嘘つきな俺たち

眠りん

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八話 初めての……

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「え……げ、ゲイって!?」

 怜治は驚愕の顔を俺に向けた。不安そうな目、可愛いつり目は、いつもより目尻が下がっている。

「気持ち悪いかな? それならいいんだ。
 断るなら今後俺に声を掛けないで欲しい。君の事は恨んでないけど、妹を思うとなんだか不憫でね……。
 願いを叶えてくれるなら、妹の事抜きで君と友達でいたい」

「分かりました。そもそも俺に選択肢はないです。関原さん、俺は最初に言いましたよ。なんでもしますって」

 合意と受け取って怜治を妹のベッドに押し倒した。ゾクゾクする。ずっとお義父さんに恋をしていた俺が背徳感なんてものは感じないと思っていたのに。
 これは中々──悪い事をしている事に興奮する。

「心の準備は出来た?」

 怜治はぎゅっと目を瞑って、コクリと頷いた。

 ゴクリと、息を飲む。ずっと欲しいと思っていた……けど、恨み続けてきた相手が、今据え膳となって目の前にいる。

 ブレザーの服を脱がせ、シャツも一つ一つボタンを外していく。

「あの、自分で脱ぎましょうか?」

「君は大人しく力を抜いていてくれ」

「でも……」

「いいから。これも俺のお願いに含まれてるからな」

 コンビニで雑誌を買ってから家で読む時、雑誌に縛られたビニール紐を解くのが一番楽しい時間だ。つまりセックスとは、脱がせる時が至高の時なのだ。

 それを邪魔する奴は例え良いプレイが出来たとしても許さない……とか思ってるけど、俺は童貞だ。服を脱がす指が少し震えている。

 こればかりは演技力があろうとスムーズに脱がすのは無理で。脱がせるのが上手い男には憧れる。

「お、お兄さん?」

「関原だよ」

「やっぱり俺も脱ぐの手伝います」

「いや、いいよ」

「でも、関原さん大変そうですし」

 二段目のボタンを外したところで、自分の眉が寄っている事に気付いた。上手く出来なくて集中するあまり、真剣な顔になっていたようだ。

 怜治は自分でさっさとボタンを外してしまった。

「あー! 俺脱がせるの好きなのに!」

「そうなんですか? じゃ……じゃあ次は手出ししません」

「次もあるって事?」

 顔を赤くさせた怜治がコクリと頷いた。

 元々そのつもりだった。最初は一回だけと言って警戒心を薄れさせ、終わった後駄々を捏ねて二回目、三回目と関係を持っていくつもりだったのに。
 怜治から次のお誘いをしてくれるなんて。

「……じゃあ、練習しとく」

「ふふ」

 怜治は少し笑うと緊張が抜けたようだ。
 開かれたシャツの間には薄い肌色が、いつでも食べていいよと剥き出しになっている。涎が垂れそうだ。

 ピンと立っている乳首を舐めると、怜治が「あっ」と可愛い声を出した。
 可愛過ぎて俺の息子はもうはち切れそう。
 右の乳首を滑らせるように舐めたり、舌の先どツンツンとつついたりする。

「あ、あっ、あん、あぁっ」

 乳首を弄られる度に高い喘ぎ声を漏らすので、怜治をもっと蕩けさせたくなった。左の乳首も同じように責めると、怜治は涙を浮かべて喘いだ。

「あっ、も、もうっ、そこ、あぁンっ……だめぇっ」

 乳首が弱いようだ。そこだけでもう泣きそうな程感じてしまっていて、俺のチンコは我慢の限界だ。

 だが、無理をさせる訳にもいかない。
 怜治の固くなって、透明な蜜が流れる先端から一気にしゃぶった。

 舌や頬肉で硬い肉棒を奉仕すると、怜治はすぐに射精した。口の中に広がる生臭いそれを、俺は躊躇いなく飲み込む。
 すると、更に俺のチンコは大きくなったように感じられた。

 もう我慢出来ない。
 怜治のアナルにも舌を這わせる。一日過ごして洗ってもいないアナル。苦いし、多少臭うが一心不乱にしゃぶりまくる。
 ヒクヒクしている穴は俺を誘っているようにしか見えない。

 舌をアナルの中に突っ込んでみたり、指を入れて広げてみたりしてみる。
 ノンケだし、後ろなんて使った事のなさそうな相手だから、正直ここまで出来るとは思っていなかった。
 自分の男根を怜治のアナルにスリスリとなすりつけると、怜治は強ばったような顔になった。

「怖い? 嫌ならここで止めるけど」

 止められるわけない。余裕なフリを見せるのは、童貞だと思われたくないからだ。
 変なプライドなんて捨てて、無理にでも突っ込みたい。

「こ、怖い……です。でも……大丈夫です」

 怜治は目に涙を溜めながら、無理に笑顔を作っていた。

 ごめんね、でも、止められない。
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