240 / 263
鍛冶師と調教師ときどき勇者
キノ
しおりを挟む
初めて出会ったあの雨の日。
僕の目に映った、美しい精霊の姿。
そしてその衝撃。
探し求め、どれだけの時間を費やし、どれだけの距離を歩いたのか。
そんな事すら頭から消えてしまう程、その一瞬は神々しく見惚れてしまった。
物事は得てしてそのような物なのか、探し物がみつかる時は呆気ないもの。
隣に立ちすくむ薄汚れた男が放つ凛とした空気。
ああ、間違いない。
思わず頬が緩む。
精霊が寄り添う者。
しかし、白蛇とは。
通常、一角獣や、白狼、白虎なんて姿が一般的なのだけど⋯⋯。
「ふふっ! 君達は面白いね」
ミドラスで鍛冶屋を営んでいるという話は本当だった。
実家はヴィトリアで治療院を営んでいるはずなのに、なぜ彼はここで鍛冶屋を営んでいるのか?
彼の作った装備を弄びながら、どう誘導すべきか今一度考えた。
彼らを自分のパーティーへ加入させるべく伺ったが、何か違う。
ヴィトリアを飛び出し、彼は彼の思うように生きている。
そこが僕達と決定的に違う。
そこには意味があっての事に違いない。
彼はやりたいように動き、僕達はそれに助力する。
それがあるべき姿なのかも知れない。
「ごめんくださーい!」
現れるはずの蛇が今度は幼女になっていた。
寄り添う者の思う姿に形を変えるというが、蛇だったり、幼女だったり本当に面白い人だね。
でも、しっかりと寄り添い手を取り合っている。
彼は彼の道を進む。
僕達もしっかりと道を切り開かねば、真っ直ぐ進めるように道を作っていこう。
ハルヲの怪訝な表情がキルロに向いた。
キルロの話が進むにつれ、その顔から懐疑的な視線を強くしていった。
側で話を聞いていた、主要なメンバーも目を剥いて驚き、一向に信用しない者もいる。
「だから、言ったろう。嘘っぽい話だって」
「もう少しマシな嘘つきなさいよ。キノが精霊? 何言っているのよ」
「オレに言うなよ。聞いた話をそのまま伝えただけなんだから」
「ちょっとキノ、あなた精霊なの?」
「しらなーい」
キノは小首を傾げる。
ハルヲはそれ見た事かと肩をすくめて見せた。
周りの反応も大方そのような雰囲気で、ハルヲがみんなの心を代弁している。
そんな一同の反応にキルロが頭を抱えていると、勇者のふたりアステルスとアルフェン、そしてそのパーティーがその輪に加わった。
「おい、アルフェン。みんなに言ってやってくれ、オレが言っても誰も信用してくんねえー!」
「アハハ、そうなのかい。救済者様の言う事は本当だよ。信じてあげないと」
「また、そういう言い方するからみんな信用しないんだって」
アルフェンは微笑みを絶やさぬまま一同に顔を向ける。
「それは失礼。彼の言っている事は本当。僕のこの目は精霊を見出す為に受け継いだミシュロクロイン家のギフトなんだ。便宜上彼女と言うけど間違いなく精霊、白い種、光の種、白素で間違いないよ」
一同が信じられないという視線を見せる中、マッシュとオットの策士ふたりの表情は一線を画していた。
キノがいなければヤツらの狙いは完結しないのでは? とマッシュは眉をひそめる。
光の種を作る? キノを作る? とオットはキノを今一度見つめた。
「あのよ、あのよ、でなんなんだ? キノをどうすんだ?」
いつの間にか治療を終え、その大きな輪に加わっていたユラが、首を傾げる。
その姿にアステルスが口を開いた。
「精霊のあるべき場所に帰すんだ。そこが【最果て】、始まりの地」
「んん? そこがキノの家なのか?」
「家かどうかは分からないけど、まぁそんな感じなのかな」
「ふーん」
納得したのか、してないのか、ユラは微妙な返しを見せた。
帰す⋯⋯、作る⋯⋯⋯、オットはじっと逡巡する姿を見せる。
キノの代わりになるものを【最果て】に帰す?
オットはみんなが言いたい事を言い合っている中スッと手を上げた。一同の視線はオットに自然と向いていく。
「ちょっといいかな。ライーネ達とアッシモの置き土産を洗っていたんだけど、その中に光の種を作ろうとしていた形跡があったんだ。何か思い当たる節はあるかな?」
「それは中々興味深い」
「マッシュ、興味深いとは?」
「オットはまだ聞いていないか。ヤツらの狙いの目処がついた。違う可能性もあるが、まぁ、そんなもんだろうってな。アントワーヌは新たなる救済者になりたい、その為に一度この世界をリセットする。そしてアッシモが無になった世界の創造主として君臨し、その暁にセルバはエルフの国を立ち上げる。と、まぁ、こんな予想だ」
「救済者になるには光の種が必要⋯⋯、見つからないから作る。いやでもさ、作れるものなのかい?」
「さあな。こればっかしはアイツらしか分からん」
肩をすくめるマッシュに、オットはまた逡巡する。
ウォルコットやシルもふたりのやり取りに聞き入っていた。
キノを作る? モンスターじゃあるまいし。
キルロはその荒唐無稽とも思える考え方に腹立たしさを感じた。
「でも、進軍しているって事はそこにもきっと目処がついたのではないの? そうじゃなかったら、この世界をリセットしたら自分達も終わってしまうでしょう」
「まぁ、そうだろうな。準備万端整ったので、行こうかって所だろ」
ハルヲの言葉にウォルコットが同意すると一同も頷いた。
キルロがふいに顔を上げる、大きく息を吐き出し、いつもの調子で口を開く。
「まぁ、ごちゃごちゃ考えても仕方ない。要はキノを家に帰してやればオレ達の勝ちだ。ヤツラの野望もそこで終わり。どうやってキノを帰してやるか考える。そこにくっついてくるしがらみは後回しで良くねえ?」
「ハッハァー、おまえさんはたまにいい事言うな。確かにその通りだ。ドルチェナ、接触までの時間は?」
「ヤツラの歩みは慎重で恐ろしく遅い、一日は掛からんが半日は有にかかる」
「んじゃ、半日準備する時間があるって事だ。充分だろう、団長」
「これだけ優秀なやつらが揃っているんだ、問題ない。てかさ、たまにじゃなくて結構いい事言っているぞ」
「ん? そうか? まぁ、あまり細かい事を気にするなよ」
そう言って笑顔のマッシュがキルロの肩を叩いた。
顔をしかめるキルロに一同が笑顔になっていく。
「とりあえず、向こうの動きを精査しよう。ドルチェナ、オットやフィンなど聞いていない人間もいるからもう一度頼む」
キルロの言葉を受け、ドルチェナは北で見た物をもう一度伝えた。
オットやフィンの表情が一気に険しくなっていく。
絶望的な状況に希望を見出すべく、知恵を絞った。
ヤツらを出し抜く為にどう動く。
「【スミテマアルバレギオ】は【ルプスコナレギオ(狼の王冠)】が使った西のルートでヤツらの背に一気に回り込んじまうのはどうなんだ」
「それが多分、一番早くゴールにたどり着けそうではあるね⋯⋯」
オットとフィンが初めて聞く、アントワーヌの軍勢の大きさに天を仰いだ。
一筋縄ではいかぬ相手なのは分かってはいたが、龍が二頭とは。
「ドルチェナ、なんか些細な事でもいいんだけど、他に何かなかったかい?」
「些細⋯⋯⋯ないね。あ! シモーネが途中で焦げ臭いって言っていたなぁ」
「焦げ臭い? 何も燃えていないのにって事だよね」
「ああ」
シモーネだけが気が付いた、犬人の鼻は確かだ。
気にはなるね。
オットはまた深く逡巡していった。
「あんたは寂しいとかないの?」
「うん? ああ、キノか。そうだなぁ⋯⋯なくはないけど元々、帰さなきゃいけないって思っていたから、ちゃんと帰さなきゃって思いの方が強いかな。まさかこんな事になるとは思いもよらなかったけど」
そう言うとキルロはユラやフェインとじゃれ合っているキノの方を向いた。
ハルヲも同じようにキノに向く。
出会ってから間もない頃を思い出す。
クエイサー達と【吹き溜まり】に潜ったのが遠い昔のようだ。
「こんな事になるとは思わなかったってのは、全く同感ね。ウチのメンバーもみんな同じように思っているんじゃない」
「ユラあたりはどうかな? 分かっているんだか、分かってないんだか、さっぱりだ」
「全く、どこがどうなってこうなっているのだか⋯⋯」
ハルヲは嘆息まじりに言うと、キルロも同じように嘆息していく。
「全くもって同感。何にせよ、キノを帰してやろう。やる事はそれだけだ」
「そうね」
キルロが拳を突き出すとハルヲがコツと拳を突き合わせた。
僕の目に映った、美しい精霊の姿。
そしてその衝撃。
探し求め、どれだけの時間を費やし、どれだけの距離を歩いたのか。
そんな事すら頭から消えてしまう程、その一瞬は神々しく見惚れてしまった。
物事は得てしてそのような物なのか、探し物がみつかる時は呆気ないもの。
隣に立ちすくむ薄汚れた男が放つ凛とした空気。
ああ、間違いない。
思わず頬が緩む。
精霊が寄り添う者。
しかし、白蛇とは。
通常、一角獣や、白狼、白虎なんて姿が一般的なのだけど⋯⋯。
「ふふっ! 君達は面白いね」
ミドラスで鍛冶屋を営んでいるという話は本当だった。
実家はヴィトリアで治療院を営んでいるはずなのに、なぜ彼はここで鍛冶屋を営んでいるのか?
彼の作った装備を弄びながら、どう誘導すべきか今一度考えた。
彼らを自分のパーティーへ加入させるべく伺ったが、何か違う。
ヴィトリアを飛び出し、彼は彼の思うように生きている。
そこが僕達と決定的に違う。
そこには意味があっての事に違いない。
彼はやりたいように動き、僕達はそれに助力する。
それがあるべき姿なのかも知れない。
「ごめんくださーい!」
現れるはずの蛇が今度は幼女になっていた。
寄り添う者の思う姿に形を変えるというが、蛇だったり、幼女だったり本当に面白い人だね。
でも、しっかりと寄り添い手を取り合っている。
彼は彼の道を進む。
僕達もしっかりと道を切り開かねば、真っ直ぐ進めるように道を作っていこう。
ハルヲの怪訝な表情がキルロに向いた。
キルロの話が進むにつれ、その顔から懐疑的な視線を強くしていった。
側で話を聞いていた、主要なメンバーも目を剥いて驚き、一向に信用しない者もいる。
「だから、言ったろう。嘘っぽい話だって」
「もう少しマシな嘘つきなさいよ。キノが精霊? 何言っているのよ」
「オレに言うなよ。聞いた話をそのまま伝えただけなんだから」
「ちょっとキノ、あなた精霊なの?」
「しらなーい」
キノは小首を傾げる。
ハルヲはそれ見た事かと肩をすくめて見せた。
周りの反応も大方そのような雰囲気で、ハルヲがみんなの心を代弁している。
そんな一同の反応にキルロが頭を抱えていると、勇者のふたりアステルスとアルフェン、そしてそのパーティーがその輪に加わった。
「おい、アルフェン。みんなに言ってやってくれ、オレが言っても誰も信用してくんねえー!」
「アハハ、そうなのかい。救済者様の言う事は本当だよ。信じてあげないと」
「また、そういう言い方するからみんな信用しないんだって」
アルフェンは微笑みを絶やさぬまま一同に顔を向ける。
「それは失礼。彼の言っている事は本当。僕のこの目は精霊を見出す為に受け継いだミシュロクロイン家のギフトなんだ。便宜上彼女と言うけど間違いなく精霊、白い種、光の種、白素で間違いないよ」
一同が信じられないという視線を見せる中、マッシュとオットの策士ふたりの表情は一線を画していた。
キノがいなければヤツらの狙いは完結しないのでは? とマッシュは眉をひそめる。
光の種を作る? キノを作る? とオットはキノを今一度見つめた。
「あのよ、あのよ、でなんなんだ? キノをどうすんだ?」
いつの間にか治療を終え、その大きな輪に加わっていたユラが、首を傾げる。
その姿にアステルスが口を開いた。
「精霊のあるべき場所に帰すんだ。そこが【最果て】、始まりの地」
「んん? そこがキノの家なのか?」
「家かどうかは分からないけど、まぁそんな感じなのかな」
「ふーん」
納得したのか、してないのか、ユラは微妙な返しを見せた。
帰す⋯⋯、作る⋯⋯⋯、オットはじっと逡巡する姿を見せる。
キノの代わりになるものを【最果て】に帰す?
オットはみんなが言いたい事を言い合っている中スッと手を上げた。一同の視線はオットに自然と向いていく。
「ちょっといいかな。ライーネ達とアッシモの置き土産を洗っていたんだけど、その中に光の種を作ろうとしていた形跡があったんだ。何か思い当たる節はあるかな?」
「それは中々興味深い」
「マッシュ、興味深いとは?」
「オットはまだ聞いていないか。ヤツらの狙いの目処がついた。違う可能性もあるが、まぁ、そんなもんだろうってな。アントワーヌは新たなる救済者になりたい、その為に一度この世界をリセットする。そしてアッシモが無になった世界の創造主として君臨し、その暁にセルバはエルフの国を立ち上げる。と、まぁ、こんな予想だ」
「救済者になるには光の種が必要⋯⋯、見つからないから作る。いやでもさ、作れるものなのかい?」
「さあな。こればっかしはアイツらしか分からん」
肩をすくめるマッシュに、オットはまた逡巡する。
ウォルコットやシルもふたりのやり取りに聞き入っていた。
キノを作る? モンスターじゃあるまいし。
キルロはその荒唐無稽とも思える考え方に腹立たしさを感じた。
「でも、進軍しているって事はそこにもきっと目処がついたのではないの? そうじゃなかったら、この世界をリセットしたら自分達も終わってしまうでしょう」
「まぁ、そうだろうな。準備万端整ったので、行こうかって所だろ」
ハルヲの言葉にウォルコットが同意すると一同も頷いた。
キルロがふいに顔を上げる、大きく息を吐き出し、いつもの調子で口を開く。
「まぁ、ごちゃごちゃ考えても仕方ない。要はキノを家に帰してやればオレ達の勝ちだ。ヤツラの野望もそこで終わり。どうやってキノを帰してやるか考える。そこにくっついてくるしがらみは後回しで良くねえ?」
「ハッハァー、おまえさんはたまにいい事言うな。確かにその通りだ。ドルチェナ、接触までの時間は?」
「ヤツラの歩みは慎重で恐ろしく遅い、一日は掛からんが半日は有にかかる」
「んじゃ、半日準備する時間があるって事だ。充分だろう、団長」
「これだけ優秀なやつらが揃っているんだ、問題ない。てかさ、たまにじゃなくて結構いい事言っているぞ」
「ん? そうか? まぁ、あまり細かい事を気にするなよ」
そう言って笑顔のマッシュがキルロの肩を叩いた。
顔をしかめるキルロに一同が笑顔になっていく。
「とりあえず、向こうの動きを精査しよう。ドルチェナ、オットやフィンなど聞いていない人間もいるからもう一度頼む」
キルロの言葉を受け、ドルチェナは北で見た物をもう一度伝えた。
オットやフィンの表情が一気に険しくなっていく。
絶望的な状況に希望を見出すべく、知恵を絞った。
ヤツらを出し抜く為にどう動く。
「【スミテマアルバレギオ】は【ルプスコナレギオ(狼の王冠)】が使った西のルートでヤツらの背に一気に回り込んじまうのはどうなんだ」
「それが多分、一番早くゴールにたどり着けそうではあるね⋯⋯」
オットとフィンが初めて聞く、アントワーヌの軍勢の大きさに天を仰いだ。
一筋縄ではいかぬ相手なのは分かってはいたが、龍が二頭とは。
「ドルチェナ、なんか些細な事でもいいんだけど、他に何かなかったかい?」
「些細⋯⋯⋯ないね。あ! シモーネが途中で焦げ臭いって言っていたなぁ」
「焦げ臭い? 何も燃えていないのにって事だよね」
「ああ」
シモーネだけが気が付いた、犬人の鼻は確かだ。
気にはなるね。
オットはまた深く逡巡していった。
「あんたは寂しいとかないの?」
「うん? ああ、キノか。そうだなぁ⋯⋯なくはないけど元々、帰さなきゃいけないって思っていたから、ちゃんと帰さなきゃって思いの方が強いかな。まさかこんな事になるとは思いもよらなかったけど」
そう言うとキルロはユラやフェインとじゃれ合っているキノの方を向いた。
ハルヲも同じようにキノに向く。
出会ってから間もない頃を思い出す。
クエイサー達と【吹き溜まり】に潜ったのが遠い昔のようだ。
「こんな事になるとは思わなかったってのは、全く同感ね。ウチのメンバーもみんな同じように思っているんじゃない」
「ユラあたりはどうかな? 分かっているんだか、分かってないんだか、さっぱりだ」
「全く、どこがどうなってこうなっているのだか⋯⋯」
ハルヲは嘆息まじりに言うと、キルロも同じように嘆息していく。
「全くもって同感。何にせよ、キノを帰してやろう。やる事はそれだけだ」
「そうね」
キルロが拳を突き出すとハルヲがコツと拳を突き合わせた。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる