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第五章
第百八十四話 大使館の襲撃者 燃える館
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フォルティシモが大陸会議を終えて【拠点】へ戻った後、ちょっとした雑談から必要な報告をする時間に、ラナリアが大陸会議の所感を述べていた。フォルティシモの目的の一つも果たせそうだし、各国へフォルテピアノとアクロシア王国の関係もアピールできた。これからプレイヤーの息が掛かってそうな国と一対一の会談も開けるため、上々の成果を得たと言って良い。
「ラナリアやエンに何度もカンペを修正されたからな」
フォルティシモはエンシェントが居ないので、代わりにラナリアへ恨みの視線を向ける。ゴーレムの講義をやってから、二度とフォルティシモだけの判断で重要な会合に出て発言しないよう厳重注意をされてしまった。フォルティシモとしては、かなり上手くやったつもりなので解せない。
「ありがとうございます」
「そこで平然と礼を言うなよ」
「平然とではありません。私のために労力を割いて頂いたフォルティシモ様へ感謝と愛情の念を目一杯込めました」
作り笑顔だと分かっているのに、本心から嬉しそうなラナリアの笑顔を受けて文句を言う気力も失せる。なら感謝を身体で払って貰おうかとは思ったが、キュウがキッチンで夕食の洗い物をしていると思い踏みとどまった。
ラナリアの報告が続き、ほとんどを聞き流していたフォルティシモが聞き流せないものが出て来る。
「カリオンドルの皇女が婚姻の申し込み?」
「はい。正確にはカリオンドルから同盟条約の締結と、その際に第二皇女との婚姻を結ぼうという申し込みがありました」
「罠か? ラナリアはどう思う?」
フォルティシモが大陸会議の場で見たカリオンドル皇国の亜人族は、一言で表せば普通だった。クレシェンドの言うように、プレイヤーと神の子孫として神戯に勝利しようとしているとは思えない。
事前に情報収集したカリオンドル皇国の印象とも合致していて、クレシェンドだけがおかしなことを言っている。
それとも神戯参加者が皇族と出会えば、何か違うのだろうか。
「それは一人の乙女としてですか? アクロシア王女としてでしょうか?」
「後者だ」
「そこは前者を聞いて欲しかったですが、罠とは思えません。内容から考えますとフォルティシモ様の歓心を引くために用意したのではないかと」
フォルティシモの記憶ではラナリアが一人の乙女としてフォルティシモと相対したことはない。
「どういたしましょうか。受けるか受けないか決める前に、ル、第二皇女とお会いになられますか?」
「婚姻を受けるつもりはないが、会ってはおきたいな」
敵かも知れない相手と結婚するなんて、そんな爆弾を抱え込むような行為をするつもりはない。フォルティシモだってトロイの木馬の伝説は知っている。
けれどもクレシェンドを打倒するに当たって、クレシェンドが教えてきた情報の真偽や影響を確認しておくべきである。だから第二皇女と会って【解析】を打ち込むなり、『浮遊大陸』へ連れて来て権能を使ってスキャンするのはやるつもりだ。
あとはもう一つの問題、大陸会議に参加していたプレイヤーからの会談申し込みと、どちらを優先して対応するか。プレイヤーとは戦いになる可能性が高く、後顧の憂いを断っておくべき。なら第二皇女は後回しだろう。
そう考えている中、ラナリアの通信端末が鳴り出した。
あれから調査したところ、ラナリアの従者、フォルティシモの孫従者に通信端末を持たせると、従者同士とラナリアとフォルティシモへの通信が可能だと判明した。フォルティシモへの直通が可能だと知ったラナリアは少しばかり焦った様子を見せたものの、フォルティシモは気にしなかったのでラナリアの従者全員に通信端末を渡した。
「出て良いぞ。スピーカーモードにしろ」
「失礼いたします。シャルロット? 何かあった?」
相手はラナリアの護衛騎士シャルロットのようだった。彼女には色々と実験に付き合って貰っているので、緊急にラナリアへ連絡してくるほど困っているならば力を貸しても良い気持ちになる。
『カリオンドルの大使館が襲撃されたそうです』
ラナリアがフォルティシモでも分かるくらい目を見開いた。フォルティシモも驚いて、コーヒーカップを落としそうになる。
「まさか、あれだけ目立った俺じゃなくて、カリオンドルを先に攻撃したのか?」
カリオンドル皇国、プレイヤーと神の子孫が支配する国。カリオンドル皇国の皇族がどこまで神戯に関わりがあるのか。現時点では未知数だが、プレイヤーの誰かがカリオンドル皇国に攻撃を仕掛ける可能性はあるだろう。
もしもプレイヤーの仕業だとしたら、やはりプレイヤーにとってカリオンドル皇国は何らかの意味があるのか。しかしプレイヤーが大々的に動き出したとしたら、クレシェンドがプレイヤーを倒して更に強くなるのを警戒しなければならない。
「詳細を確認させますので、少々お時間を頂けますか」
「いやいい。俺が出る。アル、リース、付いて来い」
「任せるのじゃ」
「第二皇女を助けに行く? 手籠めにするつもり?」
リースロッテが謎の勘違いをしているが、もし美人だったら助けてくるかも知れないので、彼女の質問には答えなかった。目的はあくまでカリオンドル皇国の大使館を襲撃した者を見つけ出し、もしもプレイヤーであったら戦うためだ。
現代リアルワールドの大使館と言うと、普通のコンクリート製ビルが連想されるのだが、カリオンドル皇国のそれはどこぞの宮殿のような外観をしていた。観光名所にでもなりそうなその宮殿は、門が崩され真っ赤に燃え盛っている。加えてプレイヤーに殺されたのかそこら中に死体の山があり、見ているだけで気分が悪くなってきた。
アクロシア王国の兵士が集まってきているのだが、野次馬を遠ざけたり、遠巻きに隊列を組むだけで中に入ろうとしない。緊急事態でも許可無く入れば罪に問われてしまうらしい。
フォルティシモは人に危害を加える犯罪は憎んでいるが、権威や権力を守るための犯罪は気にせず踏み込むことにしている。アルティマとリースロッテを先導しながら、兵士たちの制止の声を無視して堂々と燃える大使館へ入っていった。
「早速お出ましなのじゃ」
「暑い」
入ってすぐのホールに覆面を着けた集団が集まっていて、フォルティシモたちと対峙する。
彼らはファーアースオンラインに実装された中でも珍しいクラス【忍者】だった。【忍者】は【魔王】と同じように一定の条件をクリアした時にクラスチェンジが可能になり、二次クラスや三次クラスというクラスツリーが存在しない。代わりに他のクラスにはない特殊なスキルを覚えられる。
珍しいと言っても【魔王】ほどではないし、フォルティシモは全クラスをカンストさせているので【忍者】のスキルも知り尽くしている。
「プレイヤーか従者か、大人しくするなら悪くはしない」
「暑い」
覆面集団が一斉に刀を抜いた。どうせ何人かは【分身】スキルによる偽者だろうから、本体の行動をなぞっているだけだ。
「話し合いもせずとは気の早い奴らじゃの」
「暑い」
「リースはさっきからうるさいのじゃ!?」
文句を言いたくなるリースロッテの気持ちも分からないでもない。この大使館は轟々と燃えているのだから、暑いどころか熱い。
「仕方ないな。識域・氷結」
まだ生きている人間がいたら巻き込んでしまうかも知れないので抑えていたが、リースロッテのためという大義名分で大使館を丸ごと氷漬けにした。
「寒い」
「ラナリアやエンに何度もカンペを修正されたからな」
フォルティシモはエンシェントが居ないので、代わりにラナリアへ恨みの視線を向ける。ゴーレムの講義をやってから、二度とフォルティシモだけの判断で重要な会合に出て発言しないよう厳重注意をされてしまった。フォルティシモとしては、かなり上手くやったつもりなので解せない。
「ありがとうございます」
「そこで平然と礼を言うなよ」
「平然とではありません。私のために労力を割いて頂いたフォルティシモ様へ感謝と愛情の念を目一杯込めました」
作り笑顔だと分かっているのに、本心から嬉しそうなラナリアの笑顔を受けて文句を言う気力も失せる。なら感謝を身体で払って貰おうかとは思ったが、キュウがキッチンで夕食の洗い物をしていると思い踏みとどまった。
ラナリアの報告が続き、ほとんどを聞き流していたフォルティシモが聞き流せないものが出て来る。
「カリオンドルの皇女が婚姻の申し込み?」
「はい。正確にはカリオンドルから同盟条約の締結と、その際に第二皇女との婚姻を結ぼうという申し込みがありました」
「罠か? ラナリアはどう思う?」
フォルティシモが大陸会議の場で見たカリオンドル皇国の亜人族は、一言で表せば普通だった。クレシェンドの言うように、プレイヤーと神の子孫として神戯に勝利しようとしているとは思えない。
事前に情報収集したカリオンドル皇国の印象とも合致していて、クレシェンドだけがおかしなことを言っている。
それとも神戯参加者が皇族と出会えば、何か違うのだろうか。
「それは一人の乙女としてですか? アクロシア王女としてでしょうか?」
「後者だ」
「そこは前者を聞いて欲しかったですが、罠とは思えません。内容から考えますとフォルティシモ様の歓心を引くために用意したのではないかと」
フォルティシモの記憶ではラナリアが一人の乙女としてフォルティシモと相対したことはない。
「どういたしましょうか。受けるか受けないか決める前に、ル、第二皇女とお会いになられますか?」
「婚姻を受けるつもりはないが、会ってはおきたいな」
敵かも知れない相手と結婚するなんて、そんな爆弾を抱え込むような行為をするつもりはない。フォルティシモだってトロイの木馬の伝説は知っている。
けれどもクレシェンドを打倒するに当たって、クレシェンドが教えてきた情報の真偽や影響を確認しておくべきである。だから第二皇女と会って【解析】を打ち込むなり、『浮遊大陸』へ連れて来て権能を使ってスキャンするのはやるつもりだ。
あとはもう一つの問題、大陸会議に参加していたプレイヤーからの会談申し込みと、どちらを優先して対応するか。プレイヤーとは戦いになる可能性が高く、後顧の憂いを断っておくべき。なら第二皇女は後回しだろう。
そう考えている中、ラナリアの通信端末が鳴り出した。
あれから調査したところ、ラナリアの従者、フォルティシモの孫従者に通信端末を持たせると、従者同士とラナリアとフォルティシモへの通信が可能だと判明した。フォルティシモへの直通が可能だと知ったラナリアは少しばかり焦った様子を見せたものの、フォルティシモは気にしなかったのでラナリアの従者全員に通信端末を渡した。
「出て良いぞ。スピーカーモードにしろ」
「失礼いたします。シャルロット? 何かあった?」
相手はラナリアの護衛騎士シャルロットのようだった。彼女には色々と実験に付き合って貰っているので、緊急にラナリアへ連絡してくるほど困っているならば力を貸しても良い気持ちになる。
『カリオンドルの大使館が襲撃されたそうです』
ラナリアがフォルティシモでも分かるくらい目を見開いた。フォルティシモも驚いて、コーヒーカップを落としそうになる。
「まさか、あれだけ目立った俺じゃなくて、カリオンドルを先に攻撃したのか?」
カリオンドル皇国、プレイヤーと神の子孫が支配する国。カリオンドル皇国の皇族がどこまで神戯に関わりがあるのか。現時点では未知数だが、プレイヤーの誰かがカリオンドル皇国に攻撃を仕掛ける可能性はあるだろう。
もしもプレイヤーの仕業だとしたら、やはりプレイヤーにとってカリオンドル皇国は何らかの意味があるのか。しかしプレイヤーが大々的に動き出したとしたら、クレシェンドがプレイヤーを倒して更に強くなるのを警戒しなければならない。
「詳細を確認させますので、少々お時間を頂けますか」
「いやいい。俺が出る。アル、リース、付いて来い」
「任せるのじゃ」
「第二皇女を助けに行く? 手籠めにするつもり?」
リースロッテが謎の勘違いをしているが、もし美人だったら助けてくるかも知れないので、彼女の質問には答えなかった。目的はあくまでカリオンドル皇国の大使館を襲撃した者を見つけ出し、もしもプレイヤーであったら戦うためだ。
現代リアルワールドの大使館と言うと、普通のコンクリート製ビルが連想されるのだが、カリオンドル皇国のそれはどこぞの宮殿のような外観をしていた。観光名所にでもなりそうなその宮殿は、門が崩され真っ赤に燃え盛っている。加えてプレイヤーに殺されたのかそこら中に死体の山があり、見ているだけで気分が悪くなってきた。
アクロシア王国の兵士が集まってきているのだが、野次馬を遠ざけたり、遠巻きに隊列を組むだけで中に入ろうとしない。緊急事態でも許可無く入れば罪に問われてしまうらしい。
フォルティシモは人に危害を加える犯罪は憎んでいるが、権威や権力を守るための犯罪は気にせず踏み込むことにしている。アルティマとリースロッテを先導しながら、兵士たちの制止の声を無視して堂々と燃える大使館へ入っていった。
「早速お出ましなのじゃ」
「暑い」
入ってすぐのホールに覆面を着けた集団が集まっていて、フォルティシモたちと対峙する。
彼らはファーアースオンラインに実装された中でも珍しいクラス【忍者】だった。【忍者】は【魔王】と同じように一定の条件をクリアした時にクラスチェンジが可能になり、二次クラスや三次クラスというクラスツリーが存在しない。代わりに他のクラスにはない特殊なスキルを覚えられる。
珍しいと言っても【魔王】ほどではないし、フォルティシモは全クラスをカンストさせているので【忍者】のスキルも知り尽くしている。
「プレイヤーか従者か、大人しくするなら悪くはしない」
「暑い」
覆面集団が一斉に刀を抜いた。どうせ何人かは【分身】スキルによる偽者だろうから、本体の行動をなぞっているだけだ。
「話し合いもせずとは気の早い奴らじゃの」
「暑い」
「リースはさっきからうるさいのじゃ!?」
文句を言いたくなるリースロッテの気持ちも分からないでもない。この大使館は轟々と燃えているのだから、暑いどころか熱い。
「仕方ないな。識域・氷結」
まだ生きている人間がいたら巻き込んでしまうかも知れないので抑えていたが、リースロッテのためという大義名分で大使館を丸ごと氷漬けにした。
「寒い」
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