47 / 450
新しい生活
47
しおりを挟む
なかなか泣き止まない双子をなだめる意味で「よしよし」となでると、双子は「セリナお嬢様~」と私の胸に、おでこを当てる形で抱きついてきた。
ふと見れば、眼前には黒色と白色の猫耳がピクピクとゆれている。私は双子の頭をなでる、どさくさにまぎれて二人の猫耳をなでまくった。ツヤツヤ、モフモフの手触りで最高だった。
私は動物が大好きだ。二人の猫耳については初めて見た時から、本気で可愛いと思っていたし出来ることなら、初対面ですぐにでも撫でまくりたいと思っていた。
しかし、同性とはいえ初対面で相手の身体にふれるというのは、常識的に考えてありえないだろう。特に彼女らは雇われメイドという立場で、私は雇い主である祖母の孫。
立場は圧倒的に私の方が強い。そういう強い立場の人間が、弱い立場の者に何かを強要するというのはセクハラやパワハラに当たるだろう。
私は自重した。例え、どんなに魅惑の猫耳や猫しっぽをモフモフしたい気持ちがあろうとも「セクハラ、駄目、絶対!」と自分に言い聞かせて、ここまでやってきたのだ。
しかし、猫耳の双子に抱きつかれたことでタガが外れた。いや、泣いてる少女の頭をなでるという行為と猫耳をなでるという行為はセーフだろう。彼女たちも私の胸で泣いてるわけだし、プラスマイナスゼロだろう。たぶん。
猫耳を堪能した私は、双子の猫しっぽも気になった。前世も含めて猫がしっぽそのものを触られるより、しっぽの付け根を触られる方が気持ちよさそうなのは熟知している私である。
猫耳、猫しっぽを持つ双子メイドが、しっぽの付け根を触られたらどうなるのか。猫のようにビクンビクンするのか非常に気になる所ではあるが、私は全理性を総動員させてその誘惑に耐えた。
猫耳をなでなで&モフモフする所まではセーフだが、腰を触ってビクンビクンさせてしまったら、さすがにアウトだろうと判断したのだ。
彼女らが完全な猫の姿なら、えんりょなく手を出してモフりまくるのだが、幼いメイド少女にそれをやるのは完全アウトだ。
彼女らとは理想的な上司、部下のような関係をきずきたいと思っているのだ。部下をビクンビクンさせるなんてことは上司として、あってはならないだろう。
そんなことをやってしまえば上司失格である。その一線は絶対に超えてはならない。私はくちびるを噛みしめて自分をいましめた。
ふと見れば、眼前には黒色と白色の猫耳がピクピクとゆれている。私は双子の頭をなでる、どさくさにまぎれて二人の猫耳をなでまくった。ツヤツヤ、モフモフの手触りで最高だった。
私は動物が大好きだ。二人の猫耳については初めて見た時から、本気で可愛いと思っていたし出来ることなら、初対面ですぐにでも撫でまくりたいと思っていた。
しかし、同性とはいえ初対面で相手の身体にふれるというのは、常識的に考えてありえないだろう。特に彼女らは雇われメイドという立場で、私は雇い主である祖母の孫。
立場は圧倒的に私の方が強い。そういう強い立場の人間が、弱い立場の者に何かを強要するというのはセクハラやパワハラに当たるだろう。
私は自重した。例え、どんなに魅惑の猫耳や猫しっぽをモフモフしたい気持ちがあろうとも「セクハラ、駄目、絶対!」と自分に言い聞かせて、ここまでやってきたのだ。
しかし、猫耳の双子に抱きつかれたことでタガが外れた。いや、泣いてる少女の頭をなでるという行為と猫耳をなでるという行為はセーフだろう。彼女たちも私の胸で泣いてるわけだし、プラスマイナスゼロだろう。たぶん。
猫耳を堪能した私は、双子の猫しっぽも気になった。前世も含めて猫がしっぽそのものを触られるより、しっぽの付け根を触られる方が気持ちよさそうなのは熟知している私である。
猫耳、猫しっぽを持つ双子メイドが、しっぽの付け根を触られたらどうなるのか。猫のようにビクンビクンするのか非常に気になる所ではあるが、私は全理性を総動員させてその誘惑に耐えた。
猫耳をなでなで&モフモフする所まではセーフだが、腰を触ってビクンビクンさせてしまったら、さすがにアウトだろうと判断したのだ。
彼女らが完全な猫の姿なら、えんりょなく手を出してモフりまくるのだが、幼いメイド少女にそれをやるのは完全アウトだ。
彼女らとは理想的な上司、部下のような関係をきずきたいと思っているのだ。部下をビクンビクンさせるなんてことは上司として、あってはならないだろう。
そんなことをやってしまえば上司失格である。その一線は絶対に超えてはならない。私はくちびるを噛みしめて自分をいましめた。
0
お気に入りに追加
4,830
あなたにおすすめの小説
辺境で魔物から国を守っていたが、大丈夫になったので新婚旅行へ出掛けます!
naturalsoft
ファンタジー
王国の西の端にある魔物の森に隣接する領地で、日々魔物から国を守っているグリーンウッド辺境伯爵は、今日も魔物を狩っていた。王国が隣接する国から戦争になっても、王国が内乱になっても魔物を狩っていた。
うん?力を貸せ?無理だ!
ここの兵力を他に貸し出せば、あっという間に国中が魔物に蹂躙されるが良いのか?
いつもの常套句で、のらりくらりと相手の要求を避けるが、とある転機が訪れた。
えっ、ここを守らなくても大丈夫になった?よし、遅くなった新婚旅行でも行くか?はい♪あなた♪
ようやく、魔物退治以外にやる気になったグリーンウッド辺境伯の『家族』の下には、実は『英雄』と呼ばれる傑物達がゴロゴロと居たのだった。
この小説は、新婚旅行と称してあっちこっちを旅しながら、トラブルを解決して行き、大陸中で英雄と呼ばれる事になる一家のお話である!
(けっこうゆるゆる設定です)
この野菜は悪役令嬢がつくりました!
真鳥カノ
ファンタジー
幼い頃から聖女候補として育った公爵令嬢レティシアは、婚約者である王子から突然、婚約破棄を宣言される。
花や植物に『恵み』を与えるはずの聖女なのに、何故か花を枯らしてしまったレティシアは「偽聖女」とまで呼ばれ、どん底に落ちる。
だけどレティシアの力には秘密があって……?
せっかくだからのんびり花や野菜でも育てようとするレティシアは、どこでもやらかす……!
レティシアの力を巡って動き出す陰謀……?
色々起こっているけれど、私は今日も野菜を作ったり食べたり忙しい!
毎日2〜3回更新予定
だいたい6時30分、昼12時頃、18時頃のどこかで更新します!
断罪された商才令嬢は隣国を満喫中
水空 葵
ファンタジー
伯爵令嬢で王国一の商会の長でもあるルシアナ・アストライアはある日のパーティーで王太子の婚約者──聖女候補を虐めたという冤罪で国外追放を言い渡されてしまう。
そんな王太子と聖女候補はルシアナが絶望感する様子を楽しみにしている様子。
けれども、今いるグレール王国には未来が無いと考えていたルシアナは追放を喜んだ。
「国外追放になって悔しいか?」
「いいえ、感謝していますわ。国外追放に処してくださってありがとうございます!」
悔しがる王太子達とは違って、ルシアナは隣国での商人生活に期待を膨らませていて、隣国を拠点に人々の役に立つ魔道具を作って広めることを決意する。
その一方で、彼女が去った後の王国は破滅へと向かっていて……。
断罪された令嬢が皆から愛され、幸せになるお話。
※他サイトでも連載中です。
毎日18時頃の更新を予定しています。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
今さら帰ってこいなんて言われても。~森に移住した追放聖女は快適で優雅に暮らす~
ケンノジ
ファンタジー
「もうお前は要らない女だ!」
聖女として国に奉仕し続けてきたシルヴィは、第一王子ヴィンセントに婚約破棄と国外追放を言い渡される。
その理由は、シルヴィより強い力を持つ公爵家のご令嬢が現れたからだという。
ヴィンセントは態度を一変させシルヴィを蔑んだ。
王子で婚約者だから、と態度も物言いも目に余るすべてに耐えてきたが、シルヴィは我慢の限界に達した。
「では、そう仰るならそう致しましょう」
だが、真の聖女不在の国に一大事が起きるとは誰も知るよしもなかった……。
言われた通り国外に追放されたシルヴィは、聖女の力を駆使し、
森の奥で出会った魔物や動物たちと静かで快適な移住生活を送りはじめる。
これは虐げられた聖女が移住先の森の奥で楽しく幸せな生活を送る物語。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる