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第六章
第二百七十五話 サンタ・エズレル神殿の状況 後編
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「これはぁ、よくない状況ですねぇ」
「ああ、フィーナたちも草花に変えられている可能性がある。俺の【解析】に表示されなかったのがそのせいだったとしたら、探す方法がない。それに、元に戻せるのはクレシェンドだけかも知れない」
御神木の時はテディベアという熊のぬいぐるみへ魂のアルゴリズムを移動させたけれど、あれはあくまでも御神木がバラバラにされてしまった緊急事態だったからだ。
魂のアルゴリズムはざっくり言ってしまえば、その人間の脳を完璧にコピーしたデータを別の媒体へ移し替える技術である。
魂のアルゴリズムを移し替えた人間が、同じ人間なのかはフォルティシモにも答えられない。だから本音を言うと、少しだけエルミアやテディベアに後ろめたい気持ちを覚えていて、魂のアルゴリズムの移し替えを無闇矢鱈に使うつもりはなかった。
また、【解析】に表示されなかった理由が既に<青翼の弓とオモダカ>が死んでいる可能性もあるとは、あえて口にしなかった。
「しかし主殿、こうしてしまうとクレシェンド本人にも見分けが付かないのじゃ。元に戻すつもりは無いということかの?」
アルティマが周囲の睡蓮を見回して 意外と本質を射貫いているような指摘をした。クレシェンドが最初から植物から人間へ戻すつもりがない、または―――元に戻す方法がない可能性も考慮しなければならない。
「アルの言う可能性もある。クレシェンドは人を人とも思わずに奴隷を扱う商売をしている人間だ。人間を使い捨てにすることに躊躇は覚えないだろう」
「フォルも奴隷いっぱい」
リースロッテの突っ込みは無視。エルディンのエルフ、元奴隷たち、鍵盤商会の従業員は、あくまでも自主的に協力してくれているし、自分たちの仕事や居場所のために働いている。少なくともフォルティシモは彼らを動けない姿に変えたり、物として扱ったことはない。
奴隷という時点でどうかという、無視したはずの突っ込みに対する反論である。
「だが、簡単に元へ戻せないなら、フィーナたちは草花にされていないだろう」
このサンタ・エズレル神殿の占拠がクレシェンドの策略かどうかは別にして、フォルティシモの知り合いは何らかの取引材料に使える。
以前にクレシェンドが提案して来たフォルティシモと同盟を組むつもりなら、フィーナたちだけを逃がしてフォルティシモへ恩を売るはずだ。
敵対するのであれば。
「フィーナを人質にしてキュウを誘い出すことを考える。キュウへは、俺に伝えたらフィーナを殺すとか言ってな」
クレシェンドがフォルティシモを打倒しようと考えてキュウを狙ったと考えると、フィーナの従魔シルバースワローの行動に納得がいく。あれはキュウを誘き出すための策略の一つと見るべきだろう。
フォルティシモの言葉にキュウは頭を左右に振って答える。
「………いいえ、ご主人様。私は、そう言われても、絶対にご主人様へお伝えします。フィーナさんは大切なお友達です。ですが、それが私を使ってご主人様を害そうとしている。それならば、例えフィーナさんの命が懸かっていても、私は何よりも最初にご主人様へ相談します」
キュウからの全幅の信頼。そしてキュウは続ける。
「フィーナさんも、それを望むはずです」
「キュウ、あれだ。今は真面目な時だ」
「はい」
「なんで誘うんだ?」
「はい。はい?」
フォルティシモはセフェールにハリセンで頭を叩かれた。
「とにかくデーモンの目的も、クレシェンドの目的も不明。可能なら知りたいところだが、まずはキュウ、フィーナたちを―――」
探せるか、と問い掛けようとした時、聞いたことのない声が響いた。
「なんだ、やっぱりプレイヤーが来てやがるんじゃねぇかよ」
槍を肩に担いだデーモンの男が、フォルティシモたちへ向かって歩いて来る。
フォルティシモたちへ近付いて来たデーモンの槍使いは、外見年齢二十代、髪を逆立ている筋肉質の体型だった。甲冑と呼ばれる鎧に身を包んでいて、槍というよりは矛を肩に掛けている。
何よりも目が行くのは、動物の角が頭から生えている点。それはデーモンの特徴に他ならない。
「クレシェンドの仲間か?」
フォルティシモがデーモン族だと聞いているクレシェンドの仲間かと問い掛けると、何故かそれだけでデーモンの槍使いから敵意が消え、気怠そうに溜息を吐いた。
「なんだよ、またクレシェンドの客かよ。敵か味方か知らねぇが、今、あいつは忙しい。用事があるなら………」
デーモンの槍使いの視線は、キュウとアルティマを交互に見比べた。見比べた後、驚くことに槍を落として慣れていなさそうな営業スマイルを浮かべのだ。
「ああ、もしかして、狐の神さんの遣いかい? 悪いんだが、見ての通り俺たちは忙しいんだ。こんな所まで来るアンタらは相変わらずだが、今日は帰ってくれ」
フォルティシモは瞬時にアルティマへ視線を投げる。アルティマは心得たもので、堂々と頷いて見せた。
「せっかく妾たちが来てやったと言うのに、何もせずに帰れと言うのかの? 主殿に失礼なのじゃ」
上から目線のアルティマの言葉に、フォルティシモが内心で焦ったけれど、デーモンの槍使いの反応は意外なものとなる。
「そういうことは、クレシェンドの領分だ。俺たちは忙しいんだから、帰ってくれとしか言えない。大体アンタら、その神出鬼没をどうにかしてくれないか?」
「ふんっ。妾たちがどこに現れようと、妾たちの自由なのじゃ。それよりも、妾たちの主殿に無礼を働いてまで、何をやっているのじゃ?」
フォルティシモはここまでのやりとりを聞いて、デーモンの槍使いの対応に異常さを感じていた。
今のアクロシア大陸で、フォルティシモを知らない者が居るのだろうか。この中二病全開と言われたフォルティシモのアバターは、かなり特徴的なはずだ。大陸の空では『浮遊大陸』が我が物顔で領空侵犯しているし、先日は大陸中に魔王の太陽と呼ばれるスキル設定を撃ち込んだ。あれは大陸のどこに居ても見て取れたはず。
フォルティシモは有名になりたいのではない。あくまで最強になりたいだけなので、フォルティシモを知らない者が居ても別に怒らない。異世界に来て初めての頃、フォルティシモを知らない男たちを前に苛立って、動画を見たことないかと言った上にPKを宣言した気もするが、あれは忘れた。
「当然」
デーモンの槍使いはアルティマの質問に答える。
「女神殺しだ」
「ああ、フィーナたちも草花に変えられている可能性がある。俺の【解析】に表示されなかったのがそのせいだったとしたら、探す方法がない。それに、元に戻せるのはクレシェンドだけかも知れない」
御神木の時はテディベアという熊のぬいぐるみへ魂のアルゴリズムを移動させたけれど、あれはあくまでも御神木がバラバラにされてしまった緊急事態だったからだ。
魂のアルゴリズムはざっくり言ってしまえば、その人間の脳を完璧にコピーしたデータを別の媒体へ移し替える技術である。
魂のアルゴリズムを移し替えた人間が、同じ人間なのかはフォルティシモにも答えられない。だから本音を言うと、少しだけエルミアやテディベアに後ろめたい気持ちを覚えていて、魂のアルゴリズムの移し替えを無闇矢鱈に使うつもりはなかった。
また、【解析】に表示されなかった理由が既に<青翼の弓とオモダカ>が死んでいる可能性もあるとは、あえて口にしなかった。
「しかし主殿、こうしてしまうとクレシェンド本人にも見分けが付かないのじゃ。元に戻すつもりは無いということかの?」
アルティマが周囲の睡蓮を見回して 意外と本質を射貫いているような指摘をした。クレシェンドが最初から植物から人間へ戻すつもりがない、または―――元に戻す方法がない可能性も考慮しなければならない。
「アルの言う可能性もある。クレシェンドは人を人とも思わずに奴隷を扱う商売をしている人間だ。人間を使い捨てにすることに躊躇は覚えないだろう」
「フォルも奴隷いっぱい」
リースロッテの突っ込みは無視。エルディンのエルフ、元奴隷たち、鍵盤商会の従業員は、あくまでも自主的に協力してくれているし、自分たちの仕事や居場所のために働いている。少なくともフォルティシモは彼らを動けない姿に変えたり、物として扱ったことはない。
奴隷という時点でどうかという、無視したはずの突っ込みに対する反論である。
「だが、簡単に元へ戻せないなら、フィーナたちは草花にされていないだろう」
このサンタ・エズレル神殿の占拠がクレシェンドの策略かどうかは別にして、フォルティシモの知り合いは何らかの取引材料に使える。
以前にクレシェンドが提案して来たフォルティシモと同盟を組むつもりなら、フィーナたちだけを逃がしてフォルティシモへ恩を売るはずだ。
敵対するのであれば。
「フィーナを人質にしてキュウを誘い出すことを考える。キュウへは、俺に伝えたらフィーナを殺すとか言ってな」
クレシェンドがフォルティシモを打倒しようと考えてキュウを狙ったと考えると、フィーナの従魔シルバースワローの行動に納得がいく。あれはキュウを誘き出すための策略の一つと見るべきだろう。
フォルティシモの言葉にキュウは頭を左右に振って答える。
「………いいえ、ご主人様。私は、そう言われても、絶対にご主人様へお伝えします。フィーナさんは大切なお友達です。ですが、それが私を使ってご主人様を害そうとしている。それならば、例えフィーナさんの命が懸かっていても、私は何よりも最初にご主人様へ相談します」
キュウからの全幅の信頼。そしてキュウは続ける。
「フィーナさんも、それを望むはずです」
「キュウ、あれだ。今は真面目な時だ」
「はい」
「なんで誘うんだ?」
「はい。はい?」
フォルティシモはセフェールにハリセンで頭を叩かれた。
「とにかくデーモンの目的も、クレシェンドの目的も不明。可能なら知りたいところだが、まずはキュウ、フィーナたちを―――」
探せるか、と問い掛けようとした時、聞いたことのない声が響いた。
「なんだ、やっぱりプレイヤーが来てやがるんじゃねぇかよ」
槍を肩に担いだデーモンの男が、フォルティシモたちへ向かって歩いて来る。
フォルティシモたちへ近付いて来たデーモンの槍使いは、外見年齢二十代、髪を逆立ている筋肉質の体型だった。甲冑と呼ばれる鎧に身を包んでいて、槍というよりは矛を肩に掛けている。
何よりも目が行くのは、動物の角が頭から生えている点。それはデーモンの特徴に他ならない。
「クレシェンドの仲間か?」
フォルティシモがデーモン族だと聞いているクレシェンドの仲間かと問い掛けると、何故かそれだけでデーモンの槍使いから敵意が消え、気怠そうに溜息を吐いた。
「なんだよ、またクレシェンドの客かよ。敵か味方か知らねぇが、今、あいつは忙しい。用事があるなら………」
デーモンの槍使いの視線は、キュウとアルティマを交互に見比べた。見比べた後、驚くことに槍を落として慣れていなさそうな営業スマイルを浮かべのだ。
「ああ、もしかして、狐の神さんの遣いかい? 悪いんだが、見ての通り俺たちは忙しいんだ。こんな所まで来るアンタらは相変わらずだが、今日は帰ってくれ」
フォルティシモは瞬時にアルティマへ視線を投げる。アルティマは心得たもので、堂々と頷いて見せた。
「せっかく妾たちが来てやったと言うのに、何もせずに帰れと言うのかの? 主殿に失礼なのじゃ」
上から目線のアルティマの言葉に、フォルティシモが内心で焦ったけれど、デーモンの槍使いの反応は意外なものとなる。
「そういうことは、クレシェンドの領分だ。俺たちは忙しいんだから、帰ってくれとしか言えない。大体アンタら、その神出鬼没をどうにかしてくれないか?」
「ふんっ。妾たちがどこに現れようと、妾たちの自由なのじゃ。それよりも、妾たちの主殿に無礼を働いてまで、何をやっているのじゃ?」
フォルティシモはここまでのやりとりを聞いて、デーモンの槍使いの対応に異常さを感じていた。
今のアクロシア大陸で、フォルティシモを知らない者が居るのだろうか。この中二病全開と言われたフォルティシモのアバターは、かなり特徴的なはずだ。大陸の空では『浮遊大陸』が我が物顔で領空侵犯しているし、先日は大陸中に魔王の太陽と呼ばれるスキル設定を撃ち込んだ。あれは大陸のどこに居ても見て取れたはず。
フォルティシモは有名になりたいのではない。あくまで最強になりたいだけなので、フォルティシモを知らない者が居ても別に怒らない。異世界に来て初めての頃、フォルティシモを知らない男たちを前に苛立って、動画を見たことないかと言った上にPKを宣言した気もするが、あれは忘れた。
「当然」
デーモンの槍使いはアルティマの質問に答える。
「女神殺しだ」
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