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一章 売られた少年
四話 罰
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「主犯の女は罰として臓器売買の方に回す。他のガキ共は、どうせ何も出来やしない厳重に監禁だ」
この中で一番立場のある男は、仲間達に指示を与えていった。子供達はそれぞれ担がれていて、もう諦めの目になっている。
泣けば腕や足を抓られるのだ。傷が残らないように加減をしてだが。散々泣き喚いた子供達に泣く元気はもうなくなっていた。
少女も何も言えず、絶望から顔は青ざめている。臓器売買と言われたら他の子供達は分からずとも、齢十になる少年なら死を意味すると分かる。
女の子はボロボロと涙を流している。
そんな彼女一人を犠牲にする事は受け入れる事は出来ない。
「待ってくれ……ください。ぼ、僕も共犯だ。その女の子一人の罪じゃない、です」
「ほう? お前も臓器売るか?」
「いっ、いいえっ……僕も償うから、その子の罰を軽くして欲しい、です」
「お前男だなぁ。女の子を守って、ナイト気取りか? かっこいいなぁ……かっこいいよ。そういうの反吐が出るぜ。
お前ら、その女の臓器売買はなしだ。代わりに女とこのナイト君の価値下げてBランクのオークションで売る」
少年は男の言葉の意味が分からなかった。だが少女は理解したのだろう。少し生気のある顔色には戻ったが、不安げな表情を浮かべた。
少年は倉庫に連れ戻され、五階ではなく三階へ連れて行かれた。少女は別の場所に連れて行かれてしまった。
三階はいくつもの部屋があり、個室となっている。その内の一部屋。六畳程の狭い部屋の中に、産婦人科の検診台のような椅子が置かれている。
「ここはお前を調教する為の部屋だ」
「ちょう……きょう……?」
「知らなくていい、始まれば意味が分かるさ」
少年は全裸にされ、椅子に座らされた。
両腕は頭の上で縄で縛られ、椅子を支えている柱から垂れているカラビナに縄を引っ掛けられてしまい、全く腕を動かせなくなった。
背もたれごと胴体を縄で縛られて身動きは一切取れなくなった。そして、両足を開いてそれぞれ足乗せ台に乗せられた。
普通の検診台と違うのは、脚の部分が自由自在に動かせるところだ。
いくらでも脚を開けるし、上にも持ち上げられる。
まるで脚が邪魔だと言わんばかりに、膝が胸に付く程持ち上げられて、尻穴を突き出すような体勢にされた。まだ子供で関節が柔らかい為、苦ではないが、窮屈な状態である。
「僕は何をされるんですか?」
少年は椅子の操作をしている男に恐る恐る聞く。
「尻で男を受け入れられるようにする。そうするとお前の価値が下がる。処女じゃなくなるからな。
お前みたいな子供には意味が分からないだろ。
お前を購入するのは新品じゃなくても良いか、若しくは子供の癖にビッチなのが好きな変態か、A級品を買えない問題のある人物や貧乏人だけだ」
少年は意味が分からないながらも嫌な予感だけを感じ取っていた。話している意味の殆どを知らないのだ。
価値が下がる、つまり自分自身の値段が安くなるという事だけは理解した。
「価値を下げると値段も下がるから、本当はしたくないんだが。逃げ出すようなやんちゃな奴を、上顧客に売るわけにもいかない。
お前らには地獄を見てもらうぞ」
男はゴム手袋をしながら、粘ついた笑みを浮かべて少年に近付いた。
ローションを少年の小さな男性器に垂らす。
「ヒッ……!」
冷たいジェル状の液体が少年を濡らす。少年はビクリと肩を震わせる。身体を捩らせるが、逃げる事は叶わない。
「可哀想になぁ、まだ子供の身でこんな目に遭って。あの女も似たような目に遭う。女だからもっと酷いかもな、それなら死んだ方がマシってもんだ」
「間違ってる……こんなの、おかしいよ!」
「それを決めるのはお前じゃない」
縮んでいる小さな尻穴に男の指が一本、第一関節まで侵入する。
「うぅっ……やめて、やめてくれよぉっ!」
「さすがに固いな。いずれ大人のデカいチンポを受け入れられるようになる。諦めろ」
「やだ、やだっ、助けて、嫌だよっ!!」
「はははは、泣けよ! いくらでも叫べ! 助けは来ない!」
男の断言。少年は顔を暗くした。我慢していると、指一本全てが埋め込まれる。不快さと気持ち悪さに顔を顰めるが、必死に歯を食いしばって泣き叫びはしなかった。
この中で一番立場のある男は、仲間達に指示を与えていった。子供達はそれぞれ担がれていて、もう諦めの目になっている。
泣けば腕や足を抓られるのだ。傷が残らないように加減をしてだが。散々泣き喚いた子供達に泣く元気はもうなくなっていた。
少女も何も言えず、絶望から顔は青ざめている。臓器売買と言われたら他の子供達は分からずとも、齢十になる少年なら死を意味すると分かる。
女の子はボロボロと涙を流している。
そんな彼女一人を犠牲にする事は受け入れる事は出来ない。
「待ってくれ……ください。ぼ、僕も共犯だ。その女の子一人の罪じゃない、です」
「ほう? お前も臓器売るか?」
「いっ、いいえっ……僕も償うから、その子の罰を軽くして欲しい、です」
「お前男だなぁ。女の子を守って、ナイト気取りか? かっこいいなぁ……かっこいいよ。そういうの反吐が出るぜ。
お前ら、その女の臓器売買はなしだ。代わりに女とこのナイト君の価値下げてBランクのオークションで売る」
少年は男の言葉の意味が分からなかった。だが少女は理解したのだろう。少し生気のある顔色には戻ったが、不安げな表情を浮かべた。
少年は倉庫に連れ戻され、五階ではなく三階へ連れて行かれた。少女は別の場所に連れて行かれてしまった。
三階はいくつもの部屋があり、個室となっている。その内の一部屋。六畳程の狭い部屋の中に、産婦人科の検診台のような椅子が置かれている。
「ここはお前を調教する為の部屋だ」
「ちょう……きょう……?」
「知らなくていい、始まれば意味が分かるさ」
少年は全裸にされ、椅子に座らされた。
両腕は頭の上で縄で縛られ、椅子を支えている柱から垂れているカラビナに縄を引っ掛けられてしまい、全く腕を動かせなくなった。
背もたれごと胴体を縄で縛られて身動きは一切取れなくなった。そして、両足を開いてそれぞれ足乗せ台に乗せられた。
普通の検診台と違うのは、脚の部分が自由自在に動かせるところだ。
いくらでも脚を開けるし、上にも持ち上げられる。
まるで脚が邪魔だと言わんばかりに、膝が胸に付く程持ち上げられて、尻穴を突き出すような体勢にされた。まだ子供で関節が柔らかい為、苦ではないが、窮屈な状態である。
「僕は何をされるんですか?」
少年は椅子の操作をしている男に恐る恐る聞く。
「尻で男を受け入れられるようにする。そうするとお前の価値が下がる。処女じゃなくなるからな。
お前みたいな子供には意味が分からないだろ。
お前を購入するのは新品じゃなくても良いか、若しくは子供の癖にビッチなのが好きな変態か、A級品を買えない問題のある人物や貧乏人だけだ」
少年は意味が分からないながらも嫌な予感だけを感じ取っていた。話している意味の殆どを知らないのだ。
価値が下がる、つまり自分自身の値段が安くなるという事だけは理解した。
「価値を下げると値段も下がるから、本当はしたくないんだが。逃げ出すようなやんちゃな奴を、上顧客に売るわけにもいかない。
お前らには地獄を見てもらうぞ」
男はゴム手袋をしながら、粘ついた笑みを浮かべて少年に近付いた。
ローションを少年の小さな男性器に垂らす。
「ヒッ……!」
冷たいジェル状の液体が少年を濡らす。少年はビクリと肩を震わせる。身体を捩らせるが、逃げる事は叶わない。
「可哀想になぁ、まだ子供の身でこんな目に遭って。あの女も似たような目に遭う。女だからもっと酷いかもな、それなら死んだ方がマシってもんだ」
「間違ってる……こんなの、おかしいよ!」
「それを決めるのはお前じゃない」
縮んでいる小さな尻穴に男の指が一本、第一関節まで侵入する。
「うぅっ……やめて、やめてくれよぉっ!」
「さすがに固いな。いずれ大人のデカいチンポを受け入れられるようになる。諦めろ」
「やだ、やだっ、助けて、嫌だよっ!!」
「はははは、泣けよ! いくらでも叫べ! 助けは来ない!」
男の断言。少年は顔を暗くした。我慢していると、指一本全てが埋め込まれる。不快さと気持ち悪さに顔を顰めるが、必死に歯を食いしばって泣き叫びはしなかった。
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