168 / 263
希求と幻惑
逃走
しおりを挟む
「フゥー」
フェインに殴られた頭の横部を押さえ、軽く頭を振った。
アッシモは短く息を吐き出す。痛そうに片目をつむり、少しばかり朦朧とする意識で現状を精査していた。
入口からヨークと見慣れないハーフエルフと犬人の女、それとヒューマンの男がゆっくりと近づく。
「オットラルクール・シグラレス⋯⋯」
アッシモがその名を呟く。
微笑みを絶やさぬそのハーフエルフの目元から発する殺気が、その場を凛とした空気に変える。
どこまでも冷たく、まるで全てを見透かしているかのように感じるその眼差し。
「つまらない男だなぁ、アッシモ。もっとマシな男だと思ったが、とんだ見込み違いだったよ。ココ、マークス」
オットの言葉に犬人とヒューマンが駆け出す。
その姿を見やり、アッシモはすぐに腰のポーチから何かを地面に叩きつけた。
うす暗かった洞窟にまるで太陽が現れたかと思えるほどの眩しい閃光を放ち、目を開けていられないほどの光に全員が目を覆う。
やられた。
その場にいた人間全てが悟る。
その躊躇のない動きにアッシモの撤退を追うことは不可能だということを。
ゆっくりと光が止んでいく。
真っ白に塗られていた視界が徐々に戻ってくる。
この混乱に乗じてやはりアッシモは消えた。
何人かが便乗して逃亡をはかっていたが、雑魚はいい。
アッシモを取り逃がした、それが痛い。
「やられたねぇ。食えない男だ」
オットは飄々と語るが、目元からは悔しさが滲む。
改めて辺りを見渡し、転がる人の数に目を見張った。
「これはまた派手にやったね」
嘆息しながら腰に手をやった。
「矢が生えてるみてえだな、エイッ!」
「いってぇええー!」
「アハハハ、わりぃ、わりぃ、ドワーフジョークだ」
「ジョークになってねえ!」
キルロの背中に刺さった矢をユラが弄ぶ。
見た目ほどは深くはなかったが、軽症と呼べるものではなかった。
命に別状がないのは幸いというべきか。
掛け声とともに抜いた矢を、ユラが地面へと放り投げる。
地面へ転がる矢の先にキルロの血がべったりとついていた。
「カズナ! あんたもこれ、ホラっ!」
ハルヲが小さなアンプルの口をパキッと折り、真っ青な液体を手渡した。
見るからに毒々しい色合いにキルロとカズナは躊躇する。
「なんだこれ?」
「なにって、回復薬よ。飲みなさい」
鼻をつまみ一気に飲み干す。見た目通りのパンチ力のある風味にふたりとも顔をしかめた。
「なかなか強烈だな。あの小瓶の方が飲みやすい」
「良薬は口に苦いのよ。携帯するとなると、圧倒的にこっちの方が数を持ち歩けるから我慢して。効能はお墨付きよ」
空になったアンプルを見つめ背中の痛みが引いていくのがわかる。
「なるほど。こりゃあ、すげえ」
「ヤクロウがいろいろと教えてくれたのよ。ああ見えて相当な研究者ね、いろいろ実践的な事を教えて貰ってウチの子達も勉強になったわ」
「あの、おっさんがねぇ⋯⋯」
左肩を押さえながらマッシュが歩み寄ってくるのが見えた。
キルロは急いで駆け出したが背中の矢が暴れ、すぐにゆっくりとした歩みに変わる。
「こらまた派手にやられたな」
左肩からダラダラと流れる血を見つめ、キルロは顔をしかめた。
「癒白光」
肩の傷がじわじわと塞がっていく、痛みからも解放されてマッシュの顔から安堵が漏れた。
「いつも助かるよ。しかし、おまえさんその背中は大丈夫なのか」
ハルヲが渡した回復薬に顔をしかめながら、キルロの背中をのぞき込んだ。
「次はこいつの番よ、ほらうつ伏せになって」
ハルヲに急かされ地面へとうつ伏せる。
なぜだかみんながその様子を伺うようにのぞきこむ。
バツの悪さにキルロは顔をしかめた。
「麻酔」
ハルヲが麻酔をかけると、突き刺さっているいくつもの矢を引き抜いていく。
装備を外され、剝き出しになった背中の傷を確認すると、ポーチから取り出した応急セットでいくつもの小さな傷を慣れた手つきで縫い始めた。
「へぇー、慣れたものだね」
見知らぬ声に一同が一瞬固まる。オット達も一緒になって覗き込んでいた。
「オット、来るならもう少し早く来てくれよ」
「悪かったよ。結構急いだけどさ、遅くなっちゃった」
うつ伏せるキルロの頭上でマッシュが見知らぬ声と親しげに話している。
「マッシュ、誰?」
「お、そうだった。オットラルクール・シグラレス、【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】の団長だ」
「やぁ、初めまして【スミテマアルバレギオ】のみなさん。こっちの犬人はココ、ヒューマンはマークスだ。よろしく」
うつ伏せのまま挨拶されて、どうにもしまらない。
団長同士の挨拶ならもっとこうカッコよく、バシっと決めたかった。
キルロの頭上で各々が固い握手でもしているのだろう、各々が挨拶をかわしているのが分かる。
オレも挨拶を⋯⋯。
「動くな! バカ、治療中だ」
怒られた。
「あははは、面白いね、個性の強い人達ばかりだ。まさか兎さんまでいるなんてね。マッシュがウチに来ないわけだ」
「だろ。そのうえ優秀だ、全く飽きないよ」
「マッシュは良く知っているのか?」
「ウチがずっと誘っていたんだ。ちょこちょこ手伝ってもらったりしていたからね。ウチに絶対来ると思ったのになぁ」
相変わらず飄々とした口ぶりだが、言葉の端々に口惜しさがこぼれていた。
「密かにハルヲンスイーバ・カラログースも狙っていたのだけどね。優秀な単独だっただけに口惜しいね」
背中を縫っていたハルヲが少しだけびっくりした。まさか自分の名前が出るとは思いもしなかったのだろう。
そういや、初めてマッシュとハルヲを合わせた時、互いに名前は知っていたっけ、オットがハルヲの名前を知っていたとしてもそこまで不思議じゃないのか。
「よし、終わったよ」
「サンキュー」
キルロは体を起こして改めてオットと対面する。
青緑色の綺麗に切り揃った髪が目元を少し覆い隠していた。線の細い感じのエルフ? ハーフか⋯⋯、あまり見ない感じの風貌だ。
エルフの象徴である尖った耳がどこかエルフらしくない。常に口元に笑みを称え、見た目以上に年齢は重ねているはずだが、エルフの血がきっと若く見せているのか。
どこかやんちゃな少年の雰囲気を纏っていた。
ただ、見え隠れする目元は鋭さを隠しきれていない。
その眼差しが尋常ではない、キレ者のオーラを醸し出していた。
「珍しいでしょう。と言ってもドワーフとエルフのハーフやら兎さんがいる所だと大して珍しくもないか」
まじまじと見つめていたキルロに笑みを浮かべた。
「あ。いや、ごめん。そういうつもりではないんだ」
「猫とエルフのハーフ。耳の形が猫でしょう」
確かに獣人とエルフのハーフは珍しい。
ただ、兎人や小人族に比べると随分と普通に見える。
このへんの感覚がすでに麻痺しているのかもしれないな。
応急セットをしまいながらハルヲが口を開いた。
「そういえばどうして【ブラウブラッタ(青い蛾)】の団長さんがここに??」
「オレが早駆けを出したんだ。【ブラウブラッタ(青い蛾)】の名を語っているヤツがいるぞってね。きっと誰かしら動くと思ってな。案の定、不届き者の顔を拝みに行くって返事がすぐにあった。そんで潜る場所と時間を教えた、団長自ら来るとは思わなかったよ。でも、間に合わなかったな」
「それを言わないでよ」
マッシュの言葉にオットが渋い顔を見せた。
アッシモを逃がしたのは確かに痛い。
だが、反勇者の黒幕が誰だか分かったのは大きい。
オットは地面で呻く者たちを眺めて顔をしかめる。
「何か知っていそうなヤツは⋯⋯いないね」
オットが嘆息するとハルヲが奥で伸びている犬人を指差した。
オットが近づくと、うつ伏せに伸びている犬人をカズナが足蹴で仰向けにした。
両目が潰れているケルトの姿にオットが笑みをこぼす。
「はは、これはまたえげつないね。両目が潰れているよ。でもまあ、口は大丈夫だし、知っていることは全て話してもらおうか」
飄々と笑みを浮かべ、目には鋭さが増していった。
フェインに殴られた頭の横部を押さえ、軽く頭を振った。
アッシモは短く息を吐き出す。痛そうに片目をつむり、少しばかり朦朧とする意識で現状を精査していた。
入口からヨークと見慣れないハーフエルフと犬人の女、それとヒューマンの男がゆっくりと近づく。
「オットラルクール・シグラレス⋯⋯」
アッシモがその名を呟く。
微笑みを絶やさぬそのハーフエルフの目元から発する殺気が、その場を凛とした空気に変える。
どこまでも冷たく、まるで全てを見透かしているかのように感じるその眼差し。
「つまらない男だなぁ、アッシモ。もっとマシな男だと思ったが、とんだ見込み違いだったよ。ココ、マークス」
オットの言葉に犬人とヒューマンが駆け出す。
その姿を見やり、アッシモはすぐに腰のポーチから何かを地面に叩きつけた。
うす暗かった洞窟にまるで太陽が現れたかと思えるほどの眩しい閃光を放ち、目を開けていられないほどの光に全員が目を覆う。
やられた。
その場にいた人間全てが悟る。
その躊躇のない動きにアッシモの撤退を追うことは不可能だということを。
ゆっくりと光が止んでいく。
真っ白に塗られていた視界が徐々に戻ってくる。
この混乱に乗じてやはりアッシモは消えた。
何人かが便乗して逃亡をはかっていたが、雑魚はいい。
アッシモを取り逃がした、それが痛い。
「やられたねぇ。食えない男だ」
オットは飄々と語るが、目元からは悔しさが滲む。
改めて辺りを見渡し、転がる人の数に目を見張った。
「これはまた派手にやったね」
嘆息しながら腰に手をやった。
「矢が生えてるみてえだな、エイッ!」
「いってぇええー!」
「アハハハ、わりぃ、わりぃ、ドワーフジョークだ」
「ジョークになってねえ!」
キルロの背中に刺さった矢をユラが弄ぶ。
見た目ほどは深くはなかったが、軽症と呼べるものではなかった。
命に別状がないのは幸いというべきか。
掛け声とともに抜いた矢を、ユラが地面へと放り投げる。
地面へ転がる矢の先にキルロの血がべったりとついていた。
「カズナ! あんたもこれ、ホラっ!」
ハルヲが小さなアンプルの口をパキッと折り、真っ青な液体を手渡した。
見るからに毒々しい色合いにキルロとカズナは躊躇する。
「なんだこれ?」
「なにって、回復薬よ。飲みなさい」
鼻をつまみ一気に飲み干す。見た目通りのパンチ力のある風味にふたりとも顔をしかめた。
「なかなか強烈だな。あの小瓶の方が飲みやすい」
「良薬は口に苦いのよ。携帯するとなると、圧倒的にこっちの方が数を持ち歩けるから我慢して。効能はお墨付きよ」
空になったアンプルを見つめ背中の痛みが引いていくのがわかる。
「なるほど。こりゃあ、すげえ」
「ヤクロウがいろいろと教えてくれたのよ。ああ見えて相当な研究者ね、いろいろ実践的な事を教えて貰ってウチの子達も勉強になったわ」
「あの、おっさんがねぇ⋯⋯」
左肩を押さえながらマッシュが歩み寄ってくるのが見えた。
キルロは急いで駆け出したが背中の矢が暴れ、すぐにゆっくりとした歩みに変わる。
「こらまた派手にやられたな」
左肩からダラダラと流れる血を見つめ、キルロは顔をしかめた。
「癒白光」
肩の傷がじわじわと塞がっていく、痛みからも解放されてマッシュの顔から安堵が漏れた。
「いつも助かるよ。しかし、おまえさんその背中は大丈夫なのか」
ハルヲが渡した回復薬に顔をしかめながら、キルロの背中をのぞき込んだ。
「次はこいつの番よ、ほらうつ伏せになって」
ハルヲに急かされ地面へとうつ伏せる。
なぜだかみんながその様子を伺うようにのぞきこむ。
バツの悪さにキルロは顔をしかめた。
「麻酔」
ハルヲが麻酔をかけると、突き刺さっているいくつもの矢を引き抜いていく。
装備を外され、剝き出しになった背中の傷を確認すると、ポーチから取り出した応急セットでいくつもの小さな傷を慣れた手つきで縫い始めた。
「へぇー、慣れたものだね」
見知らぬ声に一同が一瞬固まる。オット達も一緒になって覗き込んでいた。
「オット、来るならもう少し早く来てくれよ」
「悪かったよ。結構急いだけどさ、遅くなっちゃった」
うつ伏せるキルロの頭上でマッシュが見知らぬ声と親しげに話している。
「マッシュ、誰?」
「お、そうだった。オットラルクール・シグラレス、【ブラウブラッタレギオ(青い蛾)】の団長だ」
「やぁ、初めまして【スミテマアルバレギオ】のみなさん。こっちの犬人はココ、ヒューマンはマークスだ。よろしく」
うつ伏せのまま挨拶されて、どうにもしまらない。
団長同士の挨拶ならもっとこうカッコよく、バシっと決めたかった。
キルロの頭上で各々が固い握手でもしているのだろう、各々が挨拶をかわしているのが分かる。
オレも挨拶を⋯⋯。
「動くな! バカ、治療中だ」
怒られた。
「あははは、面白いね、個性の強い人達ばかりだ。まさか兎さんまでいるなんてね。マッシュがウチに来ないわけだ」
「だろ。そのうえ優秀だ、全く飽きないよ」
「マッシュは良く知っているのか?」
「ウチがずっと誘っていたんだ。ちょこちょこ手伝ってもらったりしていたからね。ウチに絶対来ると思ったのになぁ」
相変わらず飄々とした口ぶりだが、言葉の端々に口惜しさがこぼれていた。
「密かにハルヲンスイーバ・カラログースも狙っていたのだけどね。優秀な単独だっただけに口惜しいね」
背中を縫っていたハルヲが少しだけびっくりした。まさか自分の名前が出るとは思いもしなかったのだろう。
そういや、初めてマッシュとハルヲを合わせた時、互いに名前は知っていたっけ、オットがハルヲの名前を知っていたとしてもそこまで不思議じゃないのか。
「よし、終わったよ」
「サンキュー」
キルロは体を起こして改めてオットと対面する。
青緑色の綺麗に切り揃った髪が目元を少し覆い隠していた。線の細い感じのエルフ? ハーフか⋯⋯、あまり見ない感じの風貌だ。
エルフの象徴である尖った耳がどこかエルフらしくない。常に口元に笑みを称え、見た目以上に年齢は重ねているはずだが、エルフの血がきっと若く見せているのか。
どこかやんちゃな少年の雰囲気を纏っていた。
ただ、見え隠れする目元は鋭さを隠しきれていない。
その眼差しが尋常ではない、キレ者のオーラを醸し出していた。
「珍しいでしょう。と言ってもドワーフとエルフのハーフやら兎さんがいる所だと大して珍しくもないか」
まじまじと見つめていたキルロに笑みを浮かべた。
「あ。いや、ごめん。そういうつもりではないんだ」
「猫とエルフのハーフ。耳の形が猫でしょう」
確かに獣人とエルフのハーフは珍しい。
ただ、兎人や小人族に比べると随分と普通に見える。
このへんの感覚がすでに麻痺しているのかもしれないな。
応急セットをしまいながらハルヲが口を開いた。
「そういえばどうして【ブラウブラッタ(青い蛾)】の団長さんがここに??」
「オレが早駆けを出したんだ。【ブラウブラッタ(青い蛾)】の名を語っているヤツがいるぞってね。きっと誰かしら動くと思ってな。案の定、不届き者の顔を拝みに行くって返事がすぐにあった。そんで潜る場所と時間を教えた、団長自ら来るとは思わなかったよ。でも、間に合わなかったな」
「それを言わないでよ」
マッシュの言葉にオットが渋い顔を見せた。
アッシモを逃がしたのは確かに痛い。
だが、反勇者の黒幕が誰だか分かったのは大きい。
オットは地面で呻く者たちを眺めて顔をしかめる。
「何か知っていそうなヤツは⋯⋯いないね」
オットが嘆息するとハルヲが奥で伸びている犬人を指差した。
オットが近づくと、うつ伏せに伸びている犬人をカズナが足蹴で仰向けにした。
両目が潰れているケルトの姿にオットが笑みをこぼす。
「はは、これはまたえげつないね。両目が潰れているよ。でもまあ、口は大丈夫だし、知っていることは全て話してもらおうか」
飄々と笑みを浮かべ、目には鋭さが増していった。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる