上 下
481 / 509
アフターストーリー

第四百八十話 二台目 ラナリアとピアノとマグナ

しおりを挟む
 郊外にある製鋼所に、伝統技能を受け継いだ刀匠が居た。刀匠は義務教育が終わると共に家を飛び出し、刀の道へ足を踏み入れた。それから半世紀以上、鉄火場に座り、鎚を一心不乱に打っている。

 その日、そんな刀匠の下へ赤毛の少女が尋ねて来て、技を見せて欲しいのだと言って来た。普段であれば刀匠の元へ来る前に追い返す弟子たちは、赤毛少女の連れであるプラチナブロンドの美人にすっかり骨抜きにされ、ヘラヘラと鉄火場を案内している。

「弟子になりてぇなら研修会に参加して来な。お偉いさんから有り難い許可証が貰える」

 刀匠は弟子たちの様子に呆れながらも、赤毛少女が研修会の卒業さえできないと考えて、おざなりに対応した。

 刀匠になるには、文化庁主催の研修会で基礎を学んだ後に弟子入りとなる。彼女に男だらけの社会に混じる気概があったとしても、小柄な赤毛少女に鎚を打ち続ける筋力と体力があるとは思えないし、小綺麗な身なりを見るに火傷を忌避するだろう。

「見せてくれるだけで良い。技を盗み見るんだから、対価を払う準備もして来てるよ」
「はっ、技を盗む? お嬢様の見学ツアーはご予約制でしてね。次回の開催は未定です」

 赤毛少女は刀匠の嫌味を意にも返さず、手に持っていた細長い袋から鞘に納まった刀を取り出した。

 赤毛少女の言う対価なのだろう。連れのプラチナブロンドの美人は、どう見ても海外のやんごとない人物だ。海外に流れてしまった品を譲ってくれるのかも知れない。どんな名刀が出て来るのか興味を引かれ、ついつい手元へ注目してしまうのは職業病だ。

 そんなことを考えていた刀匠は、抜刀された刀身を見て驚愕と共に立ち上がらず得なくなった。

「これを、どこで手に入れた!?」

 刀匠には数年前まで、己の流派を継いでくれると期待した若手がいた。己よりも才能に恵まれ、技術を惜しみなく継承させていたのだけれど、ある日突如として行方不明になってしまったのだ。

 修行が辛くなって弟子が逃げ出してしまうことは良くあるので、警察への届け出もしなかったし、大きな問題にもしなかった。しかしその若手に関しては、期待していただけに落胆が大きかったのを覚えている。

 その若手が打ったであろう刀が目の前にあった。

「あいつは、続けてるのか。ちっ、だが、てんで成長してねぇ。頭ぁ地にこすりつけて謝りに来いって伝え―――」
「残念だけど、あんたの弟子って奴は死んだよ」

 刀匠が絶句している間に、赤毛少女は続ける。

「この刀は私の弟子エイルギャヴァが、あんたの弟子から習った技術で作った一振りだ。あんたも一目で見抜いたように、未熟なものだけど、だからこそ完成の余地がある」

 刀匠は話を飲み込むのがやっとになりながら、座り込んだ。それから赤毛少女の持つ刀をじっと見つめる。赤毛少女の弟子が打ったという刀は、刀匠の技術と彼女の技術が混ざり合い、どこか歪さを感じるものになっていた。

 先ほどまでとは違い、刀匠として同格の相手と考えて赤毛少女と刀を観察する。

「てめぇ、人切りを打ってやがるな?」
「まあ、そうだね。私の打った刃で散った命は、百や千じゃ済まない」

 芸術的に美しいとか、文化的に価値があるとか、ではない。本当に命のやり取りをするための刀を打っている鍛冶師。

 この赤毛少女が求めるのは、人を効率的に斬殺できる刀。

 まだ己の刀が人を斬ったことのない刀匠など、彼女から見れば未熟者かも知れない。

 目の前の年端も無い姿をした少女が、妖怪変化に見えて来た。あるいは本当にそうだとしても、構わない。

「でも私が打ちたいのは、人切りとは違う」
「何を作りてぇ?」
「神切り包丁ってところかな」
「はっ! 来な! 見せてやるよ! 代わりに、てめぇの技も見せろよ!」



 ◇



 ラナリアとピアノは現代リアルワールドの鍛冶師たちと意気投合したマグナへ、帰る時に迎えに行く約束をして次の目的地へ向かう。

 次の目的地とは、他でも無いピアノの実家である。フォルティシモが調べたところ、ピアノの両親は娘の死後に都心から離れてひっそりと暮らしているのだと言う。

 そのためフォルティシモの従者たちが乗り込んだ三台のAIタクシーの内、この車だけは都心とは逆方向へ走っていた。ラナリアは現代リアルワールドの都心だけでなく地方も視察してみたいと思っていたので、意図せず叶ったとも言える。

「申し訳ありません、ピアノ様。マグさんの用事に、予定よりも時間が掛かってしまいました」
「いえ、元の世界の鍛冶をこの目で見られて面白かったです。帰った時に話す話題が一つ増えました」

 ピアノは一秒でも早く両親に健康な姿を見せたいだろう。そんな逸る気持ちを抑えてくれているのは、今回のことはフォルティシモのお膳立てであり、従者たちの邪魔にならないように控えているためだ。

 ピアノは両親や医師への迷惑を考えて自死を選んでしまうほど、他人を優先する性格である。ピアノの中には自己評価の低さに加え、己が普通に生きられないという思い込み。そして普通に生きる者への隠しきれない劣等感と、自分が普通になったことへの後ろめたさがあった。

「ご両親は喜ばれます」
「だと良いんですが。せめて、今の私の姿を見て貰って、これを受け取ってくれれば、それで良いと思ってます」

 ピアノが座席の足下へ置いた風呂敷を指差した。それにはAIタクシーで別れる寸前、ダアトからピアノへ渡された金の延べ棒が包まれている。

 現代リアルワールドで一キログラムのインゴットは、労働者階級の約二年分の平均年収になるらしい。それが一抱えほどある風呂敷に包まれているので、二十キロか三十キロはある。

「私のせいでお金をいっぱい使ったと思うので、せめてこれで、旅行とか、趣味とか、楽しく過ごして欲しい」

 ラナリアは社内の空気が少し暗くなったので、あえておどけた話題を振ることにした。

「私が親であれば、お金よりも頼りになりそうな男性を連れて来て欲しいと思うかも知れません」
「死んだ娘が男を連れて帰って来たら、ホラー過ぎじゃないですか?」
「リアルワールドの書物をいくつか読みましたが、異世界転生の概念が娯楽として落とし込まれています。それに違いないと納得するのでは?」
「有り得ませんよ!?」
「ふふ、今の冗談は面白かったです。有り得るから、今、ピアノ様がここに居ます。実体験をしたピアノ様がツッコミをするのは、漫才の理論になりますね」
「いや、冗談じゃなかったんですけど。仮に私のボケだったら、解説されて恥ずかしくて仕方なかったですけどね」

 ラナリアとピアノは仲良く雑談をしながら、途中でサービスエリアなどを使った休憩を挟みつつ、旅を満喫していった。

「そういえばピアノ様、確認しておきたいことがあったのですが、よろしいでしょうか?」
「なんですか、改まって。私はフォルティシモたちに隠すようなことはないので、何でも良いですけど」
「“神思うが故に神在り”、どちらで聞いた言葉なのか、詳しく教えて頂けないでしょうか?」

 ラナリアの口にした言葉にピアノは首を傾げていた。

「ああ、それ、フォルティシモだけじゃなくて、エンも知らなかったんでしたね。どこって言うか、なんとなく覚えていただけなので、なんか有名な言葉のもじりを勘違いしていただけだと思います」
「『方法序説』と関連書物は読みました。しかし、どこにもその言葉は出て来ませんでした」

 フォルティシモの【拠点】には、かなりの数の書物が蔵書されていて、政治経済や哲学書は優先して読破している。

「私はその難しそうな本も読んだことないですけど。どうして知りたいんですか?」
「私の兄が、同じ言葉を遺していました」

 ラナリアの腹違いの兄ラムテイル。千年の歴史を持つアクロシア王国において、天才と呼ばれた王子。誤解を恐れずに言えば、幼かったラナリアの初恋の人だ。

 そしてラナリアの兄はアーサーから親友と呼ばれ、アーサーは今でも兄との約束を守るほどの仲だった。勝利の女神ヴィカヴィクトリアとも面識があったようで、神戯についても知っていた。

 だがラムテイルは、フォルティシモが現れる直前の大氾濫で死亡している。ラナリアは避難先で兄の訃報を聞いたのだ。

「僅かな情報でも構いません。その言葉をどこで聞いたのか、思い出して頂けないでしょうか?」
「聞いたとしたら、ファーアースオンライン以外には無いと思いますけど、誰から聞いたかまでは」



 ◇



 ラナリアはピアノと彼女の両親との再会に立ち会い、是非一緒に食事でもという誘いを固辞して、AIタクシーを一人で走らせる。

「フォルティシモ様が特別なので、もしくはと思いましたが、リアルワールドでも人は変わらないのですね」
『ラナリアならぁ、とっくに理解していると思いましたよぉ』

 ラナリアの持つ板から、セフェールの声が聞こえてきた。ラナリアはラナリアの役目のため、現代リアルワールドでスマホという科学道具を渡されている。

「今のは、フォルティシモ様は特別なのだという、私なりのアピールです。フォルティシモ様はセフェさんからの情報を重要視していますので、こうしてアピールしておこうかと思いまして」
『抜け目がないですねぇ。それとなくフォルさんへ伝えておきますよぉ』

 以前のラナリアは、フォルティシモの従者の中でセフェールだけが苦手だった。フォルティシモとセフェールは一心同体と言って過言ではない。セフェールは唯一フォルティシモがゼロから構築したAIだからこそ、信頼とか目的とか仲間とかとは別次元で繋がりがある。

 それが解消されたのは、ラナリアが本気でフォルティシモを想うようになったからだろう。

 ただし、ラナリアがフォルティシモを攻略するのに、セフェールが敵か味方か。それは未だに分からない。

 フォルティシモとの仲を深めたいから協力して欲しい、と言った時、セフェールの反応はラナリアへ協力してくれるか、拒否するか、少々弱気になるラナリアだった。



 ラナリアがセフェールとの関係を思っている間に、AIタクシーは都内にある大きなホテルへやって来た。現代リアルワールドの国同士の首脳会談が行われるような高級ホテルで、その内装から従業員の接客まで、アクロシア王城の者たちに勝るとも劣らない。

 そんなホテルのラウンジで、ラナリアの姿を見つけて手を振る人物が居る。

「おーい、こっちこっち。遅かったじゃん」

 高級ホテルに似つかわしくないアロハシャツを着た男性が、ビーチサンダルのままラナリアへ近寄って来た。

 彼はクロノイグニス、フォルティシモからはトッキーなんて呼ばれている。

「お待たせして申し訳ありません、クロノイグニス様」
「おお、すげぇ。ここまで心が篭もってない謝罪は初めてだぜ。普通の人間は、嘘でも謝罪に感情を込めようとするのに、それさえない」
「待たせるのも交渉術ですので」
「五分前に来なかったらPKするフォルさんとは違うか。けど、神戯ファーアースは俺たちの事情で始めた。だから俺たちが居なかったら、君は産まれなかった。もう少し敬意とかあってもいーんじゃねーの?」
「初耳です。あなた方は、私たちが崇めていた聖マリア教の女神に、良いように踊らされていたと伺っていますが?」

 ラナリアとクロノイグニスはお互いに視線を外さず、人好きする完璧な笑顔を浮かべたまま向かい合っていた。ラナリアもクロノイグニスも己の本心を隠し、心と言動を切り離せるタイプである。

 だからラナリアは、敢えてクロノイグニスを挑発する言葉を選んだ。これにはクロノイグニス相手に下手に出られない事情がある。

 ラナリアは、フォルティシモの妻の座を狙っている。第一夫人はキュウに決まりだろうし、勝てる気もしないけれど、第二夫人は譲れない。

 これからフォルティシモの妻になろうという人間が、敗戦神であるクロノイグニスに傅く訳にはいかない。

 例えればラナリアは戦勝国の王へ嫁ぎ、王に気に入られて多くの政治を任された上、戦争で功績を挙げた。対してクロノイグニスは、敗戦国で無条件降伏した国家元首だ。

 特にこれから会う者たちの前で、ラナリアがクロノイグニスに従う姿は見せてはならない。

「それではクロノイグニス様に従わず、リアルワールドへ残った<時>の神々に会いましょう」

 クロノイグニスが<星>への戦争を決めた後、全員がクロノイグニスに付いて戦争を始めようとした訳ではない。例え信仰心エネルギーを失って消えていくとしても、戦争に参加しなかった<時>の神もいる。

 ラナリアが任されたのは、その元<時>の神々との交渉である。

「言っておくけど、俺はあいつらの気持ちを理解してるし納得もしてるけど、<時>の中でも臆病者とか裏切り者だって意見もあるぜ。あいつらを過剰に優遇すれば、フォルさんへ協力してる<時>の皆に不満が溜まる」
「そのままでは消えるしかなかった所で、フォルティシモ様に救われたのに、不満ですか」
「そう思う奴も居るってだけだ」
「ああ、責めている訳ではありません。神を名乗るのに、まるで民と同じだと思っただけです」

 ラナリアはアクロシア王国の内政に幼い頃から関わり、強い影響力を持っていた。その経験から言って、民とは我が侭なものだ。それと神が同じなので、思わず笑ってしまった。

 もちろん、おかしいから笑ったのではない。呆れと諦めからだ。

「<星>の巨大さを知り、クロノイグニス様たちの無謀を理解していた、理性的な神たちとも取れますが」
「君、俺に恨みでもあんの?」
「私たちを駒として使い、最後はエネルギー源としようとした神様へ、恨みなどありませんが?」
「ごめん、今のは俺が悪かった」

 ここで謝罪してしまえるのが、クロノイグニスの恐ろしいところだと思う。

「もちろん、あなた方から見て脱走兵である彼らを、両手を広げて協力を受け入れるつもりはありません。何よりもまず、教えて貰わなければならないでしょう」
「教えて貰う? あいつらが知っているような情報は、もう俺からフォルさんへ話してるはずだけど」

 ラナリアは曖昧な笑みを返した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す

佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。 誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。 また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。 僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。 不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。 他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。

yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。 子供の頃、僕は奴隷として売られていた。 そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。 だから、僕は自分に誓ったんだ。 ギルドのメンバーのために、生きるんだって。 でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。 「クビ」 その言葉で、僕はギルドから追放された。 一人。 その日からギルドの崩壊が始まった。 僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。 だけど、もう遅いよ。 僕は僕なりの旅を始めたから。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...