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第四章
お茶会をします ①
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そうして、お茶会の日はやってきた。
この日の為にできる限り準備はした。
お茶会を開く場所は、色とりどりの花が咲く城の庭園にして、白の丸テーブルを置いた。
そろそろ招待されている貴族達がやってくるはずだ。それをフロルとロッシと一緒に庭園の入り口で出迎えるように待った。
最初の子息がやってきた。一人挨拶をすれば、他の人も慣れてくる。緊張しながらも、次々に挨拶ができた。
そのうちに気付いたことがある。
招待したのは、令嬢もいたはずなのに、令息しか来ていない。
嫌な予感しかしない……。
それでも、笑顔で対応する。
もしも、令嬢達が来ない……なんて事があり得るのだろうか……?
それは、レイジェルの婚約者としても、王女としても、確実にダメな部類だろう。
それでも、令息は来てくれている。
男だけのお茶会──普通の王女だったら、気が引けるのだろうけれど、俺は男だから全く問題ない。
問題はないけれど……やっぱり不安だ。
そんな中で、一際目を引くオレンジの髪をした男が目の前にやってきた。
「この度は、お呼び頂き光栄に思います。ウェルシュ伯爵の嫡男でネスト・ベルマンと申します。ネストとお呼び下さい」
ニコッと笑えば白い歯が太陽に反射して眩しい。女性の扱いを知ってそうなチャラい感じがする。
「来て頂き、とても嬉しいです」
俺の歯は太陽に反射しないが、笑顔で挨拶した。
ネストは、周りを見回してからクスリと笑った。
「何かおかしいところがありますか?」
「あ。いや、申し訳ないです。やはりと思ったもので──」
「何が言いたいのですか?」
嫌な感じがする人だ。
あくまで顔は笑顔で対応だ。
「テレフベニアのご令嬢は、ミリアンナ殿下をお認めになっていないんですね」
「っ……!」
はっきり言いやがった……!
なんとなくわかっていた。
テレフベニアの王家からの招待状であったなら、こんな事にはならなかったんだろう。けれど、アデニスは、俺が主催でお茶会を開けと言った。俺名義の招待状で、正式なものでもなく、まだ婚約者という立場である俺が主催するお茶会だ。
一応身分は王女でも、国として格段に上のテレフベニアの貴族に罰則なんてものは与えられない。所詮まだ婚約者。田舎王女のお茶会なんてすっぽかしても特に問題はない。寧ろ、令嬢を呼べなかったとして、婚約者から外される可能性の方が高い。
ネストに笑顔を作る。負けるな俺。
「ふふっ。ネスト卿は知らないのですね。女性の準備は時間がかかるのですわ」
「へぇ……泣き出して取りやめにするかと思いました。根性はあるんですね」
なんで笑顔でそんな事を言うんだ!
こんな事、本来の俺がしたい事じゃない。今だって逃げ出したいと思ってる事も事実だ。
それでも俺は──。
「アスラーゼの田舎王女は、根性だけでここまで来ましたから」
トゲトゲいっぱいの言葉を返してどうにか踏ん張る。
俺は、お金も権力も、ましてや女ですらない。何も持っていない。あるのは、レイジェルと一緒にいたいという気持ちだけだ。その気持ちが根性だと言うのなら、その通りだ。それだけで、俺はここにいる。
笑顔のまま、ネストから視線を逸らさなかった。負けたくない。
「──面倒なわがまま王女という訳では無さそうで安心しました。それなら、いい事を教えてあげましょうか?」
面白そうにニヤリと笑う顔に警戒する。
「結構です」
即座に拒否すれば、フハッと吹き出した。
俺……遊ばれてるみたいだ。
「まぁそう言わずに。先日、マリエラ嬢と揉めたそうですね」
「なぜそれを……?」
フロルのリボンを奪おうとした公爵令嬢だ。
顔が引きつりそうになる。
「マリエラ嬢が、お茶会に出るな、と他の令嬢に圧力を掛けているそうですよ」
マジか……。
何か影響があるかと思っていたけれど、こんな事になるとは……。
「どうするのです?」
困ったなぁ……その一言だ。
でも、お茶会には、令息達が来ている。その人達を置いて、来ない人の所へ行く必要性を感じない。それに、全員回るなんて無理だ。今この場で何が出来るのかなんて思い付かない。
「何もしません」
ニッコリ笑顔で答えれば、少し驚いた顔をされた。
「何もしないのですか?」
「はい。ここにいらしている方々を放って何が出来ると言うのですか?」
ネストは、顎に手を当てて頷いた。
「なるほど──」
一瞬、今まで話していた人とは、雰囲気が変わった気がした。けれど、すぐにニコッと笑顔を向けられたので気のせいみたいだ。
さっさと離れたい。
「もうすぐ時間になります。ネスト卿もお座りになって下さい」
「良ければ僕と話しませんか?」
ネストがキラキラの笑顔を向けてくる。
嫌だと思っていれば、周りが少しざわついた。そちらに視線をやれば、ネストの笑顔なんかよりも、もっとキラキラとしたドレスを着た三人組がこちらにやってきた。
「あら? 男性しかいらっしゃらないのかしら?」
見た事ある顔だ。水色の髪が川のように艶やかに流れていて、相変わらずとても美しい。
「フェリシャ殿下!」
嬉しくて思わず名前を呼んだ。
「逆ハーレムというやつだわ♪」
「シェリー殿下!」
赤いドレスに真っ赤な口紅……派手さに磨きがかかっている。
「シェリー殿下は相変わらず下品なのね」
「イリーナ殿下!」
イリーナも相変わらずツンツンしている。シックで上品なドレスが似合っている。
俺の前に来て、三人して挨拶してくれた。
「「「お招き頂き光栄です」」」
「お会いできて嬉しいです!」
感動して泣いちゃいそう。
あの空白の部分に三人の名前を書いた。
お茶会に他国の王女を招くなんて最初は驚かれたけれど、レイジェルは面白そうだと言って了承してくれた。
出席の返事が来て、城に三人の部屋を用意してくれたそうだが、今まで会えずにいた。
さすがのネストも驚いた顔を隠せないようで、俺たちに声をかけてきた。
「オアデムのイリーナ王女にアドテリアのフェリシャ王女……それに、サリマラの王太子と婚約したシェリー王女がなぜここへ……?」
三人は、顔を見合わせてからネストに向かって微笑んだ。
「「「友人に会いに来ただけよ」」」
ちょっと泣いた。
この日の為にできる限り準備はした。
お茶会を開く場所は、色とりどりの花が咲く城の庭園にして、白の丸テーブルを置いた。
そろそろ招待されている貴族達がやってくるはずだ。それをフロルとロッシと一緒に庭園の入り口で出迎えるように待った。
最初の子息がやってきた。一人挨拶をすれば、他の人も慣れてくる。緊張しながらも、次々に挨拶ができた。
そのうちに気付いたことがある。
招待したのは、令嬢もいたはずなのに、令息しか来ていない。
嫌な予感しかしない……。
それでも、笑顔で対応する。
もしも、令嬢達が来ない……なんて事があり得るのだろうか……?
それは、レイジェルの婚約者としても、王女としても、確実にダメな部類だろう。
それでも、令息は来てくれている。
男だけのお茶会──普通の王女だったら、気が引けるのだろうけれど、俺は男だから全く問題ない。
問題はないけれど……やっぱり不安だ。
そんな中で、一際目を引くオレンジの髪をした男が目の前にやってきた。
「この度は、お呼び頂き光栄に思います。ウェルシュ伯爵の嫡男でネスト・ベルマンと申します。ネストとお呼び下さい」
ニコッと笑えば白い歯が太陽に反射して眩しい。女性の扱いを知ってそうなチャラい感じがする。
「来て頂き、とても嬉しいです」
俺の歯は太陽に反射しないが、笑顔で挨拶した。
ネストは、周りを見回してからクスリと笑った。
「何かおかしいところがありますか?」
「あ。いや、申し訳ないです。やはりと思ったもので──」
「何が言いたいのですか?」
嫌な感じがする人だ。
あくまで顔は笑顔で対応だ。
「テレフベニアのご令嬢は、ミリアンナ殿下をお認めになっていないんですね」
「っ……!」
はっきり言いやがった……!
なんとなくわかっていた。
テレフベニアの王家からの招待状であったなら、こんな事にはならなかったんだろう。けれど、アデニスは、俺が主催でお茶会を開けと言った。俺名義の招待状で、正式なものでもなく、まだ婚約者という立場である俺が主催するお茶会だ。
一応身分は王女でも、国として格段に上のテレフベニアの貴族に罰則なんてものは与えられない。所詮まだ婚約者。田舎王女のお茶会なんてすっぽかしても特に問題はない。寧ろ、令嬢を呼べなかったとして、婚約者から外される可能性の方が高い。
ネストに笑顔を作る。負けるな俺。
「ふふっ。ネスト卿は知らないのですね。女性の準備は時間がかかるのですわ」
「へぇ……泣き出して取りやめにするかと思いました。根性はあるんですね」
なんで笑顔でそんな事を言うんだ!
こんな事、本来の俺がしたい事じゃない。今だって逃げ出したいと思ってる事も事実だ。
それでも俺は──。
「アスラーゼの田舎王女は、根性だけでここまで来ましたから」
トゲトゲいっぱいの言葉を返してどうにか踏ん張る。
俺は、お金も権力も、ましてや女ですらない。何も持っていない。あるのは、レイジェルと一緒にいたいという気持ちだけだ。その気持ちが根性だと言うのなら、その通りだ。それだけで、俺はここにいる。
笑顔のまま、ネストから視線を逸らさなかった。負けたくない。
「──面倒なわがまま王女という訳では無さそうで安心しました。それなら、いい事を教えてあげましょうか?」
面白そうにニヤリと笑う顔に警戒する。
「結構です」
即座に拒否すれば、フハッと吹き出した。
俺……遊ばれてるみたいだ。
「まぁそう言わずに。先日、マリエラ嬢と揉めたそうですね」
「なぜそれを……?」
フロルのリボンを奪おうとした公爵令嬢だ。
顔が引きつりそうになる。
「マリエラ嬢が、お茶会に出るな、と他の令嬢に圧力を掛けているそうですよ」
マジか……。
何か影響があるかと思っていたけれど、こんな事になるとは……。
「どうするのです?」
困ったなぁ……その一言だ。
でも、お茶会には、令息達が来ている。その人達を置いて、来ない人の所へ行く必要性を感じない。それに、全員回るなんて無理だ。今この場で何が出来るのかなんて思い付かない。
「何もしません」
ニッコリ笑顔で答えれば、少し驚いた顔をされた。
「何もしないのですか?」
「はい。ここにいらしている方々を放って何が出来ると言うのですか?」
ネストは、顎に手を当てて頷いた。
「なるほど──」
一瞬、今まで話していた人とは、雰囲気が変わった気がした。けれど、すぐにニコッと笑顔を向けられたので気のせいみたいだ。
さっさと離れたい。
「もうすぐ時間になります。ネスト卿もお座りになって下さい」
「良ければ僕と話しませんか?」
ネストがキラキラの笑顔を向けてくる。
嫌だと思っていれば、周りが少しざわついた。そちらに視線をやれば、ネストの笑顔なんかよりも、もっとキラキラとしたドレスを着た三人組がこちらにやってきた。
「あら? 男性しかいらっしゃらないのかしら?」
見た事ある顔だ。水色の髪が川のように艶やかに流れていて、相変わらずとても美しい。
「フェリシャ殿下!」
嬉しくて思わず名前を呼んだ。
「逆ハーレムというやつだわ♪」
「シェリー殿下!」
赤いドレスに真っ赤な口紅……派手さに磨きがかかっている。
「シェリー殿下は相変わらず下品なのね」
「イリーナ殿下!」
イリーナも相変わらずツンツンしている。シックで上品なドレスが似合っている。
俺の前に来て、三人して挨拶してくれた。
「「「お招き頂き光栄です」」」
「お会いできて嬉しいです!」
感動して泣いちゃいそう。
あの空白の部分に三人の名前を書いた。
お茶会に他国の王女を招くなんて最初は驚かれたけれど、レイジェルは面白そうだと言って了承してくれた。
出席の返事が来て、城に三人の部屋を用意してくれたそうだが、今まで会えずにいた。
さすがのネストも驚いた顔を隠せないようで、俺たちに声をかけてきた。
「オアデムのイリーナ王女にアドテリアのフェリシャ王女……それに、サリマラの王太子と婚約したシェリー王女がなぜここへ……?」
三人は、顔を見合わせてからネストに向かって微笑んだ。
「「「友人に会いに来ただけよ」」」
ちょっと泣いた。
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