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鍛冶師と調教師ときどき勇者
リグニス・モイシャ
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「ヤクラス! まだか」
「まだだ。落ち着け」
「ぐぬぬ⋯⋯」
「ミアン! まだか!」
「まだよ。今、ヤクラスに聞いたばかりでしょう」
「ぐぬぬ⋯⋯、ジッカ!」
「ミルバ! いい加減にしろ! 誰に聞いても同じだ! 少し待て!」
ミルバは眉間に皺を寄せ、腕を組み唸る。
前方を睨み、はやる心を大柄なハーフドワーフが必死に押さえていた。
地平線から覗く火柱と風に乗り流れて来る爆発音。
火蓋は切って下ろされた。
【ブルンタウロスレギオ(鉛の雄牛)】、フィン達が張ったふたつの罠を越えて辿り着けば、待ち構えるのは魔術師の放つ光と矢の雨が待ち構える。
それをかいくぐったもの達を斬る。
【ブルンタウロスレギオ】が中心の前衛達が、魔術師と弓師の前に立ち壁を作っていく。
上がる火柱が少なくなると、戦士達は一斉に厳しい目を前方に向けていった。
「構えて!」
【ノクスニンファレギオ(夜の妖精)】が中心となる魔術師と弓師達に緊張が走る。
リベルの声が前線に響き渡っていく。
陽が上り明るくなってくると、地平線が生き物のように蠢く、罠を越えた黒いゴブリンがとてつもなく大きなひとつの生き物に見える。
地面がざわざわとうねり、そのすぐ後ろにオークの巨体が群れていた。
二度の窮地を経験した者達にとって、想像の範囲内。
埋め尽くすゴブリンも、群れをなすオークにも動じる事はない。
魔術師の手に収束する光が、弦を引く弓師が、今や遅しとその時を待った。
ゴブリンもオークも前哨戦に過ぎない、本番は後ろに控える龍、それと武器を携える人間ども。
「撃てー!」
リベルの鬨の声に、一斉に放つ光と矢。
放たれた光にゴブリンの体を舞い上がり、千切れ、矢の嵐に膝から崩れ落ちていく。
同胞を踏みつぶし一直線に進む様はリザードマンと同じ、まるでデジャヴを見ているようだ。
勇者のふたりアステルスとアルフェン、そしてウォルコットのパーティーとエーシャがその様子をレグレクィエス(王の休養)の中からジッと静かに眺めていた。
「一度下がれ!」
リベルの号令で前線が少し下がっていく。
これも予定通り、前線を少し下げ、また迎え撃つ。
「あれの準備は?」
「いつでも行けます」
「んじゃ、もういいんじゃねえのか」
「分かりました。おい! 前の奴らに伝えろ、撒け」
荷台から手綱を握るセロにアッシモが冷たく声を掛ける。
その言葉に馬車の前を歩く狼人に伝令を伝えた。
弾かれたように走り出した狼人を見つめ、満足気な笑みを浮かべる。
「ようやくスタートだ」
アッシモが口元に不敵な笑みを浮かべた。
「奥の手は最後の最後まで、隠しておくものだってな⋯⋯」
誰に言うでもない言葉が、呟くように続いた。
順調過ぎやしないか?
前線で盾を構えるリグと、入口近くで見守るミルバも同じように感じていた。
前回より容易いのか? 龍が控えているとはいえ簡単過ぎやしないか?
リグは盾の横から前を覗く、埋め尽くすゴブリンの先に体がひとつ飛び出すオークの群れが見える。
何か引っ掛かる⋯⋯、根拠のない虫の知らせがリグの心を急かしていく。
「おい、コクー。なんか感じんか?」
隣で盾を構えている犬人に声を掛ける。
少し怪訝な表情で、面倒くさそうに同じように盾から前を覗いた。
吹き飛び、舞い上がり、崩れ落ちていくゴブリン。
首を傾げながら、耳をそばだて、目を凝らす。
「なんも⋯⋯」
言いかけたコクーの耳がピクリと微かな異変を感じた。
足音とは違う、地面を擦るいくつもの粘着質な音。
コクーの肌が粟立った、直感とも思える不快な警告音。
地面。
目を凝らし地面を睨む。
コクーは反射的に叫ぶ。
「下がれ!! ワームだ!!」
リグは驚愕の表情を浮かべ、盾を構えた。
「下がれ! 下がれ! ヤツラ跳ねるぞ!」
ゴブリンを盾にし、隠れていたのか!?
人の半分程の巨大なミミズ、大量のワームの姿。
ゴブリンの足元で黒い細長い体がいくつも蠢動している。
それほど大きくない体躯でありながら顎の力が強く、人の骨程度なら噛み砕く。
円形の口に細かく鋭く尖る歯が獲物に食らいつき、鋭利な舌が食いついた獲物の肉の中へと入り込みその肉と血をすする。
静かに地面を滑り、獲物を見つけるとミミズのような体をバネのように使い、素早く跳ねていく。
その俊敏性とステルス性、そして残忍性の高い狩り方に旅人達の畏怖の対象となっていた。
一匹でも厄介な相手が、何匹もゴブリンの足元で蠢いている。
その光景を目にした者達に冷たいものが走った。
「空の次は地べたか!」
リグが舌を打ち愚痴を漏らす。
前線が崩れていく、機動力のない魔術師や弓師など格好の餌食だ。
厄介だのう。
盾を構え、魔術師や弓師を守りつつ、前衛達も下がるしかなかった。
黒い蠢動がゴブリンの足元から顔を出す。
しかしゴブリンより、前には出ようとはしなかった。
あくまでもゴブリンを盾に使う気か、本能的に狩り方を知っているとでもいうのか。
ゴブリンやオークは所詮、捨て駒。
最初から大量のワームでこちらの戦力を削る気だったんか。
こうも一筋縄でいかんとは、全く。
じりじりと下がる前線にリグの警戒感が上がっていく。
入口まで500Mi、これ以上は下がれん。
「盾! 踏ん張るぞ! これ以上は下がるな!」
リグが地面にドンと大盾を構える。
前衛達が、少しばかり尻込みしながらもリグに続いた。
足元にワームを携えるゴブリンの大群との接触まであとわずか。
『シャアアアアアアア』
ワームの甲高い哭き声が轟き、餌を見つけゴブリンの頭上を越え襲いかかる。
盾とゴブリンの大群が激しくぶつかり合い、その盾の上を越え、ワームが降って来た。
「ぅああああ」
「ぎゃあっ!」
じゅるじゅると不快な音が鳴った。
鋭利な舌が体内に侵入するとまるでストローのように一気に肉や内臓、そして血を吸い取っていく。
叫びを上げ、体を激しく震わせ地面へと倒れ、生気を失った目がこちらに剥いた。
次から次へと頭越しにワームが降ってくる、足元から地面を滑るように口元を赤く染めるものが迫る。
リグは左手で押し寄せるゴブリンを押さえ、右手で振り切れない戦斧を振り下ろす。
中途半端な振り下ろしではワームの動きは止まらない。
中途半端な力でゴブリンの進軍は止められない。
「だから言ったではないか! おまえらが止めるからだ!」
大剣が地面をのたうつワームを両断していく。
大味な一振りが何匹ものワームを真っ二つに切裂いた。
もう飛び込むミルバを止める事はしない、ヤクラスやミアンもミルバの後に続いていく。
「盾! 頭を下げて! 放て!」
リベルの号令に弓師が、盾の上を越えてくるワームに向けて矢を放つ。
盾の後ろから弓を構える、弓師を狙うワームの口を戦士の刃が切裂いていった。
怒号と悲鳴が飛び交う。
盾は勢いに押され、ワームの口が盾の作る壁をこじ開けに掛かる。
ここまでか。
ワームの口が前衛の体を離さない、盾を握りしめたまま何人もが地面へ沈むと盾で作った壁に穴が開いた。
リグの顔は険しさを増し、短く左右を見渡していく。
「弓師は下がれ! 来るぞ!」
一気に流れ込む、ゴブリンとワームが前線を覆い尽くす。
リグは戦斧を振り下ろし、ゴブリン共々ワームを両断していった。
血飛沫が上がり顔を汚していく。
ワームの不快な金切り声が鳴る度に心音が上がった。
盾で押しのけ、戦斧を振り下ろす。
周りはどうなっておるんじゃ?
ゴブリンの爪は無視し、眼前に迫るワームの口に斧を向ける。
「そりゃあ!」
盾の下部に感じる蠢動に斧を振り下ろす。
断末魔の金切り声が鳴り響く。
これが前哨戦とは⋯⋯。
都合三度もの大群とのエンカウント、ヤツらどれだけの兵力を準備している?
それだけ、向こうも本気という事か。
こっちの体力を削るだけ削って、本隊で突入。
定石だが、そうそう上手くいくものじゃない。
だが、こちらは削られまくり、上手くやられちまっているのう。
耳に届く悲鳴に苦い表情を見せる。
飛竜とワームだけで、どれだけ削られた?
今はまだ向こうの手のひらで踊らされているって事か。
全くもって気に入らんのう。
リグが剣呑な表情を浮かべ、悔しさを滲ませていった。
「まだだ。落ち着け」
「ぐぬぬ⋯⋯」
「ミアン! まだか!」
「まだよ。今、ヤクラスに聞いたばかりでしょう」
「ぐぬぬ⋯⋯、ジッカ!」
「ミルバ! いい加減にしろ! 誰に聞いても同じだ! 少し待て!」
ミルバは眉間に皺を寄せ、腕を組み唸る。
前方を睨み、はやる心を大柄なハーフドワーフが必死に押さえていた。
地平線から覗く火柱と風に乗り流れて来る爆発音。
火蓋は切って下ろされた。
【ブルンタウロスレギオ(鉛の雄牛)】、フィン達が張ったふたつの罠を越えて辿り着けば、待ち構えるのは魔術師の放つ光と矢の雨が待ち構える。
それをかいくぐったもの達を斬る。
【ブルンタウロスレギオ】が中心の前衛達が、魔術師と弓師の前に立ち壁を作っていく。
上がる火柱が少なくなると、戦士達は一斉に厳しい目を前方に向けていった。
「構えて!」
【ノクスニンファレギオ(夜の妖精)】が中心となる魔術師と弓師達に緊張が走る。
リベルの声が前線に響き渡っていく。
陽が上り明るくなってくると、地平線が生き物のように蠢く、罠を越えた黒いゴブリンがとてつもなく大きなひとつの生き物に見える。
地面がざわざわとうねり、そのすぐ後ろにオークの巨体が群れていた。
二度の窮地を経験した者達にとって、想像の範囲内。
埋め尽くすゴブリンも、群れをなすオークにも動じる事はない。
魔術師の手に収束する光が、弦を引く弓師が、今や遅しとその時を待った。
ゴブリンもオークも前哨戦に過ぎない、本番は後ろに控える龍、それと武器を携える人間ども。
「撃てー!」
リベルの鬨の声に、一斉に放つ光と矢。
放たれた光にゴブリンの体を舞い上がり、千切れ、矢の嵐に膝から崩れ落ちていく。
同胞を踏みつぶし一直線に進む様はリザードマンと同じ、まるでデジャヴを見ているようだ。
勇者のふたりアステルスとアルフェン、そしてウォルコットのパーティーとエーシャがその様子をレグレクィエス(王の休養)の中からジッと静かに眺めていた。
「一度下がれ!」
リベルの号令で前線が少し下がっていく。
これも予定通り、前線を少し下げ、また迎え撃つ。
「あれの準備は?」
「いつでも行けます」
「んじゃ、もういいんじゃねえのか」
「分かりました。おい! 前の奴らに伝えろ、撒け」
荷台から手綱を握るセロにアッシモが冷たく声を掛ける。
その言葉に馬車の前を歩く狼人に伝令を伝えた。
弾かれたように走り出した狼人を見つめ、満足気な笑みを浮かべる。
「ようやくスタートだ」
アッシモが口元に不敵な笑みを浮かべた。
「奥の手は最後の最後まで、隠しておくものだってな⋯⋯」
誰に言うでもない言葉が、呟くように続いた。
順調過ぎやしないか?
前線で盾を構えるリグと、入口近くで見守るミルバも同じように感じていた。
前回より容易いのか? 龍が控えているとはいえ簡単過ぎやしないか?
リグは盾の横から前を覗く、埋め尽くすゴブリンの先に体がひとつ飛び出すオークの群れが見える。
何か引っ掛かる⋯⋯、根拠のない虫の知らせがリグの心を急かしていく。
「おい、コクー。なんか感じんか?」
隣で盾を構えている犬人に声を掛ける。
少し怪訝な表情で、面倒くさそうに同じように盾から前を覗いた。
吹き飛び、舞い上がり、崩れ落ちていくゴブリン。
首を傾げながら、耳をそばだて、目を凝らす。
「なんも⋯⋯」
言いかけたコクーの耳がピクリと微かな異変を感じた。
足音とは違う、地面を擦るいくつもの粘着質な音。
コクーの肌が粟立った、直感とも思える不快な警告音。
地面。
目を凝らし地面を睨む。
コクーは反射的に叫ぶ。
「下がれ!! ワームだ!!」
リグは驚愕の表情を浮かべ、盾を構えた。
「下がれ! 下がれ! ヤツラ跳ねるぞ!」
ゴブリンを盾にし、隠れていたのか!?
人の半分程の巨大なミミズ、大量のワームの姿。
ゴブリンの足元で黒い細長い体がいくつも蠢動している。
それほど大きくない体躯でありながら顎の力が強く、人の骨程度なら噛み砕く。
円形の口に細かく鋭く尖る歯が獲物に食らいつき、鋭利な舌が食いついた獲物の肉の中へと入り込みその肉と血をすする。
静かに地面を滑り、獲物を見つけるとミミズのような体をバネのように使い、素早く跳ねていく。
その俊敏性とステルス性、そして残忍性の高い狩り方に旅人達の畏怖の対象となっていた。
一匹でも厄介な相手が、何匹もゴブリンの足元で蠢いている。
その光景を目にした者達に冷たいものが走った。
「空の次は地べたか!」
リグが舌を打ち愚痴を漏らす。
前線が崩れていく、機動力のない魔術師や弓師など格好の餌食だ。
厄介だのう。
盾を構え、魔術師や弓師を守りつつ、前衛達も下がるしかなかった。
黒い蠢動がゴブリンの足元から顔を出す。
しかしゴブリンより、前には出ようとはしなかった。
あくまでもゴブリンを盾に使う気か、本能的に狩り方を知っているとでもいうのか。
ゴブリンやオークは所詮、捨て駒。
最初から大量のワームでこちらの戦力を削る気だったんか。
こうも一筋縄でいかんとは、全く。
じりじりと下がる前線にリグの警戒感が上がっていく。
入口まで500Mi、これ以上は下がれん。
「盾! 踏ん張るぞ! これ以上は下がるな!」
リグが地面にドンと大盾を構える。
前衛達が、少しばかり尻込みしながらもリグに続いた。
足元にワームを携えるゴブリンの大群との接触まであとわずか。
『シャアアアアアアア』
ワームの甲高い哭き声が轟き、餌を見つけゴブリンの頭上を越え襲いかかる。
盾とゴブリンの大群が激しくぶつかり合い、その盾の上を越え、ワームが降って来た。
「ぅああああ」
「ぎゃあっ!」
じゅるじゅると不快な音が鳴った。
鋭利な舌が体内に侵入するとまるでストローのように一気に肉や内臓、そして血を吸い取っていく。
叫びを上げ、体を激しく震わせ地面へと倒れ、生気を失った目がこちらに剥いた。
次から次へと頭越しにワームが降ってくる、足元から地面を滑るように口元を赤く染めるものが迫る。
リグは左手で押し寄せるゴブリンを押さえ、右手で振り切れない戦斧を振り下ろす。
中途半端な振り下ろしではワームの動きは止まらない。
中途半端な力でゴブリンの進軍は止められない。
「だから言ったではないか! おまえらが止めるからだ!」
大剣が地面をのたうつワームを両断していく。
大味な一振りが何匹ものワームを真っ二つに切裂いた。
もう飛び込むミルバを止める事はしない、ヤクラスやミアンもミルバの後に続いていく。
「盾! 頭を下げて! 放て!」
リベルの号令に弓師が、盾の上を越えてくるワームに向けて矢を放つ。
盾の後ろから弓を構える、弓師を狙うワームの口を戦士の刃が切裂いていった。
怒号と悲鳴が飛び交う。
盾は勢いに押され、ワームの口が盾の作る壁をこじ開けに掛かる。
ここまでか。
ワームの口が前衛の体を離さない、盾を握りしめたまま何人もが地面へ沈むと盾で作った壁に穴が開いた。
リグの顔は険しさを増し、短く左右を見渡していく。
「弓師は下がれ! 来るぞ!」
一気に流れ込む、ゴブリンとワームが前線を覆い尽くす。
リグは戦斧を振り下ろし、ゴブリン共々ワームを両断していった。
血飛沫が上がり顔を汚していく。
ワームの不快な金切り声が鳴る度に心音が上がった。
盾で押しのけ、戦斧を振り下ろす。
周りはどうなっておるんじゃ?
ゴブリンの爪は無視し、眼前に迫るワームの口に斧を向ける。
「そりゃあ!」
盾の下部に感じる蠢動に斧を振り下ろす。
断末魔の金切り声が鳴り響く。
これが前哨戦とは⋯⋯。
都合三度もの大群とのエンカウント、ヤツらどれだけの兵力を準備している?
それだけ、向こうも本気という事か。
こっちの体力を削るだけ削って、本隊で突入。
定石だが、そうそう上手くいくものじゃない。
だが、こちらは削られまくり、上手くやられちまっているのう。
耳に届く悲鳴に苦い表情を見せる。
飛竜とワームだけで、どれだけ削られた?
今はまだ向こうの手のひらで踊らされているって事か。
全くもって気に入らんのう。
リグが剣呑な表情を浮かべ、悔しさを滲ませていった。
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