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第六章
第二百七十二話 悪夢の急報 後編
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キュウにとって、フィーナは特別な友人だ。
キュウは主人に奴隷として買われてから、その人生のすべてが変わった。良い悪いで言えば、奴隷となったことは最悪だけれど、主人と出会ったことは最高だった。
主人の奴隷だったから、大陸最大国家の王女ラナリアと出会って友人になれたし、エルフたちに声を掛けて貰えるし、元奴隷たちからは女神のように崇められているし、冒険者や貴族、主人を知るありとあらゆる人がキュウを“主人に近しい人”として見てくれる。
もう誰かに、役立たずだと後ろ指を指されることはない。
でもそれらはすべて、主人を通してキュウを見ている。主人が凄いから、凄すぎるからキュウという、主人に出会って初めて名前を得たような存在まで凄いのだと勘違いした人々が、話を広めているのだ。
でもフィーナだけは違う。
キュウは今でも覚えている。
初めて主人に出会った頃、主人のすべてが怖くて、役に立たなければ捨てられる以上の悲惨な結末が待ち構えていると思った。
だから役に立てそうな洗濯の仕事を得て水場に向かったのに、アクロシア王国の水場はキュウの故郷の里とはまるで違っていた。水場と言えば井戸水か川の水が常識だったキュウにとって、巨大な魔法道具である湧水石から供給される水で洗濯をするのは何をどうして良いか分からなかった。
やっと圧倒的な主人から見捨てられない役割を、何とか得られたと思ったのに。このまま洗濯の一つも満足にこなせなかったなんて、戻れるはずがない。
キュウは自分の呼吸と鼓動を激しくさせて、泣きそうになりながら水場で戸惑っていた。
そんな時に話し掛けて、水場の使い方を丁寧に教えてくれたのがフィーナだった。
当時のアクロシア王国では地位の低い亜人族であるキュウを、ただ洗濯に困っているというだけで助けてくれた。すべてを失って、奴隷となって、助けてくれる人なんて誰もいなくて、家族からも捨てられたキュウを。
涙が出そうなくらい嬉しかったことは、いつまでも忘れないと思う。
その後も偶に出会って話してみればとても気が合ったし、何よりも嬉しかったのは、キュウを“奴隷”だと知っても差別しなかったことだ。
キュウは北門の兵士たちによって捕獲された鳥型の魔物の元へ走った。
金属の檻の中、ピクリとも動かない銀色の鳥型の魔物。それはフィーナが従魔に選んだ、シルバースワローと言う魔物に他ならない。
シルバースワローはとっくに命が尽きているにも関わらず、その嘴の間に真っ白な杖を咥えていた。
キュウは思わず檻の扉を開いて、シルバースワローへ駆け寄る。シルバースワローの身体は冷たい。それでもキュウは最後まで杖を放さなかったシルバースワローを撫でながら、その杖を手に取った。
キュウが撫でると、シルバースワローの嘴が開いた気がする。
キュウはその杖を掲げて、よく観察する。
柄の部分に取り付けられたカラスの金細工。主人が使う従魔、天烏を象ったものだ。
キュウとフィーナが、あの日見た、アクロシア王城の空に現れた主人。フィーナと食事をしたり、休憩したりした時に何度も何度も思い出しても、二人で笑顔になれる思い出。
それを象ったこの世に一つしかない、金細工。
「フィーナちゃんの従魔だ。なんで、こんなところで、死んでるんだ?」
ピアノが驚きに目を見開きながら口にする。ピアノは主人と同じように情報ウィンドウというものを使って、キュウたちでは決して理解できないものを知ることができる。
ピアノの情報ウィンドウには、このシルバースワローがフィーナの従魔だと表示されているのだろう。
「………あの、冒険者ギルドへ、寄っても、良いでしょうか?」
キュウは金細工を見つめたまま、キュウの護衛団へ問い掛けた。ピアノ、セフェール、アルティマは無言で頷き返してくれる。
キュウたちが冒険者ギルドへ向かい、真っ青な顔をしたギルドマスターガルバロスと、職員たちへ詰め寄った末に情報を聞き出すことができた。
今から少し前、サンタ・エズレル神殿では高位の聖職者たちが重要な会合を開いていた。それは各国の行政には秘密裏に開催されたもので、身も蓋もない言い方をしてしまえば聖マリア教を裏切って、天空の王フォルティシモを信仰しようとする国々への牽制、締め付けをどうするか話し合うものだった。
その極秘会議がテロリストに襲撃され、高位の聖職者たちが人質に取られた。会議の性質からしばらくは表沙汰にできず、聖マリア教の中で解決を図ろうとしていた。
しかし解決には至らず、サンタ・エズレル神殿がテロリストに占拠されたことが漏れる。各国から信心深い有志を募り、騎士や兵士、冒険者たちによるサンタ・エズレル神殿奪還部隊が組織された。
奪還作戦の敢行は、冒険者ギルドにもほとんど情報が回って来ないような、異様なスピードだったらしい。
そのサンタ・エズレル神殿奪還部隊の中に、キュウの友人フィーナが所属する<青翼の弓とオモダカ>も参加していた。
フィーナは折り合いが悪くて仲が良くないと言っていた、母親である聖マリア教の大司教テレーズを救おうとしたに違いない。
キュウが今、血の繋がった両親が危機に瀕したとして助けに行くかは分からないけれど、フィーナは絶対に助けに行くはずだ。いくら仲違いをしているとは言え、大勢を助けようとしているフィーナが実の母親を見捨てる選択をするはずがない。
キュウは思う。
キュウは主人の願いがキュウの願いだ。主人を愛しているし、愛されたいと思っているし、だから勝手な行動をしたり、主人に迷惑になる行動はしない。もちろん主人の負担になるような願いを口にするなんて、絶対にしたくない。
絶対に、したくなかったはずなのに。
キュウはきっと、フィーナを助けて欲しいと、主人に懇願してしまう。
キュウは主人に奴隷として買われてから、その人生のすべてが変わった。良い悪いで言えば、奴隷となったことは最悪だけれど、主人と出会ったことは最高だった。
主人の奴隷だったから、大陸最大国家の王女ラナリアと出会って友人になれたし、エルフたちに声を掛けて貰えるし、元奴隷たちからは女神のように崇められているし、冒険者や貴族、主人を知るありとあらゆる人がキュウを“主人に近しい人”として見てくれる。
もう誰かに、役立たずだと後ろ指を指されることはない。
でもそれらはすべて、主人を通してキュウを見ている。主人が凄いから、凄すぎるからキュウという、主人に出会って初めて名前を得たような存在まで凄いのだと勘違いした人々が、話を広めているのだ。
でもフィーナだけは違う。
キュウは今でも覚えている。
初めて主人に出会った頃、主人のすべてが怖くて、役に立たなければ捨てられる以上の悲惨な結末が待ち構えていると思った。
だから役に立てそうな洗濯の仕事を得て水場に向かったのに、アクロシア王国の水場はキュウの故郷の里とはまるで違っていた。水場と言えば井戸水か川の水が常識だったキュウにとって、巨大な魔法道具である湧水石から供給される水で洗濯をするのは何をどうして良いか分からなかった。
やっと圧倒的な主人から見捨てられない役割を、何とか得られたと思ったのに。このまま洗濯の一つも満足にこなせなかったなんて、戻れるはずがない。
キュウは自分の呼吸と鼓動を激しくさせて、泣きそうになりながら水場で戸惑っていた。
そんな時に話し掛けて、水場の使い方を丁寧に教えてくれたのがフィーナだった。
当時のアクロシア王国では地位の低い亜人族であるキュウを、ただ洗濯に困っているというだけで助けてくれた。すべてを失って、奴隷となって、助けてくれる人なんて誰もいなくて、家族からも捨てられたキュウを。
涙が出そうなくらい嬉しかったことは、いつまでも忘れないと思う。
その後も偶に出会って話してみればとても気が合ったし、何よりも嬉しかったのは、キュウを“奴隷”だと知っても差別しなかったことだ。
キュウは北門の兵士たちによって捕獲された鳥型の魔物の元へ走った。
金属の檻の中、ピクリとも動かない銀色の鳥型の魔物。それはフィーナが従魔に選んだ、シルバースワローと言う魔物に他ならない。
シルバースワローはとっくに命が尽きているにも関わらず、その嘴の間に真っ白な杖を咥えていた。
キュウは思わず檻の扉を開いて、シルバースワローへ駆け寄る。シルバースワローの身体は冷たい。それでもキュウは最後まで杖を放さなかったシルバースワローを撫でながら、その杖を手に取った。
キュウが撫でると、シルバースワローの嘴が開いた気がする。
キュウはその杖を掲げて、よく観察する。
柄の部分に取り付けられたカラスの金細工。主人が使う従魔、天烏を象ったものだ。
キュウとフィーナが、あの日見た、アクロシア王城の空に現れた主人。フィーナと食事をしたり、休憩したりした時に何度も何度も思い出しても、二人で笑顔になれる思い出。
それを象ったこの世に一つしかない、金細工。
「フィーナちゃんの従魔だ。なんで、こんなところで、死んでるんだ?」
ピアノが驚きに目を見開きながら口にする。ピアノは主人と同じように情報ウィンドウというものを使って、キュウたちでは決して理解できないものを知ることができる。
ピアノの情報ウィンドウには、このシルバースワローがフィーナの従魔だと表示されているのだろう。
「………あの、冒険者ギルドへ、寄っても、良いでしょうか?」
キュウは金細工を見つめたまま、キュウの護衛団へ問い掛けた。ピアノ、セフェール、アルティマは無言で頷き返してくれる。
キュウたちが冒険者ギルドへ向かい、真っ青な顔をしたギルドマスターガルバロスと、職員たちへ詰め寄った末に情報を聞き出すことができた。
今から少し前、サンタ・エズレル神殿では高位の聖職者たちが重要な会合を開いていた。それは各国の行政には秘密裏に開催されたもので、身も蓋もない言い方をしてしまえば聖マリア教を裏切って、天空の王フォルティシモを信仰しようとする国々への牽制、締め付けをどうするか話し合うものだった。
その極秘会議がテロリストに襲撃され、高位の聖職者たちが人質に取られた。会議の性質からしばらくは表沙汰にできず、聖マリア教の中で解決を図ろうとしていた。
しかし解決には至らず、サンタ・エズレル神殿がテロリストに占拠されたことが漏れる。各国から信心深い有志を募り、騎士や兵士、冒険者たちによるサンタ・エズレル神殿奪還部隊が組織された。
奪還作戦の敢行は、冒険者ギルドにもほとんど情報が回って来ないような、異様なスピードだったらしい。
そのサンタ・エズレル神殿奪還部隊の中に、キュウの友人フィーナが所属する<青翼の弓とオモダカ>も参加していた。
フィーナは折り合いが悪くて仲が良くないと言っていた、母親である聖マリア教の大司教テレーズを救おうとしたに違いない。
キュウが今、血の繋がった両親が危機に瀕したとして助けに行くかは分からないけれど、フィーナは絶対に助けに行くはずだ。いくら仲違いをしているとは言え、大勢を助けようとしているフィーナが実の母親を見捨てる選択をするはずがない。
キュウは思う。
キュウは主人の願いがキュウの願いだ。主人を愛しているし、愛されたいと思っているし、だから勝手な行動をしたり、主人に迷惑になる行動はしない。もちろん主人の負担になるような願いを口にするなんて、絶対にしたくない。
絶対に、したくなかったはずなのに。
キュウはきっと、フィーナを助けて欲しいと、主人に懇願してしまう。
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