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パティスリーにて
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「ごちそうさまですセリナさん。私、本当にこんな美味しいパンケーキを頂いたのは初めてです!」
「お節介かと思ったけど、気に入ってもらえて良かったわ」
「仕事に来たはずなのに、こんな御馳走になってしまって。こうなったら、お針子として全力で頑張りますねっ!」
「ありがとう。でも、無理を言って急に朝から来て作業してもらってるわけだし、あまり無理をし過ぎないでね。長時間、同じ姿勢だと身体にも良くないから」
「お気づかい、ありがとうございます。セリナさん」
レイチェルはオレンジ色の布を持って笑顔でお針子としての作業を再開したが長時間、椅子に座ったままだったり同じ姿勢で身体を動かさないでいると、エコノミークラス症候群で血液の流れが悪くなって呼吸困難に陥ったり最悪、命を落とすこともあるという。
適度にお茶を飲むことで水分摂取と休憩をとったりしないと、根を詰めすぎると身体に良くないだろう。私は右手がふさがってるとは言え、さいわい左手だけでもお茶くらいは用意出来る。
そういう訳で時間を置いてから再びレイチェルや双子達の様子を見て、そろそろお茶を入れて小休憩を入れてもらおうとポットを用意しているときだった。
「セリナさん! ワンピースの身頃部分が出来ました!」
「私もソデ部分できました!」
「私もできました!」
レイチェルと双子が声を上げながら、出来上がった布地を見せてくれた。
「わぁ! すごい早いわね!」
「早速、着て頂いて合わせましょう!」
勢いよく椅子から立ち上がったレイチェルは縫い上がったワンピースの身頃を私の所に持って来た。身体に巻いていたタオルを取って足下からワンピースを上げれて身につければ、オレンジから薄紅色のグラデーションが美しい布地が胸元から足下をすっぽりと覆った。
「すごい! ワンピースを着ることが出来たわ!」
「うん。サイズは問題ないようですね」
シンプルな肩だしワンピースだけど、普通に服を着ることが出来るだけでも嬉しいと思っていたらレイチェルは頷いた後、ワンピースの胸上部分についているヒモと背中側のヒモを肩上で結び始めた。
「このままだと、胸元が心許ないですからリボン結びにしておきます」
「うん。これなら安心ね」
「それと、このままだとデザイン的にシンプルすぎますから、腰部分はリボンで結びますね」
裁縫箱から黒いリボンを取り出したレイチェルは、私の腰にリボンを巻いて背後で結ぶとハサミで適度な長さで黒いリボンをカットした。
「おお! ワンピースが身体にフィットしたわ!」
「後はルルさんとララさんが縫ってくれた、ソデを合わせましょう」
こうして双子が縫ってくれた、リボンで脱着式のソデを身につければ、可愛らしい肩出しワンピースドレスを着ている状態となった。
「すごい! こんなに、ちゃんとしたワンピースドレスを着ることができるなんて! ありがとうレイチェル! ルルとララも!」
「思ったより早く仕上がって良かったです」
「セリナ様、とってもお似合いです!」
「頑張ったかいがありました!」
一同が歓喜にわいて手に手を取り合いながらワンピースの出来を称え合っていた時だった。不意に勝手口の方からドアがノックされる音が聞こえてきた。
※※※※※※
「召喚された聖女は城から追放される ~異世界で獣人のお医者さん?~」という小説の連載をはじめました。また「召喚された聖女は城から追放される」は恋愛大賞にエントリーしています。バナーをクリックして投票して頂ければ幸いです。
「お節介かと思ったけど、気に入ってもらえて良かったわ」
「仕事に来たはずなのに、こんな御馳走になってしまって。こうなったら、お針子として全力で頑張りますねっ!」
「ありがとう。でも、無理を言って急に朝から来て作業してもらってるわけだし、あまり無理をし過ぎないでね。長時間、同じ姿勢だと身体にも良くないから」
「お気づかい、ありがとうございます。セリナさん」
レイチェルはオレンジ色の布を持って笑顔でお針子としての作業を再開したが長時間、椅子に座ったままだったり同じ姿勢で身体を動かさないでいると、エコノミークラス症候群で血液の流れが悪くなって呼吸困難に陥ったり最悪、命を落とすこともあるという。
適度にお茶を飲むことで水分摂取と休憩をとったりしないと、根を詰めすぎると身体に良くないだろう。私は右手がふさがってるとは言え、さいわい左手だけでもお茶くらいは用意出来る。
そういう訳で時間を置いてから再びレイチェルや双子達の様子を見て、そろそろお茶を入れて小休憩を入れてもらおうとポットを用意しているときだった。
「セリナさん! ワンピースの身頃部分が出来ました!」
「私もソデ部分できました!」
「私もできました!」
レイチェルと双子が声を上げながら、出来上がった布地を見せてくれた。
「わぁ! すごい早いわね!」
「早速、着て頂いて合わせましょう!」
勢いよく椅子から立ち上がったレイチェルは縫い上がったワンピースの身頃を私の所に持って来た。身体に巻いていたタオルを取って足下からワンピースを上げれて身につければ、オレンジから薄紅色のグラデーションが美しい布地が胸元から足下をすっぽりと覆った。
「すごい! ワンピースを着ることが出来たわ!」
「うん。サイズは問題ないようですね」
シンプルな肩だしワンピースだけど、普通に服を着ることが出来るだけでも嬉しいと思っていたらレイチェルは頷いた後、ワンピースの胸上部分についているヒモと背中側のヒモを肩上で結び始めた。
「このままだと、胸元が心許ないですからリボン結びにしておきます」
「うん。これなら安心ね」
「それと、このままだとデザイン的にシンプルすぎますから、腰部分はリボンで結びますね」
裁縫箱から黒いリボンを取り出したレイチェルは、私の腰にリボンを巻いて背後で結ぶとハサミで適度な長さで黒いリボンをカットした。
「おお! ワンピースが身体にフィットしたわ!」
「後はルルさんとララさんが縫ってくれた、ソデを合わせましょう」
こうして双子が縫ってくれた、リボンで脱着式のソデを身につければ、可愛らしい肩出しワンピースドレスを着ている状態となった。
「すごい! こんなに、ちゃんとしたワンピースドレスを着ることができるなんて! ありがとうレイチェル! ルルとララも!」
「思ったより早く仕上がって良かったです」
「セリナ様、とってもお似合いです!」
「頑張ったかいがありました!」
一同が歓喜にわいて手に手を取り合いながらワンピースの出来を称え合っていた時だった。不意に勝手口の方からドアがノックされる音が聞こえてきた。
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