8 / 19
二人きりになりたい
しおりを挟む
待ち望んだその日、私は朝から浮かれていた。
やはりリオに会えるのは嬉しい。
浮かれていたのは私だけではない。
砦の兵士も団員達もみんな浮かれていた。
仕事をちゃんとしてくれれば文句はないが……。
「ハサム……お前……それなんだ?」
ハサムは、砦の壁にストンと落ちる白のドレスを掛けて眺めている。
スリットが入っているのは評価できる。
「リオちゃんにプレゼントしようと思って買ってきちゃいました!」
「なんで白のドレスなんだ?」
「白って純粋な感じがしていいじゃないですか!」
こいつ……清楚系が好きなのか……。
「男だって言っただろう……」
「あんなに綺麗なんだから、関係ありませんよ!」
リオにこんなの着せたら鼻血出す……後で没収しよう。
「それにしても……やたらと掃除係が多いな……」
「リオちゃんに汚い場所で踊らせられませんから!」
他の団員が声を掛けてきた。
「団長! そこまだ拭いてないのでどいて下さい!」
私よりも浮かれすぎてるな……。
◆◇◆
日が落ちてすぐの事だった。
レグナと二人で今後の確認をしていたら、そこにハサムが来た。
「団長! 一座が来ましたよ!」
「人数は確認したか?」
「もちろん! バッチリですよ!」
「よし。では、案内はハサムに任せる。砦の大広間の方へ案内しておけ」
「はい!」
勢いよく返事をしたハサムは、案内へと急ぐ。
「いよいよですね」
「私達も行くぞ」
「はい」
リオに会える。それだけで胸が高鳴る。
大広間に足を踏み入れて、砦の兵士や団員達、一座の人々と結構な人がいた。
それでも、一座の中心にいるリオにすぐに目がいった。
ほら……こんなに人がいてもすぐにわかってしまった。
リオがこちらを見た。
踊り子の衣装は、最初の時と同じように目しか出していなかったけれど、微笑んでくれたのがわかった。
私に気付いて笑顔を向けてくれるなんて嬉しすぎて赤くなった顔を覆った。
「団長……しっかりして下さいよ」
背後にいたレグナに叱責された。
「そんなにわかりやすいか……?」
「ええ。無表情なのに赤くなるってどんな特技ですか?」
レグナの得意な嫌味だ……。
「気を引き締めて行こう」
「特に団長がですよ」
「わ、わかっている」
一座の前に行って挨拶を交わす。
「リオ、今日は本当にありがとう。軽い宴会の場を儲けたんだ。一座のみなさんもゆっくりして下さい」
大広間の中心で踊るスペースを空けていて、壁際で飲み食いできる場所を設けていた。
見物人は周りに座り込む。
「テオドル、早速踊るよ。いいかな?」
「ああ。よろしく」
私自身も壁の端に寄って座り込んだ。
「最初の一曲は、皆さんの為に心を尽くします。どうか全員で見てください」
挨拶をするリオを見つめる。
一座の者は怪しい動きをしたらすぐに捉える手筈になっている。
そこにあった自分達が用意した酒を周りに振る舞った。
団員にも兵士にも、こちらで用意した物しか口にするなと伝えてある。
リオは、中心で一座の奏でる音楽に身を任せて踊り出す。
やっぱり綺麗だ──。
そこにいた誰もが魅了される。
目が離せない。
一曲終わるとすぐに次の曲へ移った。
なんだ……? やたらと目が合う気がする。リオは、俺を見て踊ってくれている?
隣にいたレグナが周りに聞こえないように囁いてくる。
「団長……リオさん、団長に視線送ってますね」
「やっぱりか!?」
「ええ。間違い無いです」
「どうすればいい!?」
「手筈通りにして下さい」
砦の兵も街人も怪しいような人はいなかった。
変わった事といえば、辺鄙な街に踊り子の一座が来た事ぐらいだ。
踊り子一座を疑えば、もう一座の連中がレミバルドの人間なのだとしか思えなかった。
踊り子として砦内に侵入すれば、兵を掌握する事も殺す事も可能だからだ。
信じたくはないが、私もレグナも確信に近かった。
リオをこの場から連れ出して私の部屋に監禁し、人質とする──それが今回の作戦だった。
だがしかし!
「レグナ……私は今、リオと二人きりになって自制できる自信がない!」
問題はそこだ!
「そこは……私の管轄外の話になります」
「私ではなく、レグナがやればいい!」
「私がリオさんを連れ出したら怪しすぎです。この役は団長しかいませんよ」
騎士になってから、こんなに敵に動揺するのは初めてだ。
やけに喉が乾いて、そこにあった飲み物を一気に煽る。
時間の経過と共に室内が盛り上がる。
「団長、捕らえてしまえば捕虜は自由にできるんです。今自由にしたって同じですよ」
これは……悪魔の囁きというのではないだろうか。
レグナがニヤリと笑う。
「団長がいなくなった後の事は我々に任せて下さい。団長が一、二時間しけ込んだって、テオドル騎士団はそう簡単にやられません」
「しけ込むってそんな……」
考えただけで倒れそうだ……。
けれど、任務の為に二人きりになるのは必須だ。
レグナの言葉に背中を押される。
リオが休憩の為に端に寄れば、意を決して立ち上がろうとした。
けれど、予想外にリオがすぐに立ち上がってこちらにやってきて私の隣に座ったのだ。
心臓がバクバクと鳴っている。
リオの顔が真っ直ぐに見れない。
「テオドル、俺の踊りどうだった?」
キラキラの笑顔をやめてくれ!
うう……眩しい……。
「と、とても良かった」
「本当か?」
「ああ……」
「俺はお前の為に踊った」
そっと囁かれて、ゆっくりリオを見つめれば、少し照れているかのような赤い瞳と目が合った。
プツンッと何かが切れた。
二人きりになりたい──。
これは、任務だからとかそういう事じゃない。
自分の気持ちがそう言っている。
「リオ……君とちゃんと顔を見て話したい」
「え……でも……ここじゃ布は外せない」
「なら、一緒に来てくれ」
腕をガシッと掴んで大広間から出る。
「テオドル? どこに行くんだ?」
「二人きりになれる所なら顔を見て話してくれるだろう?」
そうして、私はリオを連れて自分の部屋までやってくる事ができたのだ。
やはりリオに会えるのは嬉しい。
浮かれていたのは私だけではない。
砦の兵士も団員達もみんな浮かれていた。
仕事をちゃんとしてくれれば文句はないが……。
「ハサム……お前……それなんだ?」
ハサムは、砦の壁にストンと落ちる白のドレスを掛けて眺めている。
スリットが入っているのは評価できる。
「リオちゃんにプレゼントしようと思って買ってきちゃいました!」
「なんで白のドレスなんだ?」
「白って純粋な感じがしていいじゃないですか!」
こいつ……清楚系が好きなのか……。
「男だって言っただろう……」
「あんなに綺麗なんだから、関係ありませんよ!」
リオにこんなの着せたら鼻血出す……後で没収しよう。
「それにしても……やたらと掃除係が多いな……」
「リオちゃんに汚い場所で踊らせられませんから!」
他の団員が声を掛けてきた。
「団長! そこまだ拭いてないのでどいて下さい!」
私よりも浮かれすぎてるな……。
◆◇◆
日が落ちてすぐの事だった。
レグナと二人で今後の確認をしていたら、そこにハサムが来た。
「団長! 一座が来ましたよ!」
「人数は確認したか?」
「もちろん! バッチリですよ!」
「よし。では、案内はハサムに任せる。砦の大広間の方へ案内しておけ」
「はい!」
勢いよく返事をしたハサムは、案内へと急ぐ。
「いよいよですね」
「私達も行くぞ」
「はい」
リオに会える。それだけで胸が高鳴る。
大広間に足を踏み入れて、砦の兵士や団員達、一座の人々と結構な人がいた。
それでも、一座の中心にいるリオにすぐに目がいった。
ほら……こんなに人がいてもすぐにわかってしまった。
リオがこちらを見た。
踊り子の衣装は、最初の時と同じように目しか出していなかったけれど、微笑んでくれたのがわかった。
私に気付いて笑顔を向けてくれるなんて嬉しすぎて赤くなった顔を覆った。
「団長……しっかりして下さいよ」
背後にいたレグナに叱責された。
「そんなにわかりやすいか……?」
「ええ。無表情なのに赤くなるってどんな特技ですか?」
レグナの得意な嫌味だ……。
「気を引き締めて行こう」
「特に団長がですよ」
「わ、わかっている」
一座の前に行って挨拶を交わす。
「リオ、今日は本当にありがとう。軽い宴会の場を儲けたんだ。一座のみなさんもゆっくりして下さい」
大広間の中心で踊るスペースを空けていて、壁際で飲み食いできる場所を設けていた。
見物人は周りに座り込む。
「テオドル、早速踊るよ。いいかな?」
「ああ。よろしく」
私自身も壁の端に寄って座り込んだ。
「最初の一曲は、皆さんの為に心を尽くします。どうか全員で見てください」
挨拶をするリオを見つめる。
一座の者は怪しい動きをしたらすぐに捉える手筈になっている。
そこにあった自分達が用意した酒を周りに振る舞った。
団員にも兵士にも、こちらで用意した物しか口にするなと伝えてある。
リオは、中心で一座の奏でる音楽に身を任せて踊り出す。
やっぱり綺麗だ──。
そこにいた誰もが魅了される。
目が離せない。
一曲終わるとすぐに次の曲へ移った。
なんだ……? やたらと目が合う気がする。リオは、俺を見て踊ってくれている?
隣にいたレグナが周りに聞こえないように囁いてくる。
「団長……リオさん、団長に視線送ってますね」
「やっぱりか!?」
「ええ。間違い無いです」
「どうすればいい!?」
「手筈通りにして下さい」
砦の兵も街人も怪しいような人はいなかった。
変わった事といえば、辺鄙な街に踊り子の一座が来た事ぐらいだ。
踊り子一座を疑えば、もう一座の連中がレミバルドの人間なのだとしか思えなかった。
踊り子として砦内に侵入すれば、兵を掌握する事も殺す事も可能だからだ。
信じたくはないが、私もレグナも確信に近かった。
リオをこの場から連れ出して私の部屋に監禁し、人質とする──それが今回の作戦だった。
だがしかし!
「レグナ……私は今、リオと二人きりになって自制できる自信がない!」
問題はそこだ!
「そこは……私の管轄外の話になります」
「私ではなく、レグナがやればいい!」
「私がリオさんを連れ出したら怪しすぎです。この役は団長しかいませんよ」
騎士になってから、こんなに敵に動揺するのは初めてだ。
やけに喉が乾いて、そこにあった飲み物を一気に煽る。
時間の経過と共に室内が盛り上がる。
「団長、捕らえてしまえば捕虜は自由にできるんです。今自由にしたって同じですよ」
これは……悪魔の囁きというのではないだろうか。
レグナがニヤリと笑う。
「団長がいなくなった後の事は我々に任せて下さい。団長が一、二時間しけ込んだって、テオドル騎士団はそう簡単にやられません」
「しけ込むってそんな……」
考えただけで倒れそうだ……。
けれど、任務の為に二人きりになるのは必須だ。
レグナの言葉に背中を押される。
リオが休憩の為に端に寄れば、意を決して立ち上がろうとした。
けれど、予想外にリオがすぐに立ち上がってこちらにやってきて私の隣に座ったのだ。
心臓がバクバクと鳴っている。
リオの顔が真っ直ぐに見れない。
「テオドル、俺の踊りどうだった?」
キラキラの笑顔をやめてくれ!
うう……眩しい……。
「と、とても良かった」
「本当か?」
「ああ……」
「俺はお前の為に踊った」
そっと囁かれて、ゆっくりリオを見つめれば、少し照れているかのような赤い瞳と目が合った。
プツンッと何かが切れた。
二人きりになりたい──。
これは、任務だからとかそういう事じゃない。
自分の気持ちがそう言っている。
「リオ……君とちゃんと顔を見て話したい」
「え……でも……ここじゃ布は外せない」
「なら、一緒に来てくれ」
腕をガシッと掴んで大広間から出る。
「テオドル? どこに行くんだ?」
「二人きりになれる所なら顔を見て話してくれるだろう?」
そうして、私はリオを連れて自分の部屋までやってくる事ができたのだ。
1
お気に入りに追加
232
あなたにおすすめの小説
訳あり侯爵様に嫁いで白い結婚をした虐げられ姫が逃亡を目指した、その結果
柴野
恋愛
国王の側妃の娘として生まれた故に虐げられ続けていた王女アグネス・エル・シェブーリエ。
彼女は父に命じられ、半ば厄介払いのような形で訳あり侯爵様に嫁がされることになる。
しかしそこでも不要とされているようで、「きみを愛することはない」と言われてしまったアグネスは、ニヤリと口角を吊り上げた。
「どうせいてもいなくてもいいような存在なんですもの、さっさと逃げてしまいましょう!」
逃亡して自由の身になる――それが彼女の長年の夢だったのだ。
あらゆる手段を使って脱走を実行しようとするアグネス。だがなぜか毎度毎度侯爵様にめざとく見つかってしまい、その度失敗してしまう。
しかも日に日に彼の態度は温かみを帯びたものになっていった。
気づけば一日中彼と同じ部屋で過ごすという軟禁状態になり、溺愛という名の雁字搦めにされていて……?
虐げられ姫と女性不信な侯爵によるラブストーリー。
※小説家になろうに重複投稿しています。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
私のバラ色ではない人生
野村にれ
恋愛
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。
だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。
そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。
ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。
だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、
既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。
ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
[完結]麗しい婚約者様、私を捨ててくださってありがとう!
青空一夏
恋愛
ギャロウェイ伯爵家の長女、アリッサは、厳格な両親のもとで育ち、幼い頃から立派な貴族夫人になるための英才教育を受けてきました。彼女に求められたのは、家業を支え、利益を最大化するための冷静な判断力と戦略を立てる能力です。家格と爵位が釣り合う跡継ぎとの政略結婚がアリッサの運命とされ、婚約者にはダイヤモンド鉱山を所有するウィルコックス伯爵家のサミーが選ばれました。貿易網を国内外に広げるギャロウェイ家とサミーの家は、利害が一致した理想的な結びつきだったのです。
しかし、アリッサが誕生日を祝われている王都で最も格式高いレストランで、学園時代の友人セリーナが現れたことで、彼女の人生は一変します。予約制のレストランに無断で入り込み、巧みにサミーの心を奪ったセリーナ。その後、アリッサは突然の婚約解消を告げられてしまいます。
家族からは容姿よりも能力だけを評価され、自信を持てなかったアリッサ。サミーの裏切りに心を痛めながらも、真実の愛を探し始めます。しかし、その道のりは平坦ではなく、新たな障害が次々と立ちはだかります。果たしてアリッサは、真実の愛を見つけ、幸福を手にすることができるのでしょうか――。
清楚で美しい容姿の裏に秘めたコンプレックス、そして家と運命に縛られた令嬢が自らの未来を切り開く姿を描いた、心に残る恋愛ファンタジー。ハッピーエンドを迎えるまでの波乱万丈の物語です。
可愛い子ウサギの精霊も出演。残酷すぎないざまぁ(多分)で、楽しい作品となっています。
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる