少年売買契約

眠りん

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四章 少年売買契約

十話 あなたの為なら

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「あっ、あぁっ、あっ」

 尻穴の奥まで影井の男根で貫かれ、喘ぐしか出来なくなっている春哉は、ただただ影井の愛を受けていた。

「春哉っ……」

「か、影井さ……あんんっ」

 影井は力強く春哉の体を抱きながら欲望をぶつけている。何も考えられなくなった頭で春哉は影井にしがみついていた。

「イクうぅっ!」

 何度目の絶頂か、春哉が早漏なのに対して影井は遅漏だ。春哉は何度目かの射精をしており、もう精液は薄い。

 だがまだ影井は射精をしておらず、絶頂して敏感になった粘膜は男性器で擦られただけで過敏に反応する。

「ああっ、か、影井、さんっ、やめてっ。もうやめてぇぇっ!」

 イキすぎて涙が零れても影井はやめない。寧ろ苦しむ春哉を見て、激しく腰を動かした。

 初めて見る影井の嗜虐性だが、春哉はその感情を向けてくれる事に喜び、身体はより一層淫らに影井に媚びるように色気を増していく。

「大丈夫か?」

「僕の、事ぉ、気にしないでぇ。やめて……って、言っても、やめないで」

 影井の性器が余計に大きくなる。腸を圧迫された事で腸がキュンキュンと喜んで一生懸命性器を締め付けた。

「春哉っ」

 影井はズコズコと勢いよく腰を打ち付ける。腸は過敏になっているのだ、春哉は擦れる度に絶叫している。

「ひあああぁぁっ。また、またいっちゃう!!」 

 射精を伴わない絶頂が続き、涙がぼろぼろと零れたが春哉に言われた通りに影井は止めない。
 もっと乱れさせようとするかのように激しく打ち付けた。

「春哉、イッていいか?」

 そんな事を聞かれると思っていなかった春哉は驚きながらコクコクと頭を上下させる。するとすぐに尻穴の最奥、激しい腰使いの後に熱い精液がぶちまけられた。

「はぁっ、はぁ、はぁ……」

 春哉も影井も肩で息をする程息が切れていた。春哉の上に影井が力を抜いてのしかかった。
 春哉の身体は腹に春哉自身が汚した精液に塗れており、尻穴には影井の精液を注がれている状態だ。

「影井さん、僕の身体汚いよ?」

「春哉の精液が汚いわけないだろう」

「いや、汚いよ」

「全然汚くない」

 はっきりそう言われてしまうと、これ以上否定する事は出来ない。
 こそばゆい気分になりながら影井を抱き締めた。

「お風呂入ろうか」

「うん」

 いつ用意していたのか、お風呂は既に沸いておりすぐに入れる状態だ。

 影井は普通に身体を洗っている時、春哉は腸に出された精液はこっそり出そうと思っていた。
 だが、楽しそうに微笑む影井に

「尻を出しなさい」

 と言われてしまった。

「えっ、自分でやるよ……」

「一人じゃ大変だろう? ほら、恋人である俺に任せられないと言うのか?」

「恥ずかしいからヤ」

「春哉が誰にも見せない姿、見たいな」

「……も、もー」

 やはり拒否は出来ない。
 影井が主人だった時は奴隷だから自分に拒否権はないと思っていたのだが、そもそも奴隷でなくとも影井に頼まれてしまえば拒否する事なんて出来ないのだと確信した。

 浴槽の床に座らされ、両足を開かされて尻を突き出された。露わになっている尻穴に影井は容赦なく指を二本入れて中の精液を掻き出される。

「あ、あん、あっ、あん」

 動かされる度にか細い喘ぎ声が漏れる。浴室で声が反響するので両手で口を押さえようとすると、影井に手を叩かれてしまった。

「駄目、声聞かせて」

「影井さぁん、あっ、恥ずかしいよっ」

「俺にどんな事でも隠し事はいけないよ。約束出来る?」

「そんな約束、出来ないよ」

「春哉の全てを見せて。もし隠し事したら、今より恥ずかしい事させるからね」

「うぅ……分かった。隠し事はもうしないから! けど自分で出来るからぁっ」

 結局拒みきれずに腸内の世話を最後までされて、身体も隅々まで洗われた後、二人でお風呂に浸かった。
 影井が座っている膝の上に春哉が座っている。

「影井さんがこんなにねちっこいとは思わなかったよ~。面倒見いいなとは思ってたけどさぁ」

「ねちっこいは言い過ぎじゃないか」

「じゃあしつこい」

「……じゃあこれからはしない」

「いいよ。何されても僕は影井さんがする事を拒否出来ないんだし」

「もう自分を買い戻したのにか?」

「買い戻して分かったの。僕はもうあなたのものじゃないのに、心はあなたに縛られてるって」

「悪かった。峰岸から春哉を保護するのに一度金を出したから」

 悪そうに言う影井に春哉は苦笑した。

「違うよ。影井さんの事好きだからね」

「うん?」

 分かっていない影井にクスクス笑いながら自信を持って春哉は答えた。

「だーかーらー。好きな人の為ならなんでも出来るって事」

 振り返ると、影井は恥ずかしそうに照れた顔をしていた。その顔が見れただけで満足した春哉であった。
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