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第一章:王都第43特別地区
+++第五・一話:ある配達員の独白
しおりを挟むこんにちは!
突然ですが皆さんは、郵便をご存じですが?
ロワーヌ王国では最近魔法を活用した技術の発展もあり、荷物の送受が一般人の間でも普及し始めました!
(これ、結構すごいことなんですよっ‼)
と、言っても王国全土となると、とても広いのでまだまだ試験的なサービスですが・・・。
それでも、大きな街や王国軍の駐留地ではかなり便利と人気が上昇中です!
なにを隠そう――――――私【トラーレ・マルベリー】は王都南西、通称第43番地区にて・・・・そんな郵便配達員として働いているんです!
ちなみに、43地区の配達員は私一人だけで・・・・まあ、けっこう大変です・・・・。
彼女の成長は急激に落ち込んだり、上がったり・・・・まるでジェットコースター。
仕事の魅力を伝えつつ、一方で酒の場のように愚痴をもこぼし始めた。
そして、大変なのは忙しいだけじゃなくて・・・郵便って、みなさんその多くは手紙に加えて少しの贈り物を添えたりしますよね?
ある日は花束・・・・そして小さな熊の人形。
―――これは小さなお子さんでしょうか、心が温かくなります!
まあ、そのように可愛らしいものが多いんですけど・・・。
――――――――この地区来てから、変なものを扱うことが多くなったんですよ。
この間なんてやけに重いなと思って運んでいたら、中から赤い液体が・・・・。
・・・怖いなぁ~、怖いなぁ~。
「――――そして今日!!」
振り返ったマルベリーは目を見開き・・・・体全体、全力でその経験を表現した。
ものすごくでかい・・・それにめっちゃ重い!!
こんなの魔法使わなかったら絶対持てない、無理無理絶対ムリ。
「――――――――――で、です」
煽るような演出・・・・彼女の真下からスポットライトが佳境を知らせる。
「私耐えきれなくなって、ぶつけちゃったんですよね~」
箱も壊れてなかったし、ああ良かったと思って・・・そしたら、どうなったと思います??
はー・・・。
中から聞こえてきたんですよおおお!
「―――――――痛てっ!」
たしかにそう言いました!!
もう私は知りません、怖くて玄関先に置いてきちゃいましたけど、知りませんから‼
い、以上!
マルベリーからご報告でした・・・お、お返ししますぅ‼
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