嘘つきな俺たち

眠りん

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二十話 この気持ちは何

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 それは学校で昼休みの時間の事。
 俺と怜治は机をくっつけて二人並んで仲良く飯を食っていた時だ。

「なぁ、潤。最近姉貴がおかしいと思わない?」

 とかなんとか、姉貴姉貴うるせぇ男が、ゆっくり昼食摂ってる時にほざいてきた。
 お前の姉を思い出すだけでイライラするから話題に出さないでくれ。

「そう? 何かあったの?」

「それが何も言わないんだよ……って言っても、俺は姉貴に避けられてるから分からないんだけど」

「ふぅん?」

「なんか潤が俺ん家来ると、家から出て行っちゃうし」

「たまたまじゃないのか?」

「違うよ! だって、夕方のアニメがある曜日は絶対に家から出ないのに、そんな日ですら家から出て行ったし」

 真面目な顔して姉の生態の説明をされてもな。興味無さすぎてスルーしたくなる。

「へぇ? 俺が嫌なんじゃないの?」

「どうして?」

「弟の彼氏とか、普通受け入れるのキツいんじゃねぇの?」

「でも姉貴はそういうの偏見無いし、問題ない筈なんだよ」

「姉貴から聞けばいいじゃん」

「だから俺は避けられてるの! 今日、作戦会議しない? 潤の家で!」

 姉の為なら! と、意気込んでいる怜治が勝手に俺の予定を変えやがった。
 今日はお義父さんの部屋でゆっくりオナりたいのに!!

「……仕方ないなぁ」

「やった! やっぱり潤は頼りになるよ」

 コイツもバカだけど、そんな言葉一つで絆される俺もバカなのは変わりないか。


 帰り道は怜治の姉トークが炸裂していた。いつもの事だから聞き流すけど、同じ話何回もしてくるし、正直聞き飽きてる。

 怜治を俺の部屋に残して、麦茶を入れて部屋に戻った。すると怜治は勝手に俺のノートを開いて見ていた。

「お前っ、俺のノート勝手に見るなよ」

「ごめんごめん。教科以外のノートっぽいからなんだろう? って思って。潤って真面目だよなぁ」

 そのノートは、ホームルームで話し合った事等をまとめている。正直必要ないが、念の為に残している。

 それくらいならまだいい。コイツは俺の本も勝手に読むし、雑誌、ゲイ向けのエロ本とかも勝手に見るから困った奴だ。

 今のところ見られて困る物はないから良いけど。妹の部屋で同じ事されたら、かなりマズイ。
 俺の嘘が全部バレるしな。

「せめて許可取ってくれよ。勝手に見るのはマナー違反、モラルに欠けるぞ」

「お兄さん、ごめんなさい」

「お兄さんはよせって」

 シュンと縮こまる怜治の頭を撫でて、顔を上げた瞬間キスをした。
 話し合いの前に……と、怜治の制服を全部脱がせて犯す。

 怜治は姉なんかよりエロい。控えめにピクピクするチンコに、見ただけで柔らかそうだと分かるヒクヒクと誘う穴。
 
 この穴を見ると舐めたくなる。こじ開けて、突っ込んで、喘がせたい。
 もっと俺を求めろ! と、怜治の弱いところを執拗に攻めた。

 乳首、腹、肉棒、玉、アナル……身体の全てで感じているのがよく分かる。
 蕩けている穴に、昂って収まらない俺のモノを肉をかき分けて奥まで挿入した。

「──あぁっ! お、お兄さん、お兄さんっ……気持ちいいよぉっ、もっと、もっと動いて下さいっ」

 怜治を気持ち良くさせてあげたい。

「怜治っ……」

 どうして──? 好きになんてならない。俺はお義父さんが好きなんだから。
 俺の心を傷付けて、苦しめたこの男に復讐が出来れば満足だった。それだけだったのに。

 愛しいと思い始めている。
 空気読まずに俺に絡んできたウザい男なのに。面倒な姉なんかと関わりたくないから、早く縁を切りたかった男なのに。

「怜治、ごめ、イく」

「あっ、お兄さ……な、中っ。中に出してぇ!」

 怜治の要望通り、怜治の奥……手では届かない深いところに、子種を噴出させた。
 怜治も一緒に射精していて、満足そうに涎を垂らしていた。

 二人でシャワーに浴びて、怜治が先に浴室を出た。

「怜治。俺の部屋で大人しくしてて」

「分かった」

 その時、家に電話がかかってきた。
 出るとお義父さんの声だ。

「もしもし、潤か?」

「そうだよ。どうしたの? お義父さん」

「今日もちょっと帰りが早いんだけど、部下や同僚も連れて帰る。一緒にいてもいいが、気を使うだろうから、外でご飯食べに行ってきなさい。
 二時間程度で帰すから」

「家にいるよ。ご飯作っておくね」

「いや、それは……。潤はそんな事しなくていいよ」

「大丈夫。俺、全然気にしないよ」

「ありがとう。いつも悪いな」

 頑張ったらまた褒めてくれるかな。早く怜治を帰さないと。
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