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モアルカコタン(小さな箱村)
喧騒と静寂
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村にはまた静寂が訪れた。
一時の喧騒がなかったかのように静かな夜を迎えている。
いや、静かではなく息を潜めているだけなのかも知れない。
先程の襲撃で思い出したくない出来事を思い出してしまったのなら、今一度恐怖という呪縛に捕らわれないように、自分達が引っ張って行かなくてはいけない。
ひっそりとする村を抜け、治療院へと向かった。
皆に大丈夫だと言い、そう思って貰えるよう尽力しよう。
治療院は思っていた以上に落ち着いていた。
ランプの灯りは小さく絞られ、静かな寝息が耳朶を掠める。
ハルヲもエーシャも慣れた具合で手際良く治療にあたったとの事だ。
頼もしいというかなんというか、この短期間でだいぶ熟練度があがったのかもしれないな。
ベッドに横たわる人がまた増えてしまった事が心に靄をかける。
存在を疎まれていたこの場所が、こんなに活躍するとはなんとも皮肉でしかない。
これ以上横たわる人を増やしてはいけない、日常を早く取り戻さないと。
「ありがとうございました」
不意に後ろから声が掛かりびっくりして振り向くと、代表のノルマンが頭を下げていた。
「止めてくれ、怪我人を出しちまったんだ。お礼を言われる筋合いはないよ」
キルロは溜め息混じりに答える。
もっと上手く立ち回れたかもしれない、キルロはノルマンの肩に手をやると頭を上げるように促した。
ノルマンは促されるまま顔を上げるとゆっくりと首を横に振る。
「そんな事はありませんよ。あなた方がいてくれたおかげで被害は最小限で済みました。もしあなた方がいなかったらこんなものじゃ済まなかったでしょう」
そう言うとあらためて頭を下げた。
キルロはその姿に嘆息する。
「わかったからもう頭を上げてくれ。今度こそ、この村が平常に戻れるように頑張るよ、ノルマン達も、もう少し踏ん張ってくれ。お互いに頑張ろう」
キルロは嘆息しながらもノルマンの感謝を受け取った。
もう少しうまくやれたはずだ、次こそは。
改めて強く願う。
「私が行きますよ」
中央に護衛を頼む為、アックスピークのヘッグで誰が早駆けするか話し合っている所にエーシャが声を掛けてきた。
確かにエーシャなら元々アルフェンパーティーに所属で、中央なら勝手知ったる所だ。
「確かに話しは早いが、大丈夫か?」
「これでも勇者パーティーのメンバーでしたからね。乗りこなすくらいは訳ないですよ」
少し自慢げにエーシャは鼻を鳴らす。
そらぁそうか、下手したらオレらより修羅場くぐっていてもおかしくはないものな。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!」
後ろからリンが意を決した様子で割り込んできた。
「今、エーシャさんがここを離れてしまうのは良くないかと思いまふ、す!」
「大丈夫だ、リン落ち着け!」
「は、はい!」
リンの緊張がなぜか皆に伝わり手に力が入る。
なんか頑張れ。
「万が一、ユラさん達がいなくなった所を襲われて、返り撃ちに出来たとしても、きっと怪我人が出てしまいます。その時にエーシャさんが居ないと不安です」
なるほど、リンの言い分はもっともだ。
それに返り討ちにするか⋯⋯、住人達がその気概を持ってくれたのが嬉しい。
治療を続けなくてはいけない人もいるし、エーシャが離れるのはいろいろとマイナス面もあるか……。
「しかし、そうなると誰が行く?」
「私が行きます!!」
『ぇ?!』
皆の視線が食い気味に返事をするリンに向く。
一瞬皆の視線に怯んだ表情をみせたが、すぐに顔を真っ直ぐ前に向けた。
「リン、行った事あるの?」
「ありません!」
キルロの問いにやたら元気に答える。
その空元気な感じが、ガス欠をおこしそうで不安を煽った。
申し出はありがたいんだけど、ハルヲは顎に手をやり考え込んでいた。
顔を上げると、何かを思いついた。
「ねぇリン、ミドラスは行った事ある?」
「ミドラスなら何回かあります。ここからそう遠くないですし、難しくもないので覚えています」
「そう。ねぇ誰か中央の護衛に要望書を書いて」
マッシュが手を上げ、直ぐに書き始める。
ハルヲも何か書状を書き始めた、ハルヲは何を書いているんだ?
「ねえリン、ミドラスの西側に私の店があるの。そこにアウロって男がいるからこれをアウロに見るようにと渡して。私からだって言えば大丈夫。事の経緯と何をして欲しいか書いてあるので渡せば分かるわ。ミドラスからはアウロがヘッグに乗って中央目指すので、リンはウチの店で待っていて」
「ミドラスの西側……分かりました」
「分からなくなったら誰か捕まえて聞けばすぐに分かるはずよ、ハルヲンテイムってどこって聞いて。アウロもアックスピークに乗れると喜んで中央向かうはずだから心配しないで」
「はい!」
リンは大きく頷き、目に力が入った。やるべき事がはっきりして、自分の向かうべき方向が決まりやる気に満ちていた。
ミドラスまでなら確かに近いし、行く分には問題はない。
アウロのテンションがえらい上がりそうなのがやや不安だ。やつの事だアックスピークに跨がって中央へ、なんて嬉しくてしょうがないだろう。
ヘラヘラ笑っているアウロの顔が脳裏を過る。幾ばくかの不安も無いわけではないが、きっと大丈夫。
「ハルヲ。キノの事助けてくれた人って書いておいて」
キノが机に向かっているハルヲをのぞき込むように見つめ懇願してきた。
“分かったわ”と呟くとキノの頭の上に手を置いた。
「では、行ってきます!」
「気をつけて」
朝焼けの早朝、リンはヘッグに跨がりミドラスを目指す。
小さくなっていくリンの背中を見送る。
なんだか、だんだんユラに似てきた気がする。
まぁ、あいつの図太さはここに住人に今一番必要かも知れないし、いい兆候と見ていいだろう。
エーシャもいるし、きっと中央もすぐ動いてくれる。
長い夜が明けた。陽の光が村を照らし始め人々が動き始めた。
オレ達も動こう。
焼け焦げた小屋とみすぼらしい簡易な小屋。
それは八の字を描くように森の中にひっそりと佇んでいた。
借りた馬車を繋ぎここに係留する。
「また派手にやったな、こりゃあ」
馬車から降りると焼け焦げた小屋を見てキルロが言い放つ。
ユラとキノは真っ先にもう一つの小屋へと足を運び、扉を開け放ち小屋の中を睨んだ。
一同もユラとキノの後を追い、小屋の中へ視線を向ける。
腐敗した何かの臭いが鼻をつく、小さな虫が何かにたかって小屋の中を飛び回っていた。
薄暗い小屋の中、肉が少しばかりついた骨と化している。
聞くまでもなくそれがなんであるか、全員が一瞬で理解した。
「ぶっとばしてくるからな」
ユラが囁くように小屋の中に居た人達へ告げる。
間に合わなかったことを一礼して謝った。もう少しもう少しだけ早くここに来れていればと、誰しもが悔やんだ。
「行こう」
キルロの掛け声で歩み始めた。
吹き溜まりへと森の中を進む。
マッシュが道を切り開く、誰も口を開かず黙々と足を運んで行く。
見えてきた。
口をぽっかりと開け待ちかまえている。
陽を遮る靄がかかり下は相変わらず見えない。
マッシュが草葉を避けると縄梯子が現れた。
せっかくだ、使わせて貰うか。
「潜るぞ」
キルロの一言に、まずマッシュが下り始める。
スルスルと下るマッシュの姿が靄へと吸い込まれ、すぐに見えなくなっていった。
一時の喧騒がなかったかのように静かな夜を迎えている。
いや、静かではなく息を潜めているだけなのかも知れない。
先程の襲撃で思い出したくない出来事を思い出してしまったのなら、今一度恐怖という呪縛に捕らわれないように、自分達が引っ張って行かなくてはいけない。
ひっそりとする村を抜け、治療院へと向かった。
皆に大丈夫だと言い、そう思って貰えるよう尽力しよう。
治療院は思っていた以上に落ち着いていた。
ランプの灯りは小さく絞られ、静かな寝息が耳朶を掠める。
ハルヲもエーシャも慣れた具合で手際良く治療にあたったとの事だ。
頼もしいというかなんというか、この短期間でだいぶ熟練度があがったのかもしれないな。
ベッドに横たわる人がまた増えてしまった事が心に靄をかける。
存在を疎まれていたこの場所が、こんなに活躍するとはなんとも皮肉でしかない。
これ以上横たわる人を増やしてはいけない、日常を早く取り戻さないと。
「ありがとうございました」
不意に後ろから声が掛かりびっくりして振り向くと、代表のノルマンが頭を下げていた。
「止めてくれ、怪我人を出しちまったんだ。お礼を言われる筋合いはないよ」
キルロは溜め息混じりに答える。
もっと上手く立ち回れたかもしれない、キルロはノルマンの肩に手をやると頭を上げるように促した。
ノルマンは促されるまま顔を上げるとゆっくりと首を横に振る。
「そんな事はありませんよ。あなた方がいてくれたおかげで被害は最小限で済みました。もしあなた方がいなかったらこんなものじゃ済まなかったでしょう」
そう言うとあらためて頭を下げた。
キルロはその姿に嘆息する。
「わかったからもう頭を上げてくれ。今度こそ、この村が平常に戻れるように頑張るよ、ノルマン達も、もう少し踏ん張ってくれ。お互いに頑張ろう」
キルロは嘆息しながらもノルマンの感謝を受け取った。
もう少しうまくやれたはずだ、次こそは。
改めて強く願う。
「私が行きますよ」
中央に護衛を頼む為、アックスピークのヘッグで誰が早駆けするか話し合っている所にエーシャが声を掛けてきた。
確かにエーシャなら元々アルフェンパーティーに所属で、中央なら勝手知ったる所だ。
「確かに話しは早いが、大丈夫か?」
「これでも勇者パーティーのメンバーでしたからね。乗りこなすくらいは訳ないですよ」
少し自慢げにエーシャは鼻を鳴らす。
そらぁそうか、下手したらオレらより修羅場くぐっていてもおかしくはないものな。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!」
後ろからリンが意を決した様子で割り込んできた。
「今、エーシャさんがここを離れてしまうのは良くないかと思いまふ、す!」
「大丈夫だ、リン落ち着け!」
「は、はい!」
リンの緊張がなぜか皆に伝わり手に力が入る。
なんか頑張れ。
「万が一、ユラさん達がいなくなった所を襲われて、返り撃ちに出来たとしても、きっと怪我人が出てしまいます。その時にエーシャさんが居ないと不安です」
なるほど、リンの言い分はもっともだ。
それに返り討ちにするか⋯⋯、住人達がその気概を持ってくれたのが嬉しい。
治療を続けなくてはいけない人もいるし、エーシャが離れるのはいろいろとマイナス面もあるか……。
「しかし、そうなると誰が行く?」
「私が行きます!!」
『ぇ?!』
皆の視線が食い気味に返事をするリンに向く。
一瞬皆の視線に怯んだ表情をみせたが、すぐに顔を真っ直ぐ前に向けた。
「リン、行った事あるの?」
「ありません!」
キルロの問いにやたら元気に答える。
その空元気な感じが、ガス欠をおこしそうで不安を煽った。
申し出はありがたいんだけど、ハルヲは顎に手をやり考え込んでいた。
顔を上げると、何かを思いついた。
「ねぇリン、ミドラスは行った事ある?」
「ミドラスなら何回かあります。ここからそう遠くないですし、難しくもないので覚えています」
「そう。ねぇ誰か中央の護衛に要望書を書いて」
マッシュが手を上げ、直ぐに書き始める。
ハルヲも何か書状を書き始めた、ハルヲは何を書いているんだ?
「ねえリン、ミドラスの西側に私の店があるの。そこにアウロって男がいるからこれをアウロに見るようにと渡して。私からだって言えば大丈夫。事の経緯と何をして欲しいか書いてあるので渡せば分かるわ。ミドラスからはアウロがヘッグに乗って中央目指すので、リンはウチの店で待っていて」
「ミドラスの西側……分かりました」
「分からなくなったら誰か捕まえて聞けばすぐに分かるはずよ、ハルヲンテイムってどこって聞いて。アウロもアックスピークに乗れると喜んで中央向かうはずだから心配しないで」
「はい!」
リンは大きく頷き、目に力が入った。やるべき事がはっきりして、自分の向かうべき方向が決まりやる気に満ちていた。
ミドラスまでなら確かに近いし、行く分には問題はない。
アウロのテンションがえらい上がりそうなのがやや不安だ。やつの事だアックスピークに跨がって中央へ、なんて嬉しくてしょうがないだろう。
ヘラヘラ笑っているアウロの顔が脳裏を過る。幾ばくかの不安も無いわけではないが、きっと大丈夫。
「ハルヲ。キノの事助けてくれた人って書いておいて」
キノが机に向かっているハルヲをのぞき込むように見つめ懇願してきた。
“分かったわ”と呟くとキノの頭の上に手を置いた。
「では、行ってきます!」
「気をつけて」
朝焼けの早朝、リンはヘッグに跨がりミドラスを目指す。
小さくなっていくリンの背中を見送る。
なんだか、だんだんユラに似てきた気がする。
まぁ、あいつの図太さはここに住人に今一番必要かも知れないし、いい兆候と見ていいだろう。
エーシャもいるし、きっと中央もすぐ動いてくれる。
長い夜が明けた。陽の光が村を照らし始め人々が動き始めた。
オレ達も動こう。
焼け焦げた小屋とみすぼらしい簡易な小屋。
それは八の字を描くように森の中にひっそりと佇んでいた。
借りた馬車を繋ぎここに係留する。
「また派手にやったな、こりゃあ」
馬車から降りると焼け焦げた小屋を見てキルロが言い放つ。
ユラとキノは真っ先にもう一つの小屋へと足を運び、扉を開け放ち小屋の中を睨んだ。
一同もユラとキノの後を追い、小屋の中へ視線を向ける。
腐敗した何かの臭いが鼻をつく、小さな虫が何かにたかって小屋の中を飛び回っていた。
薄暗い小屋の中、肉が少しばかりついた骨と化している。
聞くまでもなくそれがなんであるか、全員が一瞬で理解した。
「ぶっとばしてくるからな」
ユラが囁くように小屋の中に居た人達へ告げる。
間に合わなかったことを一礼して謝った。もう少しもう少しだけ早くここに来れていればと、誰しもが悔やんだ。
「行こう」
キルロの掛け声で歩み始めた。
吹き溜まりへと森の中を進む。
マッシュが道を切り開く、誰も口を開かず黙々と足を運んで行く。
見えてきた。
口をぽっかりと開け待ちかまえている。
陽を遮る靄がかかり下は相変わらず見えない。
マッシュが草葉を避けると縄梯子が現れた。
せっかくだ、使わせて貰うか。
「潜るぞ」
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