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第九章
第四百三十三話 最強創世
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異世界ファーアースの空に出現した黄金と虹の星雲は、徐々にその支配圏を広げていき、とうとう巨神が産み出した巨大ハリケーンを飲み込んだ。人々が空に見るのは、自分たちを追い込む暗き雲ではなく眩いばかりの光の渦だ。
その中心部に全聴と全視に導かれた“それ”は降臨した。
もしも生物の遺伝子に刻まれた宿命が最強であったのなら、その真の到達者の誕生に絶望したかも知れない。
もしも全知全能の造物主が天地創造をした理由が己を超える存在の誕生だったのなら、歓喜に涙しただろう。
もしも奴隷から神にまで至った黄金狐が求めた人がそこにいたなら、嬉しくて尻尾を振り回したに違いない。
異世界ファーアースのすべてを見渡せる宙に、フォルティシモが降臨した。
否、それはもう単なる最強ではない。
最強の神だ。
最強の神が降臨した。
> 【最強神】を獲得しました
BLv:∞
CLv:∞
DLv:∞
TLv:∞
GLv:∞
HP :∞
MP :∞
SP :∞
STR:∞
DEX:∞
VIT:∞
INT:∞
AGI:∞
MAG:∞
「フォル」
最初の従者と言われるつうの声が聞こえる。
「なんだ?」
「普通に格好悪い」
「どこがだ!?」
最強の神は信頼する従者から直球な感想を受けて思わず反論した。更に文句を言おうとしたところ、次々と最強の神が作った設定が反映されていく。
> 従者エンシェントが従属神エンシェントに進化しました
> クラスアップ【真影神】
> 従者セフェールが従属神セフェールに進化しました
> クラスアップ【救世神】
> 従者ダアトが従属神ダアトに進化しました
> クラスアップ【財福神】
> 従者マグナが従属神マグナに進化しました
> クラスアップ【鍛冶神】
> 従者アルティマが従属神アルティマに進化しました
> クラスアップ【魔王神】
> 従者キャロルが従属神キャロルに進化しました
> クラスアップ【調教神】
> 従者リースロッテが従属神リースロッテに進化しました
> クラスアップ【守護神】
天に降臨した最強の神の周囲には、その衛星のように人影が浮かんでいた。最強の神の従属神たちである。八柱の従属神は最強の神を祝福するように輝いている。
彼女たちは、とりあえず最強の神を責め立てた。
「なんですかフォルさん! この頭の悪い小学校低学年が考えたようなクラス名は!?」
「え? 何? 私たち、これから永遠に、最強神の従属神って言われ続けるし、名乗らなきゃいけないの? 拷問じゃん」
「それも撤回しやがれですが、私の神クラスの名前、勘弁してくれねーですか? このとーりです」
比較的社会的理性を持ったダアト、マグナ、キャロルの抗議に、誕生した最強神フォルティシモは早速たじろいだ。
「だ、だが、考えてみろ。これ以上に俺を表す神名はないぞ。信仰するにも都合が良いはずだ。アルやリースもそう思うだろ?」
「まったく状況が分からないのじゃ!? しかし! 妾は最強神たる主殿の従属神なのじゃ!」
「思わない。今すぐ撤回して」
最強の神に賛成してくれたのはアルティマだけだった。アルティマは直前まで世界を焼き尽くす巨神やプレイヤーとの戦場にいた。突然この場に呼び出されて、状況も大して理解していないはずだったけれど、フォルティシモのことなら細かいことを気にしないのが彼女だ。
リースロッテは情報ウィンドウを起動し、撤回せよ、撤回せよ、撤回せよとスタンプメッセージを爆撃してきた。考えてみれば、彼女はフォルティシモの案へ全面的に賛成することは滅多にない。
フォルティシモは恐る恐るエンシェントとセフェールの様子を窺う。エンシェントは真顔、セフェールは微笑だった。セフェールの姿は巨大亜量子コンピュータではなく、フォルティシモの妹と言われる少女の姿である。
「主、名称は後で話し合うとして、今はそんなことをしている場合ではない」
「ですがぁ、これからぁ、この名前でこの異世界を救いに行くんですよねぇ。今後のことを考えるとぉ、重要ではぁ?」
「正直、今すぐ主の頭をぶっ叩きたいし、私は主の教育の責任を感じている」
最強神フォルティシモは、近衛翔が幼い頃からずっと一緒にいたサポートAIエンシェントの視線から逃れるように目を逸らした。
異世界ファーアースがかつてないほどに危機的状況に陥っているのは理解している。何せVRMMOファーアースオンラインのトッププレイヤーたちが実は神様たちで、異世界ファーアースを滅ぼそうとやって来ているのだ。
それによってフォルティシモが守ると約束した者たちが志半ばで命を落としていた。
フォルティシモはできない約束をしてしまったのだろうか。
そんなことはない。
フォルティシモは約束を守る。
最強の神たるフォルティシモには、容易いことだ。
「世界・革命」
かつてデーモンの大地を奪った太陽神ケペルラーアトゥムは、異世界にファーアースの法則を書き加え、異世界ファーアースを創造した。
太陽神にできて最強神にできないはずがない。
最強、あれ。
> ようこそ! ファーアースオンライン・バージョン・フォルティシモへ!
神戯という世界を、フォルティシモが造り出した新しい世界へ書き換える。
フォルティシモが最強であるためには、フォルティシモが最強の世界を創れば良い。
課金の最終形態は、開発運営会社を丸ごと買収することだ、と言わんばかりの離れ業である。完遂すれば、フォルティシモが絶対最強の世界が誕生し、その世界の中でフォルティシモに届く存在など皆無となるだろう。
フォルティシモ―――最強神フォルティシモは神戯ファーアースを乗っ取り、NPC、デーモン、そのすべてをゲームのプレイヤーにする。
たとえばゲームのプレイヤーは死亡してもセーブポイントへ戻るだけだ。
だから最強神フォルティシモの世界に生きる住人たちは、死んでもセーブポイントへ戻れる。ついでに、情報ウィンドウを世界中のNPCが使えるようにしたし、インベントリや自動マッピング、音声チャットも誰もが使えるようにした。
最強神フォルティシモがそういう世界を創造したのだ。
フォルティシモは悲劇が嫌いだった。
現代リアルワールドの神様も、異世界ファーアースの神様も、他の色々な神様も、どうして悲劇のある世界を創造したのか、理解できなかった。フォルティシモだったら絶対にそんな世界を創らないと言った。
そして最強神フォルティシモの世界の住人は、理解する。
「ここはもう、『最強の世界』だ」
――――――――――
本作をお読み頂き誠にありがとうございます。
本作の更新につきまして、明日から三週間、日曜日も更新させて頂きます。
具体的には3/5(日)、3/12(日)、3/19(日)にも更新いたします。
その後は元の更新ペースへ戻る予定です。
引き続きよろしくお願いいたします!
その中心部に全聴と全視に導かれた“それ”は降臨した。
もしも生物の遺伝子に刻まれた宿命が最強であったのなら、その真の到達者の誕生に絶望したかも知れない。
もしも全知全能の造物主が天地創造をした理由が己を超える存在の誕生だったのなら、歓喜に涙しただろう。
もしも奴隷から神にまで至った黄金狐が求めた人がそこにいたなら、嬉しくて尻尾を振り回したに違いない。
異世界ファーアースのすべてを見渡せる宙に、フォルティシモが降臨した。
否、それはもう単なる最強ではない。
最強の神だ。
最強の神が降臨した。
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GLv:∞
HP :∞
MP :∞
SP :∞
STR:∞
DEX:∞
VIT:∞
INT:∞
AGI:∞
MAG:∞
「フォル」
最初の従者と言われるつうの声が聞こえる。
「なんだ?」
「普通に格好悪い」
「どこがだ!?」
最強の神は信頼する従者から直球な感想を受けて思わず反論した。更に文句を言おうとしたところ、次々と最強の神が作った設定が反映されていく。
> 従者エンシェントが従属神エンシェントに進化しました
> クラスアップ【真影神】
> 従者セフェールが従属神セフェールに進化しました
> クラスアップ【救世神】
> 従者ダアトが従属神ダアトに進化しました
> クラスアップ【財福神】
> 従者マグナが従属神マグナに進化しました
> クラスアップ【鍛冶神】
> 従者アルティマが従属神アルティマに進化しました
> クラスアップ【魔王神】
> 従者キャロルが従属神キャロルに進化しました
> クラスアップ【調教神】
> 従者リースロッテが従属神リースロッテに進化しました
> クラスアップ【守護神】
天に降臨した最強の神の周囲には、その衛星のように人影が浮かんでいた。最強の神の従属神たちである。八柱の従属神は最強の神を祝福するように輝いている。
彼女たちは、とりあえず最強の神を責め立てた。
「なんですかフォルさん! この頭の悪い小学校低学年が考えたようなクラス名は!?」
「え? 何? 私たち、これから永遠に、最強神の従属神って言われ続けるし、名乗らなきゃいけないの? 拷問じゃん」
「それも撤回しやがれですが、私の神クラスの名前、勘弁してくれねーですか? このとーりです」
比較的社会的理性を持ったダアト、マグナ、キャロルの抗議に、誕生した最強神フォルティシモは早速たじろいだ。
「だ、だが、考えてみろ。これ以上に俺を表す神名はないぞ。信仰するにも都合が良いはずだ。アルやリースもそう思うだろ?」
「まったく状況が分からないのじゃ!? しかし! 妾は最強神たる主殿の従属神なのじゃ!」
「思わない。今すぐ撤回して」
最強の神に賛成してくれたのはアルティマだけだった。アルティマは直前まで世界を焼き尽くす巨神やプレイヤーとの戦場にいた。突然この場に呼び出されて、状況も大して理解していないはずだったけれど、フォルティシモのことなら細かいことを気にしないのが彼女だ。
リースロッテは情報ウィンドウを起動し、撤回せよ、撤回せよ、撤回せよとスタンプメッセージを爆撃してきた。考えてみれば、彼女はフォルティシモの案へ全面的に賛成することは滅多にない。
フォルティシモは恐る恐るエンシェントとセフェールの様子を窺う。エンシェントは真顔、セフェールは微笑だった。セフェールの姿は巨大亜量子コンピュータではなく、フォルティシモの妹と言われる少女の姿である。
「主、名称は後で話し合うとして、今はそんなことをしている場合ではない」
「ですがぁ、これからぁ、この名前でこの異世界を救いに行くんですよねぇ。今後のことを考えるとぉ、重要ではぁ?」
「正直、今すぐ主の頭をぶっ叩きたいし、私は主の教育の責任を感じている」
最強神フォルティシモは、近衛翔が幼い頃からずっと一緒にいたサポートAIエンシェントの視線から逃れるように目を逸らした。
異世界ファーアースがかつてないほどに危機的状況に陥っているのは理解している。何せVRMMOファーアースオンラインのトッププレイヤーたちが実は神様たちで、異世界ファーアースを滅ぼそうとやって来ているのだ。
それによってフォルティシモが守ると約束した者たちが志半ばで命を落としていた。
フォルティシモはできない約束をしてしまったのだろうか。
そんなことはない。
フォルティシモは約束を守る。
最強の神たるフォルティシモには、容易いことだ。
「世界・革命」
かつてデーモンの大地を奪った太陽神ケペルラーアトゥムは、異世界にファーアースの法則を書き加え、異世界ファーアースを創造した。
太陽神にできて最強神にできないはずがない。
最強、あれ。
> ようこそ! ファーアースオンライン・バージョン・フォルティシモへ!
神戯という世界を、フォルティシモが造り出した新しい世界へ書き換える。
フォルティシモが最強であるためには、フォルティシモが最強の世界を創れば良い。
課金の最終形態は、開発運営会社を丸ごと買収することだ、と言わんばかりの離れ業である。完遂すれば、フォルティシモが絶対最強の世界が誕生し、その世界の中でフォルティシモに届く存在など皆無となるだろう。
フォルティシモ―――最強神フォルティシモは神戯ファーアースを乗っ取り、NPC、デーモン、そのすべてをゲームのプレイヤーにする。
たとえばゲームのプレイヤーは死亡してもセーブポイントへ戻るだけだ。
だから最強神フォルティシモの世界に生きる住人たちは、死んでもセーブポイントへ戻れる。ついでに、情報ウィンドウを世界中のNPCが使えるようにしたし、インベントリや自動マッピング、音声チャットも誰もが使えるようにした。
最強神フォルティシモがそういう世界を創造したのだ。
フォルティシモは悲劇が嫌いだった。
現代リアルワールドの神様も、異世界ファーアースの神様も、他の色々な神様も、どうして悲劇のある世界を創造したのか、理解できなかった。フォルティシモだったら絶対にそんな世界を創らないと言った。
そして最強神フォルティシモの世界の住人は、理解する。
「ここはもう、『最強の世界』だ」
――――――――――
本作をお読み頂き誠にありがとうございます。
本作の更新につきまして、明日から三週間、日曜日も更新させて頂きます。
具体的には3/5(日)、3/12(日)、3/19(日)にも更新いたします。
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