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十三話 ペット契約
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拓音の家での生活は一日で慣れた。翌日から高校への通学を開始する事にした。
夏休みもあったとはいえ、一ヶ月半くらい行ってないし、教室入るの緊張する。
けど、教室入っちゃえば何も問題なかった。前みたいに雪夜の事でヒソヒソ悪口言ってくる人もいないし。
ぼっちになっちゃったけど、干渉しないでくれるならその方が楽だ。
オレの顔見て少し驚いた顔してるクラスメイトが数名いたけど、気にせず自分の席に着いた。
オレはルーズリーフを机の上に一枚置いて、ボールペンを手にウンウン唸る。
生活する上で拓音との約束事を決めようと思って、家で書こうとしたけど上手く書けなくて学校に持ってきちゃった。
一番上の一行、題名だけは書いた。その後どうしたらいいか悩む。
そうしていると、前まで友達だと思ってた二人が近寄ってきた。
雪夜が逮捕される前まで、特に仲良くしていた政と、高俊だ。中学からの友達で、同じクラスになった時は嬉しかったっけ。
政は水泳部で、全身筋肉質って感じがカッコイイ。少し色黒で、オレよりも十センチ背が高いのがジェラシー。
高俊はオレより背が低い。ちょっとだけ優越感。色白で、勉強が得意。真面目そうな顔して中身も真面目。テスト前は勉強を教えてくれるお人好し。
……だと思ってたけど、今は好感度下がった。友達? って言っていいか分からない。
「フミ、おはよう」
「おはよ。フミ、久しぶり」
「おはよう。何?」
ちょっとピリピリする。だってオレが一番辛い時に離れてったじゃん。今更なんだよ?
オレが二人を睨んだ瞬間、政がバッと頭を下げてきた。
「ごめん、フミ。どう声掛けていいか分からなくて、ずっと遠くから見てるだけだった。
来なくなっちまったのって、俺らのせいだよな? ごめん! 本当はずっと心配してた!」
政と同じように貴俊も頭を下げてくる。
「もうフミを一人にしないから! 許して欲しい。ごめんな! フミの事、大事な友達って思ってたのに、いざって時に何も出来なかった!」
「いーよ。許す。それに犯罪者の息子とか、関わりたくないのは普通だと思う」
そう言いながら唇は尖らしちゃった。
頭の中では分かってるんだよ。子供が人身売買で売られて、買った人が逮捕されたなんてのが報道されたし。色々噂が流れたり、遠巻きに見ちゃうのは当然の事だと思うし。
それでも、この二人なら態度変えないでいてくれるだろうって勝手に期待したのはオレの落ち度だ。
こうして謝ってくれたなら、許す以外の選択肢はないかな。
「ありがとう!」
「ありがとうっ!」
二人は泣きそうな顔で安堵していた。
オレの事心配してくれてたんだね。二人がオレの友達で良かった。
そういえば「大丈夫?」って二人からメールきてたっけ。結城さんのところ行く前の時、死にそうになってたから無視しちゃったけど。
「ううん。メール無視したのに、二人から声掛けてくれてありがとう」
「そんな事気にすんなよ。これ、休んでた分のノート。フミの為にまとめておいたよ」
貴俊が全教科分のノートをくれた。オレって本当、友達に恵まれてたんだな。
「ありがとう!! 凄く助かる!! 心配かけてごめんね。雪夜の事でなんか辛くなっちゃって」
「辛かったよな。俺らはフミの味方しなきゃいけなかったのに、周りに流されてたんだ。ごめん」
「俺もほんとごめん」
政と高俊が何度も謝ってくれる。それだけで十分だよ。
「もういいってば。もう大丈夫だから」
「フミって今一人で大変なんだろ? 良かったら俺んち来る? 親は良いって言ってるけど」
急に政が言い出した。
嘘!? それ知ってたらオレを売ってくれなんてヤクザの事務所行かなかったよ。
でも拓音がレンタル料払っちゃったし。タイミングってあるよね。
でもまぁー拓音の事結構気に入ってるし、まぁいいか。
「大丈夫! 今別の人のところに預かってもらってるんだ。そこで雪夜が戻ってくるの大人しく待ってる。
政、ありがとね」
「健気だなぁ。その人は良い人?」
高俊が心配そうな顔で聞いてきた。
「うん! すっごく良い人!」
「なら安心した。で、何唸ってたんだ?」
「えっとね、その人……拓音っていうんだけど、一緒に住む上での決まり事? みたいなの考えてるんだ」
「共同生活だもんな、それは大事だ」
「うん。とりあえず題名だけ書いたから、あとは中身なんだぁ」
オレが広げてるルーズリーフに二人が目を落とした。
「ペット契約? なにそれ?」
「ペットって? 何かペットでも飼うの?」
政も高俊もルーズリーフの一行目に書いた「ペット契約書」だけを見て首を傾げて、オレに不思議そうな目を向けてきた。
「オレ、ペットとして拓音に預かってもらったんだよ。
でも拓音はオレに家政夫になってもらいたいみたいでさ。それならちゃんと契約しといた方が、後々揉めないかなって。
このままだと利害が一致しないからさ」
「ペットって何すんの?」
「エロい事?」
なんか二人がオレに向けてくる目がなんかやらしくない?
ちょっと待って、そういう目で見ないで。確かに性奴隷にもなれるような調教を四年前に受けたけど、今は全然そういう事出来ないよ!
「一緒にゴロゴロするんだよ! のんびりね!」
二人とも呆れたような目に変わった。なんか子供を見るような目というか。
そして何故か二人に頭をワシャワシャと撫でられた。
「ビビったわ。そうだよな。フミだもんな」
「だな。フミだもん、ちょっと安心したわ」
「フミだもんって何!?」
オレって二人からどういう風に思われてるんだ?
家に帰るまでに仮の契約書は出来上がった。主に政と高俊がふざけて考えてくれたんだけど。
拓音が帰ってきたのは深夜二時だ。
「おっかえり!! ご飯できてるよ!! あっ、お風呂!? 先お風呂入りなよ、酒臭いよ!!」
「う、うるせー。疲れてんだ、静かにしてよ。
酒飲んでる奴に風呂はないだろ。せめてシャワー」
「そっか。アルコール回っちゃうんだっけ?」
お酒飲まないから分からないよ。雪夜も飲まないし。たまに栞ちゃんが飲んでたけど、お風呂どうしてたかまでは見てないなぁ。
「そ。だから朝風呂派なの。もしかして、俺と一緒に入りたかった?」
「じゃあご飯ね。用意するから待ってて!」
「スルーかよ」
だってオレはお客さんじゃないもん。ホストモードで変な事言ってこられても反応に困るから。
オレは作っておいた料理を電子レンジで温めて、拓音に出した。ご飯をよそって飲み物も忘れずにね。
「うまそー。フミが来てくれて助かったよ」
「良かったぁ。じゃあ、食べながらでいいから聞いてね。これ、契約書作ったの。
オレの署名と捺印したから、読んだら拓音も署名と捺印してね」
ノートに内容を書いて、そのまま一番端を破った紙をテーブルの上に置いた。
それを見た瞬間、拓音の目が丸くなる。
「けっ!? 契約!? なにこれ、ペット契約って何だ!?」
「一緒に住む上でのルールだよ。
一条、堂島文和は、井上拓音の身の回りの世話をするが、基本は拓音のペットであること。
二条、拓音は文和がペットである事を忘れないこと。
三条、拓音は一日最低限一回は文和を可愛がること。
四条、拓音は文和が一緒にゴロゴロしたい時、理由もなく拒まないこと。
五条、拓音は文和が良い事をしたら頭を撫でて褒めること。
六条、拓音は文和が困っていたら助けること。
こんな感じだね。ね、同意してよ」
これ、その場のノリで作ったんだよね。一条と二条はオレの要望。
他は絶対ダメって言うのは分かってるんだ。
これはウケ狙いだから、拓音と相談して内容変えないとね。
「……俺、金払った側だよな? なんで俺の負担増えてんの? 俺って雇用主みたいなもんだよね? フミの主人なんだよね?」
「あはは。可愛がってね、ご主人様!」
なーんちゃって! ドッキリでしたー! って言おうとした時、拓音が盛大に溜息をついた。
「はぁぁぁぁぁぁ。分かった、分かったよ。メシ作ってくれてありがとう。あー偉いなぁ。生きてて偉いなぁ」
拓音は死んだような目をしながらだけど、オレの頭をなでなでしてくれた。
しかも後で署名と捺印してくれるって約束してくれた。
えっ。この契約書でいいの? 拓音がめっちゃ損な役回りになってるのに?
……──オレ、ご主人様に恵まれてるなぁ!
───────────────────
※もしかしたら、政ルートがあったのかもしれませんね。
ちなみに今は雪夜ルートです。
夏休みもあったとはいえ、一ヶ月半くらい行ってないし、教室入るの緊張する。
けど、教室入っちゃえば何も問題なかった。前みたいに雪夜の事でヒソヒソ悪口言ってくる人もいないし。
ぼっちになっちゃったけど、干渉しないでくれるならその方が楽だ。
オレの顔見て少し驚いた顔してるクラスメイトが数名いたけど、気にせず自分の席に着いた。
オレはルーズリーフを机の上に一枚置いて、ボールペンを手にウンウン唸る。
生活する上で拓音との約束事を決めようと思って、家で書こうとしたけど上手く書けなくて学校に持ってきちゃった。
一番上の一行、題名だけは書いた。その後どうしたらいいか悩む。
そうしていると、前まで友達だと思ってた二人が近寄ってきた。
雪夜が逮捕される前まで、特に仲良くしていた政と、高俊だ。中学からの友達で、同じクラスになった時は嬉しかったっけ。
政は水泳部で、全身筋肉質って感じがカッコイイ。少し色黒で、オレよりも十センチ背が高いのがジェラシー。
高俊はオレより背が低い。ちょっとだけ優越感。色白で、勉強が得意。真面目そうな顔して中身も真面目。テスト前は勉強を教えてくれるお人好し。
……だと思ってたけど、今は好感度下がった。友達? って言っていいか分からない。
「フミ、おはよう」
「おはよ。フミ、久しぶり」
「おはよう。何?」
ちょっとピリピリする。だってオレが一番辛い時に離れてったじゃん。今更なんだよ?
オレが二人を睨んだ瞬間、政がバッと頭を下げてきた。
「ごめん、フミ。どう声掛けていいか分からなくて、ずっと遠くから見てるだけだった。
来なくなっちまったのって、俺らのせいだよな? ごめん! 本当はずっと心配してた!」
政と同じように貴俊も頭を下げてくる。
「もうフミを一人にしないから! 許して欲しい。ごめんな! フミの事、大事な友達って思ってたのに、いざって時に何も出来なかった!」
「いーよ。許す。それに犯罪者の息子とか、関わりたくないのは普通だと思う」
そう言いながら唇は尖らしちゃった。
頭の中では分かってるんだよ。子供が人身売買で売られて、買った人が逮捕されたなんてのが報道されたし。色々噂が流れたり、遠巻きに見ちゃうのは当然の事だと思うし。
それでも、この二人なら態度変えないでいてくれるだろうって勝手に期待したのはオレの落ち度だ。
こうして謝ってくれたなら、許す以外の選択肢はないかな。
「ありがとう!」
「ありがとうっ!」
二人は泣きそうな顔で安堵していた。
オレの事心配してくれてたんだね。二人がオレの友達で良かった。
そういえば「大丈夫?」って二人からメールきてたっけ。結城さんのところ行く前の時、死にそうになってたから無視しちゃったけど。
「ううん。メール無視したのに、二人から声掛けてくれてありがとう」
「そんな事気にすんなよ。これ、休んでた分のノート。フミの為にまとめておいたよ」
貴俊が全教科分のノートをくれた。オレって本当、友達に恵まれてたんだな。
「ありがとう!! 凄く助かる!! 心配かけてごめんね。雪夜の事でなんか辛くなっちゃって」
「辛かったよな。俺らはフミの味方しなきゃいけなかったのに、周りに流されてたんだ。ごめん」
「俺もほんとごめん」
政と高俊が何度も謝ってくれる。それだけで十分だよ。
「もういいってば。もう大丈夫だから」
「フミって今一人で大変なんだろ? 良かったら俺んち来る? 親は良いって言ってるけど」
急に政が言い出した。
嘘!? それ知ってたらオレを売ってくれなんてヤクザの事務所行かなかったよ。
でも拓音がレンタル料払っちゃったし。タイミングってあるよね。
でもまぁー拓音の事結構気に入ってるし、まぁいいか。
「大丈夫! 今別の人のところに預かってもらってるんだ。そこで雪夜が戻ってくるの大人しく待ってる。
政、ありがとね」
「健気だなぁ。その人は良い人?」
高俊が心配そうな顔で聞いてきた。
「うん! すっごく良い人!」
「なら安心した。で、何唸ってたんだ?」
「えっとね、その人……拓音っていうんだけど、一緒に住む上での決まり事? みたいなの考えてるんだ」
「共同生活だもんな、それは大事だ」
「うん。とりあえず題名だけ書いたから、あとは中身なんだぁ」
オレが広げてるルーズリーフに二人が目を落とした。
「ペット契約? なにそれ?」
「ペットって? 何かペットでも飼うの?」
政も高俊もルーズリーフの一行目に書いた「ペット契約書」だけを見て首を傾げて、オレに不思議そうな目を向けてきた。
「オレ、ペットとして拓音に預かってもらったんだよ。
でも拓音はオレに家政夫になってもらいたいみたいでさ。それならちゃんと契約しといた方が、後々揉めないかなって。
このままだと利害が一致しないからさ」
「ペットって何すんの?」
「エロい事?」
なんか二人がオレに向けてくる目がなんかやらしくない?
ちょっと待って、そういう目で見ないで。確かに性奴隷にもなれるような調教を四年前に受けたけど、今は全然そういう事出来ないよ!
「一緒にゴロゴロするんだよ! のんびりね!」
二人とも呆れたような目に変わった。なんか子供を見るような目というか。
そして何故か二人に頭をワシャワシャと撫でられた。
「ビビったわ。そうだよな。フミだもんな」
「だな。フミだもん、ちょっと安心したわ」
「フミだもんって何!?」
オレって二人からどういう風に思われてるんだ?
家に帰るまでに仮の契約書は出来上がった。主に政と高俊がふざけて考えてくれたんだけど。
拓音が帰ってきたのは深夜二時だ。
「おっかえり!! ご飯できてるよ!! あっ、お風呂!? 先お風呂入りなよ、酒臭いよ!!」
「う、うるせー。疲れてんだ、静かにしてよ。
酒飲んでる奴に風呂はないだろ。せめてシャワー」
「そっか。アルコール回っちゃうんだっけ?」
お酒飲まないから分からないよ。雪夜も飲まないし。たまに栞ちゃんが飲んでたけど、お風呂どうしてたかまでは見てないなぁ。
「そ。だから朝風呂派なの。もしかして、俺と一緒に入りたかった?」
「じゃあご飯ね。用意するから待ってて!」
「スルーかよ」
だってオレはお客さんじゃないもん。ホストモードで変な事言ってこられても反応に困るから。
オレは作っておいた料理を電子レンジで温めて、拓音に出した。ご飯をよそって飲み物も忘れずにね。
「うまそー。フミが来てくれて助かったよ」
「良かったぁ。じゃあ、食べながらでいいから聞いてね。これ、契約書作ったの。
オレの署名と捺印したから、読んだら拓音も署名と捺印してね」
ノートに内容を書いて、そのまま一番端を破った紙をテーブルの上に置いた。
それを見た瞬間、拓音の目が丸くなる。
「けっ!? 契約!? なにこれ、ペット契約って何だ!?」
「一緒に住む上でのルールだよ。
一条、堂島文和は、井上拓音の身の回りの世話をするが、基本は拓音のペットであること。
二条、拓音は文和がペットである事を忘れないこと。
三条、拓音は一日最低限一回は文和を可愛がること。
四条、拓音は文和が一緒にゴロゴロしたい時、理由もなく拒まないこと。
五条、拓音は文和が良い事をしたら頭を撫でて褒めること。
六条、拓音は文和が困っていたら助けること。
こんな感じだね。ね、同意してよ」
これ、その場のノリで作ったんだよね。一条と二条はオレの要望。
他は絶対ダメって言うのは分かってるんだ。
これはウケ狙いだから、拓音と相談して内容変えないとね。
「……俺、金払った側だよな? なんで俺の負担増えてんの? 俺って雇用主みたいなもんだよね? フミの主人なんだよね?」
「あはは。可愛がってね、ご主人様!」
なーんちゃって! ドッキリでしたー! って言おうとした時、拓音が盛大に溜息をついた。
「はぁぁぁぁぁぁ。分かった、分かったよ。メシ作ってくれてありがとう。あー偉いなぁ。生きてて偉いなぁ」
拓音は死んだような目をしながらだけど、オレの頭をなでなでしてくれた。
しかも後で署名と捺印してくれるって約束してくれた。
えっ。この契約書でいいの? 拓音がめっちゃ損な役回りになってるのに?
……──オレ、ご主人様に恵まれてるなぁ!
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※もしかしたら、政ルートがあったのかもしれませんね。
ちなみに今は雪夜ルートです。
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