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二章
十一話
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ウェルディスの命令は全て聞くと決めている。だが、ウェルディスが求めたのはお願いだ。
フリードに負担を掛けないよう配慮しての事だろうが、お願いだって断れる筈がない。
「いっそ命令しろよ。面倒臭いな」
「僕はフリードには命令しないと決めてるんだ。君には自由でいて欲しい。縛り付けたくはないのだ。
サーシュ侯爵の件も命令ではないよ。ただ、僕がそうであって欲しいと思ってるだけ」
「分かった。それなら俺は今後ウェルのお願いとやらを全て聞くと約束しよう」
「それでは命令と変わらないじゃないか」
「違いはある。絶対に聞けない事があったら拒否するかもしれないという事だ。
例えば他の任務中にお願いされても簡単には戻れない時はお願いを聞けないかもしれない。
それでもウェルを最優先にするけどな」
「分かったよ」
ここでようやくウェルディスが折れた。お互いがお互いの力になりたいと思っているのだから仕方がない。
「それで? ザハード王国に行って俺は何をすればいいんだ?」
「フリードはサーシュ侯爵夫妻の弁護をしただろう? その内容をザハード国王に説明して欲しい。
ザハード国王は今にも宣戦布告をしてきそうだと報告を受けている。僕が釈明をしに行かねば」
「報告? スパイでも送ったのか?」
「いや。今回の件の弁明の為、使者を送ったのだが、怒り心頭で殺されるかと思ったと言っていた」
ウェルディスは直面している悩みに、憂鬱そうに天を仰いだ。
「それで戦争を阻止する為にウェルが行くってわけか」
「もうそれ以外に方法がない。特にザハード国王はルブロスティン公爵に肩入れしているせいで、僕を下に見てるし」
「それなら、ザハード国王を味方につけて、逆にルブロスティン公爵を敵だと思わせよう」
フリードはバッと立ち上がる。どうすればそれが出来るかは、今から考える。
「出来るか!?」
「ああ。ウェルを守るのが俺の仕事だからな」
「違うぞ? 君の仕事は僕に愛される事……って、おーい聞いてる?」
フリードは話も聞かず、さっさと応接室から出て行った。
ウェルディスを下に見る者は誰であろうと許さない。と、フリードに力が入る。目的があるとやる気が出るものである。
そのやる気が出るかどうかはウェルディス次第だが。
二日後。
ザハード王国まで馬車で片道三日の距離を、護衛やら従者やらを率いて大人数で向かう。
フリードはゴードン弁護士になるべく、変装をしてやってきた。
その時に、ウェルディスから一人の男を紹介された。
「ゴードン弁護士。今回君の専属護衛としてアグリル卿を指名しておいた。知っているだろうが、彼は帝国軍第一隊の……」
「アグリル卿」
「お久しぶりです、アドルド卿。今はフリード様、じゃなくてゴードン弁護士でしたね」
「すみません。以前は偽名を使っておりまして。今も偽名ですし」
「畏まらないで下さい。今はお立場が上なのですから」
アグリル卿と呼ばれる男はアグリル・レグタリアという、帝国軍第一隊に所属する騎士である。
風貌は親しみやすい爽やかな雰囲気で、明るい茶色の髪が彼を若く見せているが。
彼が笑顔を見せるだけで女性なら誰でも心を奪われるだろう。
「アグリル卿は第一隊のエースですよ? 俺の護衛には勿体ない人材です」
フリードはウェルディスに文句を言った。
「君までそんな事を言い出す」
「ほら! 他の人にも言われたんですよね?
それを陛下の権限で無理に従わせたのではないですか? 俺は自分の身くらい自分で守れます」
帝国軍の中でも最強である第一隊の中で、エースと呼ばれている男だ。
いずれ近衛隊に抜擢だろうと噂されている。
「そう仰らずに。私はゴードン弁護士の護衛が出来て嬉しい限りですよ」
アグリルはにっこりと笑顔を向けた。
一度はスパイとして捕らえられ、今は皇帝の愛人として好奇の目で見られる事の多いフリードだが、アグリルはそんな偏見など何もないように接してきた。
「ほら、それに今急に帰れって言われても私が困りますし。ねっ?」
「分かりました。アグリル卿、よろしくお願い致します」
「いやぁ、仲間だったゴードン弁護士の護衛になるとは。人生何が起こるか分からないですね。
また会えて嬉しいです」
「それは俺がどういう経緯でこうなったか、知った上で言ってるんですよね?」
スパイで捕らえられた事も、ウェルディスの愛人になった事も知らないのではないかと心配になるほどアグリルの反応はどこかズレている。
まるで学院を卒業して数年ぶりに会う学友を相手にしているかのようだ。
「はい、もちろん存じております」
アグリルは曇りない笑みで、自信満々にそう頷いた。
四頭の馬が連なる馬車は四つだ。
真ん中にウェルディスが乗る豪華な馬車、その次にフリードが乗る派手ではないが上等な馬車が続く。
他は護衛が乗っていたり、旅に必要な物を管理する馬車があり、その前後を帝国自慢の近衛兵達が騎乗して護衛を担っている。
ウェルディスはフリードと二人で乗りたいと言っていたが、今回フリードは弁護士という立場で向かう。同じ馬車に乗れる筈がない。
フリードにはアグリル卿が護衛として同乗した。
夜には近くの街に寄って宿泊する。その街一番の高級ホテルだ。
もちろんフリードはウェルディスとは別室だ。フリードを一番良い部屋にと言い出したウェルディスの発言を無視し、兵達と同じレベルの部屋にしてもらった。
フリードはクレイル公国で人体改造をされており、聴覚が良い。
一人部屋にしてもらったが、近くに三人ずつ利用している兵達の部屋から声が聞こえてくる。
「陛下もやり過ぎだよな。いくら愛人が可愛いからって弁護士のフリさせて同行させるとか。
フリード様も困ってるだろう」
「本当な。陛下に愛される元スパイだからどんなやべー奴かと思いきや、陛下よりマトモなんだもんな。変な変装までさせられて可哀想に」
「ザハード国王は冗談通用しない相手だし。俺、今の内に実家に手紙送っておくかな。
陛下はその辺どこまで分かってらっしゃるのだろうか」
そのような声が聞こえてきて耳が痛い。詳しい事情を知らない者達のようだ。
フリードが陰口を言われる分には我慢出来るが、フリードが擁護され、ウェルディスが非難される事はあってはならない。
(はぁ、どうしたものか……)
悩んだところで答えは出ないが、目下の悩みにフリードは頭を悩ませた。
三日後。たどり着いたザハード王国の王宮は、最早要塞だった。堅牢な石造りの建物、鎧を着た兵士が門番をしている。槍の先端に大きな刃が付いた武器、グレイヴを持って立っている。
敵を目掛けて突くだけでなく、切り付ける事も出来る武器だ。剣のように鞘があるわけではなく、何かあれば一秒後にはその凶刃が向かってくるだろう。
そんな重々しい雰囲気の城に入ると、ザハード国王が直々に出迎えた。その表情には怒りがこもっており、厳つい顔で鋭い視線をウェルディスに向けてきている。
齢五十を越えた壮年の男だ。白髪が混ざったグレーの髪に口髭という年老いた外見だが、その身体は筋肉隆々で衰えという言葉を知らないようだ。
彼をより一層高貴な存在に見せる王冠は、千年以上前から続く歴史の重みがある。
「僕はヘイリア帝国の皇帝、ウェルディス・ディ・ヘイリア」
ウェルディスは雰囲気に合わない、優しげな微笑を浮かべた。少し空気が軟化する。
「よく来たな。お互い話す事が沢山あるだろう。こちらへ」
言葉は優しいが、歯を力強く噛み締めていて友好的な雰囲気は皆無だ。
「えぇ。ただ、彼の同席をお願い出来るか?」
「そちらは?」
「今回、ルブロスティン公爵夫人殺害事件にて被告の弁護を担当したゴードン弁護士だ。
今回の事件について、一番詳しいのは彼なので連れて参った」
「ほう。では、そなたからも詳しく話を聞こうではないか」
鋭い視線がフリードに向く。威圧的な視線だけでフリードの背中を冷や汗が流れた。
(なんて重圧なんだ。今ここにいる人間の中でザハード国王が一番強いだろう)
フリードの真摯な目がザハード国王に向く。国王の威圧的な顔から目を背けたくなるが、それは出来ない。
今はウェルディスを守る為にここに立っているのだから。
フリードに負担を掛けないよう配慮しての事だろうが、お願いだって断れる筈がない。
「いっそ命令しろよ。面倒臭いな」
「僕はフリードには命令しないと決めてるんだ。君には自由でいて欲しい。縛り付けたくはないのだ。
サーシュ侯爵の件も命令ではないよ。ただ、僕がそうであって欲しいと思ってるだけ」
「分かった。それなら俺は今後ウェルのお願いとやらを全て聞くと約束しよう」
「それでは命令と変わらないじゃないか」
「違いはある。絶対に聞けない事があったら拒否するかもしれないという事だ。
例えば他の任務中にお願いされても簡単には戻れない時はお願いを聞けないかもしれない。
それでもウェルを最優先にするけどな」
「分かったよ」
ここでようやくウェルディスが折れた。お互いがお互いの力になりたいと思っているのだから仕方がない。
「それで? ザハード王国に行って俺は何をすればいいんだ?」
「フリードはサーシュ侯爵夫妻の弁護をしただろう? その内容をザハード国王に説明して欲しい。
ザハード国王は今にも宣戦布告をしてきそうだと報告を受けている。僕が釈明をしに行かねば」
「報告? スパイでも送ったのか?」
「いや。今回の件の弁明の為、使者を送ったのだが、怒り心頭で殺されるかと思ったと言っていた」
ウェルディスは直面している悩みに、憂鬱そうに天を仰いだ。
「それで戦争を阻止する為にウェルが行くってわけか」
「もうそれ以外に方法がない。特にザハード国王はルブロスティン公爵に肩入れしているせいで、僕を下に見てるし」
「それなら、ザハード国王を味方につけて、逆にルブロスティン公爵を敵だと思わせよう」
フリードはバッと立ち上がる。どうすればそれが出来るかは、今から考える。
「出来るか!?」
「ああ。ウェルを守るのが俺の仕事だからな」
「違うぞ? 君の仕事は僕に愛される事……って、おーい聞いてる?」
フリードは話も聞かず、さっさと応接室から出て行った。
ウェルディスを下に見る者は誰であろうと許さない。と、フリードに力が入る。目的があるとやる気が出るものである。
そのやる気が出るかどうかはウェルディス次第だが。
二日後。
ザハード王国まで馬車で片道三日の距離を、護衛やら従者やらを率いて大人数で向かう。
フリードはゴードン弁護士になるべく、変装をしてやってきた。
その時に、ウェルディスから一人の男を紹介された。
「ゴードン弁護士。今回君の専属護衛としてアグリル卿を指名しておいた。知っているだろうが、彼は帝国軍第一隊の……」
「アグリル卿」
「お久しぶりです、アドルド卿。今はフリード様、じゃなくてゴードン弁護士でしたね」
「すみません。以前は偽名を使っておりまして。今も偽名ですし」
「畏まらないで下さい。今はお立場が上なのですから」
アグリル卿と呼ばれる男はアグリル・レグタリアという、帝国軍第一隊に所属する騎士である。
風貌は親しみやすい爽やかな雰囲気で、明るい茶色の髪が彼を若く見せているが。
彼が笑顔を見せるだけで女性なら誰でも心を奪われるだろう。
「アグリル卿は第一隊のエースですよ? 俺の護衛には勿体ない人材です」
フリードはウェルディスに文句を言った。
「君までそんな事を言い出す」
「ほら! 他の人にも言われたんですよね?
それを陛下の権限で無理に従わせたのではないですか? 俺は自分の身くらい自分で守れます」
帝国軍の中でも最強である第一隊の中で、エースと呼ばれている男だ。
いずれ近衛隊に抜擢だろうと噂されている。
「そう仰らずに。私はゴードン弁護士の護衛が出来て嬉しい限りですよ」
アグリルはにっこりと笑顔を向けた。
一度はスパイとして捕らえられ、今は皇帝の愛人として好奇の目で見られる事の多いフリードだが、アグリルはそんな偏見など何もないように接してきた。
「ほら、それに今急に帰れって言われても私が困りますし。ねっ?」
「分かりました。アグリル卿、よろしくお願い致します」
「いやぁ、仲間だったゴードン弁護士の護衛になるとは。人生何が起こるか分からないですね。
また会えて嬉しいです」
「それは俺がどういう経緯でこうなったか、知った上で言ってるんですよね?」
スパイで捕らえられた事も、ウェルディスの愛人になった事も知らないのではないかと心配になるほどアグリルの反応はどこかズレている。
まるで学院を卒業して数年ぶりに会う学友を相手にしているかのようだ。
「はい、もちろん存じております」
アグリルは曇りない笑みで、自信満々にそう頷いた。
四頭の馬が連なる馬車は四つだ。
真ん中にウェルディスが乗る豪華な馬車、その次にフリードが乗る派手ではないが上等な馬車が続く。
他は護衛が乗っていたり、旅に必要な物を管理する馬車があり、その前後を帝国自慢の近衛兵達が騎乗して護衛を担っている。
ウェルディスはフリードと二人で乗りたいと言っていたが、今回フリードは弁護士という立場で向かう。同じ馬車に乗れる筈がない。
フリードにはアグリル卿が護衛として同乗した。
夜には近くの街に寄って宿泊する。その街一番の高級ホテルだ。
もちろんフリードはウェルディスとは別室だ。フリードを一番良い部屋にと言い出したウェルディスの発言を無視し、兵達と同じレベルの部屋にしてもらった。
フリードはクレイル公国で人体改造をされており、聴覚が良い。
一人部屋にしてもらったが、近くに三人ずつ利用している兵達の部屋から声が聞こえてくる。
「陛下もやり過ぎだよな。いくら愛人が可愛いからって弁護士のフリさせて同行させるとか。
フリード様も困ってるだろう」
「本当な。陛下に愛される元スパイだからどんなやべー奴かと思いきや、陛下よりマトモなんだもんな。変な変装までさせられて可哀想に」
「ザハード国王は冗談通用しない相手だし。俺、今の内に実家に手紙送っておくかな。
陛下はその辺どこまで分かってらっしゃるのだろうか」
そのような声が聞こえてきて耳が痛い。詳しい事情を知らない者達のようだ。
フリードが陰口を言われる分には我慢出来るが、フリードが擁護され、ウェルディスが非難される事はあってはならない。
(はぁ、どうしたものか……)
悩んだところで答えは出ないが、目下の悩みにフリードは頭を悩ませた。
三日後。たどり着いたザハード王国の王宮は、最早要塞だった。堅牢な石造りの建物、鎧を着た兵士が門番をしている。槍の先端に大きな刃が付いた武器、グレイヴを持って立っている。
敵を目掛けて突くだけでなく、切り付ける事も出来る武器だ。剣のように鞘があるわけではなく、何かあれば一秒後にはその凶刃が向かってくるだろう。
そんな重々しい雰囲気の城に入ると、ザハード国王が直々に出迎えた。その表情には怒りがこもっており、厳つい顔で鋭い視線をウェルディスに向けてきている。
齢五十を越えた壮年の男だ。白髪が混ざったグレーの髪に口髭という年老いた外見だが、その身体は筋肉隆々で衰えという言葉を知らないようだ。
彼をより一層高貴な存在に見せる王冠は、千年以上前から続く歴史の重みがある。
「僕はヘイリア帝国の皇帝、ウェルディス・ディ・ヘイリア」
ウェルディスは雰囲気に合わない、優しげな微笑を浮かべた。少し空気が軟化する。
「よく来たな。お互い話す事が沢山あるだろう。こちらへ」
言葉は優しいが、歯を力強く噛み締めていて友好的な雰囲気は皆無だ。
「えぇ。ただ、彼の同席をお願い出来るか?」
「そちらは?」
「今回、ルブロスティン公爵夫人殺害事件にて被告の弁護を担当したゴードン弁護士だ。
今回の事件について、一番詳しいのは彼なので連れて参った」
「ほう。では、そなたからも詳しく話を聞こうではないか」
鋭い視線がフリードに向く。威圧的な視線だけでフリードの背中を冷や汗が流れた。
(なんて重圧なんだ。今ここにいる人間の中でザハード国王が一番強いだろう)
フリードの真摯な目がザハード国王に向く。国王の威圧的な顔から目を背けたくなるが、それは出来ない。
今はウェルディスを守る為にここに立っているのだから。
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