身体をこじ開けられる痛みに悶えた。その度、ベッドの上に広がった長い栗色の髪が荒れる川のようにうねる。アメリアの緑の瞳が涙で潤み、目尻から一筋、流れ落ちた。
ぐす、と鼻を鳴らし、アメリアはわめいた。
「チャーリーぃ、嫌ぁ」
チャールズは動きを止めた。暗闇に光る彼女の涙と、つながったそこを見比べる。ようやく半分ほど入ったところだった。自分のもので押し広げられたそこから血が滴り、彼女の太ももに涙のように垂れていた。もう一度、アメリアの顔を見る。
「あぁ」
彼は唸った。先端に集まった血が引いていくのを感じた。それと同時に、彼は彼女に初めて会った日を思い出した。
アメリアが5歳、チャールズが9歳の時に二人は婚約者になった。
チャールズの両親である国王と王妃は仲睦まじく、彼らには6人の子どもがいた。王子が4人に、姫が2人。チャールズは第4王子で末っ子だった。周辺領主との関係は不安定で、周辺国との小競り合いも多く、王族とはいえ王子は有事の際に戦うことが求められるので、兄3人は武芸を厳しく教えられたが、末っ子のチャールズについては、姉たちと人形遊びをしていても両親はそのまま遊ばせておいた。姉2人に可愛がられたチャールズは、兄たちに比べおっとりとした性格に育った。
そのせいか、兄たちに比べると小柄で弱弱しかったチャールズは、6歳を過ぎ、姉たちと離れ、兄たちの剣技の稽古に加わるようになると、全くついていけず、3人の兄――特に、年の一番近い3つ年上の兄には、「お前は本当にのろまだな」とからかわれた。言われる度に落ち込んだが、怒って喧嘩をしかけたところで勝てないのはわかっていたので、いつもはにかんだような笑いを浮かべて悔しさをごまかした。
ある日、チャールズは父親に謁見の間に呼ばれた。そこに、ヘクセン辺境伯一家がいた。
「彼女がアメリアだよ。――お前の、婚約者だ」
「アメリア、挨拶しなさい」
母親に背中を押されて前に出たその小柄な少女は、父親と母親の顔を交互に見比べてから、チャールズを見つめた。その表情は強張っていて、チャールズは困ってしまった。アメリアはスカートの裾をつまんで頭を下げ、大きく息を吸い込むと、間違えのないように気をつけてか、一言一言切りながら大きな声を出した。
「チャー、ルズさま、アメ、リアと、もう、します」
その様子が面白く、チャールズは噴き出してしまった。すると、アメリアはまた母親と父親の顔を見比べ、顔を赤くしてうつむいてしまった。
イアンは顔をしかめてヴィクトリアを睨む。
「――挨拶くらい、きちんと教えておけ」
「――ごめんなさい。アメリア、何度も練習したでしょう」
ヴィクトリアに小声で言われて、アメリアは困ったような笑顔を浮かべた。
「可愛らしいお嬢さんじゃないか。仲良くするんだよ、チャーリー」
父親はその場をとりなすように笑って言うと、チャールズの背中を叩いた。
その後、二人で遊ぶように言われた。自分より年下の子どもと接したことがなかったチャールズは途方に暮れて、取りあえず少女を庭に誘ってみた。彼女は「はい」と返事をして、とことことチャールズの後ろをついてきた。
振り返ると止まるので、面白がって途中で植木の陰に隠れてみる。枝のすき間からのぞいて見ると、アメリアは周囲をキョロキョロと見回していた。その様子が面白く、笑い声を漏らすと、少女は顔を真っ赤にして俯くと、そのままうずくまってしまった。
慌てて駆け寄ると、「笑わないでください」と涙声で言うのが聞こえた。アメリアはそのままぐすぐすと鼻をすすりながら涙声で呟いた。
「私がチャールズさまに笑われたら、お母様はまたお父様に怒られてしまうもの」
「僕が笑ったのは、君が可愛いと思ったから――」
精一杯でそう言うと、ようやくアメリアは顔を上げた。その顔が真っ赤になっていて、次に自分が言った言葉を改めて認識してチャールズが赤くなった。
(この子が、僕の婚約者)
頼りなげな自分より弱い存在を初めて目の前に感じて、チャールズは思った。
(この子は、僕が守るんだ)
それからは、苦手だった剣技の稽古にも熱心に取り組むようになった。兄に馬鹿にされても笑ってごまかすことはなくなり、敵わなくても食って掛かるようになった。
(だって、僕はアメリアと結婚して、彼女をずっと守るんだから)
一度も勝てなかったその兄に勝ったのは、12歳のときだった。兄弟と比較してひ弱なチャールズを見て、将来辺境伯領を任せて大丈夫かと不安になった父親は、アメリアの婚約者を第三王子に変えようかと話し合った。その兄もだんだん可愛らしく育っていくアメリアを見て、気乗りしたらしく、その方向で話が動き始めた。それを聞きつけたチャールズは、兄に真剣を渡し、決闘を申し出た。弟を簡単に倒せると思った兄は、面白がって承諾したが、結果はチャールズの勢いに押し倒された兄が腕を折る大怪我をして負けた。父親と母親からはひどく叱られたが、婚約者を変更するという話は水に流れた。今では、もう誰にも「弱い」だとか「のろま」だとか言わせない自信があった。
腰を引くと、熱量を失った陰茎がずるりと頭を垂れた。
チャールズは瞳が潤むのを感じた。彼女の横に横たわると、その裸の身体を抱きしめた。
「アメリア、僕の傍にいてよ」
胸に顔を埋めて呟く。
「――彼は、あの人狼の野人には何もしていない。彼は、クロエといるよ。君を連れ戻しに、彼の里へ案内してくれたのは、クロエだ」
チャールズの言葉にアメリアは息を飲んだ。
「クロエは、マキシムに連れ出されて、戻ってくるまでのしばらくの間、彼と一緒にいたんだよ」
「――そう、」
『彼は私が見つけた王子様よ』
クロエの言葉を思い出し、アメリアは瞳を伏せ、もう一度呻くように呟いた。
「――そう、」
身を起こすと、指でひだを広げ、その奥にちらちらと見えるピンク色の割れ目に、勃起したものをあてた。ぐ、と腰に力を入れると、アメリアは身をよじった。
アメリアのそこは狭くきつく、チャールズのものを押し返すように閉じられていて、ぐ、ぐ、と押す度に、彼女は無理矢理身体をこじ開けられる痛みに悶えた。その度、ベッドの上に広がった長い栗色の髪が荒れる川のようにうねる。アメリアの緑の瞳が涙で潤み、目尻から一筋、流れ落ちた。
ぐす、と鼻を鳴らし、アメリアはわめいた。
「チャーリーぃ、嫌ぁ」
チャールズは動きを止めた。暗闇に光る彼女の涙と、つながったそこを見比べる。ようやく半分ほど入ったところだった。自分のもので押し広げられたそこから血が滴り、彼女の太ももに涙のように垂れていた。もう一度、アメリアの顔を見る。
「あぁ」
彼は唸った。先端に集まった血が引いていくのを感じた。それと同時に、彼は彼女に初めて会った日を思い出した。
アメリアが5歳、チャールズが9歳の時に二人は婚約者になった。
チャールズの両親である国王と王妃は仲睦まじく、彼らには6人の子どもがいた。王子が4人に、姫が2人。チャールズは第4王子で末っ子だった。周辺領主との関係は不安定で、周辺国との小競り合いも多く、王族とはいえ王子は有事の際に戦うことが求められるので、兄3人は武芸を厳しく教えられたが、末っ子のチャールズについては、姉たちと人形遊びをしていても両親はそのまま遊ばせておいた。姉2人に可愛がられたチャールズは、兄たちに比べおっとりとした性格に育った。
そのせいか、兄たちに比べると小柄で弱弱しかったチャールズは、6歳を過ぎ、姉たちと離れ、兄たちの剣技の稽古に加わるようになると、全くついていけず、3人の兄――特に、年の一番近い3つ年上の兄には、「お前は本当にのろまだな」とからかわれた。言われる度に落ち込んだが、怒って喧嘩をしかけたところで勝てないのはわかっていたので、いつもはにかんだような笑いを浮かべて悔しさをごまかした。
ある日、チャールズは父親に謁見の間に呼ばれた。そこに、ヘクセン辺境伯一家がいた。
「彼女がアメリアだよ。――お前の、婚約者だ」
「アメリア、挨拶しなさい」
母親に背中を押されて前に出たその小柄な少女は、父親と母親の顔を交互に見比べてから、チャールズを見つめた。その表情は強張っていて、チャールズは困ってしまった。アメリアはスカートの裾をつまんで頭を下げ、大きく息を吸い込むと、間違えのないように気をつけてか、一言一言切りながら大きな声を出した。
「チャー、ルズさま、アメ、リアと、もう、します」
その様子が面白く、チャールズは噴き出してしまった。すると、アメリアはまた母親と父親の顔を見比べ、顔を赤くしてうつむいてしまった。
イアンは顔をしかめてヴィクトリアを睨む。
「――挨拶くらい、きちんと教えておけ」
「――ごめんなさい。アメリア、何度も練習したでしょう」
ヴィクトリアに小声で言われて、アメリアは困ったような笑顔を浮かべた。
「可愛らしいお嬢さんじゃないか。仲良くするんだよ、チャーリー」
父親はその場をとりなすように笑って言うと、チャールズの背中を叩いた。
その後、二人で遊ぶように言われた。自分より年下の子どもと接したことがなかったチャールズは途方に暮れて、取りあえず少女を庭に誘ってみた。彼女は「はい」と返事をして、とことことチャールズの後ろをついてきた。
振り返ると止まるので、面白がって途中で植木の陰に隠れてみる。枝のすき間からのぞいて見ると、アメリアは周囲をキョロキョロと見回していた。その様子が面白く、笑い声を漏らすと、少女は顔を真っ赤にして俯くと、そのままうずくまってしまった。
慌てて駆け寄ると、「笑わないでください」と涙声で言うのが聞こえた。アメリアはそのままぐすぐすと鼻をすすりながら涙声で呟いた。
「私がチャールズさまに笑われたら、お母様はまたお父様に怒られてしまうもの」
「僕が笑ったのは、君が可愛いと思ったから――」
精一杯でそう言うと、ようやくアメリアは顔を上げた。その顔が真っ赤になっていて、次に自分が言った言葉を改めて認識してチャールズが赤くなった。
(この子が、僕の婚約者)
頼りなげな自分より弱い存在を初めて目の前に感じて、チャールズは思った。
(この子は、僕が守るんだ)
それからは、苦手だった剣技の稽古にも熱心に取り組むようになった。兄に馬鹿にされても笑ってごまかすことはなくなり、敵わなくても食って掛かるようになった。
(だって、僕はアメリアと結婚して、彼女をずっと守るんだから)
一度も勝てなかったその兄に勝ったのは、12歳のときだった。兄弟と比較してひ弱なチャールズを見て、将来辺境伯領を任せて大丈夫かと不安になった父親は、アメリアの婚約者を第三王子に変えようかと話し合った。その兄もだんだん可愛らしく育っていくアメリアを見て、気乗りしたらしく、その方向で話が動き始めた。それを聞きつけたチャールズは、兄に真剣を渡し、決闘を申し出た。弟を簡単に倒せると思った兄は、面白がって承諾したが、結果はチャールズの勢いに押し倒された兄が腕を折る大怪我をして負けた。父親と母親からはひどく叱られたが、婚約者を変更するという話は水に流れた。今では、もう誰にも「弱い」だとか「のろま」だとか言わせない自信があった。
腰を引くと、熱量を失った陰茎がずるりと頭を垂れた。
チャールズは瞳が潤むのを感じた。彼女の横に横たわると、その裸の身体を抱きしめた。
「アメリア、僕の傍にいてよ」
胸に顔を埋めて呟く。
「――彼は、あの人狼の野人には何もしていない。彼は、クロエといるよ。君を連れ戻しに、彼の里へ案内してくれたのは、クロエだ」
チャールズの言葉にアメリアは息を飲んだ。
「クロエは、マキシムに連れ出されて、戻ってくるまでのしばらくの間、彼と一緒にいたんだよ」
「――そう、」
『彼は私が見つけた王子様よ』
クロエの言葉を思い出し、アメリアは瞳を伏せ、もう一度呻くように呟いた。
「――そう、」
0
お気に入りに追加
249
あなたにおすすめの小説
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
【完結】お絵描き令嬢は王弟殿下の溺愛に絆されたくない
オトカヨル
恋愛
絵を描くのが大好きな田舎の令嬢ネリー・ラヴィルニーはある日、王家主催の舞踏会へ招待される。
その舞踏会は次期王を決めるための試練の場だというのだが、父は彼女を送り出すのに心配で胃が痛い。
なにせ、王族を神官以外が描けば呪いをかけたと疑われても仕方ない国だと言うのに、ネリーは『描きたい』という衝動のまま行動しかねないからだ。
そしてその心配は現実に。
「こういうやり方は好きではないんだが」と、王族を描いてしまった絵を盾にされ
「描かせてくださるのですか? いくらでも?」と、報酬に釣られ、ネリーは王弟イアンと試練に挑むことになる。
※他サイト様にも掲載しております。
大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
星織りの歌【完結】
しょこら
恋愛
四枚羽根の少女フィリアは幼なじみの少年ランディスと約束をした。「わたし、絶対に星織姫になる!」「じゃあ、僕は近衛になってフィリアを護る」有翼の人々が住む青く美しいエレミアの星には、通常なら二枚の羽根を持って生まれてくるが、まれに四枚の羽根を持って生まれてくる少女たちがいた。彼女たちは星を護る女神となるべく修行し、星杖の選定を受けて女神「星織姫」となる。歌の力で星のバランスを保ち、安定させるのだ。フィリアはランディスの守護の元、もう一人の候補であるクレアとともに星織姫を目指す。だが《セラフィム》を名乗る刺客たちに襲われる中、星織姫を目指す候補の末路を聞かされ、衝撃を受ける。
星織姫を諦めたくない!でもランディスも失いたくない。大きく揺れながら、フィリアは決断していく。
結婚式をボイコットした王女
椿森
恋愛
請われて隣国の王太子の元に嫁ぐこととなった、王女のナルシア。
しかし、婚姻の儀の直前に王太子が不貞とも言える行動をしたためにボイコットすることにした。もちろん、婚約は解消させていただきます。
※初投稿のため生暖か目で見てくださると幸いです※
1/9:一応、本編完結です。今後、このお話に至るまでを書いていこうと思います。
1/17:王太子の名前を修正しました!申し訳ございませんでした···( ´ཫ`)
身代わりーダイヤモンドのように
Rj
恋愛
恋人のライアンには想い人がいる。その想い人に似ているから私を恋人にした。身代わりは本物にはなれない。
恋人のミッシェルが身代わりではいられないと自分のもとを去っていった。彼女の心に好きという言葉がとどかない。
お互い好きあっていたが破れた恋の話。
一話完結でしたが二話を加え全三話になりました。(6/24変更)
引きこもり少女、御子になる~お世話係は過保護な王子様~
浅海 景
恋愛
オッドアイで生まれた透花は家族から厄介者扱いをされて引きこもりの生活を送っていた。ある日、双子の姉に突き飛ばされて頭を強打するが、目を覚ましたのは見覚えのない場所だった。ハウゼンヒルト神聖国の王子であるフィルから、世界を救う御子(みこ)だと告げられた透花は自分には無理だと否定するが、御子であるかどうかを判断するために教育を受けることに。
御子至上主義なフィルは透花を大切にしてくれるが、自分が御子だと信じていない透花はフィルの優しさは一時的なものだと自分に言い聞かせる。
「きっといつかはこの人もまた自分に嫌悪し離れていくのだから」
自己肯定感ゼロの少女が過保護な王子や人との関わりによって、徐々に自分を取り戻す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる