159 / 509
第四章
第百五十九話 北への指名依頼
しおりを挟む
その日、フォルティシモはアクロシア冒険者ギルドを訪れていた。キュウを連れて冒険者ギルドへ足を踏み入れると、周囲のギルド職員から冒険者、依頼者まで、それまでやっていた作業の手を止めてフォルティシモを注視している。すぐにギルドマスターが飛んで来て、すっかり慣れた応接室に案内された。
「ラナリアから聞いたんだが、何か指名依頼があるそうだな?」
基本的に冒険者ギルドへの依頼は誰でも受けて良いものであるが、中には冒険者を指定する指名依頼も存在する。フリーランスや派遣に仕事を紹介する会社へ登録して請け負い、お客から気に入られて次回からは指名されて仕事を請けるようなものだ。
「もちろん、お前が天空の国の王だって説明もしたし、依頼を請けて貰えない可能性もあると伝えた。基本的にはお前への指名依頼は、冒険者ギルドとして断ってる。貴族や商人が、お前と顔繋ぎのためだけに馬鹿高い依頼料で、とんでもなく簡単な依頼を出して来るからだ」
どんな指名依頼があったのか詳しく聞いてみたところ、断ってくれて礼を言いたくなる内容だった。アクロシア王都で買い物するから護衛をして欲しいとか、最弱モンスターブルスラのドロップアイテムであるスライムの破片の収集依頼とか、酷いものでは話を聞くのが依頼だったりする。それに平民の年収くらいの依頼料が支払われようとしていたのだ。
ダアトなら喜び勇んで値段交渉を始めそうだが、フォルティシモはそういう依頼を請けるつもりはない。
「まあ、どうせ請けないから好きにして良いんだが、今回は事情があるって聞いたぞ。冒険者の依頼の領分を超えてるってことだとすると、どこかの国でも滅ぼせって依頼とかか?」
「あいにく国を攻め滅ぼして欲しいなんて依頼は無いし、受け付けない」
冗談なので笑って欲しかったのだが、ギルドマスターは至極真面目な顔で返答した。今からでも冗談だと笑うべきか迷う。
「もしかして、聖マリア教からの指名依頼ではないでしょうか?」
フォルティシモを見かねてか、キュウが口を挟んでくれたので、フォルティシモの冗談は有耶無耶になった。
聖マリア教はファーアースオンラインの世界における最大の宗教で、世界の外側から来た女神を至高神として奉り、大陸各地で信者を獲得しているという設定だった。ファーアースオンライン時代では、プレイヤーの敵だったり味方だったりする。特にグランドクエストには何度も絡んできては頭の硬い宗教家っぷりを見せつけて、多くのプレイヤーのヘイトを稼いでいた。
ちなみに【プリースト】系統のクラスは聖マリア教の神官である。そのためアクロシア大陸の医療は、聖マリア教が担っていると言っても過言ではない。宗教と医療を握った国家を超えた団体だと考えれば、指名依頼を断り辛いのも頷ける。
質問したキュウもギルドマスターの態度に納得したようだった。それだけこの大陸における聖マリア教の威光は凄まじいものがあるらしい。
フォルティシモはギルドマスターから差し出された依頼書を確認する。
仕事の内容はありきたりなもので、大陸北部にある聖マリア教の総本山、サンタ・エズレル神殿へ向かう使節団の護衛依頼である。お偉いさん数名にお付たち、それを守るアクロシアの騎士たち。いつもなら騎士だけで賄える数だったが、立て続けに起きた国内の事件のせいで、使節団の護衛に回す戦力が不足。その埋め合わせとして冒険者ギルドに依頼が発行されたと言う、依頼元がしっかりしたものだ。
依頼をした人物の名前も記載されているが、フォルティシモに心当たりはない―――のは当然なので、キュウに見て貰って、見知らぬ人物であると確認した。ギルドマスターの態度からすると、聖マリア教の中では有名人らしい。
「随分と冒険者の想定人数が多いな」
「お偉いさんだからな………お前に言うと変な感じだが」
「冒険者登録してるのは、俺とキュウだけだから、二人しかいないぞ」
「お前たちの人数も説明した。したんだが、その人数を譲らなかった」
この指名依頼には冒険者の人数が指定されていた。護衛依頼なので護衛のローテーションを考えたら、ある程度の人数が必要なのは理解できる。
フォルティシモの従者や孫従者を集めれば人数だけなら何人でも対応できるが、冒険者登録しているのは非常に少ない。
このままではフォルティシモも指名依頼を請けられない。この指名依頼を出した者は余程の無能か馬鹿なのかと迷っていると、ギルドマスターが付け加えてくれる。
「お前の知り合いも一緒にってことだろう。あまり考えたくないが、<青翼の弓とオモダカ>を連れてこいって意味なのかもな。あいつらは、そのままじゃ請けないだろうが、お前と合同って言われたらやるしかねぇ」
ギルドマスターの言う<青翼の弓とオモダカ>はカイルたちの冒険者パーティ名だ。カイル、デニス、エイダという同郷パーティ<青翼の弓>と、フィーナ、サリス、ノーラの幼馴染みパーティ<オモダカ>が合併してできたパーティで、カイルに名前を聞いた時はあまりにそのままのネーミングに、フォルティシモが名前を付けてやろうかと言った。遠慮されたが、フォルティシモだって二つをくっつけるだけよりは、良いネーミングセンスがあるはずだ。
ギルドマスターは自分で<青翼の弓とオモダカ>の名前を出しておきながら、腕を組んで渋い顔をしていた。娘であるノーラとフォルティシモが関わるのが嫌なのかも知れない。フォルティシモが親だったら、フォルティシモみたいな男と愛娘が関わろうとしていたら止めるだろうから、何も文句は言えなかった。
改めて依頼書の人数を見る。複数の冒険者パーティで、一つの依頼を請け負う合同受注を想定している。
フォルティシモには合同受注を請けてくれる者など、<青翼の弓とオモダカ>以外に居ないだろうと煽っているのだろうか。ファーアースオンラインの頃は、よくソロであると煽られたものだ。
だが相手の思惑は外れている。何せ今のフォルティシモには、誘える相手がいるのだ。なんと冒険者をやっている親友が一人いる。ゼロと比べたら、何億倍しても到達しない、有と無という絶対的な差のある数字だった。
「安心しろ。友人を呼ぶ」
フォルティシモはピアノへクエストを一緒にやらないかという誘いのメッセージを送る。
『今、別の依頼を請けてるから、十日後なら良いぞ』
フォルティシモはすべてを悟って無表情になり、ギルドマスターへ返事をする。
「俺にはその指名依頼は請けられない。けど、このクソみたいな指名依頼を出しやがった奴の顔を殴らせてくれ」
人数制限クエストほど、クソ仕様はない。そんなに大人数が正しいのか。誘える友人が少ない者は悪なのか。一人で生きている者に何の落ち度があるのか。百人の友人全員の顔と名前を十年後に覚えていられるのか。そんな関係に何の価値があるのか。
「あ、あの、ご主人様」
「どうしたキュウ? キュウの知り合いに心当たりがあるなら、呼んでくれても良いぞ」
キュウは冒険者にエルフにドワーフに、何だかんだと知り合いはフォルティシモよりも多くなっている気がする。
「エルミアさんたちが、ギルドに来たみたいです。エルミアさんたちなら、どうでしょうか?」
誰かの思惑に乗せられているかのようなタイミングで、顔見知りの冒険者がギルドへ訪れたらしい。
「ラナリアから聞いたんだが、何か指名依頼があるそうだな?」
基本的に冒険者ギルドへの依頼は誰でも受けて良いものであるが、中には冒険者を指定する指名依頼も存在する。フリーランスや派遣に仕事を紹介する会社へ登録して請け負い、お客から気に入られて次回からは指名されて仕事を請けるようなものだ。
「もちろん、お前が天空の国の王だって説明もしたし、依頼を請けて貰えない可能性もあると伝えた。基本的にはお前への指名依頼は、冒険者ギルドとして断ってる。貴族や商人が、お前と顔繋ぎのためだけに馬鹿高い依頼料で、とんでもなく簡単な依頼を出して来るからだ」
どんな指名依頼があったのか詳しく聞いてみたところ、断ってくれて礼を言いたくなる内容だった。アクロシア王都で買い物するから護衛をして欲しいとか、最弱モンスターブルスラのドロップアイテムであるスライムの破片の収集依頼とか、酷いものでは話を聞くのが依頼だったりする。それに平民の年収くらいの依頼料が支払われようとしていたのだ。
ダアトなら喜び勇んで値段交渉を始めそうだが、フォルティシモはそういう依頼を請けるつもりはない。
「まあ、どうせ請けないから好きにして良いんだが、今回は事情があるって聞いたぞ。冒険者の依頼の領分を超えてるってことだとすると、どこかの国でも滅ぼせって依頼とかか?」
「あいにく国を攻め滅ぼして欲しいなんて依頼は無いし、受け付けない」
冗談なので笑って欲しかったのだが、ギルドマスターは至極真面目な顔で返答した。今からでも冗談だと笑うべきか迷う。
「もしかして、聖マリア教からの指名依頼ではないでしょうか?」
フォルティシモを見かねてか、キュウが口を挟んでくれたので、フォルティシモの冗談は有耶無耶になった。
聖マリア教はファーアースオンラインの世界における最大の宗教で、世界の外側から来た女神を至高神として奉り、大陸各地で信者を獲得しているという設定だった。ファーアースオンライン時代では、プレイヤーの敵だったり味方だったりする。特にグランドクエストには何度も絡んできては頭の硬い宗教家っぷりを見せつけて、多くのプレイヤーのヘイトを稼いでいた。
ちなみに【プリースト】系統のクラスは聖マリア教の神官である。そのためアクロシア大陸の医療は、聖マリア教が担っていると言っても過言ではない。宗教と医療を握った国家を超えた団体だと考えれば、指名依頼を断り辛いのも頷ける。
質問したキュウもギルドマスターの態度に納得したようだった。それだけこの大陸における聖マリア教の威光は凄まじいものがあるらしい。
フォルティシモはギルドマスターから差し出された依頼書を確認する。
仕事の内容はありきたりなもので、大陸北部にある聖マリア教の総本山、サンタ・エズレル神殿へ向かう使節団の護衛依頼である。お偉いさん数名にお付たち、それを守るアクロシアの騎士たち。いつもなら騎士だけで賄える数だったが、立て続けに起きた国内の事件のせいで、使節団の護衛に回す戦力が不足。その埋め合わせとして冒険者ギルドに依頼が発行されたと言う、依頼元がしっかりしたものだ。
依頼をした人物の名前も記載されているが、フォルティシモに心当たりはない―――のは当然なので、キュウに見て貰って、見知らぬ人物であると確認した。ギルドマスターの態度からすると、聖マリア教の中では有名人らしい。
「随分と冒険者の想定人数が多いな」
「お偉いさんだからな………お前に言うと変な感じだが」
「冒険者登録してるのは、俺とキュウだけだから、二人しかいないぞ」
「お前たちの人数も説明した。したんだが、その人数を譲らなかった」
この指名依頼には冒険者の人数が指定されていた。護衛依頼なので護衛のローテーションを考えたら、ある程度の人数が必要なのは理解できる。
フォルティシモの従者や孫従者を集めれば人数だけなら何人でも対応できるが、冒険者登録しているのは非常に少ない。
このままではフォルティシモも指名依頼を請けられない。この指名依頼を出した者は余程の無能か馬鹿なのかと迷っていると、ギルドマスターが付け加えてくれる。
「お前の知り合いも一緒にってことだろう。あまり考えたくないが、<青翼の弓とオモダカ>を連れてこいって意味なのかもな。あいつらは、そのままじゃ請けないだろうが、お前と合同って言われたらやるしかねぇ」
ギルドマスターの言う<青翼の弓とオモダカ>はカイルたちの冒険者パーティ名だ。カイル、デニス、エイダという同郷パーティ<青翼の弓>と、フィーナ、サリス、ノーラの幼馴染みパーティ<オモダカ>が合併してできたパーティで、カイルに名前を聞いた時はあまりにそのままのネーミングに、フォルティシモが名前を付けてやろうかと言った。遠慮されたが、フォルティシモだって二つをくっつけるだけよりは、良いネーミングセンスがあるはずだ。
ギルドマスターは自分で<青翼の弓とオモダカ>の名前を出しておきながら、腕を組んで渋い顔をしていた。娘であるノーラとフォルティシモが関わるのが嫌なのかも知れない。フォルティシモが親だったら、フォルティシモみたいな男と愛娘が関わろうとしていたら止めるだろうから、何も文句は言えなかった。
改めて依頼書の人数を見る。複数の冒険者パーティで、一つの依頼を請け負う合同受注を想定している。
フォルティシモには合同受注を請けてくれる者など、<青翼の弓とオモダカ>以外に居ないだろうと煽っているのだろうか。ファーアースオンラインの頃は、よくソロであると煽られたものだ。
だが相手の思惑は外れている。何せ今のフォルティシモには、誘える相手がいるのだ。なんと冒険者をやっている親友が一人いる。ゼロと比べたら、何億倍しても到達しない、有と無という絶対的な差のある数字だった。
「安心しろ。友人を呼ぶ」
フォルティシモはピアノへクエストを一緒にやらないかという誘いのメッセージを送る。
『今、別の依頼を請けてるから、十日後なら良いぞ』
フォルティシモはすべてを悟って無表情になり、ギルドマスターへ返事をする。
「俺にはその指名依頼は請けられない。けど、このクソみたいな指名依頼を出しやがった奴の顔を殴らせてくれ」
人数制限クエストほど、クソ仕様はない。そんなに大人数が正しいのか。誘える友人が少ない者は悪なのか。一人で生きている者に何の落ち度があるのか。百人の友人全員の顔と名前を十年後に覚えていられるのか。そんな関係に何の価値があるのか。
「あ、あの、ご主人様」
「どうしたキュウ? キュウの知り合いに心当たりがあるなら、呼んでくれても良いぞ」
キュウは冒険者にエルフにドワーフに、何だかんだと知り合いはフォルティシモよりも多くなっている気がする。
「エルミアさんたちが、ギルドに来たみたいです。エルミアさんたちなら、どうでしょうか?」
誰かの思惑に乗せられているかのようなタイミングで、顔見知りの冒険者がギルドへ訪れたらしい。
0
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる