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本編
お昼
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お昼休みになってしまった。
お昼も一緒にって言っていたけれど、あの特別室に行けばいいんだろうか?
行くべきだろうか?
行かなくてもいいんじゃないか?
悶々と考える。
『約束のキス。またお昼にね』
う……獅貴が待っているなら行くべきか……。
そう思って重い足取りで特別室へ行った。
鍵はあいていた。中でソファに座っていたのは穂鷹だけだった。
「あれ? 兎和ですか? ここに来るなんてどうしたのですか?」
穂鷹はまだ朝の事を知らないらしい。
「獅貴は?」
「さぁ? 知りません。圭虎もいませんし、どこへ行ったのですかね?」
ここではないとなると──どこだ? 学食か?
獅貴の行きそうな場所なんて全く検討がつかない。
「わかった。ありがとう」
獅貴を探そうと踵を返して出て行こうとした。
ぐぅぅぅぅ……。
結構大きな音で穂鷹の腹の音がなった。
思わず振り返って穂鷹を見つめる。
さすがに気まずそうに頰をかく。
「あ……ははは……獅貴達を待つ間にお腹空いちゃいました」
困ったような顔をした穂鷹に笑ってしまう。
「大丈夫なのか? いつもはどうしているんだ?」
「色々です。シェフをここに呼んだり、学食で食べたりですね」
「学食に行ったらどうだ?」
「もう面倒です。シェフ呼ぼうかな」
「そっちの方が時間が掛かるじゃないか……ちょっと待ってろ」
「え? 兎和?」
すぐに学食に行って、二人分の学食を頼む。
俺は特待生の特典として、学園の学食は無料だった。
理事長が作ってくれたのか、元からあった特典なのかはわからない。
値段の書いていない学食は、何を頼もうかといつも悩む。
けれど、今日は迷わず穂鷹が食べそうな和食にした。
懐石料理のようなお膳を持って特別室に戻ってきた。
テーブルの上に置けば、驚いた顔をされた。
「え? 持ってきてくれたのですか?」
「俺も一緒に食べるけどいいか?」
「ふふっ。いいですよ。食べましょう」
ここで食べていれば、獅貴が来るかもしれない。
穂鷹と一緒に食事だなんて変な感じだ。
穂鷹は、食事の所作が優雅だった。
箸の使い方が綺麗だ。
食べ終われば、穂鷹がお茶を淹れてくれた。
穂鷹みたいな金持ちがお茶を淹れてくれるなんて驚きだった。
しかも香りの良い高そうなお茶だった。
それを飲みながら、ほっと食休みだ。
「兎和って優しいんですね」
「別に……放っておけなかっただけだ」
「それを優しいと言うんです。この学園には、他人を気遣うような人はいませんからね」
そんな風に言われると照れてしまう。
「ふふっ。兎和って可愛い顔をするんですね。お礼に、気持ち良くしてあげましょうか?」
「は?」
穂鷹は、飲んでいたお茶をテーブルに置いて、俺が座っている椅子に近付いてくる。
椅子の背もたれに俺を囲むように両手を置かれた。
体を後ろに引いても背もたれに深く沈むだけだった。
油断した……。
手はお茶を持っていた。
冷めてきているので、火傷はしないと思うけれど、こぼしたら大変だ。
腕で穂鷹の胸を押すようにガードだ。
「穂鷹。やめろ」
「気持ちの良い事はみんな好きでしょう? 初めてですか?」
朝、獅貴にやられたキスと胸への刺激が蘇ってくる。
恥ずかしくなって穂鷹から顔を逸らした。
「おや? 知っているという顔ですね。やはり理事長の愛人ですか?」
「違う。そんな訳ないだろ」
「へぇ。まぁ、触れ合えばわかる事ですね」
「あっ!」
顔を逸らしていた為に耳をペロリと舐められた。
びっくりしてお茶をこぼしそうだった。
抗議の視線を送る。
「兎和って……最高にそそられる顔をしますね……声もいい……」
「穂鷹! ふざけていないでやめろ!」
「その反応は……慣れてはいないみたいですね。私が気持ちいい事教えてあげます」
穂鷹の段々と近付く顔に焦る。
「おわっ! 待て待て! ──あっ!」
パシャリ。
やってしまった……。
穂鷹の顔にお茶をかけてしまった。
俺の制服にもビッショリだ。
最悪だ……。
穂鷹の時間が止まっていて、ポタポタと穂鷹の髪からお茶が滴り落ちる。
お茶が冷めていて良かった。
怒っただろうか?
って、俺が悪いのか?
違うよな?
「ふっ……ふふっ……ふふふっ……」
「ほ、穂鷹?」
穂鷹の様子がおかしい。
「あははははっ! お茶をかけられるなんて初めてです!」
大爆笑された……。
笑う穂鷹を唖然と見ていた。
「ふ……ふふっ……兎和……すみませんでした。制服の予備はありますか?」
「ない……」
「私のを貸します。クリーニングにも出しましょう」
「いいのか?」
「はい。私が汚した服ですからね」
そうだな。
穂鷹のせいだしな。
「その代わり──」
あっという間に顔が近付いて、チュッとキスされた。
一瞬の事で何も反応できなかった。
柔らかい唇の感触だけが残っていてボッと顔が熱くなる。
「これ、もらっておきましょう。ふふっ、そんな顔をしたら、また襲ってしまいそうです……」
「やめろ……」
「今はやめますね」
今はってどういう事だ……。
クスクスと笑いながらやっと離れてくれた。
穂鷹は、クローゼットからタオルを出して自分の顔と髪を拭く。
ここ学校だよな? クローゼットって……。
次に制服とシャツを出して俺に渡してくれた。
着替える場所がない……。
仕方なくベッドの方へ行って壁を背にブレザーを脱ぐ。
シャツを脱ごうとした所でそっと穂鷹を窺えば、こちらを見ている気配はない。
すぐに脱いで、新しいシャツに袖を通した。
スラックスは汚れていないみたいだ。
「穂鷹、スラックスは大丈夫みたいだ」
「わかりました」
こちらにやってきた穂鷹はまだ少しお茶の香りがした。
悪いのは穂鷹なのに罪悪感が湧く……。
「穂鷹……お茶かけてごめん」
「シャワー浴びますから気にせずに。制服もいっぱいあります。それに、迫ったのは私なのに兎和が謝る必要はありません」
「だけど……やっぱりごめん」
穂鷹は、俺をジッと見て微笑んだ。
「私は兎和に欲情しました。やらせて下さい」
「は⁉︎ 嫌に決まってるだろ!」
なんでそうなるんだ!
危機を感じて一歩引く。
「──そうでした。この学園では当たり前の事で順番を間違えましたね。私は、兎和が好きになりました。私と付き合いませんか?」
「は⁉︎」
さっきよりも数倍驚いた。
「あり得ない……」
「ふふっ。人を好きになるきっかけなんて些細な事なんですよ。まだこれからです。覚悟をしておいて下さいね」
「…………」
ニッコリ笑う穂鷹に呆気に取られて返答ができない。
「慣れてないという反応が可愛いですね」
そっと頬を撫でられて視線を彷徨わせる。
「もう行く……」
「そうですね。また制服を取りに来て下さい。ここで待っていますから」
微笑む穂鷹から逃げるように特別室を出た。
ドッと疲れが襲ってくる。
あ。学食のお膳をそのままにしてきた。
戻りたくない……穂鷹が片付けるだろう……。
ここに来るとろくな事がない……。
お昼も一緒にって言っていたけれど、あの特別室に行けばいいんだろうか?
行くべきだろうか?
行かなくてもいいんじゃないか?
悶々と考える。
『約束のキス。またお昼にね』
う……獅貴が待っているなら行くべきか……。
そう思って重い足取りで特別室へ行った。
鍵はあいていた。中でソファに座っていたのは穂鷹だけだった。
「あれ? 兎和ですか? ここに来るなんてどうしたのですか?」
穂鷹はまだ朝の事を知らないらしい。
「獅貴は?」
「さぁ? 知りません。圭虎もいませんし、どこへ行ったのですかね?」
ここではないとなると──どこだ? 学食か?
獅貴の行きそうな場所なんて全く検討がつかない。
「わかった。ありがとう」
獅貴を探そうと踵を返して出て行こうとした。
ぐぅぅぅぅ……。
結構大きな音で穂鷹の腹の音がなった。
思わず振り返って穂鷹を見つめる。
さすがに気まずそうに頰をかく。
「あ……ははは……獅貴達を待つ間にお腹空いちゃいました」
困ったような顔をした穂鷹に笑ってしまう。
「大丈夫なのか? いつもはどうしているんだ?」
「色々です。シェフをここに呼んだり、学食で食べたりですね」
「学食に行ったらどうだ?」
「もう面倒です。シェフ呼ぼうかな」
「そっちの方が時間が掛かるじゃないか……ちょっと待ってろ」
「え? 兎和?」
すぐに学食に行って、二人分の学食を頼む。
俺は特待生の特典として、学園の学食は無料だった。
理事長が作ってくれたのか、元からあった特典なのかはわからない。
値段の書いていない学食は、何を頼もうかといつも悩む。
けれど、今日は迷わず穂鷹が食べそうな和食にした。
懐石料理のようなお膳を持って特別室に戻ってきた。
テーブルの上に置けば、驚いた顔をされた。
「え? 持ってきてくれたのですか?」
「俺も一緒に食べるけどいいか?」
「ふふっ。いいですよ。食べましょう」
ここで食べていれば、獅貴が来るかもしれない。
穂鷹と一緒に食事だなんて変な感じだ。
穂鷹は、食事の所作が優雅だった。
箸の使い方が綺麗だ。
食べ終われば、穂鷹がお茶を淹れてくれた。
穂鷹みたいな金持ちがお茶を淹れてくれるなんて驚きだった。
しかも香りの良い高そうなお茶だった。
それを飲みながら、ほっと食休みだ。
「兎和って優しいんですね」
「別に……放っておけなかっただけだ」
「それを優しいと言うんです。この学園には、他人を気遣うような人はいませんからね」
そんな風に言われると照れてしまう。
「ふふっ。兎和って可愛い顔をするんですね。お礼に、気持ち良くしてあげましょうか?」
「は?」
穂鷹は、飲んでいたお茶をテーブルに置いて、俺が座っている椅子に近付いてくる。
椅子の背もたれに俺を囲むように両手を置かれた。
体を後ろに引いても背もたれに深く沈むだけだった。
油断した……。
手はお茶を持っていた。
冷めてきているので、火傷はしないと思うけれど、こぼしたら大変だ。
腕で穂鷹の胸を押すようにガードだ。
「穂鷹。やめろ」
「気持ちの良い事はみんな好きでしょう? 初めてですか?」
朝、獅貴にやられたキスと胸への刺激が蘇ってくる。
恥ずかしくなって穂鷹から顔を逸らした。
「おや? 知っているという顔ですね。やはり理事長の愛人ですか?」
「違う。そんな訳ないだろ」
「へぇ。まぁ、触れ合えばわかる事ですね」
「あっ!」
顔を逸らしていた為に耳をペロリと舐められた。
びっくりしてお茶をこぼしそうだった。
抗議の視線を送る。
「兎和って……最高にそそられる顔をしますね……声もいい……」
「穂鷹! ふざけていないでやめろ!」
「その反応は……慣れてはいないみたいですね。私が気持ちいい事教えてあげます」
穂鷹の段々と近付く顔に焦る。
「おわっ! 待て待て! ──あっ!」
パシャリ。
やってしまった……。
穂鷹の顔にお茶をかけてしまった。
俺の制服にもビッショリだ。
最悪だ……。
穂鷹の時間が止まっていて、ポタポタと穂鷹の髪からお茶が滴り落ちる。
お茶が冷めていて良かった。
怒っただろうか?
って、俺が悪いのか?
違うよな?
「ふっ……ふふっ……ふふふっ……」
「ほ、穂鷹?」
穂鷹の様子がおかしい。
「あははははっ! お茶をかけられるなんて初めてです!」
大爆笑された……。
笑う穂鷹を唖然と見ていた。
「ふ……ふふっ……兎和……すみませんでした。制服の予備はありますか?」
「ない……」
「私のを貸します。クリーニングにも出しましょう」
「いいのか?」
「はい。私が汚した服ですからね」
そうだな。
穂鷹のせいだしな。
「その代わり──」
あっという間に顔が近付いて、チュッとキスされた。
一瞬の事で何も反応できなかった。
柔らかい唇の感触だけが残っていてボッと顔が熱くなる。
「これ、もらっておきましょう。ふふっ、そんな顔をしたら、また襲ってしまいそうです……」
「やめろ……」
「今はやめますね」
今はってどういう事だ……。
クスクスと笑いながらやっと離れてくれた。
穂鷹は、クローゼットからタオルを出して自分の顔と髪を拭く。
ここ学校だよな? クローゼットって……。
次に制服とシャツを出して俺に渡してくれた。
着替える場所がない……。
仕方なくベッドの方へ行って壁を背にブレザーを脱ぐ。
シャツを脱ごうとした所でそっと穂鷹を窺えば、こちらを見ている気配はない。
すぐに脱いで、新しいシャツに袖を通した。
スラックスは汚れていないみたいだ。
「穂鷹、スラックスは大丈夫みたいだ」
「わかりました」
こちらにやってきた穂鷹はまだ少しお茶の香りがした。
悪いのは穂鷹なのに罪悪感が湧く……。
「穂鷹……お茶かけてごめん」
「シャワー浴びますから気にせずに。制服もいっぱいあります。それに、迫ったのは私なのに兎和が謝る必要はありません」
「だけど……やっぱりごめん」
穂鷹は、俺をジッと見て微笑んだ。
「私は兎和に欲情しました。やらせて下さい」
「は⁉︎ 嫌に決まってるだろ!」
なんでそうなるんだ!
危機を感じて一歩引く。
「──そうでした。この学園では当たり前の事で順番を間違えましたね。私は、兎和が好きになりました。私と付き合いませんか?」
「は⁉︎」
さっきよりも数倍驚いた。
「あり得ない……」
「ふふっ。人を好きになるきっかけなんて些細な事なんですよ。まだこれからです。覚悟をしておいて下さいね」
「…………」
ニッコリ笑う穂鷹に呆気に取られて返答ができない。
「慣れてないという反応が可愛いですね」
そっと頬を撫でられて視線を彷徨わせる。
「もう行く……」
「そうですね。また制服を取りに来て下さい。ここで待っていますから」
微笑む穂鷹から逃げるように特別室を出た。
ドッと疲れが襲ってくる。
あ。学食のお膳をそのままにしてきた。
戻りたくない……穂鷹が片付けるだろう……。
ここに来るとろくな事がない……。
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