397 / 509
第八章
第三百九十六話 太陽の召喚
しおりを挟む
サンタ・エズレル神殿で太陽神ケペルラーアトゥムを異世界召喚しようと試みた者たちは、太陽の巨大なる神威を前にして、逆に飲み込まれる寸前まで追い詰められた。
もう少し時間が経ったら誰かが逆召喚されてしまい、六柱の神の力を結集した六芒星は崩れたに違いない。
だが突然、太陽神ケペルラーアトゥムの力が弱まった。
それは罠だろうか。しかしこのまま続ければ、召喚の綱引きに勝利するのは太陽神ケペルラーアトゥムだった。ここで罠を仕掛ける意味はないだろう。
ならばこれは、奇跡のような偶然で、何者かが太陽へ攻撃を仕掛け、それが成功した可能性が最も高い。
その瞬間を逃す愚者は、この場には一人も居ない。
「今ならっ!」
キュウ。
「まったく分の悪すぎる賭けになったかえ!」
狐の神タマ。
「何が起こっているのか分からないけど、私たちの力を!」
ルナーリスと、それに憑く竜神と獅子神。
『竜神たる我が、この程度で敗北するはずがない!」
最果ての黄金竜。
「あーくんのためなら!」
勝利の女神ヴィカヴィクトリア。
六柱五人の叫びに答えるように六芒星の光は強くなる。強く輝き、その輝きは大地を照らす太陽の光をも上回った。
空に描かれた光が、一つの人影を描き出す。
褐色肌の美人女性。
キュウの話にあった、太陽神ケペルラーアトゥムのアバターの姿。
太陽神ケペルラーアトゥムの召喚に成功した瞬間だった。
空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムは、フォルティシモだけを見つめていた。
身体の大きさだけであれば、山にも劣らない最果ての黄金竜が目立っている。
神としての能力であれば、勝利の女神ヴィカヴィクトリアが一番だ。
同じ神戯の管理者と考えれば、狐の神タマの裏切りが気になるはず。
近衛天翔王光と共に戦った過去から、ルナーリスの中の二柱へ注目するだろう。
つい先日出会ったはずのキュウも、この場にはいる。
それでも太陽神ケペルラーアトゥムはフォルティシモを見て、フォルティシモへ音声チャット機能を使って話し掛けて来た。
『ようやく、理解できたぞ。我が偉大なる神が、お前へ着目する理由が』
管理者機能を使っているせいか、応答もしていないのに勝手に音声チャットが開かれる。
「太陽神は、自己紹介も知らないのか?」
フォルティシモはあえて即切断してやった。空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムから苛立ちが伝わって来る気がする。
フォルティシモはそんな無遠慮な太陽神ケペルラーアトゥムの視線に対して、笑った。
思わず、笑わずにはいられなかった。
この神戯の、ファーアースの法則で最強のフォルティシモが敗北することは、百どころか千パーセント有り得ないから。
ここからは最強の戦場である。
「キュウ、タマ、ルナーリス、最果ての黄金竜、勝利の女神、よくやった。あとは、俺に任せておけ」
「あ、あの!」
力を使い果たしたのか、疲れた表情のキュウが慌てた様子で声を掛けて来た。
「どうした、キュウ? 何かあるなら言ってくれ」
「いえ、その、何かある訳では、ないのですが………その、いつもの、その………いえ、何でもありません」
フォルティシモはキュウをじっと見つめて、本音とは少し違うけれど、キュウが欲しがっていると思う言葉を口にする。
「安心しろ。俺が太陽ごときに負けると思ったか?」
「いえ! 思っておりません。ご主人様、お願いいたします」
フォルティシモは【浮遊】スキルを使って、空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムへ声が届く場所まで昇った。音声チャットを使わずに話せる距離は、同時にいつでも戦闘を始められることを意味している。
「お互い名前は知っているが、これが初めましてだな。俺はフォルティシモ、最強だ」
「我が偉大なる神の勅命により、この神戯『ファーアース』の管理運営をしているケペルラーアトゥムである」
太陽神ケペルラーアトゥムは誰よりも自分の状況を理解しているはず。彼女は今、太陽という無敵の天体の肉体が失われ、チート持ち異世界転生者に過ぎない状況になっている。
フォルティシモは太陽神ケペルラーアトゥムが怒り狂って、キュウたちを皆殺しにしようとするのを警戒していた。
しかし彼女は異世界召喚されてから、フォルティシモにだけ注目して他の者たちを無視している。フォルティシモにとっては好都合だけれど、その冷静さが不気味で仕方がない。
「プレイヤーフォルティシモ、戦う前に、一つ尋ねたい」
「俺と会話をする気があるのか? なら俺からも一つ聞いてみたいことがある。俺の質問が先なら良いぞ」
「構わない。何が聞きたい?」
太陽神ケペルラーアトゥムの非常に理性的な返答へ、戸惑いを覚えたのは隠しておく。
「どうして爺さんを倒すため、父さんと母さんを殺した? いくら爺さんが天才でも、お前みたいな、化け物なんて言葉さえ生易しい“星”を破壊するなんて不可能だったはずだ」
ルナーリスの中にあるディアナの記憶によれば、太陽神ケペルラーアトゥムと近衛天翔王光は直接戦ったことがある。その戦い自体は中断に終わったものの、戦い続ければ敗北するのは近衛天翔王光だったはずだ。
たとえ互角の勝負だったとしても近衛天翔王光は人間であり、現代でテロメアの再生手術を受けても三百年は生きられない。対して太陽神ケペルラーアトゥムの天体は、四十七億歳。そしてまだ五十億年は生きると言われている。
どれほどの天才だろうとも、人と星が戦いになるはずがない。スケールが違うのだ。
フォルティシモから見た太陽神ケペルラーアトゥムは、絶対に勝てる勝負のため、現代リアルワールドで誘拐人質事件を起こし、近衛翔の両親を殺害したようにも見えた。
「なるほど、知らなければそういう態度になる訳か」
「どういう意味だ。いや、答える気はあるのか?」
「こちらの話だ。そうだな。その質問の答えだが、近衛天翔王光が我々を裏切ったからだ」
「裏切った? お前が先にやったんじゃなくて、爺さんが、裏切った?」
フォルティシモは心のどこかで祖父の裏切りを予想していたけれど、動揺を隠せなかった。
太陽神ケペルラーアトゥムは近衛天翔王光の裏切りの報復で、近衛翔の両親を殺した。いや報復というよりも、裏切り者による被害を最小限にするため、近衛天翔王光を止める手段として、最愛の娘近衛姫桐を殺害したのではないか。
これ以上知ってしまったら、フォルティシモにとって絶対に許せないはずの、両親を殺した誘拐人質事件が、理解できる何かになってしまう気がする。既に手遅れ気味でも、そう思ってしまった。
「聞かなければ良かった、が、聞いて良かった。本当にあの爺さんは碌なことをしないな」
フォルティシモは裏切りの詳細は聞かなかった。聞いても苛立つだけだろうから。
「それで、お前の質問は何だ?」
「お前は、神の支援を受けてこれを達成したのか?」
「そうだな。タマとかヴィカヴィクトリアの支援は受けた」
太陽神ケペルラーアトゥムが正直に答えてくれたようなので、フォルティシモも正直に応える。
「そうではない。もっと、偉大なる神との関わりはあるか?」
「認めたくはないが、マリアステラには助けられた」
フォルティシモはマリアステラの協力を拒否したけれど、マリアステラの力を使っているのは否めない。ちょっと格好悪いと思って、言い淀んでしまった。
「そうか。己の存在、能力、才能、人脈、すべてを使った結果、ここへ至るか」
「よく分からないが、質問はそれだけか?」
「ああ、よく分かった」
彼女は少しだけ考える素振りを見せ、それからフォルティシモに対して挑発した。
「お前はイカロスにも及ばぬ愚者だな」
返答は決まっている。
「空からは翼の種類も見分けられないか? 最強を識れ」
もう少し時間が経ったら誰かが逆召喚されてしまい、六柱の神の力を結集した六芒星は崩れたに違いない。
だが突然、太陽神ケペルラーアトゥムの力が弱まった。
それは罠だろうか。しかしこのまま続ければ、召喚の綱引きに勝利するのは太陽神ケペルラーアトゥムだった。ここで罠を仕掛ける意味はないだろう。
ならばこれは、奇跡のような偶然で、何者かが太陽へ攻撃を仕掛け、それが成功した可能性が最も高い。
その瞬間を逃す愚者は、この場には一人も居ない。
「今ならっ!」
キュウ。
「まったく分の悪すぎる賭けになったかえ!」
狐の神タマ。
「何が起こっているのか分からないけど、私たちの力を!」
ルナーリスと、それに憑く竜神と獅子神。
『竜神たる我が、この程度で敗北するはずがない!」
最果ての黄金竜。
「あーくんのためなら!」
勝利の女神ヴィカヴィクトリア。
六柱五人の叫びに答えるように六芒星の光は強くなる。強く輝き、その輝きは大地を照らす太陽の光をも上回った。
空に描かれた光が、一つの人影を描き出す。
褐色肌の美人女性。
キュウの話にあった、太陽神ケペルラーアトゥムのアバターの姿。
太陽神ケペルラーアトゥムの召喚に成功した瞬間だった。
空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムは、フォルティシモだけを見つめていた。
身体の大きさだけであれば、山にも劣らない最果ての黄金竜が目立っている。
神としての能力であれば、勝利の女神ヴィカヴィクトリアが一番だ。
同じ神戯の管理者と考えれば、狐の神タマの裏切りが気になるはず。
近衛天翔王光と共に戦った過去から、ルナーリスの中の二柱へ注目するだろう。
つい先日出会ったはずのキュウも、この場にはいる。
それでも太陽神ケペルラーアトゥムはフォルティシモを見て、フォルティシモへ音声チャット機能を使って話し掛けて来た。
『ようやく、理解できたぞ。我が偉大なる神が、お前へ着目する理由が』
管理者機能を使っているせいか、応答もしていないのに勝手に音声チャットが開かれる。
「太陽神は、自己紹介も知らないのか?」
フォルティシモはあえて即切断してやった。空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムから苛立ちが伝わって来る気がする。
フォルティシモはそんな無遠慮な太陽神ケペルラーアトゥムの視線に対して、笑った。
思わず、笑わずにはいられなかった。
この神戯の、ファーアースの法則で最強のフォルティシモが敗北することは、百どころか千パーセント有り得ないから。
ここからは最強の戦場である。
「キュウ、タマ、ルナーリス、最果ての黄金竜、勝利の女神、よくやった。あとは、俺に任せておけ」
「あ、あの!」
力を使い果たしたのか、疲れた表情のキュウが慌てた様子で声を掛けて来た。
「どうした、キュウ? 何かあるなら言ってくれ」
「いえ、その、何かある訳では、ないのですが………その、いつもの、その………いえ、何でもありません」
フォルティシモはキュウをじっと見つめて、本音とは少し違うけれど、キュウが欲しがっていると思う言葉を口にする。
「安心しろ。俺が太陽ごときに負けると思ったか?」
「いえ! 思っておりません。ご主人様、お願いいたします」
フォルティシモは【浮遊】スキルを使って、空に浮かぶ太陽神ケペルラーアトゥムへ声が届く場所まで昇った。音声チャットを使わずに話せる距離は、同時にいつでも戦闘を始められることを意味している。
「お互い名前は知っているが、これが初めましてだな。俺はフォルティシモ、最強だ」
「我が偉大なる神の勅命により、この神戯『ファーアース』の管理運営をしているケペルラーアトゥムである」
太陽神ケペルラーアトゥムは誰よりも自分の状況を理解しているはず。彼女は今、太陽という無敵の天体の肉体が失われ、チート持ち異世界転生者に過ぎない状況になっている。
フォルティシモは太陽神ケペルラーアトゥムが怒り狂って、キュウたちを皆殺しにしようとするのを警戒していた。
しかし彼女は異世界召喚されてから、フォルティシモにだけ注目して他の者たちを無視している。フォルティシモにとっては好都合だけれど、その冷静さが不気味で仕方がない。
「プレイヤーフォルティシモ、戦う前に、一つ尋ねたい」
「俺と会話をする気があるのか? なら俺からも一つ聞いてみたいことがある。俺の質問が先なら良いぞ」
「構わない。何が聞きたい?」
太陽神ケペルラーアトゥムの非常に理性的な返答へ、戸惑いを覚えたのは隠しておく。
「どうして爺さんを倒すため、父さんと母さんを殺した? いくら爺さんが天才でも、お前みたいな、化け物なんて言葉さえ生易しい“星”を破壊するなんて不可能だったはずだ」
ルナーリスの中にあるディアナの記憶によれば、太陽神ケペルラーアトゥムと近衛天翔王光は直接戦ったことがある。その戦い自体は中断に終わったものの、戦い続ければ敗北するのは近衛天翔王光だったはずだ。
たとえ互角の勝負だったとしても近衛天翔王光は人間であり、現代でテロメアの再生手術を受けても三百年は生きられない。対して太陽神ケペルラーアトゥムの天体は、四十七億歳。そしてまだ五十億年は生きると言われている。
どれほどの天才だろうとも、人と星が戦いになるはずがない。スケールが違うのだ。
フォルティシモから見た太陽神ケペルラーアトゥムは、絶対に勝てる勝負のため、現代リアルワールドで誘拐人質事件を起こし、近衛翔の両親を殺害したようにも見えた。
「なるほど、知らなければそういう態度になる訳か」
「どういう意味だ。いや、答える気はあるのか?」
「こちらの話だ。そうだな。その質問の答えだが、近衛天翔王光が我々を裏切ったからだ」
「裏切った? お前が先にやったんじゃなくて、爺さんが、裏切った?」
フォルティシモは心のどこかで祖父の裏切りを予想していたけれど、動揺を隠せなかった。
太陽神ケペルラーアトゥムは近衛天翔王光の裏切りの報復で、近衛翔の両親を殺した。いや報復というよりも、裏切り者による被害を最小限にするため、近衛天翔王光を止める手段として、最愛の娘近衛姫桐を殺害したのではないか。
これ以上知ってしまったら、フォルティシモにとって絶対に許せないはずの、両親を殺した誘拐人質事件が、理解できる何かになってしまう気がする。既に手遅れ気味でも、そう思ってしまった。
「聞かなければ良かった、が、聞いて良かった。本当にあの爺さんは碌なことをしないな」
フォルティシモは裏切りの詳細は聞かなかった。聞いても苛立つだけだろうから。
「それで、お前の質問は何だ?」
「お前は、神の支援を受けてこれを達成したのか?」
「そうだな。タマとかヴィカヴィクトリアの支援は受けた」
太陽神ケペルラーアトゥムが正直に答えてくれたようなので、フォルティシモも正直に応える。
「そうではない。もっと、偉大なる神との関わりはあるか?」
「認めたくはないが、マリアステラには助けられた」
フォルティシモはマリアステラの協力を拒否したけれど、マリアステラの力を使っているのは否めない。ちょっと格好悪いと思って、言い淀んでしまった。
「そうか。己の存在、能力、才能、人脈、すべてを使った結果、ここへ至るか」
「よく分からないが、質問はそれだけか?」
「ああ、よく分かった」
彼女は少しだけ考える素振りを見せ、それからフォルティシモに対して挑発した。
「お前はイカロスにも及ばぬ愚者だな」
返答は決まっている。
「空からは翼の種類も見分けられないか? 最強を識れ」
0
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる