171 / 509
第四章
第百七十一話 最初の神戯参加者の正体
しおりを挟む
エルミアは雪が止んだ中を魔法の絨毯を使って進んでいた。それと言うのも、<リョースアールヴァル>の仲間の一人が唐突にパーティを抜けると宣言して飛び出してしまったからだ。仕事を途中で放り出すのも有り得なければ、何故今のタイミングでそんなことを言い出すのかも分からなかった。
『インベントリに、あれは魔法の箒だ。彼女、プレイヤーだったんだ』
テディベアが<リョースアールヴァル>のエルフをそう断じる。
箒と絨毯は、どうやら箒のが速度が出るらしく、追い掛けて事情を聞こうとしたエルミアはすぐに取り残されてしまった。しかし頭に載せたテディベアが、仲間のエルフが向かった先を教えてくれる。
フォルティシモに変な目で見られたテディベアを頭に載せる理由は、両手を自由にしつつ、エルミアとテディベアが一心同体となって戦うための戦闘スタイルだった。最初はちょっと恥ずかしかったものの、テディベアはスキルやアイテム、知識によってエルミアを助けてくれるので、すぐに慣れてしまった。
『これ、はっ。待つんだ! これ以上進んだら、ダメだ!』
「え? それってどう言う………」
テディベアの制止を聞こうとして、エルミアは逆に魔法の絨毯を進めてしまった。
その先に、血の海があったからだ。真っ白な樹氷と雪を染め上げる赤。鮮やかすぎる赤と鉄のような悪臭。エルミアの仲間である<リョースアールヴァル>の女性エルフが雪の上に横たわっていた。
デーモンの男は、エルミアを見て表情に笑みを浮かべる。
「プレイヤーではない、が」
デーモンの男は冷たい瞳でエルミアを見ていた。
『それ以上、近付かないで貰えないかい? プレイヤーでも、神の試練でもない彼女を害する意味なんて無いはずだ。それとも、いつの間にか加虐趣味にでも目覚めたかい?』
デーモンの男は笑みを張り付けたまま、視線をエルミアの頭の上のテディベアへ移動させる。しばらくその姿を観察し、顎に手を当てて首を傾げた。
『僕だよ。クレシェンド』
デーモンの男は表情にこそ出さなかったが、しばらく動きを止めたことから、テディベアの言葉に戸惑ったのが分かる。
「これは驚いた。本心だ。君を殺して久々に悲しみを覚えたけれど、こんなに早く再会できるとは」
『今度は思い出話にでも花を咲かせるかい? 君に文句を言う機会に恵まれたんだ。言いたいことは山ほどあるから、一晩中の付き合いじゃ足りないくらいだよ』
「そうだろうな。しかしその姿は、いったいどういうことだ? そのエルフが、君の権能を隔世遺伝で発現したとしても、そんなことになるとは思えないが」
エルミアが何も言えない内に、テディベアは頭の上から降りて雪の地面に着地した。
『さて、なんでだろうね。僕も状況を完璧に理解しているとは言い難いんだ。知りたいなら彼に直接尋ねてみると良い』
テディベアは虚空に向かって、ぬいぐるみの腕を突き出していた。テディベアやフォルティシモが使う、情報ウィンドウという彼らにだけ見える窓を使ったのだ。
『どれだけの死体の山を築き上げて、ここまで達したのか知らないが、ここで終わりだ。彼に敗北すると良い』
テディベアのすぐ傍に、光の渦が現れた。
エルミアも一度だけ見たことがある。かつてエルディンで御神木だったテディベアと会話していたフォルティシモが、会話途中で突如として焦りだしたのだ。それはピアノという彼の友人からの救援要請を受けたためだった。彼は最果ての黄金竜と戦い危機的状況だった友人を救うために光の渦を使った。テディベアは彼と友人関係を結んでいるから、同じことができるらしい。
光の渦から彼が出て来た。樹氷と雪の世界にいて、世界を黒く染め上げるような圧倒的な存在感を放ちつつ、彼は不機嫌そうな顔をしていた。
それでもフォルティシモはエルミアとテディベアを助けるために現れた。
「救援要請は使うなって言っただろ。今回は依頼を請けたエルミアが仕事を放り出したらしいから来てやったが」
『フォルティシモ! 彼がクレシェンドだ! ここで彼を倒してくれ!』
雪の上に両足を着けたフォルティシモは、テディベアの言葉を受けてデーモンの男を見ると、途端に戸惑った様子を見せた。
「クレシェンド? こいつが、お前と同じ最初の神戯参加者で、仲間を裏切って全滅させたプレイヤーなのか?」
『そうだ! 彼さえ倒せば、君の勝利は確実だ! 従者を連れていない今がチャンスだ!』
救援要請によってこの場に現れたフォルティシモは、デーモンの男を見て明らかに狼狽していた。エルミアもフォルティシモの様子が普通でないことに気が付く。
その様子は、知り合いを見たかのようだった。
デーモンの男は懐からモノクルを取り出して掛けて見せた。
「私は確かに申し上げたはずです。私はこの投資に自信がある。私の勘が告げています。あなたは、今この場で御代を頂く以上の利をもたらしてくれると」
「なるほど、嘘は、吐いてない」
フォルティシモとデーモンの男が会話を始めると、エルミアもテディベアも驚きに支配される。
「同類の臭いを嗅ぎ取ったと申し上げました」
「あの時は嗅覚が狂っていると思ったが、それも正しかったらしいな」
フォルティシモとデーモンの男の遣り取りは、まるで旧知の仲だった。
「俺も間抜けだ。異世界では作られないM級ポーションとエリクシールの価値を、お前は理解していた」
「ええ。まさか堂々とプレイヤーであることを宣言する者がいるとは、驚きました」
まるでという言葉が不適当なのは分かる。フォルティシモはデーモンの男を知っている。そして決定的な言葉を放つ。
「奴隷屋、お前がクレシェンドだったとはな」
「天空の王、あなたがこれほどのプレイヤーだったとは驚きでございます」
エルミアの見ている前で、フォルティシモが虚空から真っ黒な剣を引き抜いて全身に魔力を漲らせる。フォルティシモがこれほどに力を高めたのは、最果ての黄金竜と戦った時以来だ。
「最強の俺と、戦うか? 準備が必要なら待ってやるぞ」
「おや待って頂けると? 私は神戯が開催された日より参加しているのですよ。どちらが有利なのか、理解できない方ではないと思っていましたが」
「ああ。だが、前も言ったように、俺も多少の義理は感じてる。全力で戦うなら、こんな奇襲じゃなくて正面から受けて立ってやる」
フォルティシモの言葉に、デーモンの男は笑い出した。
「ふふっ、ふふふふふふ。さすが女神に気に入られるだけのことはあります。それではこの場は見逃して頂きたい。ああ、もちろん慈悲だけに甘んじるつもりはありません。それは末端とはいえ商人としての矜恃に傷が付きますので、とても、あなたにとって代えがたい情報を提供いたしましょう」
エルミアから見て、デーモンの男の笑いの質が変わった。人間の寿命以上に生きたエルミアだから分かる。悪意に満ちた笑い。咄嗟にフォルティシモへ言葉を投げ掛けようとしたが、間に合わなかった。
「サンタ・エズレル神殿に居る黄金の狐人族が、神に踊らされています。私などに構っている場合ではないでしょう?」
『インベントリに、あれは魔法の箒だ。彼女、プレイヤーだったんだ』
テディベアが<リョースアールヴァル>のエルフをそう断じる。
箒と絨毯は、どうやら箒のが速度が出るらしく、追い掛けて事情を聞こうとしたエルミアはすぐに取り残されてしまった。しかし頭に載せたテディベアが、仲間のエルフが向かった先を教えてくれる。
フォルティシモに変な目で見られたテディベアを頭に載せる理由は、両手を自由にしつつ、エルミアとテディベアが一心同体となって戦うための戦闘スタイルだった。最初はちょっと恥ずかしかったものの、テディベアはスキルやアイテム、知識によってエルミアを助けてくれるので、すぐに慣れてしまった。
『これ、はっ。待つんだ! これ以上進んだら、ダメだ!』
「え? それってどう言う………」
テディベアの制止を聞こうとして、エルミアは逆に魔法の絨毯を進めてしまった。
その先に、血の海があったからだ。真っ白な樹氷と雪を染め上げる赤。鮮やかすぎる赤と鉄のような悪臭。エルミアの仲間である<リョースアールヴァル>の女性エルフが雪の上に横たわっていた。
デーモンの男は、エルミアを見て表情に笑みを浮かべる。
「プレイヤーではない、が」
デーモンの男は冷たい瞳でエルミアを見ていた。
『それ以上、近付かないで貰えないかい? プレイヤーでも、神の試練でもない彼女を害する意味なんて無いはずだ。それとも、いつの間にか加虐趣味にでも目覚めたかい?』
デーモンの男は笑みを張り付けたまま、視線をエルミアの頭の上のテディベアへ移動させる。しばらくその姿を観察し、顎に手を当てて首を傾げた。
『僕だよ。クレシェンド』
デーモンの男は表情にこそ出さなかったが、しばらく動きを止めたことから、テディベアの言葉に戸惑ったのが分かる。
「これは驚いた。本心だ。君を殺して久々に悲しみを覚えたけれど、こんなに早く再会できるとは」
『今度は思い出話にでも花を咲かせるかい? 君に文句を言う機会に恵まれたんだ。言いたいことは山ほどあるから、一晩中の付き合いじゃ足りないくらいだよ』
「そうだろうな。しかしその姿は、いったいどういうことだ? そのエルフが、君の権能を隔世遺伝で発現したとしても、そんなことになるとは思えないが」
エルミアが何も言えない内に、テディベアは頭の上から降りて雪の地面に着地した。
『さて、なんでだろうね。僕も状況を完璧に理解しているとは言い難いんだ。知りたいなら彼に直接尋ねてみると良い』
テディベアは虚空に向かって、ぬいぐるみの腕を突き出していた。テディベアやフォルティシモが使う、情報ウィンドウという彼らにだけ見える窓を使ったのだ。
『どれだけの死体の山を築き上げて、ここまで達したのか知らないが、ここで終わりだ。彼に敗北すると良い』
テディベアのすぐ傍に、光の渦が現れた。
エルミアも一度だけ見たことがある。かつてエルディンで御神木だったテディベアと会話していたフォルティシモが、会話途中で突如として焦りだしたのだ。それはピアノという彼の友人からの救援要請を受けたためだった。彼は最果ての黄金竜と戦い危機的状況だった友人を救うために光の渦を使った。テディベアは彼と友人関係を結んでいるから、同じことができるらしい。
光の渦から彼が出て来た。樹氷と雪の世界にいて、世界を黒く染め上げるような圧倒的な存在感を放ちつつ、彼は不機嫌そうな顔をしていた。
それでもフォルティシモはエルミアとテディベアを助けるために現れた。
「救援要請は使うなって言っただろ。今回は依頼を請けたエルミアが仕事を放り出したらしいから来てやったが」
『フォルティシモ! 彼がクレシェンドだ! ここで彼を倒してくれ!』
雪の上に両足を着けたフォルティシモは、テディベアの言葉を受けてデーモンの男を見ると、途端に戸惑った様子を見せた。
「クレシェンド? こいつが、お前と同じ最初の神戯参加者で、仲間を裏切って全滅させたプレイヤーなのか?」
『そうだ! 彼さえ倒せば、君の勝利は確実だ! 従者を連れていない今がチャンスだ!』
救援要請によってこの場に現れたフォルティシモは、デーモンの男を見て明らかに狼狽していた。エルミアもフォルティシモの様子が普通でないことに気が付く。
その様子は、知り合いを見たかのようだった。
デーモンの男は懐からモノクルを取り出して掛けて見せた。
「私は確かに申し上げたはずです。私はこの投資に自信がある。私の勘が告げています。あなたは、今この場で御代を頂く以上の利をもたらしてくれると」
「なるほど、嘘は、吐いてない」
フォルティシモとデーモンの男が会話を始めると、エルミアもテディベアも驚きに支配される。
「同類の臭いを嗅ぎ取ったと申し上げました」
「あの時は嗅覚が狂っていると思ったが、それも正しかったらしいな」
フォルティシモとデーモンの男の遣り取りは、まるで旧知の仲だった。
「俺も間抜けだ。異世界では作られないM級ポーションとエリクシールの価値を、お前は理解していた」
「ええ。まさか堂々とプレイヤーであることを宣言する者がいるとは、驚きました」
まるでという言葉が不適当なのは分かる。フォルティシモはデーモンの男を知っている。そして決定的な言葉を放つ。
「奴隷屋、お前がクレシェンドだったとはな」
「天空の王、あなたがこれほどのプレイヤーだったとは驚きでございます」
エルミアの見ている前で、フォルティシモが虚空から真っ黒な剣を引き抜いて全身に魔力を漲らせる。フォルティシモがこれほどに力を高めたのは、最果ての黄金竜と戦った時以来だ。
「最強の俺と、戦うか? 準備が必要なら待ってやるぞ」
「おや待って頂けると? 私は神戯が開催された日より参加しているのですよ。どちらが有利なのか、理解できない方ではないと思っていましたが」
「ああ。だが、前も言ったように、俺も多少の義理は感じてる。全力で戦うなら、こんな奇襲じゃなくて正面から受けて立ってやる」
フォルティシモの言葉に、デーモンの男は笑い出した。
「ふふっ、ふふふふふふ。さすが女神に気に入られるだけのことはあります。それではこの場は見逃して頂きたい。ああ、もちろん慈悲だけに甘んじるつもりはありません。それは末端とはいえ商人としての矜恃に傷が付きますので、とても、あなたにとって代えがたい情報を提供いたしましょう」
エルミアから見て、デーモンの男の笑いの質が変わった。人間の寿命以上に生きたエルミアだから分かる。悪意に満ちた笑い。咄嗟にフォルティシモへ言葉を投げ掛けようとしたが、間に合わなかった。
「サンタ・エズレル神殿に居る黄金の狐人族が、神に踊らされています。私などに構っている場合ではないでしょう?」
0
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる